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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「それが声優!」 5

 とりあえずエンディングびびったよ……あんなギミックは流石に初めてみたわな。

 原作はそこそこ既読。ただ、この作品の話をする前に、浅野真澄という人物について多少自分語りをさせてもらいたい。私の中で「始原の声」は桑島法子であり、「至高の声」は大原さやかであることは揺るぎない事実なのであるが、「声優ファンとして沈み込む要因」となると、2人以外にも名前を挙げる必要がある。それがこの、キュアマネーこと浅野真澄大先生(私は当時の畏敬も込めて荒鷲先生と呼ばせてもらっている)である。大原ー浅野を繋ぐライン「ぽぽらじ」が私を決定的に声優魔道に引きずり込んだ元凶であり、更に突き詰めると、この荒鷲先生のほとばしる「生気」は、鷲崎健とのコンビ芸、つまり「スパラジ」(あのアニスパの原型ともなったラジオである)に遡る。ここで「なんやこいつ」と思ったことが私のオリジン(の1つ)であり、彼女の生き様は、これ即ち私の声優道の一部である。

 そんな荒鷲先生は、業界屈指の「金の亡者」としても有名だ。誹っているわけではない。おおっぴらに金が好きだという悪人などいないだろう。そんな彼女が「声優という特殊な職業は世間に知られていない。誰も知らない事実を自分が握っているのだから、それは金の臭いがする」ってんで、「業界あるある話」を展開するために「ハヤテのごとく!」で知り合った漫画家畑健次郎を捕まえて始まったのが、この作品の起点だった。私は「あぁ、容赦無いクリエイティビティを発揮する荒鷲先生に直接お布施をすることが出来るのか」と、最初に売り出された同人誌を喜んで購入したものである。いまや荒鷲先生は絵本作家としての活動も軌道に乗り、声優としてもなんだかんだで生き残った挙げ句のプリキュア。更に有名エコノミストまでもをひっ捕まえて、今度はファイナンシャルプランナーとしても一山当てようとしている。そして何より、私をこの魔道に引きこんだ時から全く変わらずに、彼女のラジオ回しは面白い。彼女の一貫した生き様には尊敬する他ない。

 そんな「荒鷲先生の太い金づる」である「それが声優!」。アニメ化なんて儲け話で彼女が手を抜くはずはない。監督は池端隆史(荒鷲先生とは「光と水のダフネ」でのつながりがある)。彼に任せておけばギャグ作品のテンポ作りはまず安心だろう。制作がGONZOってのは意外だが、1話目を見る限り、畑健次郎絵の特徴である主線が太くてまるっこい絵柄はよく再現されている。そこまで大仰な絵が必要な作品にはならないだろうが、細かいところに気を配って、「何となく可愛い」を維持出来れば充分作品として成立するはずだ。更に、荒鷲先生はプロデュース業にも余念が無く、メインキャストには若手を揃えてユニットデビュー、そしてあの衝撃的なエンディングテーマ。これは話題性も充分、つまりはお金の匂いがぷんぷんする。完璧な布陣である。荒鷲劇場に妥協という言葉はない。それがよく分かる、素晴らしいアニメーションであった。原案が声優、そして本人が自分名義でその作品に出演……「ミス・モノクローム」でキャラデザ原案をやった堀江由衣すら超える偉業である。

 ……というのが、私の荒鷲先生に対する畏敬の念の部分で、アニメとしては、まぁ、普通である。ネタは非常に面白いのだが、惜しくも「SHIROBAKO」に一足先を越されてしまった(まぁ「REC」とか「声でおしごと」とかもアニメにはなっているが、展開規模が違うのでね)。アフレコスタジオの中を赤裸々に描く様子、声優独自の苦悩を語る内容などはもっと先駆けていれば非常に面白いものになったのだろうが、流石に最近のアニメファンはそのあたりの事情は何となく知っているわけで、1話目の内容を見る限りでは「今更そんな」みたいな内容も多いのである。まー、「SHIROBAKO」は声優に特化したアニメというわけではなかったのだから、ここから更に「声優あるある」を掘りさげてオリジナリティを出していけば、独自の良さは見えてくるのかもしれない。いや、原作読んでるから知ってるんだけどさ。

 「実際の新人声優を新人声優役に」という組み合わせも「SHIROBKO」で近いことをやられてしまったが、こちらはより声優の悩みに肉薄しているため、「これ、1話目の時のメインキャストはどんな気分でアフレコしたんだろう……」と不安になるレベル。まさに自分たちの境遇に身を重ねて胃に穴があきそう。荒鷲先生みたいに鉄の心臓の連中ばかりじゃないんやで。

 そんなメインを務めたのは「乱歩奇譚」でコバヤシ少年を好演した高橋李依である。なるほど、この子上手いな……。ほとんど新人の堅さが感じられず、信じられない安定感。声にそこまでの特徴はないのだが、安心して聞いていられるというだけでもポイントは高い。ロリっ子役の子も割と安定しており、唯一いちごちゃん役だけが拙さを残している。まぁ、この辺を育成していくのもプロディーサーの楽しみだろう。ぶっちゃけ、「SHIROBAKO」でりーちゃんを好演した大和田仁美もまだあそこから次の仕事に繋がっていないのだ。ここで追い抜くチャンスはいくらでもある。生き馬の目を抜く過酷な声優業界。荒鷲先生の覚えめでたくなり、生き残るのは一体誰になるのか。今後とも、荒鷲旋風から目を離せません。

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