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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アビーのムーブの迷いのなさ……第13話。手慣れてるからってのは分かってるんだけど、シンシア以上に色仕掛けでも勝負できるアビーって無敵なのでは。

 思った以上にラブに寄った展開。最終的にシンシアさんのキャラがどういう解釈になって終わるのかがすごく気になる。「昔のシンシア」と「今のシンシア」のどちらが本当の姿なのかが依然不明なままだからだ。いや、もちろんどちらも本当のシンシアであって、過去のまっすぐな彼女も今の呑んだくれる姿も繋がってはいるのだろうが、彼女の中に、詐欺すらなげうって愛に生きるような部分がまだ残っているのか、それとも昔の恋の記憶も糧にして飲み込んでしまうような妖怪に変化しているのか。作品としておいしいのは後者だろうが、そうするとトマスがちょっとかわいそうな気もする。純な部分は残しつつも、昔惚れた男のためにちょっとお芝居して未来を見せてくれる、そんな都合のいい女になってくれないものだろうか。

 こうしてみると善悪では簡単に割り切れない人生遍歴みたいなものの難しさが感じられるようになっており、「女は男が功名心から駆け出すのを止めようとする」なんてのはよくある内助の功の訓話であるのだが、シンシアの場合、そうして別れた彼女の方が、世界を股にかけて数億とか稼いじゃう詐欺師になってるのが大問題。トマスと別れた後に、彼女に一体何があったのだろう。単にローランに出会ったっていうだけではないよね? おそらくシンシアの女優としての才能に目をつけたローランが「共犯者」として彼女をスカウトした流れだと思うんだけど、その場合でもいきなり「詐欺しようぜ!」って言って乗ってくるようなキャラじゃなかったわけで、トマスとローランの間に、一回彼女の考え方が変わるような何かが起こってるはずなんだよね。

 残念ながらトマスはその「何か」を知らなくて、自分が拠り所にしていた「善」の在り処としてのシンシアが変わってしまったことに少なからずショックを受けていたわけだが、「先に変わったのはあなたでしょう」と言われたら返す言葉はない。これまた自分が生み出してしまった「贋作」なのかもしれない、ということに気が付いているだろうか。一方、シンシアの方はトマスから受け取った指輪について、適当な嘘ではあるだろうが「賞味期限が切れているのよ」と表現した。彼女の中でのトマスは、今どんな存在になっているのだろうか。

 単に贋作丸め込みがうまくいって2人がハッピーエンド、ってことになれば話は簡単なのだが、ここで贋作が成功してもトマスの中では救いにならない気がするのがなぁ……。毎度のことながら、オチは案外読めない作品である。

 

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