「ゴーストコンサート:missing Songs」 6→4
先に謝っておく。ごめん、多分これは俺が悪い。勝手に上松の背中にシンフォギアの亡霊(ゴースト)を追いすぎてたので、勝手に裏切られたと思ってしまったんだ。
でもなんか「とっ散らかってんなぁ」という印象で終わってしまったんですよ。1クールで世界規模のおっきな話にカタをつけてしまったのだが、最初から全開だった風呂敷をちまちまたたんだり伸ばしたりして、最終的にくるんと丸めて放ってしまった感じ。お話としては完結してるんだけど、「で?」という印象しか残っていないという……この感覚も多分シンフォギアというダイレクト添加物みたいな刺激を期待してしまったせいで肩透かしを食らった結果なんだろうなぁ、とは思う。
ただ、明確に期待外れだった点はいくつか挙げられる。1つ目に「歌」という通底したテーマの弱さ。シンフォギアの後には事実上の完全後継作となった「プリンセッション」があったわけだが、どちらも「歌って戦う」DNAが受け継がれ、1つ1つの楽曲が持つ「強さ」は明らかだったし、作品世界にがっつり関わっていた。対して今作における歌はゴーストとのつながりを表すものであり、必ず2名以上でのセッションを行うのだが、画面が完成品のMVみたいな状態で提供されるせいで、「今、ここ」での歌という感覚が無い。曲の旋律も、歌詞も、どうしたってぼんやりした印象になってしまい、そこに力を感じられなかった。まぁ、新たなセールスモデルを考える必要があるのだから、別角度から攻めた結果なのだろうが……残念ながらあまり嬉しいチャレンジにはならなかった。
2つ目の問題点は「ゴースト」という存在そのもののキャラとしての弱さ。例えば一番関係性が深いクレオパトラですら、そこまで前面に出てキャラを主張することがない。ゴーストの名を冠する通りにマジで「仮面ライダーゴースト」の時と同程度の扱いで、あくまでアイテムの1つみたいな状況。歴史上の偉人を次々と登場させて夢の偉人ポケモンバトルをやろう、というコンセプトは上手く絡めば面白いギミックになったかもしれないのだが、今作における主軸はあくまでミウクスと対峙する「現代音楽バトル」であり、そこに偉人たちが絡むのはほんとにおまけ要素でしかない。きーやん演じるネロが熱唱したり、一応「歌」と「偉人」の絡め方に刺激を与えようという意識は見られたのだが……個々のエピソードがどうにも散漫で、ゴーストバトルシステム自体に面白さを見出せなかった。
割と序盤に心が離れてしまったもんで、色々と勿体無いところはあったんだよな。特に今作は「しゅが美演じるリクさんが割とおもろい立ち位置」というのが中盤の見どころとして用意されており、しゅがファンとしてはありがたい供給となったし、その他のキャストについても、重要なポイントでのサトリナの起用、そして芹亜の両親が松岡・茅野夫妻というよく分からんサービスまで、キャスティングは俺を殺しに来てる感すらあったのだが……そこに埋没するにはちょっと世界が寄り添ってくれなかった。
今後このプロジェクトがどう展開されるかは分からないが、とりあえず芹亜にはいつでも絶唱で血の涙を流す準備をしておいてほしい(死人にムチを打ち続ける)。
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