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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「淡島百景」 6→8 今期、最も心揺さぶられたアニメは間違いなくこの作品だった。毎週放送されるアニメを観るだけで、感情をグラグラさせられて涙を流す。そのためにアニメを観ているんだ。僕は。 例によって毎週の感想をあげていたので個々の要素には触れる必要は無いのだが、何故こうして「渋い」アニメが刺さることになるのか、改めて考える意義はあるだろう。本作の最大の特徴はなんと言っても焦点を一切絞らせない変幻自在の群像劇。時にがっつりと1人の人物の人生を追い、時に全く関係なさそうな外野の何気ない日常を描写する。毎週コロコロと視点が変わり、次に何が出てくるのか全く予想がつかない。そのびっくり箱のような構造自体がまず楽しい。 そして、普通に考えたらそんな散漫な描写で何が描けるものかと思うわけだが、そこは熟練の作家である志村貴子。1つ1つのエピソードに時にさりげなく、時に大胆に「ドラマ」を配置し、舞台のセンターに立つ様々な女性の(時に男性の)人生を鮮やかに彩っていく。ほんとにすげぇと思うのはその時間の使い方で、「重厚なドラマには入念な描写が必要」なのは間違いない事実だと思うのだが、本作はとにかくそこを抜いて削って省いていく。本当にあっけないくらいに、しれっと結末だけ綴ってみせたりする。そのくせ、伝えたいドラマの真芯はしっかりと捉えられており、終わってみればそこに一切の不足が無いのだ。もちろん、本当に5分の時間で5分ぶんの物語がさらりと描かれることもあるが、時に30分枠で大河ドラマの1本でも観たかのように錯覚してしまうことすらある。それは事前に他のエピソードで配置されていた要素がうまく効いている場合もあるし、エッセンスのみを絞り出し、端的に繋いだ骨子が頑強すぎる場合もある。最終的な若菜や柳原さんのエピソードは前者、伊吹桂子の生涯は後者だろうか。とにかく、視聴後に「何を伝えたいエピソードだったのか」がちゃんと腑に落ちる具合が凄まじい。 新番チェックを読み直したら「だって百合っぽいじゃん!」とワクワクしている私がいたが、なんかもう、百合とかどうとかいう以前の話だった。今作は「人間関係のお話」には違いないのだが、そこから収斂するのはあくまで「淡島」という「場」のお話であり、気づけばセンターに誰か1人の人間を置くのではなく、散りばめられた役割が集まり、モザイク画のようにして「淡島」という大きなデザインが完成する。こうした大胆かつ繊細な構造を1クールのアニメに仕立てるというのもとんでもない作業であり、たとえどれだけ原作が素晴らしかったとしても、アニメの脚本・構成が的外れなものだったら、本当に雰囲気だけの上っ面ドラマに堕していたことだろう。絶対にそんなことさせないという強い意志を持つアニメ製作陣。やはり浅香守生・マッドハウスの座組みを信頼してよかった。その座組みで綾奈ゆにこ・渡邉こと乃・いしづかあつこといった女性クリエイターが目覚ましい活躍を見せてくれたのも注目に値する。つい最近「違国日記」という素晴らしいアニメの監督も気鋭の女性監督だったし、どうしてもこの辺には注目してしまいがちだ。「アニメーションの動画」として取り立ててハイクオリティというほどでもないが、今作の精緻なデザインこそが、まさにアニメに求めている一番のものである。 あとはまぁ、完全に蛇足ですが、キャラがたっぷり出てきたおかげで心底贅沢なキャスティング模様が楽しめたというのもありがたい話。全てのキャラがどんぴしゃで魂込められてたのが実に見事。どのエピソードのどの関係性を切り取っても嗚咽が漏れそう。中でもやっぱ伊吹先生のご家族エピソードだけども。エグかったなぁ……。 原作絶対買います。 PR 結局「クジマの仲間たち」ってどういう概念だったんだろう……最終話! 後にも先にもクジマのような生き物は他に出現しなかったので、おそらくクジマの前にクジマはなく、クジマの後にもクジマはいないのだろう。 「別離を描く最終回」になるかと思いきや、「別離も描くけどその後の再会も描いちゃう最終回」になった。ま、アラタたちも言ってる通り、お別れと言っても蓋を開けてみたら単に半年だけの話ですのでね。むしろ9〜4月を鴻田家で過ごした場合、マクシムと一緒の時間の方が短いまである(移動時間を考慮に入れない)。多分マクシムの方がクジマがいなくて寂しい思いしてると思うので、大事にしてあげてよ。 てなわけで予定調和ながらもハッピーなエンディングで終えることができたわけだが、そんな「ハッピー」の中にも色々と想いが込められている。個人的に興味深かったのは最終話の構成で、重要な別れの川辺のシーンではスライドショーで思い出が展開されることになる。正直、「ガリレオガリレイかけながらの思い出ダイジェスト、こないだやったばっかだから演出被ってないか?」と思ったのだが、ここで繰り返すことにはちゃんと意味があって、その後の「クジマがいない半年」についても同様の処理が行われるのである。こちらはこれまでとは異なる楽曲だが(今作は多分作中でガリレオガリレイが流れてる時間最長記録をぶっちぎりで更新してると思う)、思い出スライドショーと同じ形式で春〜夏の新たな生活の記録が流れていく。 ここで重要なのは、最初の思い出スライドショーで我々はきちんとアラタたちと一緒にその思い出の1ページ1ページを体感していたということ。つまり、わずかに楽曲1曲分の時間だが、そこに流れる時間には間違いなく実態があり、クジマと過ごした濃密な半年間がそこに凝縮されていることを体感するのだ(視聴者目線だと放送時間の3ヶ月分とも言えるが)。そして、その後に「まだ見たことがなかった新しい季節」の映像が同様の演出で流れると、初めて見る光景のはずなのに、その裏側にしっかりと「実在した時間」を感じることができる。おそらく今回の「2曲メドレー構成」はそうした「時間の実存」を感じさせるための構成なのだ。おかげで「おいおい、長いはずの半年間があっという間にすぎちまったぞ」とはあまり思わず、きちんと「アラタたちがクジマのことを想いながら待ち侘びた夏の日々」が感じられる。色々なカットがあったけど(三ツ木さんちでのお勉強会がほんと羨ましかったけど)、個人的に一番のお気に入りはお父さんが1人でパソコンの写真フォルダを整理してるところ。フォルダ名が「英・新・クジマ」なのよね。わずか半年しかいなかったくせして、大事な息子2人と肩を並べるくらいの存在になってるクジマすごい。でも、そうしたくなったお父さんの気持ちもよく分かる。間違いなく、クジマは「半年だけ現れる家族」になったのである。 帰ってくる時にもあっさりと。カバンを背負っていたので、多分クジマはお返しとばかりにマクシムと一緒に撮った写真なんかも持ってきてくれたんじゃないかな。これからまた、新しい季節を積み重ねていこう。
冬来りなば、春遠からじ、最終話!!! 綺麗に収めた大団円。やはり最後はひな×さくで締め。 観鈴の進撃に対し、正面から迎え撃つ決意をする春組2人。当然さくらさんの方は無条件にそんな作戦をのんだわけではなく、護衛の人たちから「ここは俺たちに任せて先に行け!」された時に「そうだよなー、それが第一の使命だもんなー」と大いに揺れる。しかしそこで立ち止まれるからこそ、誰もが皆雛菊様に首を垂れるのだ。雛菊曰く、できるだけ多くの命を救わねばならぬ。であれば、当然観鈴にとって一番価値がある自分が相対するべきだと。少し前まで、雛菊は観鈴の名前を出されるだけでも怯えていた。しかし今や彼女は立派な代行者。春を象徴する一族の首長となったのだ。主君にそう言われて、さくらが断る道理はない。雛菊の信念を守り通すため、騎士はただそれに従うのみである。 望み通りの展開に観鈴も正面から打って出る。爆弾をちらつかせての交渉に悪辣さはあるが、雛菊の分析通り、彼女を殺すことは観鈴の本意ではない。であれば、どれだけ脅したところで爆弾の使用は最小限になるはず。交渉の余地も生まれるし、少なくとも時間は稼げる。非常階段を使って離反者の長月を含めた全員を逃すくらいは。 しかし、普通に考えたらその後がジリ貧。戦力ではやはり観鈴側にやや分がある。観鈴VS 雛菊は言わずもがなだが、どうやらさくらVS美上も決定的な差こそないものの、ベースとなる戦力は美上の方が上だった。劣勢が続けば時間稼ぎも限界。再び雛菊が囚われの身になる以外の解決法は…………時間が解決してくれた。2人が賭けた唯一の勝機、それが冬組の存在だった。期待に応えた真のナイトの到来で戦況は一変。狼星の爆裂氷結パワーにより、あっという間に現場は制圧されたのであった……いや、あの規模の爆裂凍らせ、もしビル内に人が残ってたら結局大量殺人になってた可能性もある気がするのだが……狼星はもしかして人がいるかどうかを探査した上での氷結が可能だったんでしょうか。実際、爆弾はピンポイントで全部凍らせてるっぽいんだよな。……なんか、心配してたのが馬鹿らしくなるくらいに圧倒的だったわ。 てなことで、見事逆転に成功した雛菊の説得により、観鈴は自ら命を絶つ。……が、これまた雛菊たちに阻止される。その後の観鈴の処遇がどうなったのかは、アニメでは語られていない。この人が大人しくお縄につくとも思えないが……しばらく後のシリーズで復活したりするんでしょうかね。また、観鈴をおさえても華歳が完全に鎮圧できる保証もないし、そもそも他の過激派だってまだまだ元気かもしれない。今回は「ひとまずの勝利」ではあるが、今後も雛菊たちは厳しい戦いが待っているのだろう。 とはいえ今回はとりあえず勝利を味わいたい。ついに再会できた狼星さんはスムーズにプロポーズへと移行するが、残念ながら雛菊さんはそれを正面から受け止められない。あくまで現在の意識は雛菊セカンドであり、狼星が想いを届けるべきは雛菊ファーストであるべき。自分はただメッセージを伝えることしかできない紛い物であるという負い目がセカンドを苦しめる。そして、そんな彼女に対して狼星が提出した回答は、「彼女の主張を全部受け入れた上での全肯定」であった。普通に考えて「人格が1人死んで別なやつになりました」は「何を馬鹿な」と思ってしまうし、実際に身も蓋も無い考え方なら単なる精神疾患の形態。「そんなことないんだ」と言ってやりたくなる。しかし狼星はそこに踏み込まず。「そうか、であれば逝ってしまった雛菊ファーストを惜しもう。彼女の思い出を一番受け止められるのは我々2人なのだから」と、セカンドに歩み寄った上でさらに自分たちが繋がれる理由もアピール。多分、現状でこれ以上の回答はないのだろう。必死に「そんなことはないです!」を主張してたさくらさんには思いつかない、柔軟な対応だった。これにて憑き物は落ちる。どうやら雛菊の中で「ファーストが死んだ」ことは変えられることではなかったが、一旦全てを受け入れ、「代行者の代行者」として、責任ある生をまっとうすることを改めて誓うのである。 四季が揃って、また新たな1年が始まる。どうやら夏は2人で1セットの代行者になってしまったようなのでそちらもまだトラブルは続きそうだが、今のところ夏と秋の交流はずいぶん深まり、春と冬も絆を再び結び合った。素直になれないさくらさんで遊ぶのが、しばらくは他3人の共通の楽しみになりそうである。でも大丈夫、ちゃんと雛菊さんから、「あなたがナンバーワン」との言質を取ったのだから。 2人の春に、幸あれ。 「キルアオ」 5→5 「ジャンプ漫画だなぁ……」という印象。つまり初期情報から特に更新はなく、上にも下にもブレずに綺麗な水平線を描きながらのゴール。そういうアニメも貴重といえば貴重だが……。 「殺し屋アニメ」ってんで「SAKAMOTO DAYSと同時期で被ってるのどやねん」と思って見始めたが、実際には作中ではあんまり人を殺さず、ドタバタ学園コメディとしての性格が強めでそこも「ジャンプっぽさ」になった。形式上はおっさん主人公なので少年漫画としてどやねん、ってな部分もあったが、中心になるのがコナンメソッドなのでそこも大きな問題は無し。まぁ、リアルおっさん目線だと「おっさん」というのが忌み嫌うモノにしかなってないネタ回しは涙を禁じ得ないが……アラフォーでそこまで老眼に苦しむもんですかね……。とにかくそこまで面白いとは思わないネタ回しだが、少年漫画としてはちゃんと狙うべきところに当たってる感じがあるので気にはならない。しつこいくらいのアホなキャラ設定とか、馬鹿馬鹿しいとは思うがこれを否定したら過去の大量のジャンプ漫画をまとめて馬鹿にすることになっちゃうのでね。まぁ、ガチ少年たちが今作に憧れてごっこ遊びに興じてるシーンはあんまり想像できないけど。 なんとなくの雰囲気が掴めたらダラダラと眺めるだけだが、その際にアニメとしてのクオリティが下がらなかったというのも悪くないポイント。製作の「CUE」という(どこぞのアニメっぽい名前の)スタジオはこれが独立後初の元請け作品とのことだが、キャラデザは丁寧だし、意外とスタミナはあった様子。色彩設定がクドめだったのは監督が鏑木ひろだった影響だろうから、総合的なスタジオの性格は次作以降で見守っていきましょう。 ジャンプアニメなので当然2期目も決まっているとのこと。原作は13巻で完結してるらしいので、2期3期くらいやってさらっと終わらせられる作品だと安心しますね。 追伸:今作でも種さんキャラの立ち位置が好きです。 百のうちの一。最終話。集大成のようにも見えるが、これもあくまで断片の1つ。人の数だけ、淡島は形が違う。 決死の覚悟で出版にこぎつけた若菜。彼女の残した岡部絵美の記録が起こした波紋は、想定されていたものでもあり、想像以上でもあり。どうしたってスキャンダラスな側面はあるので、面白おかしく騒ぎ立てる層は絶対に存在する。おそらく普段淡島になんてさっぱり興味を持ってないような連中だって、きっと「とんでもない」だの「見損なった」だのと色々と騒ぐに違いない。これまで私は意識的に触れてこなかったが、やはりこうなってくると現実世界の宝塚の一件を思い出さずにはいられない。あの時に「宝塚」というものに全く興味が無かった私は、報道を見てどう思ったのだったか。つまりはそういうこと。 しかし、そうした「痛み」も若菜が覚悟していた側面ではあったので飲み込める部分もある。若菜としては一番気がかりだったのは遺族への影響で、そこだけはきちんと確認せずにはいられなかった。結局、岡部絵美の次男の態度が軟化することはなかったが、長男や旦那さんからは丁寧な言葉をもらっていた。こうして、一番距離が近い遺族の中ですら、抱える感情は複雑なものなのだ。「考えるきっかけにして欲しかった」なんて、遺族については軽々しく言えることではないが、次男の表情を見るに、今回の出版を決して非のあるものだと決めつけているわけでもなさそうだ。若菜の狙い通り、「少しの膿が出て、世間が動いた」。それだけでも、本には意味があった。そして、岡部絵美の人生にも。 流石にやりすぎな感もあるのは次なる舞台化の話。若菜からしたら「うまく行った」とかですらない、「想定を超えた」出来事。しかしここできちんと「淡島」という巨大な体制そのものが若菜の残した仕事に意味を見出したことが示されたことは重要だ。もしかしたら淡島運営陣の中でひどく打算的なものがあったかもしれないし、ファン感情に反する部分もあるかもしれない。しかし、若菜はそれでも信じたかった。自分を育て、形作った淡島という場所が、少しでも理想の形になってくれることを。そしてそれは、淡島に誠心誠意で関わった者全ての願いでもあるのだ。 今回の結末に向けて、集まってくれた人たちがいた。竹原先輩は旗振り役に名乗り出てくれた。柳原さんもこれまで通りに舞台の実現に奔走し、その後輩である小鳥遊紗羅世代は、現役の淡島役者として舞台を支えていく。脚本家が淡島の反応を伺う紫金石の役割を果たし、出された結果には男女を問わずファンが反応していく。多くの関係者が、多くの人たちが、改めて岡部絵美の人生を想い、伊吹桂子という人物のことを考えた。それだけでも、若菜の目的は達成されたといえる。次の時代を作っていくのは、こうして淡島を取り巻く全ての人間の力なのだから。 舞台が上演された結果を、このアニメは語らない。ラストシーンは、在りし日の岡部絵美のもの。しかも以前一度描かれたシーンの再演だ。彼女の涙は訣別を表していた。そして、その一筋の涙だけでも、人の心を動かす力があった。もし岡部が、小野田が舞台に上がっていたら、淡島の歴史は変わっていたのだろうか。しかし、それはもはや実現しない歴史であり、もしかしたら描かれたかもしれない百の景色の1つでしかない。これから紡がれていく幾千・幾万の情景の中に、それぞれの未来の可能性は刻まれ続けるのである。
「スノウボールアース」 6→6 「ふつーに面白かった」という、ある意味で一番感想に困る作品。少年漫画らしい楽しさがある作品で何よりじゃん、と思うのだが、これがジャンプ漫画じゃなくて連載がスピリッツってのが不思議なところ。最近のジャンプだとこういうストレートなバトルものがむしろ少ない気がするよね。 というわけで比較すべきは「怪獣8号」……ではないのかもしれないが、個人的には怪獣の個性的なデザインがおっきな見どころの1つだったんだよな。「怪獣使い」という概念が登場して「人類VS怪獣」という対立構造がとっとと反故にされてしまった時には一瞬「大丈夫か?」と思ったが、そこから何か綻びが生まれるってわけでもなかったし、怪獣1体に1能力を付与して人間とのバディものにしていくっていう設定もむしろ分かりやすい。強いて不安な点をあげるなら結局怪獣陣営ってのがどの程度の存在なのかがブラックボックスだったもんでここからなんぼでもちゃぶ台をひっくり返せるし、風呂敷を広げ続けると結局安易なセカイ系のネタにシフトしちゃいそうな危うさはあるのだが、現状でそれを心配するのは余計なお世話というものだろう。しばらくはコミュ障主人公・鉄男のぶきっちょ英雄譚として楽しめるんじゃなかろうか。 また、今作はキャラの造形のアクが強い割に憎めない仕上がりになっている点も特長で、個人的には乃木隊長のスカッとしたキャラが(小清水ボイスも相まって)大好きだったし、難敵として立ちはだかった相模も(これまたCVの力もあり)ゴリゴリのクドさが実に良いキャラを作っていた。こうやってキャラ単体の造形でも見応えがあると多少バトルでグダったとしても見るべき点が無くならないので安心だ。 そして今期は3本並列製作という不安な状況だったスタジオKAIがおそらく一番力を入れて作った作品だったと思われる作画部分。いや、今作はゴリゴリにCG作画だからそもそも制作する部署とかが違うのかもしれないが、画の楽しさも大きな要因になったので原作者目線で見ても「嬉しい」アニメ化だったんじゃなかろうか。無事に2期も決まり、まだまだお話は続いていく。願わくは、あんまり忘れないうちに帰ってきてくれますように。 「姫騎士は蛮族の嫁」 5→5 今期もたくさん並んだいちゃいちゃラブコメの1本。いや、これをラブコメというのは流石に語弊があるが……結局感想としては「爆発」がメインだからな。 意外と評価軸が多く、どの側面で切り取るかで結論が変わってきそうな面白い作品だ。まず、ベースとなる「ラブ」要素で引っ張れば「さっさと終われよ」と思うくらいに最序盤からいちゃいちゃは確定している。セラの陥落はだいぶ早かったし、ヴェーオルのキャラが定まってるもんで「蛮族」に惚れ込むバックグラウンドにも特に違和感なく飲み込める。「姫騎士が丸め込まれて、異文化交流を経て少しずつ心を開いていく……」みたいなプロットは超速で処理が終わってしまった。まぁ、これは特にプラスもマイナスもなく、いちゃいちゃを楽しめる関係性なのだから「カップル成立後」を眺めていることに不自由は感じない。 では、そんだけ早くメインネタが終わっちゃったらお話がどうなるかというと、純粋なファンタジー作品としての冒険譚が始まる。その足がかりになるアリッサ編もそれなりの刺激だし、その後は王道のドラゴン退治(退治してない)など、こちらもベーシックな部分は穏当な仕上がり。ただ、こちらの方がややクセがある部分で、ドワーフの郷に潜ったら謎のモビルスーツが隠されているなど、「そこはそうならんやろ」な世界観の揺さぶりが違和感でもあり、気にさせてくれるポイントでもあり。こちらに関してはアニメの中では片付かなかった「今後」のお話なので、2期があったら嬉しいような、そうでもないような。トータルすると、シナリオラインは「観てて退屈はしない」ってくらいでフィニッシュ。 そしてもう1つの評価軸は作画部分。CGとの融合を上手いこと狙った寿門堂の作画は割と特徴的で、原作画からの拡張としては真っ当な路線だが、やや省エネ気味でもあるのでアニメとしての特段の力強さを感じる部分ではない。キャラの表情などではやや不満の残る作画もある。ただ、これもどの部分を一番描きたいかという意識の差のような気もして、CG的な要素を美術に溶け込ませる手管はなかなかのもので、全体的なまとまりが良いのが評価ポイント。全体のバランスを考えてのこのキャラデザだと考えれば、トータルでは作画部分の印象はどちらかというと「良い」寄りである。CG作画との融和ってのはここ10年以上各スタジオが試行錯誤を繰り返している部分であり、今作の技法も新しい方向性として注目に値するものだった。 ぼんやりとくくるとそれなりに「ありきたり」だし、気づけばサラリと流して3ヶ月後には忘れてしまいそうな作品であるが、解像度を上げると色々とこだわりが見えて興味深いものだった。これくらいの作品がいっぱいあると、アニメの大量消費体験の質もグッと向上するんだけどな。ちなみに一番の好きポイントはブチギレあいなまボイス。 来週の14話が最終回っぽいですね、第13話。とてもじゃないけどお話は収束しないよなぁ……これも原作の扱いに困る作品になりそう。 いや、でも今回のお話でややこしくもつれていた関係性が大きく転換。タイトルの通り、それぞれの中での「認識」がぶっ壊れるお話となった。 まず、良い方向に振れたかな、と思えるのがこゆんの中での湊への認識。まー前回までで本人の中ではほぼ形になっていた感情だとは思うのだが、思い悩んでいるところに桃香という当て馬をぶつけられ、自分の中にジワリと黒い感情が滲んでしまったことから明確化。端的に「恋心」と言ってしまえば華やかなイメージすらある感情なのに、「嫉妬」から派生して黒い感情のように認識してしまうのがこゆんのこゆんたる所以である。まぁ、慣れない感情の扱いに困るのはしょうがないところですよね。中学時代に一切トレーニングにならなかった五十嵐が悪い(責任転嫁)。 明確に形を持った感情について、「こんなものを抱えていても困るばかり」と内へ内へ入ってしまうこゆん。そこには事前に接触を持った熱川真夏の存在も関係しており、彼女から「桃香の恋愛応援するのは問題ないってことですよね?」と圧をかけられてしまったため、自分が湊と接触すること自体が「悪」だと思われてしまう可能性が生まれた。そうなってしまったら他人様優先で自分は引っ込むのがこゆん。でも自分の中に感情は間違いなくある。どうしたもんかと困っていたところに、そういうセンサーはバッチリ働く聖人・陽太が近づいてくる。こゆんの人生においても「親友度数」が美姫に次いでトップ2な陽太。吐露するのであればここしかないと、こゆんはいよいよその感情を言葉にし、他者と共有する。 こうして「自己認識」が「他者意識」に移るというのは精神的にも大きな効果があり、楽になる部分もあるだろうが、「客観的事実」に認定するとそのことに押しつぶされるリスクもある。そこで選んだ相手が陽太だったというのはこゆんなりに選択できる最適解だったのだろう。なにしろ陽太が似たような状況で苦しんでいることをこゆんは知っているわけで、ここでの情報共有が「同病相憐む」形になり、共感性がさらに高まるためだ。もちろん「同病」なので互いに秘匿する強制力も高く、秘密が漏れるリスクも低いというおまけ付き(こゆんはそこまで考えてないだろうが)。こうして、「親友」どうしの間で新たな認識が生まれるのである。 さて、こうなってくると状況はだいぶ固まった。4人組の中で(互いに共有できていないのですれ違ってはいるが)「こゆん→湊」の矢印と「湊→こゆん」の矢印が交わった。間に桃香という面倒な因子こそ抱えているが、ゴールを設定することが可能となる。そしてこの2人は「陽太→美姫」の矢印もはっきりと認識しており、陽太を純粋なサポーターとみなすこともできる。そこはいいのだが……さぁ、残る1ピース、美姫の野郎をどうしたものか。1人だけそういうセンサーがバグっている美姫。現状で「こゆん×陽太」の関係性を強く認識して応援している勘違いマスターであるが、ここに思い切りテコ入れを行ったのが今回の2つ目の変革。 これまで鉄の心で親友としてのラインを守り続けてきた聖人・陽太。しかし蟻の穴から心も漏れる。そりゃま、その距離は無理よ。耐えられるわけないんだから。漏れてしまった隙はあまりに大きく、さしもの美姫でもうっかりで見過ごすわけにはいかなかった。そして、これがプラスの感情として共有できればいいのに、というのはこゆんの場合と同じである。美姫は強くそれを認識した。そして、よりにもよって自らの「罪」を真っ先に考えてしまった。……まー、今までやらかしてきたことは間違いなく陽太を苦しめてはきたのだが……それって全部陽太自身が選んだことだからね。別に美姫に「罪」があるわけじゃないんだ。そこを割り切れるようになれば、一歩進めるきっかけにもなるのだが……。 最大の問題は美姫の中に残された。自分の中にある陽太への気持ちを、塗り替えてアップグレードすることは可能だろうか? 大切だったこの気持ちを。男女の友情は……成立しねぇかなぁ……(2週連続同じ締め)。 「Dr.STONE SCIENCE FUTURE(第3クール)」 ー→6 お疲れっした!!! 何の偶然か小林裕介の看板作品が並んでの掲載である。まぁ、片や小休止で片や遠大な作品の大団円ってんだからだいぶ趣は異なるが。 7シーズン、全100話近くに及ぶ大河作品についに決着。とりあえず最後まで走りきっただけでも超偉い。昨今はジャンプアニメでもここまできちんとゴールさせてもらえる作品は多くないからね……。直近で「ヒロアカ」がより長い歴史に幕を閉じたが、今作のロングランだって負けちゃいない成果物である。まぁ、トータルでかかってるコストの差でちょいと差は出てるかもしれないが、そこは適材適所、必要なものを必要なだけ、である。 これだけ長い作品で、今回はその集大成としての評価なのだからもうちょい手放しで褒めてる感が出る点数でもよかったのだが、正直中盤はダレてた時期もあったことは認めねばならないのでやや抑えめにはしてある。ただ、最終話でエンディングで流れたダイジェスト映像を見ていると、案外中だるみと言える部分も少なかったのかなぁ、という気もする。個人的にはイバラ戦とかめっちゃ好きだったし。どっちかというとゼノとの序盤のやり合いとかの方がもっちゃりしてたんかな。 今期はもはや「もうちょい現実感のある進歩してくれよ」みたいなツッコミなど無意味と言わんばかりの超加速展開だったが、英語で「飛躍的」を表す言い回しに「skyrocket」というのがあるのでまさにその例えの通り、ギュンとかっ飛ぶ宇宙編はもはやインフレの度が過ぎた変なソシャゲの末期みたいな成長速度であれだけ絶望的だったホワイマンとの対決も一瞬で片がついてしまった。でもまぁ、そこでダラダラ引き伸ばすよりはこっちのスピード感の方が今作らしい。ずっと気になってたホワイマンの正体に関しても、「マジで!?」みたいなびっくりこそなかったが、「確かに考えれば考えるほどそのオチしかなかったよな」という納得のいく答えだったし、ある程度初期の段階からここに落とすつもりだったんだろうな、という信頼感もある。「最終回でコケるのが名作の条件」とはとある漫画家の魂の叫びであるが、その定義でいうなら、今作は名作の権利を逃してしまっている。そんな「秀作」でございました。 さて、ヒロアカと今作がこうして終わってしまって、いよいよ私がリアタイで読んでた時代のジャンプ漫画はほぼ決着がついた。……今からワンピースでも読み始めた方がいいのかな……(無理すんなおっさん)。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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