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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 フォス! フォス!! フォス!!! 第9話!! なんてこった! もう、なんでこんな話が!!

 今期は個人的な性癖にドストライクな作品が多くて嬉しい限りなんですが、今作においても、私の嗜好をピンポイントで刺激してくる展開となりました。どういうカテゴリにしたらいいのかちょっと悩むが、無理やりまとめてしまうと「容姿を含めた性質が様変わりする主人公(ないしヒロイン)」というのがすげぇ好きなんですね。バトルもののパワーアップでもいいし、恋愛がらみで髪を切ってしまうヒロインでもいい。「ヘアスタイルが変わる」ことについては、確認したら「すかすか」の感想の時に「髪型が変わるヒロインが好き」って書いたけど、正確にはそうじゃないってことを今回のフォスで痛感した。なんらかの変化(成長)が、外面に現れるほどの「意志」が好きなんだ。だから今期だったら「ネト充」のモリモリちゃんも好きなんだ。変化前と変化後の容姿のどちらが好きかはまた別な話ね(モリモリちゃんはロングの方が好きだったし、顔つきが変わったフォスはおっかない)。振り返ってみると、多分こうした「大きな外面的変化」嗜好の原体験は「まじかるタルるートくん」の主人公・本丸だった気がする。彼は最初はドラえもんにおけるのび太ポジションだったにもかかわらず、途中で意を決して父親と山籠りし、しばらく代理主人公を立て、戻ってきた時には身体も大きくなって立派にバトルものの主人公になっていたという変わり種。幼少期に体験したあのシナリオのおかげで、「見た目にも分かる外的変化」になんらかのヒロイズムを強く感じるようになってしまったのだろう。

 相変わらず自分語りが長くなってしまったが、今回のフォスはまさにこの本丸と同じ展開。自分の弱さを突きつけられ、失ったものを取り戻すために劇的な変化を遂げ、圧倒的な強さを手にして戻ってきた(作中では単に時間が経過しただけだが)。金とプラチナによる合金の腕はおよそ金属とは思えぬ柔軟性・利便性を見せ、月人相手にもまさに片手でひねる程度の戦い方。おそらく描写されていない冬の間に、合金の腕を制御する訓練を繰り返していたのだと思われるが、新たな武器を巧みに操り、先生の力を借りずに一人で月人に対峙する姿には、もう以前のへなちょこフォスの面影はない。合金の影響で体の大きさも変わったというが、顔つきまで変わってしまったのは彼女のアンタークへの自責の念によるものだろうか。どこかアンタークに似たような、より中性的なものへと変化している。モノトーンストライプの足、そして黄金に輝く腕。気づけばフォスは、様々な物質を体内に取り込み、メンバー随一の派手な存在になってしまった。そして、得たものが大きかった分、失ったものもまた大きい。アンタークを守れなかったという後悔は自堕落だった彼女を仕事の鬼に変えたが、それはもしかしたら、たくさんの記憶とともに以前の「フォスフォフィライト」までもが抜け落ちてしまった結果なのかもしれない。シンシャとの関係性は、今後どうなってしまうのだろうか。

 強さと派手さ、そして何より物珍しさを手に入れたフォスに対し、寝起きの宝石たちはいたって元気。そりゃみんなだってアンタークの喪失は悲しい事件ではあるのだろうが、すでに宝石たちは何人もの同胞を月人に拉致されており、だいぶその辺りの感覚は鈍くなっているのかもしれない(そもそも仲間意識ってどれくらいあるんだろう)。見たこともないフォスの変質を目の前に、ただ触りたいやつ、解剖したいやつ、改造したいやつ、採寸したいやつ、斬りかかりたいやつ。……さすがに色々問題のある奴が多くないか? いや、レッドベリルが追い回してるのは仕事が理由なんだからしょうがない気もするけども。

 個人的にもフォスが一体どんな能力を手に入れたかは気になるところ。これこそまさにバトル漫画でいう「パワーアップ」なわけだが。そのパワーアップが仲間の悲しみを背負ったもので、どこかに能力制限があったり、工夫次第でもっと強くなる可能性があったりと、とにかく少年漫画的にもたまらない設定。また、本当に今作はオレンジによる映像形成のおかげで種々の説得力が増しており、彼女の合金細工の「どんな体積やねん!」という無茶な展開も不思議と気にならず、「とにかく強そう」という印象が優先して伝わってくる。また、月人戦で足場を作る際に自然と植物のような形状を作り出しているのが興味深い。おそらくフォス自身は意識していないと思うのだが、なんらかの「安定する形状」を生み出そうとした時、それが自然に植物のような形状になるというのは興味深い話だ(これは月人側の兵器にも同じことが言える)。あらゆる動物が死に絶えたこの世界において、植物の形こそが「生きる」ことの象徴となっているのかもしれない。

 そしてほんと毎度のことで申し訳ないのだが、今回も際立つ黒沢ともよの仕事ぶり! これまでのフォスの気だるげな「ダメ人間ボイス」も徹底していたのに、今回はガラリと変わった新生フォス。こちらはさらに硬質さが増し、もうすっかり戦闘マシーンになるかと思いきや、その後の日常パートではしっかりと「あ、これフォスじゃん」という「らしさ」が残っているのである。このバランス感が信頼されてこんな面倒極まりない主人公を任されたのだとしたら、納得のキャスティングである。

 さて、何やらボルツさんが悪そうな顔をしていたのが気になるのですが……今後の展開はどこへ向かうのでしょうかね。さすがにアンターク奪還は無理だよなぁ……。

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