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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「みつどもえ」 6→6

 良かったんじゃないでしょうか。正直、この作品がアニメ化すると聞いて、ここまで楽しいものになるとは想像していなかった。やはりアニメは偉大だ。

 まず、先に気になった点から上げてしまう。この作品は原作がショートギャグということで、アニメの方もサブタイトルこそ1話につき1つだが、基本的には短いネタを重ねてアイキャッチで繋ぐという、ショートギャグをそのまま活かした構成になっている。短いネタを連打する分、1回1回に選ぶネタのチョイスや、重ねることの工夫が必要になってくるわけだが、折角変態しかいない作品世界の中で、どうもネタが被る。基本的に2人のキャラクターの台詞の勘違いを拾って、そこからどんどんおおごとになっていく、分かりにくくいうと(なんでだ)アンジャッシュのネタみたいなのがベースになっている。中にはそういうネタでうまいな、という回もあったのだが、流石にこれだけ重ねられると、オチも読めてしまうしマンネリ感は拭いきれなくなる。会話劇で進めるにしても、もう少し演出面で差異を強調してみるとか、オチにバリエーションを持たせるとか、一工夫欲しかったところ。ま、原作がそうなっているのだから致し方ない部分ではあるのだが……最後はキャラの属性に着地させればこの作品独自の色は出るんだし、何かアニメでいじれる部分はあったと思う。個人的には杉崎がみつばに「パンツみて下さい」ってお願いするオチなんかが、この作品らしくて好き。

 また、パンツもそうだけど、この作品は小学生が主人公であるがエロがメイン、という、今のご時世ではちょっと危険な場合もある作品。もちろん小学生そのものがエロの対象にはなっていないわけだが、あまりにキツい下ネタをやられると少々浮いて見えるときがあった。まぁ、はっきりいえば2話の尿回とかなんだけど、あくまで「勘違いの上で生まれてしまったねじれた映像」が下ネタだからこそ矢部っち絡みのネタなんかは活きてくるわけで、ストレートに下品なものを使ってしまうと、その後のネタの繋ぎがやりにくくてしかたない。ま、この辺は個人個人での好みもあるのだろうが……最終的な落としどころに「3つ子の交流」というテーマがあり、時折「いい話」も見せてくれるのだから、そうした路線に繋ぎやすいくらいのレベルを維持するのがベターだったのではなかろうか。

 とまぁ、不満は並べてみたが、これだけ小ネタを並べるスタイルなのだから、出来不出来に差があるのは仕方ないこと。全体的なレベルで見れば、原作よりよっぽど面白くて、飽きさせないものに仕上がっていたのではなかろうか。スポットの当たるキャラクターのどぎつい個性はストレートに伝わってきたし、動きのある画面作り、掛け合いのテンポもいい。正否はどうあれ、無声劇などの様々なスタイルを試していたのも好印象だ。個人的に、原作絵はごみごみしていてどうしても細かい情報を見落としてしまいがちなので、アニメになって時間の流れに沿った「ネタの披露」を作ってくれただけでもありがたいものだった。

 個々のキャラクターについていちいち拾っていくと面倒なので流石にそれはしないが、メインとなる要素として、三姉妹と杉崎くらいは見ておきたい。あ、男子勢も良かったですが。

 まず、ふたば。実は三姉妹ものとは言っても、この作品においてふたばだけは他の2人と全くスタンスが違う。ギャグはボケと突っ込みで成立するわけだが、ふたばは決して突っ込みには回らず、いわば「災禍」としての意味しか持たないからだ。そして、そんな振り回し役としての任務を、これ以上なくまっとうしてくれるキャラクターであった。なんと言っても8話のメイン回が印象的だが、その他にも周りにいる人間なら平等に被害を与える、ある意味「最もこの作品の中心にある人物」なのだ。そこに迷いがあっては作品が成立しない。また、見のがしがちであるが、三姉妹の間に「良好な関係」が仄めかされる場合、必ずそこにはふたばの存在がある。ひとはが、みつばが、「姉妹のために何かをしよう」と思う場合、必ずそれはふたばなのである。あれだけ迷惑をかけながらも他の姉妹からは可愛がられる存在、そのあたりの絶妙なさじ加減を維持していたことは、シリーズ構成の采配の賜物だろう。

 ひとはについては、アニメを見てかなり好感度があがった。一番動きがないキャラクターだと思っていたのだが、作中で最も感情の揺れ動きが激しかったのは彼女だろう。動物に対する愛着が人一倍強かったり、ガチレン関係で憤ったり、傷ついてみたり。そのせいで普段の毒舌クールとのギャップが悩ましいのだが、ギャグの基本は「落差」であるから、いわば彼女は存在そのものがギャグみたいなものである。あれだけ人嫌いに見えて、何故か矢部っちの足下に常駐しているってのもギャップの一つですかね。保健室での松岡との激闘と、体育倉庫での「ぶあああか」は今期でもベストエピソードの1つに数えたい。

 そしてみつばである。ふたばは「災禍」でしかないと書いたが、逆に、みつばは最終的に「被災者」でしかない。あれだけのキャラクターなのに(なので?)、最終的には必ず泣きを見るのがみつば。これもまたギャップの1つだろうか。ただ、みつばについて不満点、というか釈然としない点があるとすれば、それは普段のドS設定と、姉妹への愛情のアンビバレントである。「表面的にはドSだが、実は根はいい人」という設定では、ギャグが完全に活ききらない。何せ最後に泣きをみるのはみつばなわけで、「いい人がひどい目に遭いました」ではギャグとして笑えないのは当然だろう。もちろん製作陣もそのへんは分かっていて、あくまでみつばは真性のドSであると強調している。ただ、それでもやっぱり「ドSみつば」と「姉としてのみつば」の両面を描く必要があったために、なんだかちぐはぐな部分が出てしまっていた。体育倉庫エピソードみたいに他のキャラクターの「ギャップ」を活かすためのツールになってくれていればいいのだが、それだとなかなかメインを張ることが出来ないのだ。

 そんなみつばが、しがらみを取り払って表情を表に出せる相手が、杉崎だ。やっぱりクラスメイトで一番印象に残ったのは彼女だったと思う。この2人の絡みについても、なんだか微妙な感情(恋愛感情?)があるので単純に割り切っては見られないのだが、余計なことを考えずに徹底的に悪役たろうとするみつばが見られるのは杉崎のおかげ。ありがとう杉崎。お母さんもいいキャラクターだったよ。

 で、こうしたたくさんのキャラクターたちに命を与えるのが、中の人の仕事でして……、もう、今作は本当に中の人のおかげで幸せでした。三姉妹は本当に素敵。ふたば役の明坂聡美に関しては「まぁ、いつも通りに」としか言いようがないが、高垣みつばと戸松ひとはは、本当に聞いているだけで楽しかった。本当にいい空気を出すんですよね、この2人は。

 そして回りを固める面々、豊崎、茅原、三瓶、山本和臣。宮なんとかさん役の大原桃子とか松岡役の葉山いくみあたりも、ちょいちょい名前は見たけどようやくそれなりの知名度の名前有りの役がゲット出来ました。

 で、千和ですよ。歪みねぇなー。杉崎は「弟の面倒を見つつ、面倒な母親に振り回される長女」っていう立ち位置のキャラなんですが、ものすごく中の人とかぶるんですよ。杉崎も将来弟のために携帯電話の料金を支払ってやったり、母親がヒアルロン酸注射をするために毎年出資したりするようになるんだろうかね。頑張れ杉崎。いや、齋藤千和。

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