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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 二人の関係性にもきゅもきゅではなくもやもやが漂い始めた第3話。惚れた腫れたにまで契約書を持ち出す若造とそれを受けてしまう朴念仁の対決は、間に立たされた神様には一体どう映ったのか。

 序盤は相変わらずな2人の関係。前回突然ロレンスが駆けだしたので何が起こったのかと思ったが、なんとホロの馬鹿話からさえぽんボイスの優男が身請けを申し出た。契約、取引といえば聞こえはいいが、なんのことはない、単なる恋のライバル宣言。「金を集めるからホロを寄越せ」と、そういうことだ。周りの野次馬達もこの手のシチュエーションは見慣れているのか、2人の契約に大盛り上がり。きちんとオーディエンスにリップサービスを振りまいてくるロレンスの余裕は、やはり長年の付き合いのなせる部分か。実際宿に帰ってみれば、ホロだって茶化しながらも特に心配した様子もない。相変わらずの掛け合いはなかなか含蓄に富んでおり、「男は子供じみて、大人はつまらない」とはなかなか手厳しい。ホロのもしも劇場が現実に混ざり合って寸劇を展開する描写は、相変わらず空想と現実の混ざり合いが見事だ。

 祭りを終えて、故郷の話題でさらなるアドバンテージを稼いだロレンス。「雌の臭いがする手紙を胸に忍ばせて?」と嫉妬をみせるホロだったが、故郷の情報については素直に尻尾を揺らす。いまだに「故郷に帰りたいがロレンスとも離れたくない」という微妙なホロの心情と、「ホロと一緒にいたいが故郷にも帰らせてやりたい」というかみ合わないロレンスの気遣いにまごつく2人だが、ロレンスの協力姿勢は、ホロにとっては素直にうれしいこと。ロレンスの「出方」次第では、前々回から引きずっていた「亀裂」だって埋まったかもしれない。

 しかし、長らく口を閉ざしていた「ヨイツは既に無い」という情報が漏れることで、盤石だった2人の関係は大きく揺れた。情報を秘匿していたロレンスを前に荒れるホロ。その感情の揺れは、前述の通りの「かみ合わなさ」がもたらした歪みだ。普段通りの聡明なホロならば、ロレンスがヨイツの情報を隠していたのは優しさからであったことは理解できたはずなのだ。しかし、ことが故郷のこととなると、どうしても直情的になってしまう。「独りは嫌じゃ」と嗚咽するホロは、ついに一線を越えてしまう。およそ「越える」ことが出来ないロレンスが駄目ならば、「わっちを愛してくれる者」がいると……

 今回の、ホロの激情は息を呑む展開だった。暗がりの宿で爛々と赤い眼を見開いて訴えるホロのビジュアルは鬼気迫るものがあり、一気にまくし立てる叫びは、ロレンスとの関係だけではなく、何十年、何百年と溜まっていた「寂しさ」の発露。「男は子供じみて」と冒頭で揶揄したにも関わらず、自分の「女」の部分をロレンスに突きつけてしまうまでに、その根は深い。

 2人ともお互いを思っているのに、止まらないすれ違い。本当に、早く誰か2人を幸せにしてあげてくれ! っつうか、ロレンスはさっさと男を見せろ!

 今回も監督自らのコンテが見事。まるで舞台演劇のような細やかな見せ方が、ホロの中の人である小清水の熱演にはまって、見事なドラマになっている。本当に寝苦しくなるお話です。

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