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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 見てきました。今確認して気づいたんだけど、もしかして今日って封切り日だったの? ぶっちゃけそこまで熱心なファンというわけでもない私が初日に観に行ったのは熱意や愛情からではなく、本当にたまたまタイミングが合ったからです。でもまぁ、1本目が嫌いじゃなかったので、速やかに観られたことはありがたいと思ってますよ。

 しかし、今作をどう評したものやら……。難しい。まず、ネタバレ無しで感想を書くのが難しい。1本目はわかりやすいシナリオで、この2本目も別にそこまでひねったものではないのだろうけど、3部作の2本目ということでやっぱり「初見は不確定の状態で見た方がいいんじゃないかな」と思える要素がいくらかあったので、ここでそれに触れてしまうのは問題がある。あと、私が特にゴジラフリークではないというのも大きな問題で、どこからどこまでがゴジラ的「お約束」で処理できる「言っちゃっても構わない部分」なのかがわからんのだ。いや、マジで分からんの。そもそも「メカゴジラってもともとどういう存在だったの?」っていうところから分からんからね。そんな人間でもちゃんと2本目を観に行く気にさせた映画、というだけでもそれなりのものだが……本作の場合、観ていてどんどん「Funny!」という感情が沸き起こるシナリオだった。なんというかなぁ……「そこはそっちに行くのかよ!」っていうツッコミと、「そりゃそうなるだろうな!」っていうツッコミが入り乱れててね……正直、ゴジラを知らない私から観ても「これ、ゴジラファンが求めてるゴジラじゃないだろうな」っていう感覚はある。でもまぁ、SFアニメとしては悪いものじゃないんですよ。ポリゴンピクチュアズの本気は相変わらず肌で感じられるクオリティですから。

 うーむ、どこをどういう風に触れたらいいものか……。

 

 

 

<というわけで、以下ネタバレありの状態で書いていきますのでご注意ください>

 




 

 

 一番気になったポイントからあげておくと、基本的には天丼なのよね。シナリオの要請上当然のこととはいえ、ゴジラを倒す方法が前回と同じ(前回培った知識)だし、規模が大きくなったとはいえ、もう一回前回と同じクライマックスがあるといわれてもさすがに乗りにくい。「規模の大きさ」も、ゴジラが桁違いのサイズになってしまい、それに対抗するようにして人間サイドも「でかいもの」を使うことにしてしまったので、一体どれくらいでかいのかが画面からはわかりにくくなってしまっているんだ。もう、300メートル級の存在は人間のサイズと比較することもままならないしなぁ。タバコの箱でも置いといてくれればサイズ比がわかるんだろうが……結局最終的な画面の見せ方は前回とほぼ同じになってしまっているのは残念至極。

 シナリオとしての「サイズアップ」要素もやはり同様にわかりにくく、前回の引きであれだけの絶望感を与えた存在にどんな風に立ち向かえばいいか、っていう状況下で、「パワーアップキットがありました。これで火力が超絶アップするから前回同様の作戦で戦えます」って言われても、どんだけ火力がアップしてるのかなんて実感として得られないからな。「ゴジラに効くくらいなんだから察してよ」ってことなんだろうけど、「ゴジラに効果があることを示すためにはゴジラにぶつけるしかない」という構造はあまり効果的な見せ方ではないのよね。

 全体的に対ゴジラのドンパチが(映像が素晴らしいとはいえ)単調になってしまうのは、今作がそれ以外のところに力点を置いているからである。よくある言葉で表現するなら、「パニックもの、ホラーものでは一番怖いのは人間サイドの内紛」みたいなお話である。いや、今回の場合はビルサルドチームだけどさ。すでに第1章を観てから時間も経っていたので「そういえば避難船内には3つの異星種族が混在してるんだったな」なんて設定も思い出すのにちょっと時間がかかったし、前回はメトフィエスの超然とした態度くらいは目立ったけどビルサルドチームはそこまで際立った差異を見せていた印象もなく、今回突然突っ走ってわかりやすいテーマ設定を唱え出したのはちょっと脚本家の都合が強いかな、という印象。「ゴジラを倒すなんて大望は人にあるまじきものなのだから、それを願った時点で人の尊厳も何もないわ」という彼らの言い分はなかなか面白くて、こうした価値観のぶつけ合いはじっくりとSF小説として読み込めれば面白いのだろうが、残念ながら今作はアニメGODZZILAなのである。もうちょい、目に見える形でのぶつけ合いがほしかったところかな。

 でもまぁ、あっという間に脳筋ならぬ脳金(脳みそ金属野郎)になってしまったビルサルドたちの極まった行動原理は嫌いじゃない。というか、多分ストーリーを追っていて一番モヤモヤするのは、そんな脳金野郎たちと対立し、最後までその辺りの主義主張で収まりがつかない主人公・ハルオたちの方だ。そうして悩むことが今回のテーマなのだからしょうがないといえばしょうがないのだが、最後の最後で彼が「ゴジラを殺せる機会を放棄してまで守りたかったもの」が女の子1人に見えてしまうのはいただけない。正確にはそれだけではない何かを抱えていたはずだが、この度の演出ではどうしたって「女の子を殺したくないからみすみす機会を棒に振った」という風に見えてしまう。ビルサルドの人たちが命がけで信念を貫くことに迷いがなかっただけに、ハルオの優柔不断はなんだかひどくみっともなく見える。人間が持つものが「情」、ビルサルドは「理」で、そのアンビバレンツに苦しむ筋立てなのに、最後の最後で宗教家のエクシフが全ての美味しいところをかっさらっていくのもなぁ。やっぱり無駄死にになっちゃったビルサルドさんたちが浮かばれないよなぁ。

 いや、さんざん文句ばっかり書いてる気がするけど、別に嫌いじゃないんですよ。こんだけビルサルドさんたちに肩入れしてるってことはその部分では結構感情的な部分で揺り動かされたものはあるのだし、ギミックとしてのメカゴジラの扱いとか、ラストシーンの「アレ」とか、ちゃんと3部作の2作目として面白いものを挟みながら、いろいろ仕込んでるなぁ、ということもわかる。早く卵が孵って双子の歌う歌が聴きたいと思っている人も多いことだろう。ちゃんとうえしゃまとアリちゃんの二人が「アレ」を歌うのかな。それとも新曲なのかな。

 結局、「第2部」っていう立ち位置ではこういう煮え切らない評価も致し方ないのだ。その辺りで完全に振り切った「エヴァ破」って今思うとすげぇ展開だったよな。とりあえず11月の「星を喰う者」を待ちましょうかね。この流れだったら、3章はさらにとんでもないものが出てくるわけで、さすがにそっちは手放しで面白いと言える作品になってると思うんだけど。

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