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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 これがアカペラ……第8話。なるほどね……確かに青春をぶっ壊すくらいの可能性は秘めているかもしれんわ。

 まだまだ予断を許さない状況。ほら、みんなさ、女子高生が内心をえぐりあって散々な顔するの好きじゃん。僕だって最高に好きなんだけど……このジリジリ感とどこに地雷が埋まってるか分からない感覚はクセになりそうですね。いいぞ、もっとあさっての方向へ突き抜けろウタ。

 とはいえ、一度は空中分解してしまったアカペラ部を一番強い引力で引き戻そうとしているのはどう考えてもウタ。今回部長の口から「ネガティブってなんだろね」という発言が出てきたが、そう、もはやここまで来るとネガティブの皮を被った単なる熱血に成り果てている感がある。それでもウタがウタであり続けられるのは、自分が全く熱血でも青春でもない、ただのネガティブ陰キャだと信じて疑っていないため。負の方向へのプライドだけは崩れないからこそ、ウタの行動には迷いがなくて(迷いがあっても止まらなくて)強い。

 そんなウタの様子を知ってか知らずか、部活のそこかしこから動きが見える。一番わかりやすく前を向いたのはウルル。前回のクマちゃんのファインプレイのおかげでなんとか部活に復帰できたウルルは、それでも相変わらずのムスブを見て辟易。再び一触即発の空気になるも……そこはグッと我慢。自分の弱さを思い知らされたウルルからすれば、「今はまだその時ではない……」ってんで唇噛み締め埋伏の時。ムスブがいなくなってから「なんとしても吠え面かかせちゃる」ってんでエンジンかけてきた。立役者であるクマちゃんとの友情タッグも美しく、リズム隊の2人はもはや「部活に全力で挑むこと」については問題なさそうだ。

 天秤がどちらに傾くものかと去就が注目されたムスブだったが、気まぐれママンの一言もあってか、まだ部活から離れることにはならなかった。次のステージへのモチベがあるかどうかは微妙なところだが、プロが「いい部活だ」って言ってるんだからもう少し様子をみてもいいだろう。まだウルルと同じ空間にいたいとは思わないようだが、彼女なりにこの部活に「価値」を見出してもらうしかないだろう。

 そして今回一番の焦点となったのが、いよいよ引きずり下ろされてきた、部長ことアイリである。超然とした態度で掴みどころがなかったアイリ。しかしその内実を一皮剥けばなんてこたぁない単なる女子高生。いや、もしかしたら6人の中でもトップクラスに芯の弱い、ヘロヘロの女の子がそこにいた。彼女は「今が一番」だと言い放つ。サブタイトルの「放物線」が意味するのはこの彼女の人生観を表したもので、高校2年生になるまでグググと上がってきた彼女のステージが今が頂点(Peak)。あとは落ちるしかないんだったら、ずっとこのままでいたいと宣う。さて、この彼女の言説、どこかで聞いたことがないだろうか。

 「ずっとこのままでいい、無限に高校2年生のステージを続けていたい」……列車が次の駅へ着くことを否定し続けた悲劇の最強キャラ、大場ななの思想である。皮肉なことに、バナナにはそうして「止め続ける」手段と実力があったもんでそれはそれで地獄と化したわけだが、残念ながらアイリにはそんな能力もなければ、願いを叶えるレヴューも存在しない。上を目指したい人間(ムスブ)は放っておいたらどんどん自分のテリトリーから外れていくし、目の前でバタバタしているウタだって、なかなか思い通りには動いてくれない。考えてみれば、「今から後の人生はただ落ちるばかりだ」という彼女の思想はある意味でウタなぞ寄せ付けないほどのネガティブである。ウタはまだ、未来に可能性を見出せるからこそ動いているのだ。ウタのようなヘンテコキャラでも、少なくともアイリよりは前を見ているのだ。おそらくアイリはそんなことは承知の上で、それでも「このままでいたい」と思っている。それが最善だと思っている。「悪を悪とも思わない最悪」という考え方があるが、こいつの場合は「ネガをネガとも思わないネガティブ」なのだ。その思想を打破するためには、もはやレヴューを続けるしかない。次のステージを見せるしかない。「そんなことは起こさせないよ」と思っているアイリの隣、いつも通りに振る舞うレイレイこそが、そんな「変化」を一番身近に感じている人で……ぼちぼち2年生組のキャットファイトが幕を開けそう。

 そうして不安の種が続々と芽吹く中、「とりあえず自分みたいなゴミムシでも少しでもムスブの気持ちを理解しよう」ってんでネガティブキングが動いた先が「姉のコネ」である。なんとまぁ、有名アカペラバンド「パラボラ」のメンバー、キッカ(仙石喜歌)はウタの実の姉。普段カタカナ表記しかしてなかったから気づいてなかったけど、ウタって漢字で書くと「嬉歌」って書くのね。苗字が違うが、「両親が離婚して別々な親に引き取られたから」という斜め上の設定だった。この姉妹、名が体を表しておらず、姉は妹ラブラブチュッチュなポジティブ陽キャ、妹も姉を尊敬して大好きな部分は共通しているが、後に生まれた宿命なのか、姉のような絶大な自信とコミュ力は身に付けられていない。それでもなんとか「姉の未来」を自分と重ねたウタ。なけなしのコミュ力を振り絞ってセミプロのアカペラバンドに決死のインタビュー。

 待ち受けるメンバーはこれまたゴリゴリにキャラが濃い。他のメンバーにはまた触れる機会もあろうから今回は1人だけピックアップしておくと、やはり「最強厨二病リーダー」のミズキのインパクトが強い。「アカペラで世界を変える」(Change the world)を標榜し(?)業界を揺さぶる大言壮語のプロデューサー。しかし彼女の信頼は揺るがない。ウタに何かを感じたミズキは割と赤裸々に自分たちの現状や心情をぶっちゃけてくれた。いわゆる「ガチ勢」のヤバさが必要以上に伝わってくるインタビューだったわけだが、普段から他人に気圧されまくっているウタは今更こんなバケモノに出会ったとてそこまで態度も変わらず。「分かんねぇ世界だな、やっぱ」ってんで満足しちゃった模様。やっぱこいつネガティブのくせして肝っ玉がキングサイズなんだよな……。うっかりウタをスカウトしちゃうミズキを一蹴し、ウタはムスブとのつながりのとっかかりを見出すことができたようだ。

 そして最後はパラボラのライブシーン。……もう何もいうことはないっすわ。そっかー、アカペラってここまでいろんな音の表現が可能なんだ……。ウタさんはまぁ「はえー、やっぱおねーちゃんはすっごいね。ごちそうさま」くらいで終わりそうだが、同じ会場に呼び出されていたレイレイは……。

 そして、次の曲が始まるのでしょう。

 
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 夜を巡る戦い、第10話。なんか、すごく腑に落ちたよ。探偵さん、自分の無力さが悔しいよね……。

 強行策にうって出た餡子。街中で吸血鬼を次々に狙撃し、因縁の校舎でナズナを待ち受ける。そして散々にナズナを煽り散らかして……自分の墓標を刻む腹だったらしい。まぁ、やっぱりそれくらいしかやりようがなかったんだろうな。直接物理で殺すには凄まじい手間がかかってしまう吸血鬼という存在。これまでなんとか「人間だった頃の品物」なんかの力も借りて細々と討滅を続けてきたが、ここにきて吸血鬼たちが「過去は傷になりうる」という事実に気づいてしまった。また、そもそも餡子が最初に出会った吸血鬼であるナズナちゃんは「弱点となる過去」すら持ち合わせていない。当然そのことは餡子も調べがついているはずで、もがけばもがくほどに自分の限界が見えてきてしまう。そこで辿り着いたのが、今回の荒唐無稽な「絶滅」作戦だったのではなかろうか。

 正直、ここまでされても餡子がどこまで本気で成し遂げようとしていたのかは分からない。というか、本気で討滅を図るのであれば、「映像」はなんとかなるだろうから、そこにプラスする「自らの死」は何かで代替できたのではなかろうか。確かにマスコミなんかを使ったところで虚構を疑われたらキリがないが、むしろ高度情報社会に今だからこそ、ぼーっとした吸血鬼たちを出し抜いて世間にその存在を暴く方法くらい、餡子なら思いついた気がするのだ。

 しかし、餡子は最終的に「ナズナに殺されること」に固執した。これが彼女なりのケジメというか、両親の思い出との帳尻を合わせる手段だったのだろう。そして、そんな計略の中には、「ナズナに気づかれてしまうこと」ももしかしたらおり込み済みだったのかもしれない。実際、最終的に餡子を看破したのはコウくんではあったが、それ以前のバトルシーンでナズナちゃんは餡子の違和感に気づいてはいた。事実上コウくんを「人質に」取られてしまったから強行策に出ざるを得なかったが、その状態でなお、「コウくんを救いきれない」くらいに餡子に対する思いは複雑だった。餡子がそれを見たかったのかどうか。その辺りは、来週以降にもう一度探偵さんとしっかり対話して心中を聞き出すしかないだろう。

 あまりに突飛だし、実現不可能だと思われる「夜を殺す」プラン。餡子1人の思いつきとしては荒唐無稽なのは間違いないが、この「よふかしのうた」という作品においては全くもって正当な工程である。そう、どこまでいっても今作の主人公は「夜」であったはずなのだ。吸血鬼でも、背伸びした中学生でもなく、「夜」を描くための物語であったはず。であるならば、憎き夜の「眷属」を殺すのが敵キャラたる餡子の役割ではない。「夜」そのものを殺すプランを練ってもらうべきなのである。コウくんが憧れたあの夜を、そして、餡子の人生を台無しにしたあの夜を。

 餡子の野望は絶たれた。これで残された分かれ道はコウくんに託される。夜か、明るい世界か。まぁ、もはや選択の余地もなさそうだけど。

 
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 濡れ手でオパール、第9話。「流石にオパール掴み取りともなるとシャレにならないくらい稼げるのでは?」って思っちゃったけど、やっぱ未加工の原石だと大した値段にならないのね。Amazonで調べたらスナック感覚の値段だったわ。

 というわけで今回のテーマはオパール(あとダム)。モックスの原料としても有名な(?)鉱石で、サファイアやエメラルドと比べるとやや地味だがそれでも宝石の代表格として勝手に贅沢品のイメージだったが、なんとこちらも主原料はケイ素。こうしてみると天然鉱石はアルミとケイ素が強すぎるな。最初のTipsで面白かったのは、オパールの最大の特性で「その構造に水を含む」と書かれていたこと。へぇ。水酸化物とかじゃなくて、純粋に水の結合からなる鉱物なのか。どういう状態なのかなかなかイメージできないが「おかげで水を吸収もするし、蒸発して状態変化する」なんてのは目から鱗の話。そうして色が変わるからモックスオパールは好きな色マナが出せるんでしょうかね(そこ?)。また、「構造的にはシリカゲルと全く一緒」なんて話も無知な私なんかからするとかなり「へぇ」度が高いナイストリビアで、もしどうしても湿気に困ったらご家庭にあるオパールでもある程度湿気は取れるということに(多分違う)。純粋に学びの多いお話であった。

 もう1つのテーマである「ダム」は前回の「水質」というお話から地続きの内容。水の中には「現在」が込められているというのが前回の趣旨だったが、それならば、水そのものを貯蓄できるダムはさながらタイムカプセルだろう、という論旨。分かりやすい話なのでそれ以上は特に無いのだが、きちんと「まぁ、普通の放水だとほとんど影響はないはずだけどね」と言っているので、うっかりダム近辺に採掘に駆け込まないように注意が必要だ。ただ、ここ数年は日本国内も洒落にならないレベルで水害が多発しており、もしかしたら今回瑠璃たちが体験したような大きな変化もそこかしこで発生しているのかもしれない。地質学者の人たちも大忙しだろう(んなこたない)。もしかしたらそういうマニアにとって、水害のニュースってのは不謹慎ながらも何かしらの合図になっているのかもしれない。

 という知識と実体験を持ち込んで、さぁ採掘に行こう。その前段階としてはすっかり仲良くなって2人で自由研究を進める瑠璃と硝子の姿が。瑠璃は友達も多くて他によくつるんでる2人がいたはずだが、夏休みに急接近した硝子との関係性はなんて説明してるんでしょうね。ちなみに冒頭、図書館で瑠璃が見てた悪夢の映像、「おにまい」のオープニングを連想してちょっと「フフッ」ってなった。やっぱこの夢を見る限りでは瑠璃のおつむの根底には「宝石集めてがっぽがっぽ」の夢は残ってるみたいですね。今回はコンテ演出が「みとん」という人が担当しており、こちらは「おにまい」のメインアニメーターだったとか。パワフルなモーション作劇はかなり魅力的。

 というわけで今回の最大の見せ場(?)である凪さんのファッションショー。冷静に考えて伊万里さんだって先輩のファッションに文句つけられるほどこだわってるのかはよく分からないが、わざわざ研究室にクローゼット一式持ち込んでまで着せ替えさせたかったってことは、少なくとも先輩へのこだわりはそこそこあった様子。普通のアニメ展開だと凪に無理やり服を着せたら「胸のあたりがきつくて……」ネタが定番のはずだが、よりによって伊万里ちゃんが服を用意してるもんだからその辺の問題は一切無いっていう。JDとJKの驚異の格差社会が深刻。あの凶器を抱えながらメイド服にも躊躇なしの凪さんはぼちぼち法で規制された方がいいかもしれない。……硝子ちゃん、最後に衣装になんか興味持ってましたね。この子は伊万里ちゃん推しではあるはずだが……どっかで強火の凪さんオタクになりそうな危険な匂いもしなくもない。

 後半のTipsで触れられていた「ダムの廃棄後」というお話も割と興味深いところだったので最後にそこだけ触れておこう。確かに、ダムといえば観光地としてもそこそこメジャーな存在になったが、人工物である限りそこに耐用年数があるものなのか。「ダムが寿命を迎える」ってあんまり考えたことなかったけど……もしかして日本各地のインフラにガタが来てるのと同じように、ダムも一気に使えなくなったりするもの? もしそうだとしたらこれはこれで公共投資が必要な大変な案件だな。現時点ではあんまりそうして「ダムの廃棄」って話は聞いたことがないんだけど、凪さんのいうことが本当なら国内にも「役割を終えたダム」はそこそこあるとのこと。いちいち壊すこともできないだろうし、廃棄後のダムがどうなってるのかってのは純粋に気になるところ。世の中にそうした「廃ダム」専門のオタクとかもいるんでしょうかね。

 
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 意外と久しぶりの映画館。2ヶ月ぶりだわ。せっかくの夏休みだったのに映画館に行ってなかったんですね。行ってなかった理由は「特に観たいものがなかった」ってだけなんだけど、ホラ、何とは言わないけどめんどくさいやつやってるじゃん。人がいっぱいいそうなやつ。あれで混み合ってそうってのもあった。いつかどっかで観に行かなきゃいけないとは思ってるんだけど、私の場合は最大の敵が尿意でね……緊張性の頻尿を患ってるもんで、行かない方がいいと思っちゃう状況(映画館)では特にキツいのですよ。いや、別に途中退場すりゃいいだけなんだけど、それにしたって空いてる方がいいから、もう少し待って完全にほとぼりがさめてから行きます。

 とかいう関係ない作品の話題から始めてしまったわけだが……折り返し前の一言総括は、「正直、あんまおすすめはしない」です。どうなんだろ、刺さる人には刺さるんかなぁ。

 

<というわけで、一応ネタバレ注意。ネタとか特にないけど>

 


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 結局天使兄弟はダテンシティに定着してしまったのだな、第8話。まぁ、別にいてくれても構わないのだが……親父さんからの認可は得ているのだろうか。

 Aパート「大御菓子峠」。タイトルは当然「大菩薩峠」からだが、「ジャパニーズ侍ストーリー」というふわっとした要素以外には多分関連性はない(私も「大菩薩峠」はよく知らない)。何とほぼストッキングが1人で回すお話になっており、彼女のお菓子への執念が並々ならぬものであることが伺える。また、ダテンシティにおける「和菓子」の存在がどんなものかも何となく伺え……るかどうかは分からない。和菓子のテイストって、海外の人からはどんなふうに見えてるんでしょうね。

 単に「ストッキングがお菓子買いに行ったらそこにゴーストがいっぱいいたから退治した」というだけの話なのだが、問題はその「たくさん」の量で、なんと最終的には1億匹。そしてその全てがCV日笠陽子である。よく1人の声優が何役も兼ね役をすると「○○の本気」みたいに話題になることがあるが、流石に1人1億役は史上初だろう。いや、1億個全部演じ分けてるわけじゃないけど。最初の時代劇タイトルに絡めたNo.7あたりまではそれなりに演じ分けも工夫されており、しれっとこんなところで「日笠の本気」は感じられる部分かもしれない。単に制作側が日笠で遊びたかっただけ、という可能性もある。そしてもう1つの注目ポイントは、予想されていた通りにガンスミスビッチが再登場したこと。天使兄弟はどうでもいいからこっちの子にちゃんと注目したいところですよね。新井赤空の殺人奇剣みたいな変な武器を提供してくれる無敵のガンスミスビッチ。オチまで全部こなしてくれるので使いやすさはなかなかのもの。まぁ、ストッキングたちからはどんどんヘイトが溜まってる状態だからこのまま出番があり続けるかは知らんけど。

 Bパート「ノット・2・ホーム・アローン」。こちらはうってかわって天使兄弟メインのお話。おかげであんまり印象には残っていない。パンティが常日頃使っているセックスマシンが何だかやばそう、ということくらいだろうか。視聴者は誰も天使兄弟の尻を掘られるシーンとか期待してねんだわ。あと髪型さえ何となく整えればパンティだろうがストッキングだろうが成り代われちゃうという個体認識のガバガバっぷり。デイモン姉妹が認識しないのは単なる興味の薄さで誤魔化せるかもしれないが、姉妹どうしでも認識がずれるの、ほんとどうかと思う。

 そしてCパートは「Six hundred Sixty Six Candles」。なんと、待望のニーソックスさんメイン回!!!! いやぁ、よかったですね。彼女の可愛らしさが存分に発揮されていた回であり、貴重なロリデイモン姉妹なんかも楽しめました。ニーソックスさんは幼少期の声が高い頃の音が山本和臣くらいの音域になるな。今から660年前に姉から送られたメガネをずっと大切にしていたニーソックスさん。それでも1年誕生日を忘れられたら悲しいニーソックスさん。そして、そんな「妹」を元気づけてやろうと気を遣うパンティさん。以前スキャンティ&ストッキングという変則バディ回があったが、今回はその逆パターン、こうしているとパンティはちゃんと「姉」としての責任感もあるし、決して悪いおねーさんじゃないんだよなぁ。ニーソックスさんも急にそんなふうに「妹」として扱われて戸惑っていたが、最終的にはパンティの好意を受け入れて楽しそうにしてたし。このエピソードが見られただけでも、2期の価値はありましたな。

 
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 めくるめくコミュ障仕草、第9話。れな子さん、時折こうやって「元々コミュニケーションできない設定やねん」みたいなのを思い出させてくれるの丁寧でいいよね。

 れな子にとって3人目の女、もしくは大本命、いよいよ紫陽花さんがセンターステージに上がってきた。事前情報をまとめておくと、紫陽花さんについては以前れな子がありえないくらいに思わせぶりな態度をとってしまったもんで、結構な純度で「そういう相手」として認識されかけている。ただ、その後れな子のお宅訪問を経て、紫陽花さんも「れな子はそこまで本気じゃないのかも?」くらいのラインでギリギリブレーキをかけており、今はれな子のことを「親友以上、何か未満」程度で認識していると思われる。

 対してれな子の方からは「偶像」瀬名紫陽花は一切崩れていない。以前のお宅訪問などで多少なりとも関係性が変わるかと思われたが、れな子はあのタイミングで「親友」紗月らに散々振り回されており、蚊帳の外にいた紫陽花の動向に眼を向ける余裕がなかった。おかげで現時点では紗月のいうところの「理想像」だけを見ている状態であり、互いが互いに極端に理想化された相手に恐る恐る触れているという、これを親友と呼んでいいものかどうかよく分からない状態である。

 そんな状態で、今度は紫陽花のお宅を訪問。これは夏休みという暇なタイミングでこそのイベントで、しかもれな子に何かとちょっかいを出してくる真唯が仕事で忙しく、ちょっと監視が緩くなったタイミングである。ちなみに紗月については前回の顛末で一応関係性に決着はついており、気づけば一番真っ当な意味での「友達」に落ち着いてるあたりがいいんだか悪いんだが(3回もキスした仲である認識がどのように負荷をかけているかは謎)。

 紫陽花の家は紗月の時のような大きなサプライズもなくごく一般的な家庭だったが、ご両親が共働き、小さい弟を2人抱えているということで、イメージ通りに「おねーちゃん」な紫陽花さんの負担がやや大きめの環境。ただ、別に弟さんたちもそこまで暴れ散らかすような性格にも見えないし、ほんとにどこかでれな子が考えていた通り、「ちょっとずつ溜まっていた日頃の鬱憤が何かの拍子でちょっと爆発するかも」くらいの状態。妹にそれなりに手を焼かされていたれな子からしたら、瀬名家のドタバタなんてフツーに日常風景の延長だと思うのだが……。

 でも、割とキョドってましたね。まぁ、人様の弟を「同じDNAで構成された生物」とか認識する時点でれな子さんも大概ではあるのだが、弟のわがままのせいでちょっと怒っちゃった紫陽花さん。私目線では「ここでいきなり性格が豹変でもしたら面白いけど、まぁ、普通に穏やかなお姉ちゃんがぷりぷり怒ってるくらいだよあ」ってんでむしろ紫陽花さんの裏表のなさが出ているシーンだと思ったのだが……れな子さんは、それを見て割と困っていた。何でだろね。自分のせいで紫陽花に無理させたとでも思ってしまったのか。

 そこからはもう、れな子が久しぶりにコミュ障っぷりを全力で振り翳し、ありとあらゆるコミュニケーションで四苦八苦。お前らそれでよく友達関係維持できてたもんだな。でもまぁ、「グループでいると全然抵抗がないのに、2人きりになっちゃうと急に距離感がバグる」というのはコミュ障あるあるでして……お相手が偶像崇拝の対象である紫陽花さんともなれば、れな子のテンパり具合も理解できなくはないレベルかも。あまりに価値観が違いすぎるせいで紫陽花の1つ1つのレスポンスが予測できないってのもハードル高いよね。

 そんな進退極まったれな子が救いを求めたのが紗月だったってのもいいエピソード。紗月さん、適切な距離さえ確保できれば実に使いがいのある面白い友達かもしれない。あの返信が爆速で返ってきたあたり、紗月さん自身もコミュニケーション術については考えることもあったのかも。まぁ、「親友」のれな子のために頑張って調べてくれただけだとは思うけど。そして、アドバイスがてら「きちんと紫陽花を見定めよ」というタスクまで課してくれるのが紗月さんのよくできたところで。れな子のコミュニケーションが色々と欺瞞に満ちた間違ったものだということを紗月はきちんと認識している。れな子のため、そして紫陽花のために、余計な理想化を取っ払ってもう少し正面から見てやれよ、というのは友達グループを維持するための実に適切なアドバイスである。

 さて、あとは紫陽花さんがそんな必死のれな子をどう受け止めるかですね。家庭環境を含む心中のお話がぽろぽろ出てきてからが本番か。まぁ、結末は冒頭で予告されていたのだが……これでどんでん返しが起こったらすごいけどな。

 
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 マジでマダミスの舞台みたいな島……第9話。いいよね、因習島。ただ、この島は霊的な束縛が強すぎるのでちょっと調整が難しそうだけど。

 あまりにも赤裸々に設定が暴露されていく展開。余計な勘ぐりを入れずに見られるようになるので助かるけど、今回は全ての設定を開陳する必要があったため、脚本がほんとに大忙し。いくら何でも(ナベシマの存在がイレギュラーとはいえ)ババアの自分語りがモグラたちにとって都合が良すぎるものになってて、「まぁ、こうでもしないと全部なあなあで進んじゃうからなぁ」という感じ。どうなんだろね、もしかしたら原作だともう少し丁寧に1つ1つの要素を拾っていくのかもしれないけど、今回はアニメ的に尺がキツかった感じなのか。

 ただ、「急いで説明してんなぁ」という感覚はどうしても受けてしまうものの、それで作品自体の持ち味は損ねてないという感覚もある。基本的に説教くさいというか、頭でっかちでわけ知り顔の蘊蓄がベースとなっている作品。常に「ちょっと斜に構えたような世間の見方とヒネた表現」ってのが面白みにつながっており、今回もポロポロと地主一家からこぼれ出す救いようのない悪辣さが、完全なる胸糞要素であるにもかかわらずどこかコミカルに感じられるのは出し方の妙だろう。今の世の中で「大学に行くような女は無駄に知恵をつけているから警戒したほうがいい」なんて言説はあっちこっちで敵を作ってもおかしくないものだが、今作のババアは別にジェンダー論に絡む存在ではなく、「人間全部を見下してる」だけなので一貫して「単なる古臭くてずる賢い悪人」になっているのだ。

 そこに絡むのは傀儡としての現社長。CV家中宏の人当たりがいい中にもそれとない胡散臭さを孕んだバランスがちょうど良い。モグラをして「口が上手い」と言わしめるのも納得のポジション。そして強烈だったのはその娘のユイ。漢字表記だと「鮋衣」と書くらしいが、見たことない漢字。調べてみたら読みは「カサゴ」らしいです。……毒を持ってることで有名な魚ですなぁ。こちらは親父とはまた違った方向での悪人で、いわゆる魔性。ババア仕込みの人心掌握術は若さと美貌をフル活用した分かりやすいもので、おそらくヤエちゃんは高校時代からちょっと苦手にしてたであろうことが窺える。その辺はやっぱりヤエちゃんの聡明さが見える部分だね。まぁ、典型的な「女に嫌われる女」タイプっぽいけど(ヤエちゃんが胸のでけぇ女を無条件で忌避してる可能性も微レ存)。そしてこの女のCVがよりにもよって諸星すみれちゃんっていう配役がたまらない。ここまで悪辣なすみれちゃんは初めてじゃないかなぁ。ぶりぶりに媚を売る外面ボイスと、人を人とも思わない暴君ボイスの重ね合わせがゴツい。人魚伝説の存在を考えると、最終的に今回のエピソードでボスキャラはこの子になりそうな気もするが。

 そうしてがっつり固められた鮫島家による「囲い込み」の島。そんな体制ではどこかに軋轢が生じるのは当たり前のことで、長年の蓄積は全て「人魚様」という形で堆積しているという。もちろんモグラたちは放っておいて何事もなかったかのように帰っちゃってもいいのだが……まぁ、モグラはそんなことしないだろう。そしてヤエちゃんが実家の実情を知ってしまった今、彼女も黙ってはいられないし、真木だって彼女を助けたいと思うはず。そして相変わらず杏子さんが何か見ちゃってるもんだから猫附家も見過ごすのは寝覚めが悪い。ずいぶん凸凹な一座ではあるが、いろんな才能がよってたかって、この島の荒療治に進むことになりそうである。

 追伸:ドM暴露していく姿勢の杏子さん、ほんとにお可愛らしい。

 
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 来週総集編? 第9話。万策ったのかしら? まぁこの作画なら多少休みを要求されても文句は言えないが……全力で走り切れるスタジオが少ないってのは残念ではあるわね。まぁ、今期はこれも含めて3本同時進行だって話だからな……。

 というわけで来週お休みだが、その前にちょいとビターなお話が挟まる。まーケイシーの処遇を考えればハッピーエンドはありえなかったのでしょうがないのだが、なんかモニカに刺さってる要素がちょっと予想してた方向とは違って、より深刻というか、「なろう的要素でこんな真面目に苦しめられることある?」みたいな状態で色々としんどい。

 ケイシーの罪は不問になるわけもなく、ルイスにばっちり見られちゃってるもんだから追放は確定。その後ももしかしたらとんでもねぇ拷問にかけられてる可能性もあるが、もはやモニカにそれを知る術すらない。ルイスが沈黙の魔女との友情を大切にしてくれることを祈るしかないだろう。彼なら「ここでモニカに貸しの1つでも作っておくか」で多少の温情はかけてくれるかもしれないけどね。

 ただ、ルイスはルイスでダイナミックなヘマをやらかしており、まさかのピーピング王子様がいるとも気づかず、結界修復中の愚痴で沈黙の魔女というタームを出してしまうという。いや、普通ならヘマでも何でもないのかもしれないが、よりによって王子様の様子がちょっとおかしくてな。なんか、この人沈黙の魔女の強火勢なの? 「うわぁ、近くにいるってんなら何としても会わなきゃ……」という変な情熱をメラメラと燃やしている。行き過ぎた愛情で変なことしなければいいのだが。こいつがモニカの正体に気づくタイミングでどんな大事件が起こるんでしょうかね。

 そんな面倒な王子様の周りには、それぞれに窮屈な立場から抱え込んでる連中も何人かいる。今回ちょっとだけそれが漏れ出たのが王子のお友達代表兼モニカのチェス相手であるエリオット。彼はこないだのチェスの顛末でもんのすごく恥ずかしいことをしてしまったと思い悩んでいたが、相手は蔑まれ慣れているモニカである。「このくらいのトラップは当然のこと」ってんで意にも介さなかった様子。それがまたエリオットさんには追い討ちというか、自分の矮小さを見せつけられるようで色々と考えさせられて……その結果が「こいつと殿下ってなんか似てるし、そりゃ王子様もこいつを重用したがるのも当然か」という変な納得。そして同時にエリオット本人がモニカに対して一目置く理由にもなる(チェスしてる相手に「一目置く」も変な感じだが)。これにて生徒会メンバーのほとんどに対し、モニカが制圧を完了したことになる。直接インパクトを当ててないのはマスコット役のニールだけかな。あいつはまぁ、クローディアの目が厳しいからモニカが余計なことする隙間はなさそうだな……。

 いろんな人を助け、そしていろんな人に助けられ。モニカはようやく生徒会に復帰するが、そこで知らされたのは苦労人のシリルさんが自分のわがままのせいで受けなくてもいい非難を受けていたという事実。「ケイシーのために何とかしてあげたい」は本心だったわけだが、その思わぬ余波でこれまた大恩人ともいえるシリルさんが知らず知らずのうちに迷惑を被っていた。まー、しょうがないといえばしょうがないのだが、この事実にモニカは必要以上のショックを受ける。普段だったらそれこそ土下座を超えた土下寝でもして平身低頭謝り倒していたところだろうが、今回は「ケイシーのことを話せない」→「自分が悪かったと謝ることもできない」というので八方塞がり。自分の選択によって、誰かが救われたかもしれないが、そのそばでまた別な人が傷つけられるかもしれない。そんなことを考え始めたら、ますますモニカは縮こまってしまう。

 チート能力を持つ沈黙の魔女だからこそ、やらなきゃいけないことがある。でも、自分がやったことは想像以上にさまざまな影響を生んでしまう。ノブレスオブリージュというわけでもなかろうが、力を持つ者の責務が、ここに来て生々しい形でのしかかってくる。まー、「そんなん知らん」で鼻で笑えるくらいの性格だったらよかったのだけど、モニカにそれはできないからなぁ……立ち直ってもらうしかないわな。

 
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 いろんなところのエフェクトがしゅごい、第22話。バトル回はいちいちバトルに振り切って見せてくれるのいいよね。クイーン戦とか、こないだの黙殺戦もすごかった。

 さて、「なんかすごい」のはいいのだが、いったい何が起こってるのかはよく分からんという、この作品では稀によくある状態に。まさかあのバトルの顛末だけで1話まるまる使うとは思わなかったが……まぁ、ランカーヒーロー3人(最終的に4人)の絡みだし、それくらいの尺を使ってもおかしくはないのか。なんかもう、ナイスが色々と大変すぎてどこをどう見たものやら。

 前回時点で「このナイスって元ナイス? リンリン? どっち?」ってなって、関係者の反応から「もうすでに入れ替わったあとかなぁ」とか思っていたのだが、今回のリアクションからするとどうやら元ナイスっぽいですね(公式の年表確認)。多分今回の一件でボロボロになってしまったナイスが恐怖粒子に犯された結果が飛び降り自殺だったってことなんだろう。それくらいの今回のバトルはいろんなヒーローに影響を与えている。

 もちろん一番の被害者はスマイル。彼は至極真っ当な倫理観と穏当な性格で、今回だっていきなり襲撃してきた梁龍を迎え撃っただけ。突然暴漢に襲われたようなもんで、何で自分が殴り込みかけられてるのかもはっきりしない。一応は「ランキングの強奪」っていう理由があるのだが、辻斬りみたいな行為がまかり通ってしまうなら、もはやランキング制度に意味などない。いや、元々信頼値に基準がないから成り立ってなかった気もするんだけど……少なくともスマイル目線からは「ランク下位の人間が名誉心から襲ってきた」と思っただろう。

 だからこそ純然たる被害者として「たまたま」居合わせたナイスに援助を求めた。……のだけど、ナイスはナイスで社長から変なオーダー出されてたもんで、簡単にはスマイルの救援に駆けつけられない。しばし悩んだ後、「社長からもらったこいつはやばい薬かなんかだろ」ということで、結局はスマイルを守るために梁龍の方へ投与。これで単なる毒物だったらよかったのだが……なんと梁龍の特性は「くらった攻撃のカウンター」。投与された恐怖粒子をスマイル・ナイスに浴びせ返した。恐怖粒子は、人の恐怖の心を思い出させ、その特性を思い切り反転させる。哀れ恐怖に囚われたスマイルは「他者の笑顔が許せない」というスマイル狩りモンスターに変貌。暴走状態でもしかしたら梁龍をぶっ殺してしまうのでは? というところまでいったが、そこは流石に今回が「梁龍編」ということで、まるで少年漫画の主人公のように過去の記憶をフラッシュバックさせて起死回生の一撃を放つ梁龍。見事「カウンター」という己の属性を体現するかのような一撃で決着をつけた。

 スマイルの死、そしてナイスの絶望。どうしようもない状態かと思われたカオスな現場に駆けつけたのは、なんとトップヒーローのX。彼はスマイルの友人であり、彼の仇討ちに駆けつけた……というほどでもなさそう。引き続き謎多き男だが、一番の謎は彼が舞い降りたその瞬間、なぜか画面が一気に1〜7話のあのテイストに引き戻されたこと。ここまで、ナイスや魂電が登場してもベースの画風はアニメ調だったのに、Xの登場でガラリと雰囲気が変わって一気にCGデザインに。ただ、そのまま「Xの世界」として風合いが維持されるのかと思いきや、彼が動き出すとめまいがするようなエフェクトの変化が起こり、最終的にはなじみの画風に戻ってきた。この「2つの質感を行き来する作劇」はいったい何を意味しているんだろう。

 とりあえず、イェンがXの何かに気がついたらしいので、ここからイェンを中心とした「ヒーローぶっ壊し」チームとXをトップにしたヒーロー連合のぶつかり合いが本格化することになるのだろうか。今回はネガ反転した「ダークスマイル」の放つエフェクト描写がいちいち格好良くて見入ってしまったので、次も似たような贅沢作画バトルを期待したいですね。

 
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