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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「生徒会役員共」 6→5

 初期配点をやや高めにしてあったのは、確認したら「1話目でまさかこうなると思ってなくてびっくりしたから」。13話終わってみて、ま、そこまで褒めるようなものでもないかと思って平均点まで戻した。ただ、別につまらなかったというわけではない。充分楽しめたし、2期目が作られても一向に構わないくらいの気持ちではあります。

 氏家ト全の4コマがアニメになる。これほどの衝撃と誰得展開は無いと思っていたが、アニメ自体は至極まっとうなものとして作られており、思いの外俺得なものになった。もちろん作品の性質上、どう頑張っても素晴らしい動画で見せるスタイリッシュアクションアニメになんかはならないわけだが、ネタを間断なくつなげることで1話1話のリズムを維持し、気付けばあっという間に1クールが終わっていた。「みつどもえ」といいコレといい、割とあっさりやってのけたように見えるが、基本的にブツ切りであるはずの4コマ、ショートギャグにこうした自然な流れを付けるのはいう程簡単なことではなかっただろう。

 「みつどもえ」と比較して違う部分は、こちらの方がよりネタの尺が短いこと、そして、オチの種類が本当にワンパターンしかないこと。明らかにビハインドなわけだが、この作品で白眉だったのは合間で連発した印鑑によるアイキャッチだろう。あれによってネタの切れ目を明確にすることで「落ちた」感じが良く出るし、さらに文面次第ではネタを被せたり、捻ったりと自由自在。加えて音声までのせられるので、あのアイキャッチ画面にタカトシの突っ込みをいれることも可能。アイキャッチ部分は「みつどもえ」にもあったが、定型で固めるのではなくネタにあったリズムを毎回考えて挿入していくことで、ブツ切りで本来ならリセットされるべき熱を有効に利用出来ていたと思う。

 あとは画面そのもののバリエーション、ということになるが、この作品の場合、そこは基本的になげうってしまっている。どうせ「画面にはお見せできないようなネタ」が大半だし、それをわざわざ見せたからとて喜ぶ視聴者もおるまい。それならもう、原作の淡泊な感じをそのまま活かして、台詞のみの下ネタ、台詞のみの掛け合いをベースにおき、あくまで生徒会室でしゃべっている面々の画はおまけ程度に。極論すればドラマCDにしてもいいくらいのものだが、この作品の場合にはそれで正解だった気がする。

 ただ、制作者側はそれでは矜持が許さないだろう。そのため、新人アイドルのPV風の画面を作ってみたり、突如マジモードのラブコメ風にしてみたり、修学旅行に行ってメンバーを隔離してみたり、シナリオ上、画面構成上変化を付けようとあれこれ策を弄している。ただ、この辺は正直言ってあまりプラスの効果が得られなかった気がする。突如テレビ画面の中のテレビ画面でお話が進み始めたり、魔法少女番組の次回予告をしてみたり、色々とチャレンジしている間、「別にそんなんいらないからいつも通りにやってくれりゃいいのに」と思ってしまった。結構ショックである。いや、別にそうしたものが気に入らなかったことは別にいいのだが、「早くいつも通りのアレを見せてくれよ」と思ってしまった自分がショックだ。なんだかんだで、いつも通りのタカトシと女性陣の掛け合いを楽しみにしていたということだ。あんだけワンパターンなのにねぇ。

 とはいえ、そうした画面の変化を評価する向きの視聴者もいるだろうし、本当に原作そのままで延々繋がれたら流石に飽きそうなのも事実。少なくとも「スタッフはなんとかアニメにした時点で付加価値を生みだそうとしていた」ということは理解出来るので、そうした理念の部分は評価すべきかもしれない。最終回の流れとか、嫌いではなかったです。

 で、「いつも通りでいい」「ワンパターンネタのオンパレード」となると、じゃぁ何が楽しかったんだよ、ということになるのだが、個人的には、もう中の人以外にいない。日笠陽子がメインを張るアニメは名作。今のところ案外信憑性のある仮説だ。そして今回はぴかしゃだけではなく、しゅが美もいるのである。しゅがぴかがいちゃいちゃする作品、というだけでもこの作品は終わらずに永遠に続ける価値があると思います。

 そして、そんな素晴らしいしゅがぴかコンビだけでなく、この作品は残り2人のメインも素晴らしかった。1話目の時点で感心した浅沼晋太郎。やはり彼の力なくして、この作品の「氏家ト全っぽさ」は出せなかっただろう。この手のハーレムものの主人公はどうしてもナヨっとしたり影が薄くなったりするものだが(実際原作のタカトシの存在価値ってよく分からないのだが)、アニメの中では、気付けば「タカトシを中心とした生徒会」というモデルが確立していた。これだけ個性的なキャラ、キャスト揃いの中で、確固たる芯を作り上げた彼の功績は大きい。そして、スズ役の矢作紗友里。もうおはぎしか無い、という素晴らしいフィット感。ギャーギャー喚いてるときの彼女の存在感は神がかっている。役に入り、その上で存在感を発揮できるというのは、替えの効かない役者の本質であろう。

 他にも、もうどうしていいか分からない小林ゆうのいつも通りのノリ、原作版の畑さんのイメージがどこかいびつに変形した気がする新井里美の怪演など、画面はどうなろうとも耳に楽しくて良い作品でした。そう言えばオープニングを歌うトリプルブッキングの絡み方も良かった。ぴかしゃはこういう歌い方も良いね。特別巧すぎるという程の歌唱力があるとは思わないのだが、何故か何度も聞きたくなる不思議な魅力がある。

 作中では1年きっかりが経過しての最終回。でも、この作品なら余裕の2期もあり得るでしょう。再びパワーアップした生徒会役員共に出会える日を楽しみにしております。

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