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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「あそびにいくヨ!」 5→4

 なにかと忙しい作品であった。点数を1点さげたのは、ひとえに最終話のところで出した諸々のファクターに依るところが大きい。これでラストを無難にクリア出来ていたら平均点フィニッシュか、加点もありだと思っていただけに、残念なことこの上ない。やっぱり最終回はすごく感動したり、こんな目に遭ったりするので油断出来ないなー。

 「最終回の脚本がどうこうとかいうレベルのアニメなのかよ」という意見もあるかもしれないが、個人的には、1クールを通じて観てきて、充分見るべき点があったし、評価も出来る作品だと思っている。脚本の高山カツヒコは最後に何を思ったのかは想像も出来ないが、それまでのシナリオラインでも色々と気の利いた部分があったし、十把一絡げで「いつもの萌えラノベ」と切って捨てるのは勿体ない作品。あかんかった部分は最終話感想であらかた書いてしまったので、改めて評価すべき点を総ざらいしておこう。

 個人的に一番気に入ったのは、細やかな絵で構築される世界設計そのものだった。猫耳巨乳宇宙人というとんでもなく「そっち向け」で安易なネタであるにも関わらず、彼女たちが生活している沖縄の風景は、微に入り細を穿ち、極力リアルを追究したものになっている。毎度毎度アイキャッチで登場していた沖縄らしい名所の数々や美味しそうな沖縄料理の映像は、エリスたちがどうとかいう以前に、「あぁ、騎央は本当にこういうネイティブ沖縄県民としての生活があるのだな」ということを実感させてくれる。海ぶどう、オリオンビール、チャンプルー、豆腐餻。深夜に観るのがきついくらいのぜいたくなグラフィックであった。

 そうした絵の細かさはキャラ絵などにもかなり反映しており、止め画、アクションともに、ヒロイン勢の絵はかなり可愛い。描くポイントがエリス、アオイ、真奈美と3点に散ってしまったので作品としての焦点は定まらなかったが、背景などのアピールポイントに負けないよう、キャラクターも生きていたのも評価していいだろう。

 具体的な中身に入ると、実はすごく細かい心理描写にも気を遣っていた回がいくつかある。個人的には真奈美対アオイの直接対決が実現した8話が印象的。それまでの2話で2人のヒロインの秘めたる思いを別々に描いておき、それをサバイバルゲームというスタイルでぶつけ合うという構成になっているわけだが、この話の中での諸々のファクターの含意の提示が実に見事だった。ラノベにおける恋愛描写なんてもんは惚れた張れたでシンプルに描かれるものだが、この作品におけるヒロインたちの恋愛感情は「騎央への接し方」というレベルで自身の人生観をそのまま表出したものになっており、向上心や自己顕示欲、そして社会との触れ合い方など、様々なものを統合した1つの結果として現れる要素である。こういう描写が最後まで貫き通せれば、珍妙な四角関係が作品独自のセールスポイントとして打ち出すことが出来たのだろうが。

 そして、珍妙といえばなんと言っても9話。未だもってアレが何だったのかは作品全体のデザインとしてよく分からないものになってしまっているが、最近では珍しく、この作者はとにかくSFが好きなんだろう、ということは分かる。アンドロイドの「人との差」だとか、それを通して現れる「人とは何なのか」とか、およそそれを語る土台が整っていない中で書こうとしてしまったので完全に浮いた要素になったが、やろうとしたことは分かった。その上で「異質であること」をそのまま印象を強めるためのツールに転換させ、あれだけインパクトのあるエピソードに仕上げたのは、原作者の意図と、アニメスタッフの力点がかみ合った結果と言えるのではなかろうか。

 ドラマを作ろうとする意欲、細やかな描写を実現させるだけのアニメスタッフの土台、それが両立していたのが最大の売りになるべき点だったはずだが、終わってみたら、残念ながらこの結果。うーむ、原作ありの作品を1クールでまとめ上げるというのはかくも難しいものであるか。今回の最終話は純粋な反省点として胸に留め置いて、もし良かったら同じスタッフで続きを作って欲しいという気もする。改めて確認するけど、嫌いじゃないんです、この作品。

 最後は当然、最大の見どころである(?)中の人の話。伊藤・花澤・戸松の現代声優花盛り三羽ガラスがメインヒロインというだけで、もう満足すべき部分。エリスはキャラクター性のおかげであまり代わり映えしないものになったのは残念だが、花澤アオイは彼女の安定した部分がよく出ていたし、浮き沈みの激しい真奈美は、戸松のポテンシャルを十全に発揮するための面白い素材であった。若いばかりが売りではなかろうが、若い世代できちんと一本立ち出来る面子が揃っているというのは嬉しいことだ。その他、サブに寿・豊崎・高垣のスフィア連合がおり、アントニア役の野水伊織、主人公の騎央役の田村睦心も無難に仕事をこなした。中堅どころからは、犬の人が堀江由衣、猫の人は井上喜久子と、各宇宙人のトップが双方とも17歳という構図もなかなか象徴的。耳には非常に良い作品でしたよ。

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