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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<アーティファクト・土地>
 
狂気の祭壇/Altar of Dementia(TMP)」 R
 クリーチャーのパワーを、ライフではなくライブラリにぶつけるという歪んだ信念の塊。普通のデッキなら「いや、殴れよ」の一言で終わるが、世の中にはいろんなデッキがあるもので、こちらのカードもクリーチャー無限ループ系のコンボデッキのフィニッシャーとして使われた実績があるとかないとか。コンボのタネをモダンに仕込んでおくと、どこかで誰かが小さくガッツポーズを掲げたりしているかもしれないのである。
 
 
不定形の斧 Amorphous Axe (2) C
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+3/+0の修正を受けるとともに全てのクリーチャータイプである。
装備(3)
 いや、多相になるからって斧は別に不定形じゃないやろ、って思って見たら、不定形だった。いや、でもこれ持ったからっていうほど多相になるか? まぁ、そういう武器である。だいたい装備品のイメージとして斧はパワーをバカ上げするイメージがあり、今回はそんな斧タイプのステータス変更を行う「ルーン刻みの鍾乳石」の亜種。コストもそこそこ、効果もそこそこ。これまた絶対モダンではお目にかからないようなカードだが、リミテッドなら以下略。こんなもんもってるからって「俺、今ネコなんだにゃん」とかゾンビに言われても信じられねぇよな。
 
 
アーカムの天測儀 Arcum’s Astrolabe (S)
氷雪アーティファクト
〜が戦場に出た時、カードを1枚引く。
(1)(T):好きな色のマナ1点を加える。
 その発想は無かったカード。なんと、マナコストが氷雪。うーむ、確かに色のないアーティファクトならこういうコスト設定でも問題ないのか……。史上初となる試みだが、こうしてみるとやっぱり「氷雪は出しづらいから普通のアーティファクトよりも強くていいよね」というデザインがはっきりわかる。1マナで出せてキャントリップ、そして色マナ1つを好きに変換ということは、機能としてはマナ管理の本職である緑の「豊かな成長」と全く同じなのだ。アーティファクトでここまでの仕事ができるってのは脅威だろう。これがコモンで手に入るので、氷雪デッキは青緑を中心にしつつ、他の色に散ったボム級の氷雪カードを拾うデッキ展開もそこまで難しくはない。何より、ここから出るマナ自体も氷雪マナだってことが大事なのだし。1マナキャントリップが使えるとなると、カードの候補がそこまで多くなくても1つのデッキを成立させられる可能性は上がってくるな……。
 
 
産み落とす太枝 Birthing Boughs (3) U
アーティファクト
(4)(T):2/2で多相を持つ、無色の多相の戦士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 結局、この多相がいっぱいいるのがどんな次元なのかがよくわからないのだが、どうやらこの樹が何か鍵を握っているようである。レアリティがアンコモンで、しかもアーティファクトっていう時点で絶対単なる植物じゃない気がするが……なんなんだろ。ちなみにローウィンの多相(変わり身)はヴェリズ・ヴェルで生まれるのだ、と「変わり谷」のフレーバーに書いてあるので、多分これはローウィンではない。さておき、3マナで設置して4マナでトークンを産む機械。最近だとカラデシュで絶妙な活躍を見せた「つむじ風製造機」と全く同じコスト設定。あちらも「アーティファクトが場に出る」ことが重要な環境での活躍、そして今回も「なんらかのクリーチャーが場に出る」ことに意味を与えるカードは多い。スリヴァーを筆頭に部族デッキになったなら早めに確保してもいいカードだが、果たしてこのマナ効率をきちんと制御できるかどうかは考えて採用する必要がある。まぁ、2/2が出るなら文句なしで優秀だとは思うが。
 
 
農場の収穫者 Farmstead Gleaner (3) U
アーティファクトクリーチャー・カカシ
2/2
〜はあなたのアンタップステップにアンタップしない。
(2)(Q):〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。
 これも流石に説明をつけないとまずいと思うが、(Q)はアンタップ・シンボルと呼ばれるシャドウムーアの特産ギミック。タップシンボルの逆で、「タップ状態のこれをアンタップする」を意味する。つまり何とかしてこいつをタップしない限りは起動できないというのが制約になっているのだ。本来なら色々と面白いギミックではあるのだが、極めて狭い範囲でしか使われなかったのは「ぱっと見でわかりづらい」という物理的な要因が大きかったらしい。なんとかそのあたりの視認性を改善してもう1回くらいチャレンジしてほしいギミックではあるのだが。さておき、そんなアンタップシンボルを持つ唯一のカードだが……地味だな。一応、アタック→能力起動でカウンターを置きながら擬似警戒みたいな使い方はできるが、そのために2マナ払いたいかと言われると微妙。基本的にはなんらかのタップ能力を与えるカードとのシナジーを作るのが有効活用法だが、多分その場合には元祖シャドウムーアのカードにもっと使いやすい奴がいるはずだ。「純視のメロウ」とか、「ピリ=パラ」とか。
 
 
胆液の泉 Fountain of Ichor (3) C
アーティファクト
(T):好きな色のマナ1つを加える。
(3):〜はターン終了時まで、3/3の恐竜・アーティファクト・クリーチャーとなる。
 「胆液」とか言われてイメージする効果とは随分違う、割と普通のアーティファクト。「Ichor」がなんか汚そうな液体なのは事実で、実際そういう泉みたいなのだが、なんでそこから恐竜に化けるのかも、マナが出るのかもよくわからん。これ、イクサラン民が気づいてないだけで、実は油田かなんかを掘り当ててるんじゃなかろうか。とりあえず「マナリス」+αなのでコモンのアーティファクトとしてはそこそこ優秀。設置にもクリーチャー化にもそこそこマナはかかってしまうが、下の能力については本当に困った時だけ起動するものだと割り切って、普通のマナソースとして使う分にはなんの問題もない。今回はこれに加えてアンコモンに「タリスマン」のサイクルがある程度なので、緑以外のプレイヤーはあまり色を広げられなそうだ。緑のプレイヤーは氷雪をフォローしておくと使える多色マナが一気に増えるので、多少意識しておくといいかも。
 
 
氷皮ゴーレム Icehide Golem (S) U
氷雪アーティファクトクリーチャー・ゴーレム
2/2
 こちらも氷雪1マナアーティファクトシリーズ。どこをどう見ても1マナ2/2。デメリットなし。こんなアーティファクトがあっていいものか! それを認めるのが氷雪ギミックなんですなぁ。まぁ、あまりに端正すぎてむしろモダンだと仕事が限定されすぎちゃうのでデッキインが厳しい気もするが、リミテッドならデッキを固める尖兵になるかも。まぁ、アーティファクトのくせにデッキの中で一番出しにくいとかいうことになりそうな気もするが。
 
 
小型マスティコア Lesser Masticore (2) U
アーティファクトクリーチャー・マスティコア
2/2 頑強
この呪文を唱えるための追加コストとして、手札を1枚捨てる。
(4):〜は対象のクリーチャーに1点のダメージを与える。
 「マスティコア」の幼体。コストは半分、サイズも半分。おかげで飼育に必要な餌(手札)は出てくる時の1枚だけで大丈夫。ちょっとだけ省エネ。ただし伝家の宝刀マスティビームを炸裂させるためのコストは倍。まだビームを吐き慣れていないので頑張んなきゃダメなんだな。再生能力に至ってはまだ身につけてすらおらず、何故か頑強能力でちょっとだけ頑張る。これが数年もすれば立派なマスティコアに成長するってことなんでしょうね。……そういうもんなのか? アーティファクトクリーチャーなのに? 完全に別個体で別種なのかもしれん。レッサーパンダとジャイアントパンダみたいな関係性か。リミテにしろ構築にしろ、今ひとつ押しが無く、単なる2/2に手札1枚を費やすのは微妙っていうか弱い。ビームが輝くような相手がいればいいのだが、このビームが効く程度の相手は多分これ以外のカードでも勝てるだろ。生物学的(?)価値以外にはあんまり見るべき点はなさそう。ちなみに、今回のイラストをみて「なんか随分シュッとしてんなー」と思ったんだけど、どうやらベースになってるのはむっちりしてる旧版のイラストではなく再録版の方みたいだ。これだとあんまり4/4っぽくないんだよな。
 
 
モックス・タンタライト Mox Tantalite (コスト無し) M
アーティファクト
待機3- (0)
(T):好きな色のマナ1点を加える。
 「タンタライト」ってのは和名(?)でいうなら「タンタル石」らしい。そういえば周期表にいたな、タンタル。どんな物質なのかよく知らんけど。とにかく、そんな新たな鉱物から生み出された新たなモックスである。デザインとしては「睡蓮の花」×モックス。「睡蓮の花」は待機ギミックを利用したBlack Lotusだったわけだが、こちらは待機ギミックを利用したモックスなわけだ。爆発力はないが、確実に3ターン後にはマナを伸ばすことが可能である。これを良いと見るか悪いと見るか。……ん、まぁ、どんな性能でもモックスだし……ただ、やっぱりモダンの性質を考えると3ターン我慢しないと使えないのはちょっと厳しいかもしれない。1ターン目にセットできるならいいけど、初手にあるとも限らないし。うまく待機できても、もしかしたら相手が「ラヴィニア」とか出して待ち構えてるかもしれないし。まぁ、とりあえず値段は上がりそうだから何とかしてパックから剥いておきたいところだが……。
 
 
屑鉄場の再構成機 Scrapyard Recombiner (3) R
アーティファクトクリーチャー・構築物
0/0 接合2
(T)、アーティファクトを1つ生贄に捧げる:あなたのライブラリから構築物・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、ライブラリを切り直す。
 「接合」という能力語を見るだけでビクッとなってしまうのはミラディンアレルギー、親和アレルギーの典型的な症状なので、お医者様に見てもらいましょう。「最近頭蓋が囲われてる気がするんですが」。接合の部分にばっかり目が行きそうになるが、なんとこれ、構築物をフィーチャーした初めてのカードである。プラス修正なんかは無いのであんまり「構築物・ロード」って感じはしないが、最近はコンスタントに新作が提供され続けている構築物軍団が、いよいよもって徒党を組むチャンスを得たわけだ。ちなみに今調べたらモダンで使える構築物・クリーチャーは全部で99種。それなりの数だが、その中から使えそうなカードを選り分けてこいつと組むメンバーを決めるのは君自身だ!(丸投げ) 一応手がかりとしては、カラデシュの「機械巨人」サイクルは基本的に構築物。好きなのをサーチできるなら案外強い……のか? 「搭載歩行機械」も「カルドーサの火事場主」も構築物じゃん。おっ、なんかいける気がしてきた。

 


 
筋腱と鋼鉄の剣 Sword of Sinew and Steel (3) M
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+2/+2の修正を受けるとともに、プロテクション(黒)とプロテクション(赤)を持つ。
装備したクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、最大1つまでの対象のPWと、最大1つまでの対象のアーティファクトを破壊する。
装備(2)
 いつの時代にかは登場するやろなぁ、と思っていた「友好色2色剣」がついに登場した。ここからどれくらいの時間をかけて5本が出揃うのかは定かで無いが、とりあえずそんなサイクルの黒赤版。基本的なデザインはいつも一緒なので、評価のポイントはプロテクションの効き具合とダメージ誘発能力の強さ。除去2色に対するプロテクションは一見すると優秀に見えるが、如何せん赤はアーティファクト破壊が得意な色なのでそこまで安心感はない。黒にこのサイクルが刺さっちゃうのはお約束ね。そして誘発能力はあまりにシンプルに殺意が高い。PW対策はどれだけ使えるか怪しいが、アーティファクトが恒常的に壊し続けられるのは相手次第ではかなり強そうである。まぁ、これまたお約束で「何回もダメージ通ってたら能力関係なしに勝つやろ」という意見もあるのだが。さて、どの剣が勝ち組になる?
 
 
真理と正義の剣 Sword of Truth and Justice (3) M
アーティファクト・装備品
装備したクリーチャーは+2/+2の修正を受けるとともに、プロテクション(白)とプロテクション(青)を持つ。
装備したクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたのコントロールするクリーチャー1体に+1/+1カウンターを1つ置き、その後増殖を行う。
装備(2)
 友好色2色剣サイクルの白青。白もアーティファクト対策はそこまで難しくないので脅威レベルはそこまで高くないが、青中心のデッキならこれでプロテクションをつけられたらなかなか厄介であろう。そして能力の方はというと……なんか、すげぇ最近開発された感じがする。何しろそのまんま「瀬戸際の勇気」なのだから。3マナソーサリーが打ち放題って言われたらそりゃ贅沢。この剣を装備してるクリーチャーが真っ先に増強候補にあがり、これが通り続けている限りはまず負けることはないのだ。剣を破壊されてもあとまで残るカウンターの形でボーナスが提供されるのも嬉しいポイントで、デッキ次第ではこの効果だけでもいくらでもシナジー構築できそう。「巻きつき蛇」に装備させてガンガン殴るデッキとか組んでみたいな。
 



 
確信のタリスマン Talisman of Conviction(赤白)(2) U  
独創のタリスマン Talisman of Creativity (青赤)
好奇のタリスマン Talisman of Curiosity (緑青)
聖列のタリスマン Talisuman of Hierarchy (白黒)
反発のタリスマン Talisman of Resilience (黒緑)
アーティファクト
(T)(C)を加える。
(T)(A)(B)を加える。〜はあなたに1点のダメージを与える。
 タリスマン」サイクルの新作! 「タリスマン」はアーティファクト環境ミラディンで生まれたマナアーティファクトのサイクルで、見ての通りにいわゆる「ダメージランド」をアーティファクトにしたもの。それまで2色のマナソースというと多色環境インベイジョンで作られた「カメオ」サイクルがあったが、3マナで2色しかでないという(今なら信じられないような)微妙な性能なので出番がなかった。それに比べ、このタリスマンは2マナで出せる上にそこからすぐに1マナ産むことが可能で、実質1マナという挙動の軽さからアーティファクトが重宝がられる下の環境などでもたまに見かけるカードになった。後の時代にラヴニカで「印鑑」サイクルが作られてからは主役の座はゆずっているものの、こちらにしか出来ない仕事もあるので決して下位互換ではないというのがポイント。今回は新たに敵対色5パターンのタリスマンが生み出された。今回はキャノピーランドも敵対色だし、なんかそっちのコンビネーションが優遇されてる気がするな。ちなみに、今回のタリスマンはフレーバーにそれぞれの色を代表するPWからのコメントが届けられている。イゼットがラル、ゴルガリがヴラスカ、オルゾフがケイヤなのはラヴニカ組だが、ボロスはファートリ、シミックがタミヨウだ。みんなしてなんか良いこと言ってる風の格言でまとめられており、それぞれの人物像やギルド信条が見えてよいデザインである。個人的にはフラフラと野次馬根性が止まらないタミヨウさんのお言葉が好き。
 
 
自在自動機械 Universal Automaton (1) C
アーティファクトクリーチャー・多相の戦士
1/1 多相
 アーティファクトのくせに多相なのかよ、と思ったが、なんとフレーバーを寄せているのはトカシアさん。あのウルザ&ミシュラ兄弟のお師匠筋にあたる工匠である。つまり、こいつは産まれながらに変身の術を持つ生物ではなく、どんな生物にでも万能の擬態が可能な超高性能のコピーロボットってわけだ。実は「クリーチャータイプを変化させるアーティファクト人形」というジャンルには「変幻の機械」という大先輩がいるのだが、まー、時代を経た変化というか、性能向上は著しい。こちらは何もせずともとにかく多相で、どんな色のデッキにでも入れられるのだ。今回多数登場した種族シナジーを持つカードは全て影響を与えるわけで、とりあえず1マナを埋めておきたいというニーズにはぴったり合致している。「メタリック・スリヴァー」とかこの先何を信じて生きていけばいいか分からなくなるな。
 
 
やせた原野/Barren Moor (ONS)」 U
忘れられた洞窟/Forgotten Cave (ONS)
孤立した砂州/Lonely Sandbar (ONS)
隔離されたステップ/Secluded Steppe (ONS)
平穏な茂み/Tranquil Thicket(ONS)
 いわゆるサイクリング土地のサイクル。サイクリング土地はサイクリングがテーマになったセットのたびに形を変えて作られているので、ウルザズサーガ、オンスロート、そしてアモンケットと3度登場しているが、これはその中でも一番無難な、色マナ1つでサイクリングできるやつ。その利便性を買われて統率者デッキなどでは幾度となく再録されているのであんまり希少度は高くない。高くないはずなのだが、なぜか今回アンコモンになって登場。お前らそんなええもんちゃうやろ。まぁ、もう20年近く前のカードだし、ここから出てきたやつを集める人もいるのかなぁ。地味にこれでモダン昇格ってことになるので、実はモダンの土地事情には影響を与えることもあるのかもしれない。今回のリミテッドだと、楽に墓地に土地を送り込めるので赤緑だと評価高め。
 
 
誘惑の洞窟 Cave of Temptation C
土地
(T)(C)を加える。
(1)(T):好きな色のマナ1つを加える。
(4)(T)、〜を生贄に捧げる:対象のクリーチャーに+1/+1カウンターを2つ置く。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられる時にのみ起動できる。
 どこの次元のどんな謂れの場所なのかも全くわからない、突然のコモン多色土地。ベースは「未知の岸」だが、それだけだとモダンっぽくないから下に割と不穏な能力がついている。コモンの土地のくせにカウンターを2つも置くってのは割と無節操。これなら別に色を広げずともいざという時のために入れておきたいってデッキは多いんじゃなかろうか。無色マナを出せることを考えると、エルドラージあたりに余計なサポートを施す可能性はあるな。
 
 
冠水樹林帯 Fiery Islet (青赤) R
育成泥炭地 Nurturing Peatland (黒緑)
無声開拓地 Silent Clearing (白黒)
灼陽大峡谷 Sunbaked Canyon (赤白)
焦熱島嶼域 Waterlogged Grove (緑青)
土地
(T)1点のライフを支払う:(A)(B)を加える。
(1)(T)、〜を生贄に捧げる:カードを1枚引く。
 「土地がMagicを規定する」とはよく言われる言葉だが、加えて、土地は売り上げを規定する。私の苦い思い出として、かつてフェッチの再録が報じられた途端に一瞬で市場から「タルキール覇王譚」の箱が消し飛び、慌てて予約したらなんか無茶な値段で買う羽目になったという記憶がある。同様にフェッチが入っていた「ゼンディカー」も値が釣り上がって面倒だった。つまり、高い箱というのは、往々にして土地が高いのである。そしてこのセットは……土地が高い。なんだこれ。いわゆる「地平線の梢」の同型土地であるが、「梢」は断片的な未来の情報だけを届ける「未来予知」で登場した土地だったために、サイクルでは収録されずに白緑だけが存在していた。同様にして収録された「偶像の石塚」がすぐにそのあとのセットでサイクルとして登場したおかげで「他の土地もサイクルになるんやろなぁ」と思っていたら、これがちっとも作られない。そして、なんとこのタイミングで、まさかの対抗色バージョンだけが作られたという。「梢」が様々なデッキで重用されているのはご存知の通り。つまり、これがさらに5枚も増えたら、そりゃぁいろんなデッキがいろんなところで影響を受けるに決まっている。ご丁寧に公式記事でもそのあたりの可能性を検討してくれているが、つまりはそれくらい衝撃的な5枚ですよ、ということを分かった上で、世に送り出してきているのである。「さぁ、パックを剥け、金を出せ」である。なんだこのセット……。ちなみに、これを執筆している当日に慌てて近所のショップを見に行ったが、当然予約は全滅していた。なんだこのセット……そんでなんだこの日本語名……。そこで揃える意味あるぅ?!
 
 
霜歩き砦 Frostwalk Bastion U
氷雪土地
(T)(C)を加える。
(1)(S):〜はターン終了時まで2/3の構築物・アーティファクト・クリーチャーとなる。これは引き続き土地でもある。
〜がクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーをタップし、それはそのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
 タルキールに「霜歩き/Frost Walker」っていうクリーチャーが存在していたのだが、残念ながら能力なんかは一切関係ない。この土地のいう「霜」要素は「霜のブレス」や「霜のオオヤマネコ」などのいわゆる「氷漬け」能力の方である。2マナで2/3になるミシュラランドというだけでも実は割と高性能で、さらにそこにそこそこ強い能力まで付いているので、クリーチャーランドとしては歴代でもかなり上位に食い込むもの。その理由としてはやはり起動コストの氷雪マナが出しにくいっていうのが考えらえるが、ちゃんとチューンすればそこまで高いハードルでもないはずだ。一応この土地自身から出したマナを使えばクリーチャー化は可能なので、別なアンタップ手段があれば運用できるっていうどうでもいい想定も一応書いとく。今後万が一氷雪デッキが流行る時代がくるのだとしたら、確実に何枚かは入ってくる土地になるはずだ。リミテッドではそこまで急いでとる必要もないが、こっそり氷雪狙いにしておいて遅めで拾えたらラッキー。
 
 
ヘリオッドの高潔の聖堂 Hall of Heliod’s Generosity R
伝説の土地
(T)(C)を加える。
(1)(W)(T):対象の、あなたの墓地にあるエンチャント・カードをあなたのライブラリのトップに置く。
 一瞬「あれ? テーロスの5柱の神さまがサイクルで土地でも出すのか?」って思ったけど、そうじゃないね。効果を見て気づいたが、これって新たな次元から送られてきた「アカデミーの廃墟」だ。「廃墟」は墓地からアーティファクトを復活させる土地で、その効果を象徴したのがアーティファクトブロックとして名高いウルザブロックにあった「トレイリアのアカデミー」の遺構だった。今回は戻す対象がエンチャントになったので、エンチャント専門次元を代表し、テーロスのヘリオッドさんに声がかかったのだろう。これでもし「土地をトップに置く土地」が登場したらゼンディカーのカードになるんだろうな(ニッサさんに代表してもらいたい)。ちなみに「アカデミーの廃墟」のさらなる元ネタがクリーチャーを戻せる「ヴォルラスの要塞」で、今回のカードのフレーバーに「stronghold」という言葉が登場しているのはもしかしたらこっちのオマージュかもしれない。将来的にPWを戻せるカードが登場したら何色になるんでしょう。とにもかくにも、今後エンチャントをキーにするデッキの活躍次第。白は除去をエンチャントに依存することも多いので、雑に突っ込んどいても割と活躍する気もする。
 
 
虹色の眺望Prismatic Vista R
土地
(T)、1点のライフを支払う、〜を生贄に捧げる:あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを戦場に出し、その後あなたのライブラリを切り直す。
 初見で二度見したカード。えっ? おかしくない? いや、フェッチだよね? テキストは完璧にフェッチだよね? その上でどんな色でも持ってきていいって? 制限無しって? え? どういうこと? ……いやいや、冷静に考えれば確かに開発側の狙いは見える。そう、「基本土地」しか持ってこられないのだから、モダンでもお約束の「フェッチからギルドランド」ができない。下の環境ではデッキに入っている基本土地の枚数はかなり少なくなるわけで、実際には元祖フェッチとどちらがいいかと言われたら、そりゃさすがに色の合うフェッチがあるならそちらが優先されるに決まっている。しかし、ある程度基本土地のデッキインが許容できるデッキ、つまり2色や単色デッキの場合、これは5枚目(ないし9枚目)のフェッチとして問題なく運用可能だろう。いっそ開き直って基本土地をそれぞれ1枚ずつさしてこれで探してくるタイプの多色なんてのがあってもいいかもしれない。とにかく、今までの常識をひっくり返すとんでもないカードなのは間違い無いのだ。加えて、これはついに「荒地」を探すことができるようになったフェッチでもある。これまでも「進化する未開地」なんかで探すことはできたが、やはり純正フェッチがあるのと無いのではデッキの組みやすさが大きく変わってくるはずだ。さぁ、時代はこの土地にどんな評価を下すのか。とりあえず4枚揃えたい欲求が止まらないけど多分無理。
 
 
冠雪の平地/Snow-Coverd PlainC
「冠雪の島/Snow-Coverd IslandC
「冠雪の沼/Snow-Coverd SwampC
「冠雪の山/Snow-Coverd MountainC
「冠雪の森/Snow-Coverd ForestC
 これは地味に嬉しい人もおおいんじゃなかろうか。なんと今回収録される土地は冠雪土地である。これで一応、青緑の氷雪系をドラフトで狙う人は選択肢が増えたことになる。コールドスナップ当時はみんなしてこれをかき集めなきゃならなかったので血で血を洗う基本土地の奪い合いが起こったが、今回は卓の中でも一部の人間しか必要としないのでゆっくり回収することができるだろう(まぁ、やっぱりこれにピックを費やすのはなんか嫌なんだが)。そんなリミテッド需要以外にもニーズは根強く、今回のデザインはフルアート書き下ろしのオリジナル。Wizardsがすっかり味をしめた「土地をフルアートにしたらそれだけで商品価値が上がっちゃう」マジック。ずるいけど今回は実用性も加味してなのでさらにやばい。モダン以下なら基本土地を冠雪で揃えている人もそれなりに多いはずで、もし「冠雪+フルアート」で統一したいなら相当な数のパックを剥く必要がある。汚い、さすがWizards汚い。でも、これはマジで欲しい。

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