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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ナースウィッチ小麦ちゃんR」 5

 いわゆる一つの読売迫害枠。日テレでは放映されるのに、読売では放送されず、我々関西人が視聴しようとすると、日テレプラスでの一ヶ月遅れの放送を待たなければいけないという。「俺物語」以来だからちょっと間が空いたけど、引き続きこの枠は存在しているのである。いつの日か改善されることがあるのだろうか……。

 さておき、これまた予想外の方向からのスピンオフ作品である。元々「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」が「SOUL TAKER」のスピンオフだったわけで、スピンオフのスピンオフというよく分からない展開であるが、最近はこの手の形態は山ほどあるからね。実際にこの1話目の作中にも「夜のヤッターマン」とか出てたし。放送時間の関係で、うちのレコーダーはこの作品のすぐ後に「紅殻のパンドラ」が録画されているので、何とも不可思議な「萌え系スピンオフ」繋がりになっている。

 「小麦ちゃん」と言えば、私にとっては思い出深い作品だ。他のところでも何度か書いたが、私にとって「アニメ・声優業界への入り口」になった作品は3本あり、1つが「CCさくら」、1つが「NOIR」、そしてもう1つが「ぽぽたん」だ。正確には「ぽぽらじ」なんだけど、大原さやかについてはいつも書いている通り、浅野真澄については「それが声優!」の感想で触れた通り、そして残る1人は、桃井はるこということになる。モモーイについても「ぽぽらじ」からはまっていった口なのだが、この「ぽぽらじ」とほぼ同時期に展開していた作品が「小麦ちゃん」である。モモーイのオタク文化発信が見事に作品と融和したことで(ごく一部で)話題になったこの「小麦ちゃん」は、実は私が人生で初めて購入したOVA。今にして思えば何がそんなに駆り立てられたのかと疑問に思われる方もあるかもしれないが、当時のこの作品はかなりエポックメイキングだったのである。2chに代表されるいわゆるネット文化は、このくらいの時期がいよいよアニメオタクとの関係性を密にしており、ネットの急速な普及により、必須ツール、共通言語になり出していた時期。そんな時期にアニメの中にギコねこやモナーといったAAキャラを登場させ、スラングを連発してパロディにパロディを重ねるスタイルは実に先鋭的だった。これすなわち「モモーイの時代」の到来を意味しており、ここからさらにUNDER17の活動も本格化し、私は萌えソングライブの熱に没頭していくことになる(わずか2年の、儚い夢ではあったが)。

 そんな「熱い時代」の残滓、それがこの度改めてオリジナルアニメになったというのだから、時代の流れというのは不可思議なもので。しかもこれが1クールってことは、もうそれだけで元祖シリーズよりも量が多いんだよな。何がなにやら。しかし、時代が進んだことで内容はかなり丸くなってしまっている。ギトギトのパロディ要素、アングラ感はなくなり、素直な「魔法少女もの」としてリビルドされた。まぁ、1話目はあくまでも設定構築の段階なので、ここから旧作のようにヘンテコ方向に転がり出す可能性もまだ残っているか。すっかり「定番」となったナンチャッテ魔法少女設定も、思えば「小麦ちゃん」が先駆けである。川瀬浩平・伊平崇耶という当時のGENEON社員を中心に送り出された「パチモン魔法少女三部作」は、全てOVAという形だったが、こうして振り返ってみるとアニメ文化に大きな影響を与えたのは間違いない(知らない人のために付記しておくと、「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」「撲殺天使ドクロちゃん」「大魔法峠」の三本である。1作目が今をときめく京都アニメーションの製作、さらに2作目、3作目も今や人気クリエイターとして引っ張りだこの水島努の作品であることを考えれば、この3部作がいかに贅沢なものだったかがうかがい知れるというものだ)。

 本作1話目は、特に濃いネタこそなかったものの、脚本はかなりきつめに詰め込まれており、さっさとお約束要素を片付けて中身で遊ぼうという意図が感じられる。川口監督はこの手の作品もお手の物だし、なんだか「もえたん」の頃を思い出して懐かしくもなる。今期は「ギャル子ちゃん」も含めると3作品並行しての作業になっているが、正直あんまり心配はしてない。タツノコも最近はこうした萌え方向での作品作りがすっかり板に付いてきたし、割と無難に良い作品を提供してくれるんじゃなかろうか。

 中の人については、その大部分を新人で埋めているのでそこまで期待感は無いのだが、主役の子の声質は鼻にかかってちょっと甘ったるい感じが当時のモモーイのイメージに合わせてある気もする。そりゃぁあんまり上手くないのは事実だが、「当時のモモーイもこんなもんだった気がする」と思えば寛容にもなれるってもんでね。むしろ、いつも通りに陰獣枠がやたらと気合いの入ったキャスティングになってるところなんかを楽しみに見ましょうね。竹内良太って獣役が回ってくる機会が多いのはなんなんでしょうね。あとはまぁ、小麦ちゃんのお母さんの活躍に期待したいところだが……どこまで絡んでくるかなぁ。今回、楽曲全般にモモーイが絡んでないのがちょっと残念。同じ川口監督のPSO2の方で関わってるから、そっちで満足しろってことなんだろうか。是非本作クライマックスは「愛のメディスン」で締めてもらいたいもんだが。

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