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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 相変わらずの会話劇が諾々と垂れ流される第4話。4話目ともなると演出の新規性は薄れてくるが、相変わらずの会話の流れと意味不明な画面の合わせ技のせいで、気付けば30分が過ぎているという不思議きわまりない作品。

 序盤は延々ひたぎに従って目的地を探し続ける3人。画面に表示されるのは「Y字路」「Uターン禁止」の標識と路面に描かれた「止マレ」の文字、そしてだらだらと続き地面に影を落とす電信柱に、駐車場にいならぶ同じ方の自動車など。繰り返し繰り返し同じオブジェクトが表示されるのは「徒労」のメタファーであろうし、「Y字路」は「無限に続く分かれ道」、「Uターン禁止」は「引き返せない行為」、そして「止マレ」は「諦めろ」の含意か(カタカナ表記であることと、シャフトの気質と時勢を考えるなら「エンドレスエイト」のエンディングの暗示まであり得るが)。本当に変化の無い画面の中を、先陣切って歩くひたぎと、それを怖がる真宵、そしてだんだん真宵で遊ぶのが面白くなってきた阿良々木がテクテク歩くだけ。画面に無駄な煽りを入れてメリハリを付けているが、これまでの演出に比べるといささか単調ではあるか。相変わらず「手前の格子は動くのに奥にあるオブジェクトは全く見えが変わらない」という奇妙な演出も登場する。まるで「いかに動かさずに動きを出すか」という無理難題にチャレンジしているかのようだ。

 そして後半は前回の公園に戻っての2人の対話。こちらもシーンの変化などありはしないが、忍野との電話が延々続くシーンでは携帯のディスプレイが野放図に遊び歩いて変化を付ける。画面の無駄な動きに目がいってしまい、2人の会話など頭に入ってこないのは大きな問題だ。もちろん、過去にアニメでここまで長時間に渡って延々電話口での対話を描き続けたという挑戦も無かっただろう(まぁ、する意味がないから)。本当に、西尾維新はアニメに向かない作品を作ってくれたものだ。

 かろうじて羽川が登場してくれたおかげで、ラストシーンの統制は取れた。デフォルメを織り交ぜた、子供と子供じみた高校生の掛け合いは、考えてみりゃ「普通のアニメ」なのだが、それまでのトンチキな画面に比べればなんぼか安心して見られるというものだ。さぁ、次回はどれくらい「動かない」んだろうなぁ。楽しみで仕方がない。

 そしてなんと言っても、今回は新OPである。毎回メインヒロインをモデルにした歌を流す決まりになっているようだが、真宵バージョンのオープニングはシャフトとは思えない(?)普通の出来。渡辺明夫画の愛くるしさが全面に押し出されており、真宵の腕についた小物なんかはいかにも渡辺キャラらしい(膝に絆創膏は完璧だ)。後で気付いたが、ディレクションが「バスカッシュ」でほされた板垣さんじゃないか。やっぱりこの人はうまい人なんだなー。

 エンディングも正式版(?)に変更され、ようやく全体像が現れた形になるのだが……スタッフロールが上から下に流れるという壮絶な嫌がらせがおまけとして付いてきた。単に普段と逆になっただけなのに、奇跡的なまでに読みにくい。ほんと、「素直」という言葉とはほとほと縁遠いスタッフである。

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