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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「サマータイムレンダ」 6→6

 夏も終わり、すっかり秋めいてきたこの時期に、終わらない夏の物語が静かに幕を閉じる。そんな風情もいいじゃないですか。まぁ、放送枠がそこまで考えてのことかは知らんけど。

 とりあえず制作側がかなり力を入れていたことは間違いない作品。2クールの長丁場でもほぼ作画の崩れなし。1話目でも印象的だった夏の眩しい風景がそのまま最終回まで色褪せることなく画面を彩り続けた。まぁ、早々に「夏! 海!」みたいな要素は「それどころじゃねぇ!」ってな感じで背景に消えてましたが……。異次元空間での超能力バトルでも持ち前のシャープなデザインは変わることなく綺麗でございました。あとは何よりも女子高生のピチピチ感かな。2クールのアニメで、最初から最後までずっとスク水のヒロインってのもすげぇよな。最終回で普通に服着てる姿が一番違和感あったわ。

 正直言うと、タイムリープものという肝心要の骨子に関しては、途中でよくわかんなくなって「目を切って」しまった部分はある。問題はとにかくルールが多くて複雑なことで、単に「行って戻ってを繰り返す」だけじゃなく、そこに影の能力も色々と制限や条件が加わり、さらに記憶の持ち越しのルール、相手陣営との兼ね合いなど、とにかく「そういうルールの能力バトル」として把握しなきゃいけないことがてんこ盛り。最序盤で影の能力が出てきた時点で「こんなん、無理ゲーやんけ」ってんで考えることを放棄してしまった私はルールをいちいち拾うのもやめてしまったので、途中からループの繰り返しで得られる醍醐味、「死にゲーすなわち覚えゲー」感覚になかなか入り込むことができなくなってしまった。出来ることなら、もうちょい諸々の設計をシンプルにしてもらえたらなぁ、と思わないではない。

 でもまぁ、今作はここまで色々と付け足していかないと成立しないかな……。なにしろ「ラスボス側も一緒にタイムリープで記憶を引き継ぎつつのやり直しバトル」ってんで、そりゃもう、可能性は無限大よ。こちら側にも出来ることは多いが、相手サイドはそれを読んだ上で裏がかける。そうならないためにどうしたらいいかという「ルールの確認」もひたすら実地で検討しなきゃならんし、視聴者側も考えることが多いのだが、当然それ以上に主人公の慎平は考えることが多すぎた。ここまで行くと、ちょっと主人公の心理や思考を追うのは無理やね。そうした部分については、多分漫画で繰り返し読み返すことが想定されている設定だろうし、アニメに落とし込むのは難しかったんじゃなかろうか。

 とはいえ、ルールを追いきれなかったのはサボり気味だったこちらの責任でもあるし、負荷をかけた分のペイがあるシナリオ進行にもなっていたとは思う。影ミオが仲間入りする展開とかは想定してなかったので当初は「そんなんありかい」と思ってたけど、そうして少しずつ影も人間も入り混じってのバトルが混沌を極めていくのも面白かったし、影の能力が複雑で突飛な分、ラスボスはラスボスらしく、強大でなおかつ嫌らしい攻めが持ち味になっていたし。バトルものとしての落とし前もきちんとつけられたんじゃなかろうか。

 個人的には、こんだけ複雑な物語の中できっちり興味を惹きつけた「敵の正体は?!」っていう謎がちゃんと説得力を持って開示され、その結果としてあのラスボス像に繋がっている部分も評価している(一応この文章でもネタバレには配慮してる)。序盤で「和歌山を舞台にしてることを殊更にアピールするためのキャスティングやんけ」って思ってたら、そこにがっつり食い込んでたっていうね……。和歌山県、こんな殺伐としたアニメで町おこししてええんか。

 そしてここでも久野ちゃんフィーバーが繰り広げられ、本当に2022年夏クールは「久野シーズン」となった。その傍らで、役割を寄せながらもまざまざと存在感を見せつける釘宮理恵とかいうレジェンド。一応、彼女のネイティブ方言は熊本弁なんですが、なんでだろ、和歌山弁がすげぇすんなり入ってくるのよ。この辺りの変幻自在なお仕事ぶりは、やっぱりレジェンドだよなぁ。

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