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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Admiral’s Order 提督の命令 (1)(U)(U) R

インスタント

強襲 - あなたはこの呪文のコストとして、代わりに(U)を支払っても良い。

対象の呪文を打ち消す。

 普通に使えば完璧に「取り消し」。そして自ターンにはなんとわずか1マナになるというとんでもオプションがつく。「普通、カウンターなんて相手ターンに構えるんだから意味ないじゃん」と思われるかもしれないが、そんなことはない。自ターンの攻撃後にもカウンターが活躍するタイミングは存在している。1つは攻撃後のコンバットトリックの処理。相手もなかなか「青1マナでトリックに対策される」とは考えず(あっても「潜水」くらいだ)、巨大化系などの呪文を振りかざしてきたら1マナでカウンター。強い。また、相手がカウンターを構えている場合、第2メインフェイズでクリーチャーを出した際にそれを打ち消してくる光景も日常茶飯事。そこでこれが刺されば精神的ダメージも大きい。また、この世界のプレイングの常として、インスタント除去を持っているプレイヤーは極力アタックまでこれを抱えるものである(そうでない場合は自分のターンに使っていることが多い)。「攻撃」→「除去」→「カウンター」とか、「エンド宣言したい」→「エンド前に除去」→「カウンター」とか、そういう流れは実にエレガント。実は1マナで使えるタイミングがかなり多いのである。となればこれはかなり強力な「取り消し」。アタックが必要なので活用できるデッキの範囲はある程度絞られるが、それでも「普通の」仕事はできるわけで、集めておくに越したことはないだろう。今後の世界ではインスタント呪文を使うタイミングに注意だ。

 

Aquatic Incursion 水中からの侵略 (3)(U) U

エンチャント

〜が戦場に出た時、1/1で呪禁を持つ、青のマーフォーク・クリーチャー・トークンを2体生成する。

(3)(U):対象のマーフォークは、このターンブロックされない。

 マーフォーク版の「女王の任命」。1マナ重たいしアンコだしそもそもエンチャントだし、色々と違う気もするけど大体において結果は同じ。ついでにレアリティが高い分、その後も役立つおまけ効果も一応つけられている(まぁ、重たいのでありがたみは薄い気がするが)。絆魂付きの吸血鬼と違い、呪禁付きのマーフォークは数が増えただけでは戦況を押し返しにくく、結局「深根の水域」なども評価が下がってしまう傾向にあった。しかし、今回は多少なりとも追い風になっている要素に昇殿ギミックが提供された。このカードは紛れもなく「1枚でパーマネント3枚稼げるカード」であり、4マナからこれを出せば、あとはノルマ達成までパーマネント3つ。かなり現実的な数字に近づいていることがわかるだろう。せっかくの新ギミックなのだから積極的に昇殿を狙いたい、という人はマーフォークに頼ってみるのがいいかもしれない。

 

Crafty Cutpurse 狡猾な巾着切り (3)(U) R

クリーチャー・人間、海賊

2/2 瞬速

〜が戦場に出た時、このターンに対戦相手のコントロール下で生成されるトークンは、代わりにあなたのコントロール下で生成される。

 まさかそんな方向からパクられるとは! 青には誘拐スペルというジャンルがあり、これまで長きに渡る歴史を刻んでいるが、出てくる時点で既に裏切っている例はそこまで多くない。カウンター呪文にギミックを加えた「奪取(6ED)」の類や、このクリーチャーの祖先とでもいうべき「標本集め(ALA)」があるくらいだろうか。そして、このクリーチャーはトークン限定で「標本集め」できるという。トークンだけなら大したことはないだろう、と思うわけだが、それでも2/2瞬速クリーチャーのおまけとしてさらにクリーチャーに裏切られるダメージは大きい。「饗宴への召集」なんてこれでくじかれたらそれだけで負けに直結してしまうだろうし、やっとの思いで着地した「轟く棘背びれ」が6マナ払って産もうとした子供がまさかのユダだったら恐竜お母さんだって枕を濡らす。「やつはとんでもないものを盗んでいきました」を地で行くクリーチャークリーチャーである。環境的には、「スカラベの神」をはじめとした永遠ギミックで復帰するクリーチャーを奪い去るモーションがなかなか面白い。まぁ、スカラベが出ている時点で劣勢にはなっているだろうが、相手はどうせターンエンドにトークンを出して動こうとするのでそれ以上のカウンターマナを構えている可能性は低いし、普通は一番有用なクリーチャーから復活させようとするので1体目を奪えれば戦況は揺らぐはずだ。スカラベ相手にはスカラベをぶつけるのが手っ取り早い気もするが、こんな変化球で攻めてみると何か新しい道が開けるかも。なお、こいつが墓地に落ちてる時にスカラベ合戦とかすると超めんどくさい。

 

Crashing Tide 粉砕する潮流 (2)(U) C

ソーサリー

〜はあなたがマーフォークをコントロールしている限り瞬速を持つ。

対象のクリーチャーを、そのオーナーの手札に戻す。

カードを1枚引く。

 基本デザインは「引きずり込み(EMN)」。そして「ソーサリーに瞬速」というなかなか斬新なボーナスを与えることも可能だが、よくよく見るとボーナスがある状態でようやく「排撃(INV)」に並ぶ。やっぱりあれおかしいよな! 最近でドローできるバウンスといえば「置き去り(AER)」なんかもあったが、やはりドローがつくと相応のコストになるので、2マナ以下のインスタントに比べると一気にニーズが下がっていた印象がある。しかし、3マナでインスタントならば完璧な折衷案。使い勝手もよく、今後はリミテッドを支えるエースな1枚になる予感。マーフォークデッキなら完璧な仕事になるが、別にそうでなくてもそこそこ使えるのでピックするタイミングは悩ましい。相手にトークンが多そうならさらに加点要素ありだ。

 

Curious Obsession 執着的探訪 (U) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに「このクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引いても良い」を持つ。

あなたの終了ステップの開始時に、このターンにクリーチャーが攻撃していなかったなら〜を生贄に捧げる。

 なんと「好奇心(SOI)」にステータス修正まで付くようになった。それだけだったら超絶パワーアップなのだが、もちろんそこまでうまい話があるわけではなく、好奇心が満たされなかった時にはなくなってしまうという刹那的デメリットが付与された。一番手っ取り早いのは、マーフォークなんかが得意技にしている回避能力持ちにつけてしまうこと。今回はコモンで1マナアンブロッカブルの「霧まといの川守り」というカードも登場しているので、その辺りに張ってやればお手軽にクロック&ドローエンジンが確保できる。最低限、フライヤーにつければ(ダメージが通らなかったとしても)攻撃宣言だけならしやすいのである程度の維持は可能だろう。攻め気の強いデッキ専用だが、ワンチャンスを狙って貼れば最低限1枚カードが引けてキャントリップにはなるのだから、1マナ程度のカードで損することもないだろう。ちなみに、勘違いしやすいが別にこれを貼ったクリーチャーが攻撃を強制されるわけではなく、自軍の誰かがとにかく殴っていれば維持は可能。

 

Deadeye Rig-Hauler 巧射艦隊の帆綱引き (3)(U) C

クリーチャー・人間、海賊

3/2

強襲 - 〜が戦場に出た時、あなたは対象のクリーチャーをそのオーナーの手札に戻してもよい。

 たまに出てくる、青の「オオクラゲ(VIS)」系クリーチャーの新作。毎回微妙な違いでなんとか差を出そうと頑張っているが、今回は強襲ギミックでの改変である。現在、バウンス能力だけのカードの基準が「分離主義の虚空魔道士(ORI)」の4マナ2/2だと考えられるので、こいつは制限がついた代わりにパワーがちょっと増えた。4マナ3/2なら青という色を考えればそれなりに頑張った数字。あとは能力をどれだけ安定して使えるか。強襲が前提ということは、アタック前の露払いに使えない。当然除去をかわすトリックなんかにも使えず、用法は「一番重い相手クリーチャーを戻してテンポを稼ぐ」というバウンスの根源的なものだけである。オーラとか装備品、カウンターが乗ってる奴らがいればわかりやすいが、強いクリーチャーがいるってわかってて強襲のために突っ込まなきゃいけないのは大変よね(フライヤーを使いなさい)。とはいえ、それなりのパワーのクリーチャーを追加しながらテンポを稼ぐ動きはアグロデッキならかなり効く。リミテッドで先手を取れれば、3、4ターン目の展開ではほぼ一方的な蹂躙になるため、そのまま勝ちきれる試合も増えるのではなかろうか。転じて防戦になると本当にただの肉だが、それでもまぁ、一応種族シナジーをフォローしながらのパワー3。どっちに転んでも役立たずにはならない。つまり、強い。コモンにこいつがいることを意識すると、今後はインスタント除去を戦闘前に確実に使う気配りが必須である。

 

Expel from Orazca オラーズカからの排斥 (1)(U) U

インスタント

昇殿

対象の土地でないパーマネントをそのオーナーの手札に戻す。【承認条件】あなたはそのパーマネントを代わりにそのオーナーのライブラリのトップに置いてもよい。

 個人的にはあったら面白いのに、と思っていたのが「都市の承認を取り上げられる」っていうギミックで、このカード名ならそういうおもしろサポートがあってもいいと思うんだけど、多分直感的にわかりにくいということでそういう挙動は無しにしたんだろうな。承認は一度オンになったらオラーズカから排斥されてもオフになることはありません。さておき、今回もアンコモンで2マナのバウンスが与えられた。最近は「軽量インスタントバウンス」もお高くなる傾向にありますね。普通に使っても「分散(ORI)」。そして承認されてればなんと「道迷い(GTC)」。2マナ相当から5マナ相当へのジャンプアップってんだから、やっぱり承認は強い。相手の探検誘発に合わせて探検クリーチャーを戻してやったりすると面白いかもしれない。

 

Flood of Recollection 想起横溢 (U)(U) U

ソーサリー

あなたの墓地にある、対象のインスタントかソーサリー・呪文を手札に戻す。〜を追放する。

 記憶が一気に戻ってきてエライコッチャしてるジェイスさんの注目のストーリー。蘇った記憶の中にはいろんな人物の姿も見えるし、注目すべきは彼の生まれ故郷であるヴリンの名物である魔導輪の姿までもが蘇っているところ。ジェイスはその不幸な体質に関わって諸々の事情で生まれ故郷の記憶を一切失っていたはずなのだが、今回の記憶喪失ドタバタラブコメの挙句、それらの原初の記憶までもが全て戻ってきてしまったようだ。はてさて、今後の彼の人生にどんな影響を及ぼすことになるのやら。さておき、そんな超重要なシーンではあるが、カードの効果は「復習(6ED)」「思い起こし(M11)」という過去の地味スペルとほぼ一緒。1マナ軽くなったので上位種ではあるが、一応、悪用されないように追放されるギミックが追加されている。この手の呪文については毎度毎度「回収したいくらいなら最初から4枚積んどけ」というのが常套句だが、2マナと軽くなったことで回収した呪文をすぐに再利用しやすくなったのは純粋に利点。試合後半にどんな呪文にでも「化ける」カードとして1枚潜ませておくと便利だったり、そうでもなかったり。ジェイスと同様、我々も過去の記憶なんてすぐに忘れちゃうので、墓地を掘り返すと「アァ、こんなんあったわ」という思いがけない出会いがあるかも。

 

Hornswoggle 詐取 (2)(U) U

インスタント

対象のクリーチャー・呪文を打ち消す。【宝物トークン】を1つ生成する。

 本質の散乱(AKH)」に宝物付けただけの簡単呪文。これだけの変更で新しいカードになり、さらにレアリティまで上がるってんだからチョロい商売である。そして、実際にこれが便利なのだからしょうがない。現在のリミテッドは(大体いつだってそうだけど)圧倒的なクリーチャー環境。この呪文が無駄になる試合なんてものはありえない。さらにこれを構えておけば次のターンのマナ加速まで狙える上に、インスタントでパーマネントを増やしたりもできる。ちなみにカード名の「hornswoggle」は成り立ちがよくわからないんですが、アメリカ英語で「騙す、謀る」の意味の方言らしい。あと、どこぞのプロレスラーのリングネーム。どういう繋がりなんだろう。日本語で言うと「ぺてん師」みたいなリングネームなのかな。

 

Induced Amnesia 誘導記憶喪失 (2)(U) R

エンチャント

〜が戦場に出た時、対象のプレイヤーは自分の手札を裏向きのままで全て追放し、それに等しい枚数のカードを引く。

〜が戦場から墓地に置かれた時、これにより追放されたカードをそのオーナーの手札に戻す。

 「トレイリアの風」に端を発する手札総入れ替え呪文の新作である。1マナ重いが、その分「対戦相手にも使える」という部分と、後ろのおまけ部分という大きな違いが。「トレイリアの風」は本当にぐるっと入れ替えてそれでおしまいだが、こちらのエンチャントなら一時的に手札を格納するだけ。お望みならばこのエンチャントをぶっ壊すことで再び失った記憶を取り返すことが可能である。つまり、手札が7枚の状態からこれをおけば6枚追放から6ドロー。引いたカードのうち1枚を使ってエンチャントを割ると、6枚戻ってきて手札が11枚! なかなかのドロー効率ではないか。まぁ、そこまでお膳立てするのは大変だろうが、中盤に土地を貯めて手札を入れ替えるだけでもそれなりだし、下の環境ならなんか変なコンボとかも組めそうな気配。

 

Kitesail Corsair 帆凧の海賊 (1)(U) C

クリーチャー・人間、海賊

2/1

〜は攻撃している限り飛行を持つ。

 こうして見ると、「海賊」を表す単語が色々あることに気がつく。種族名にもなっている一番一般的な単語が「Pirate(パイレーツ)」だが、そのほかにも「鉄面連合の海賊」は「Brazen Buccaneers」で「バッカニア」という単語はカリブ海に出没した海賊の名称とのこと。さらに、このカードで初登場する名詞は「Corsair」。コルセアもやはり海賊を意味する単語だが、こちらはフランス語が元になっているらしい。ネイティブがどういうニュアンスで使い分けてるのかは定かでないが、いろんな表現を使い分けている開発チームのこだわりを感じる。ちなみに「corsair」は船のことも表すため、「Pirate Corsair」で「海賊船」を表すらしい。ややこしいな。さておき、カードとは関係ない豆知識から入ってみたが割と有用なコモンである。攻撃時だけ2マナパワー2のフライヤーということで、現在の「見習い形成師」と大体同じ枠。「形成師」は序盤の展開でなかなか空を飛べずにまごつくこともあったが、こちらの海賊なら無問題。確実に3ターン目に空から殴りに行けるので、強襲条件を満たせる保証が得られるのは貴重だ。ブロック時にフライヤーが止められないという問題はあるものの、青を使っているならいくらでも他に止めようはあるだろう。青から海賊に入ることを後押ししてくれる1枚だ。しかし、このイラストの飛び方はあまりにアクロバティックでこのあと墜落する未来しか見えないのだが……。

 

Kumena’s Awakening クメーナの覚醒 (2)(U)(U) R

エンチャント

昇殿

あなたのアップキープの開始時に、各プレイヤーはカードを1枚引く。

【承認条件】代わりに、あなただけがカードを1枚引く。

 オラーズカパワーを手に入れ、もともと悪人ヅラだったところがさらに悪そうになってしまったクメーナさんが目印。そのまま使えば「吠え猛る鉱山(M10)」。最近は「熱病の幻視(SOI)」なんてヒット作もある「お互いドローが増えるよ」系のカードだが、「幻視」はおまけも含めての強さだったので、これ単体だとターボフォグみたいな特定のデッキだけで使われるマニア向けのカード止まり。しかし、一度承認欲求が満たされれば、今度は「風見の本殿(CHK)」にグレードアップ。こちらならどんなお客様にもお楽しみいただける。ドローを加速すればそれだけ展開力が増してパーマネント数も増えるので、おいとけばそのうちに満足いくモードには突入できそうであるが、その間に相手が得る恩恵を埋め合わせることができるかどうか。単体で使ってもあまり旨味がなさそうだが、条件達成後に重ね張りすると洒落にならない状況が訪れるため、何かコンボチックなギミックが狙えるかも。

 

Mist-Cloaked Herald 霧まといの川守り (U) C

クリーチャー・マーフォーク、戦士

1/1 〜はブロックされない。

 「トリトンの岸忍び(JOU)」の種族……いや、職業変更版。この世界のマーフォークは真面目な守り人ばかりなので、職業「ならず者」はあんまり良くないだろうし、そもそも「トリトン」っていう呼称がテーロス限定のものだったので、改めて転職して新しいカードになった。最近だと1マナアンブロッカブルの「這い寄る刃」はリミテッドでかき集めてカルトーシュ張ってぶん殴る戦術が成立するダークホースとして活躍したが、今回はマーフォークサポートが多いので普通に有力候補として活躍が見込める。マーフォークにドロー能力を与える「海底の信託者」との組み合わせは鬼畜だし、そのほかにもカウンターを乗せるギミックと合わせるだけでも容易にエンドカードになってくれる。長期戦を見込んでブロッカーを固めてくる相手には的確に刺さる1枚である。海賊デッキで採用して強襲トリガーとして使うのも良さそう。

 

Negate/否認(AER)」 C

 安心安全の性能だよ。なぜかここ最近はスモール(第2)エキスパンションでこの呪文を再録する流れが続いています。まぁ、常にスタン環境に居続けてもらった方が環境の調整は楽でいいよね。リミテッドで使えるかどうかはわからないが、普通に考えるとメインでスタートできることは稀。

 




Nezahal, Primal Tide 原初の潮流、ネザール (5)(U)(U) R

伝説のクリーチャー・エルダー、恐竜

7/7 〜は打ち消されない。

あなたの手札の上限はなくなる。

いずれかの対戦相手がクリーチャーでない呪文を唱えるたび、あなたはカードを1枚引く。

手札を3枚捨てる:〜を追放する。次の終了ステップの開始時に、〜をそのオーナーのコントロール下で、タップ状態で戦場に戻す。

 エルダー恐竜サイクルの青は、どうやら水棲恐竜らしい。いわゆる首長竜的なやつで、ネッシーのようにいるんだかいなんだかよくわからないけど、やっぱりそこに確実にいる。確固たる存在だからカウンターなんかされないし、捕獲しようと思って川口浩みたいな人間が探検隊を繰り出しても、神出鬼没ですぐにいなくなる。なんとも対処しづらいいやらしい存在。でもまぁ、ノンクリーチャー呪文を使わないなら単なるバニラという話もある。他のサイクル連中に比べるとぱっと見は大人しめ。ただ、除去呪文で対処しようとするのは難しい(唱えた瞬間にドローされるので実質手札2枚で逃げられてしまう)し、全体除去に対する耐性もあり、さらにカウンターまで受け付けないということはかなりのコントロール殺しではある。それだけのためにサイドに仕込むかどうかは微妙だが……。

 

Return to the Wind 風への放流 (2)(U) R

インスタント

対象の土地でないパーマネントを追放する。そのカードが追放されている限り、そのオーナーは、それをマナコストを支払うことなく唱えてもよい。

 うーむ、なんだか難しい呪文だ。効果だけを見ればバウンスに近いのだが、相手クリーチャーを戻しても「マナコストをもう一回払わせる」というテンポ部分での攻撃力がないのでちょっと弱い。コストを踏み倒すのだからできれば自分のカードに使うべきなのだろうが、わざわざ出した自分のパーマネントを一回追放する意味はなんだろう。普通に考えれば「セイレーンの計略」みたいに出し入れするために使える部分が一番わかりやすいが、このカードだとインスタントタイミングでクリーチャーを取り除いても、次の自分のメインフェイズまで出せないという部分が異なる。「唱えた時」にボーナスがあるカードも存在しているが、エルドラージもいない環境ではそれもあまり大きな意味があるとは思えない(そもそも、エルドラージがすでに場に出ている状態でないと使えないんだよな)。なんとも謎めいた呪文である。まぁ、とりあえず「弱いバウンス」として使えるのだからリミテッドでも無駄呪文ではない。ついでにちょっと変わった「セイレーンの計略」として構えることもできるのだから、まぁ、あってもいいのかな? レアっぽい動きを期待するなら下の環境で誰かが電波を飛ばすことに期待しよう。

 

River Darter 川の急航者 (2)(U) C

クリーチャー・マーフォーク、戦士

2/3

〜は恐竜によってはブロックされない。

 リミテッドでのみ意味がありそうな回避能力を有するコモン戦士。3マナ2/3に純正メリット付きなのだから青のクリーチャーもそれなりに体格が良くなったもんだなぁ、と最近はよく思うのだが(「盲目の幻(FUT)」の時代の人間並みの感覚)、現在でもリミテッドでは「縄張り持ちの槌頭」のように3マナ2/3は充分活躍できるステータスだ。いや、あの恐竜は能力のヤバさが際立つが。とりあえず、相手が恐竜で固めているならばキラーカードになりうる1枚。メインで採用するかどうかはおそらくマーフォークシナジーの揃い具合次第だろうが、サイドカードとしてはそれなり。環境に「映像の造形者(ONS)」みたいな相手のクリーチャータイプをいじれるギミックがあれば面白かったのだが。

 

Riverwise Augur 川識の占い師 (3)(U) U

クリーチャー・マーフォーク、ウィザード

2/2

〜が戦場に出た時、カードを3枚引き、その後、あなたの手札からカードを2枚、あなたのライブラリの上に好きな順番でおく。

 渦巻く知識(MMQ)」をその脳細胞に埋め込んだ高学歴マーフォーク。「渦巻く知識」は便利なので当然こちらも便利ではあるが、1マナインスタント+2/2バニラで4マナなのであんまりお得感はない。この環境だとライブラリをシャッフルしていらないカードをリセットするギミックも使いにくいので、「嵐を変容させるもの」みたいなカードで何度も出し入れするような備えがないと、そこまでありがたいという感じもしない。もし使いたいなら、「進化する未開地」を温存しておくといいかも。

 

Sailor of Means/財力ある船乗り(XLN)」 C

 青の「完全重複再録」枠はこちらのお方。パーマネントが増える・ロングゲームを作りやすいなど、完全に昇殿ギミックにフィットした素晴らしい1枚なので、今後はますますの活躍が期待できるはず。その財力は伊達ではない。なお、こちらのカードもフレーバーがオラーズカ仕様に変更されている。

 

Sea Legs 船慣れ (U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

瞬速

エンチャントされたクリーチャーは、それが海賊である限り+0/+2の修正を受ける。そうでないなら、−2/ー0の修正を受ける。

 カード名を見て「海の足? なんのこっちゃ?」と思って調べたら、「海の上での歩行能力」の意味で、つまりは船酔いせずに活動できるという意味。だからこれを海賊につけても余裕だが、船上生活に慣れていないクリーチャーは性能が落ちてしまうというわけだ。……飛行を持つ連中は関係無い気がするんだけど……まぁ、それを言い出したらきりが無いな。青ではお馴染みの制限系オーラだが、今回は1マナという最軽量コストで最低限の効果。これでも序盤に出てくるクリーチャーの「除去」としては充分機能するし、完全に抑え込めなくても高パワーのクリーチャーをいなしてブロックできる程度にすることはできるだろう。一応増強効果の方も、よっぽど殺されたくない海賊がいるなら使う可能性はあり、こっそりついてる瞬速でカウンターっぽく使うと効果大。「財力ある船乗り」に張って1/6とかになると相手はかなりげんなりするはずだ。

 

Seafloor Oracle 海底の神託者 (2)(U)(U) R

クリーチャー・マーフォーク、ウィザード

2/3

あなたのコントロールするマーフォークが1体プレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。

 「秘滝の軍使」のお友達。あちらがアンブロッカブルを与え、こちらでカササギ能力を与える。2人が並んだらそれだけでゲームが終わる。いや、マーフォーク全部がカウンターを乗せてるわけでもないけども。4マナ2/3コンビのどちらが強いかを考えると、元から回避能力が豊富なマーフォークの場合、「軍使」よりもこっちの方が圧倒的に信頼できる存在。「川潜み」がいればそれだけで勝ちフラグになるし、「水罠の織り手」あたりを駆使して相手陣営をすり抜けられれば、あっという間にアドイバンテージが膨れ上がる。あとはマーフォークの課題である「すれ違いで一歩間に合わない」という脆弱さを解消すればなんとかなる。……なんとかして。

 

Secrets of the Golden City 黄金都市の秘密 (1)(U)(U) C

ソーサリー

昇殿

カードを2枚引く。【承認条件】代わりにカードを3枚引く。

 基本は「予言(M15)」だが、都市の承認があれば何と3マナ3ドローの爆裂スペックになるというコモン。これを見るだけでも、承認を得るという作業がかなりの重労働であることが想定できる。この手の呪文を採用するデッキってのは大きく2つあり、1つは当然じわじわアドバンテージを伸ばすタイプのコントロール、そしてもう1つが残弾の補充を狙い軽めのマナ域で動こうとするデッキ。当然承認を得やすいのは後者のデッキだが、それでもやはりパーマネント10個はなかなかの難度である。昇殿持ちのカードは、パーマネントならば自身もカウントできるのだがこうしてソーサリーやインスタントの形だと、唱えるまでに条件を満たしておかなければいけないのでハードルが高くなるのが難点だ。おそらくリミテッドでたまに「予言」として使われる程度の呪文に落ち着くんじゃなかろうか。

 

Silvergill Adept/銀エラの達人(LRW)」 U

 「相克」収録カードとしては真っ先に公開された堂々たる再録カード。「銀エラ」っていう呼称はローウィン次元固有のものだとばっかり思っていたが、別にどこの次元にそう呼ばれるマーフォークがいても構わないようだ。マーフォークの部族らしさを出す再録といえば当然ローウィンからということになるわけだが、カードタイプ「部族」が使えないので「メロウの交易(LRW)」なんかは再録不可能。このカードのギミックなら程よく部族推しがアピールできるというバランス感覚であろう。現在のイクサラン環境において、リミテッドでは部族はあまり重要視されるギミックになっていないのだが、その中でもマーフォークはそこそこ部族集めに意味がある連中。2ターン目にこいつ以外のマーフォーク・カードがある可能性はそれなりだろうか。カードアド、軽量クリーチャーという構築での使用条件を2つも満たした優秀なカードだが、現在の環境でこれがマーフォークを後押しできるかどうかは未定。まぁ、今のところマーフォークのマの字もないからな……。2マナのロードとか、プロテクション(対戦相手)のマーフォクとかが出てくればワンチャン……(以下、多色カードのところのオチへ続く)。

 

Siren Reaver セイレーンの略奪者 (3)(U) U

クリーチャー・セイレーン、海賊

3/2 飛行

強襲 - 〜を唱えるためのコストは(1)少なくなる。

 強襲を面白いギミックに転用したアグレッシブセイレーン。3ターン目にアタックに成功すれば3マナ3/2フライヤーというハイスペックで登場してくれるので、前のめりデッキの速度を一気に上げてくれる。強襲能力がきっちり能力と噛み合っているので流れが作れれば充分アンコモンの貫禄がある1枚だ。幸か不幸か、4マナ3/2フライヤーでも普通に強いのでデッキを選ばないカードでもある。海賊デッキはシナジーも見込んで早めに回収しておきたいところだが……。

 

Slippery Scoundrel 捕らえ難い悪漢 (2)(U) U

クリーチャー・人間、海賊

2/2 昇殿

【承認条件】〜は呪禁を持ち、ブロックされない。

 お前、それ本当に欲しかったのか? という疑問が湧くイラストが目印。なんなんでしょうね。天秤座のシールドかな……。さておき、完全に昇殿専用と言っても過言ではない海賊さん。アンコモンのくせに3マナ2/2バニラという利用価値の欠片もないカードだが、一度昇殿すればあとはもうこいつ1枚で勝ててしまう完全無欠のクロックとなる。ここまで差が激しいとデッキインするときに勇気がいるな……。昇殿ギミックはとにかくパーマネントを並べて堪えることが前提条件となり、それを満たしたあと、お互いに展開しきった状態からどのように切り崩していくかが勝負のカギになるが、そんなときに有無を言わさぬこの能力は非常に魅力的だ。デッキの他の部分と相談して、なんとかクリアしたいところ。余談だが、こちらのフレーバーテキストが割と興味深い。英語が「I’d rather be caught red-hunded than leave empty-handed」で、日本語は「手ぶらで戻るくらいなら、手が後ろに回った方がましだわ」。英語では「現行犯逮捕」を示す「red-hunded」と「手ぶら(収穫なし)」を表す「empty-handed」が韻を踏んでいて、日本語でも同じように「手」を使った慣用句で対比を出している。いろんな表現があるもんですね。

 

Soul of the Rapids 急流の魂 (3)(U)(U) C

クリーチャー・エレメンタル

3/2 飛行 呪禁

 飛行と呪禁を併せ持つ高性能のアタッカー。この組み合わせがコモンで提供されている事例は4マナ2/2の「エイヴンの瞬翼(M12)」のみであり、パワー3以上はこれが初だ(アンコモンの「上昇する法魔道士(DGM)」と同じステータス)。呪禁が与えられた分、平均的なコモンよりもタフネスが低い。火力で焼かれる心配がないので、あとはパワー2以上のブロッカーにさえ対処できれば安定感は抜群。除去で露払いができる黒青、赤青なんかでフィニッシャーが務められそうな1枚である。まぁ、やっぱり「葉を食む鞭尾」は勘弁してほしいけども。

 

Spire Winder 尖塔這い (3)(U) C

クリーチャー・蛇

2/3 飛行 昇殿

【承認条件】〜は+1/+1の修正を受ける。

 そんなとこ這うなよ。そもそも蛇なのに飛ぶなよ。まぁ、どうみても翼があるので飛ぶのはしょうがないけども……これがドラゴンや恐竜じゃなくて蛇ってのは、単に青が恐竜フォローの色じゃないからなんでしょうかね。翼ある蛇、コアトルの類はこれまでちょこちょこ登場しているのでそこまでおかしなもんでもないので、多分こいつもオラーズカに封印されていたんでしょう。白のコモンフライヤーに比べると同じ2/3でも1マナ重たい。4マナかけてパワー2しかないのは物足りないのだが、そこは将来への可能性に賭けるしかない。承認さえ受ければ「輝くエアロサウルス」と同じなのだから、そこまで行けばちゃんとフィニッシャーになれる……。なら「エアロサウルス」でいいじゃん、って話もあるんだけども。せっかく頑張って条件満たすんだから、もうちょい、なんか。

 

Sworn Guardian 誓いの守護者 (1)(U) C

クリーチャー・マーフォーク、戦士

1/3

 いつものステータス。同じコストで吸血鬼なら飛んでた気もするんだけど、気にしたら負け。これでも2/2ならしっかりブロック。マーフォークなので適宜サポートあり。敷金礼金応相談。

 

Timestream Nabigator 時間流の航海士 (1)(U) M

クリーチャー・人間、海賊、ウィザード

1/1 昇殿

【承認条件】(2)(U)(U)(T)、〜をそのオーナーのライブラリの一番下に置く:このターンの後に、あなたは追加の1ターンを得る。

 青の永遠の夢、追加ターンをくれる新たな人材の登場。当然、その夢は果てしなく、承認条件を満たすという1つ目のハードルはすでに予定調和とすら言えるだろう。そして昇殿をクリアしたら、今度はこいつが登場してから召喚酔いが解けるまでの1ターンを乗り越えるというハードルが待っている。1/1というおまけ感覚のボディで世界の荒波を乗り越えることができるだろうか? この2つの条件を乗り越え、さらに4マナ払ってようやく手に入れられる追加の1ターン。さて、ペイするものかどうか……。ご丁寧にライブラリの下なんて触りにくい世界に行ってしまうために、こいつを利用したコンビネーションなども考えにくい。しかし、長いMagicの歴史にはそんな難行を可能にする変なカードってのはいくらでもあるもので、あつらえたようにぴったりのクリーチャーには「地下牢の管理人、グレンゾ(CSP)」というのがいる。昇殿をクリアした後なら、この2枚が並んでいるだけで何も考えずに無限ターンが実現する。まぁ、どこの環境でやりたいかは知らんが……。

 

Warsail Marauder 戦凧の匪賊 (1)(U) R

クリーチャー・人間、海賊

2/1 飛行

〜が攻撃するたび、対象のクリーチャーはターン終了時まで全ての能力を失い、基本のパワーとタフネスが0/1になる。

 どういう仕組みなのか全くわからないが、攻撃するたびに相手を謙虚にしてしまう謎の飛空士である。空から何か危ない薬物でも散布してるんだろうか。これさえ自由に動ければ、ハゾレトだろうがスカラベだろうが単なる雑魚。好きなように料理することができるようになるのだからその制圧力は構築レベルといっても過言ではない。もちろん、本人の脆弱さは弱点には違いないが、2マナで2/1のフライヤーならそれだけで充分な戦力であり、カード1枚使って除去されるぶんには別に構わないコスト。強襲条件のサポートにも最適なので、青が絡んだ海賊メインのデッキが組めるようになれば、マジでこの世界のソリューションになる可能性だってあるのだ(割と前提が多いが)。なお、真意号はちょっと苦手。

 

Waterknot 水結び (1)(U)(U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

〜が戦場に出た時、エンチャントされたクリーチャーをタップする。

エンチャントされたクリーチャーは、そのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。

 いつものやつ。「閉所恐怖症(ORI)」とは完全に同型だが、さすがにこの冒険大陸イクサランで閉所もなかろう、ってんで名前を変えての再録。こちらも白のオーラ同様に、相手も自分もパーマネントの数が1つ増えるという部分がポイント。青なら昇殿条件に活用できる機会も多い……かも。

 

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