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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 揃い踏み、第10話。四季の共同戦線、想像以上に連携がスムーズ。こんなこといっちゃ当人たちには申し訳ないが、10年前の事件で予行演習できてた連中は対応力がダンチ。

 お勤めを果たして秋の下へ駆けつけた春組。どうやらここは完全に初対面らしく、秋組の竜胆は「なんで見ず知らずの俺らを助けてくれるんだよ」と警戒気味。まぁ、ただでさえ想像を絶する仕打ちで撫子を失ってしまったわけで、訳の分からないものを無条件に信じられるほど心の余裕がないのは仕方ないだろう。これまでの代行者の歴史の中で、会合で四季それぞれが出会うことはあったとしても、どうやらいちいち別なチームと仲良くするような前例はあまりなかったらしい。こと春と秋は真逆の季節でもあり、業務中の接触なども最小限だったのかもしれない。そんな「初対面」の人間が、これだけの大事件で何も言わずに手を差し伸べてくれるのは怪しむのは当然である。

 しかし、何しろその人とはあの花葉雛菊様なのである。徹底した自己犠牲の精神と崇高な善意を持つ春の象徴。そんな彼女が秋を助けたいと言っており、護衛官は主君が死ねと言えば秒で死ぬ絶対忠誠を誓ったさくらさん。そりゃもう何が何でも秋への助力は惜しまない。そして雛菊もさくらも、「誘拐される側」としては大先輩でもある。テンパって無礼とも取れる振る舞いをしてしまう竜胆を前にしても、さくらさんは「そうだよな、テンパるよな、分かる分かる」と腕組みマウント。「二度と自分たちと同じ不幸を味わう人間が現れないように」と、協力は惜しまない姿勢だ。もちろん、前提条件として秋の従者が本気の忠誠を見せてくれた時だけ、という想定だったかもしれないが、竜胆にはその権利があることを、さくらは出会ってすぐに見抜いている。

 春と秋、正反対の季節が接触し、さらにその間に夏を引き込む。夏は10年前の事件には絡んでいないので今回は本当に「ヘルプ」扱いだが、直前に襲撃を受けているおかげで完全な部外者というわけでもない。代行者護衛の大変さは充分理解しているだろうし、自分たちを襲ったのと同じような連中が今回の事件を企てているというなら、報復の機会とも取れるだろう。こないだ雛菊たちの世話になったこともあり、隣接する秋の救援も快諾してくれた。そして前回から引き続き、冬も言わずもがな。竜胆が相談できる同性の代行者関係者は冬しかいないということもあり、竜胆と狼星は以前からコンタクトは取っていたらしい。改めて狼星の方から全面協力の提案があり、ここも竜胆にとっては助かるポイント。とにかくこれで、全ての季節が(少なくとも代行者レベルでは)接続したのである。

 しかし敵もさるもの。撫子誘拐の実行犯である観鈴・ヘンダーソンは10年前の事件の首謀者でもある。おかげで本来なら人となりなど掴めそうもないポジションなのだが、同じ目にあった雛菊さんから結構な量の情報が提供されている。曰く、こいつの目的は失ってしまった我が子の埋め合わせであり、撫子ちゃんくらいの幼女なら彼女の「ママごっこ」の相手にはちょうどいいという分析。おそらく、ご自身も相当長い間そうした身分を強いられていたのだろう。幼女ばかりを拐かす思想犯、だいぶイカれた存在である。日笠陽子の演技プランは「なんか軽さの中に異常さが混ざる極悪人」であり、しれっとこの国の常識をひっくり返しかねないような「季節の私用乱用」プランも組めるなかなかの曲者。何が面倒って、基本的な行動原理が個人的なモチベーションからきているため、典型的な思想犯に比べてその心情を掴みにくいこと。国家の基盤すら揺るがすとんでもねぇことをやらかしてるくせして、その目的の根っこの部分に「幼女を可愛がりたいです」なんて私的すぎる感情が混ざってたら、そりゃ対策もやりにくくてしょうがない。彼女の異常性にどこまで迫れるかが今回の事件解決の鍵なので、やはり一番密に関係を持っていた雛菊が解決チームのキーマンになるのは間違いなさそうだ。

 駒は出揃った。あとは、それぞれの想いの強さの勝負だ。

 
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 消しゴムマジックでね! 第9話。AI処理機能も便利だけど、ツガイもおんなじくらい便利。だんだん人類のテクノロジーはそれこそ「異能」となりつつある。

 一旦影森と離れたユルたちだったが、だからとて平穏が訪れるわけもなく、次なる戦いはもう始まっている。ただ、難しいのは未だ「東村VS影森」という単純な二元論に落とし込めないという部分である。もし東村が一枚岩であるなら、デラはそこの一味なのだからユルは自然に村へと抱き込まれていくことになるはずだ。しかし、実際にはデラにはそうしてユルをだまくらかして利用してやろうという意識は(少なくとも明示的には)表れていない。今回ユルたちは追っ手に迫られているが、その追っ手が村サイドからのものなのか、それとも影森の刺客なのかもよく分かっていないのだ。全てを警戒し、全てを疑う。そんな状況での戦いを、ユルは強いられている。

 でもまぁ、それでも割と平気なくらいにナチュラルハンター気質なユルさん。下界での生活にはまだまだ慣れないが、そりゃ江戸時代レベルの文明の人間が現代文明を全て飲み込むなんて一朝一夕では無理な話。自動車は「馬が入ってる」からギリギリ納得できたけど電車は無理だろうし、そんならあのお馬さんがいっぱい走ってる会場はなんだったんだっていう。……冷静に考えて現代社会ってカオスだよな。そして、そんなカオスの集積地であるホムセンに寄って、律儀に「矢」の材料を揃えるという生真面目ハンター気質なユルさん。……ニカワは木工用ボンドで事足りますね、そりゃね。カーボンファイバーとか渡したらちゃんと矢を作ってくれるんだろうか……。意外とユルさんがしっかりと現代に馴染んだら、ホムセンに入り浸ってこだわりのDIYとか極めそうな性格である。

 ユルさんの当座の目標はアサとは別方向での真相究明で、分かりやすいところではやはり両親の追跡。現時点で両親の足取りの手がかりは影森にはなさそうなので、そうなるとやはり村側とコンタクトをとったほうが早い。パンツの思い出から「過去には村側からも襲われてたのでは?」という嫌な推測が出てきてしまっているし、自ら殴り込みに行ってねじ伏せる大義名分は充分に得られただろう。デラもその辺りの詳細は知らないと言っているし、まずは「村に出入りできた一部の関係者」から探るのが良さそうだ。でもまぁ、こっちから行かずとも相手が勝手に攻めてきてくれるんですが……。

 一方、影森の家ではアサたちが襲撃班の足取りから黒幕を追う。新たに登場した「閻魔帳」はスタンド能力寄りの超チートアイテムで、いわばなろうにおける「解析」である。これを持ってるのは確かに影森の圧倒的な強みだな……。チートを駆使して襲撃班の一部からわずかな情報を引き出し、次の一手を模索する影森当主。このジジイ、外面は好々爺だがとんでもねぇ食わせ物で、なるほど確かに「影森も安易に信じちゃダメ」というデラたちの見たても間違ってはいなかったらしい。結局2つの極道がぶつかり合ってるようなもんだからな……ホワイト企業に就職できたかも、とか思っちゃった襲撃班のお2人は御愁傷様である。

 しかし、結局「西口」の謎は解明されないままであった。果たして影森の内部には本当に内通者がいるのか。「空間的な誤認を誘発する能力」って、その後のデラさんの「迷い家」の能力と繋がる部分もある気がするのだが……いや、でも西門の件はどちらかというと「結界の破壊」が問題か。その辺も多分専用のツガイがいるんだろうなぁ。ちなみに、合間には漫画家のヒカルが黒幕っぽいおふざけ描写が挟まれていたが、なんでだろう、私は最初から「黒幕のフリしたボケだろこれ」ってすぐに勘づけた。描写の手癖というか、ちょっとした「スカシ」の傾向みたいなものがあるんだろうか。自分でもすごく不思議な感覚だったが、あそこでわざわざ露骨な「スカシ」を入れてくるあたり、一周回ってヒカルは怪しい気もするな。というか、現状の登場人物で内通者がいるとしたら石田彰との2択だもんな。

 てなわけで、まだまだ混迷極める戦況、ユルを襲撃するのは分かりやすい武闘派ツガイの手長足長。伝統的な妖怪がここにきてツガイとして登場だ。……なんか、藤田和日郎っぽさあるな。

 
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 下の世代の話もあるのか! 第8話! いや、考えてみりゃ確かに「絹枝さんたちが一番の未来です」とは一言も言ってなかったな……。てっきり「この世界の終端は若菜と絹枝さんだ」ってこっちが思い込んでただけで。それにしてもこの構成は驚いたが……絹枝さん、ゴリゴリに影響力を持つセレブになっててびっくりなような、納得なような(若菜どこ行った)。

 というわけで、いきなり良子さんの結婚報告から飛び出す今回のお話。個人的に「なんか百合匂わせな茅野愛衣キャラからの結婚報告」の時点でだいぶ心臓にクるスタートだが、別にこの世界の良子さんは百合ではないのでふつーのご結婚をされるのは全然問題ない(百合でも問題ないやろがい)。素直な祝福を送る絹枝さん(未来の姿)は芸名を小鳥遊陽と定め、今や淡島の看板男役として大活躍である。そうなれば、当然そんな絹枝さんに憧れる世代が繋がってくるのが自然な流れでして……。

 1人目・良子さんとは叔母・姪の関係になった小鳥遊紗羅。CV市ノ瀬加那でこの世界では若菜以上の人懐っこさとコミュ力を持つ「人たらし」。おめめぱっちりで実に可愛らしい容姿をしており(今作の女の子はワンポイントの個性が際立ってみんな可愛い)、犬っころのような独自のコミュニケーション戦略でどんどん矢印を繋いでいく脅威の吸引力。おかげであんまり陰がある話なんかは出てこないが、今回の「雪崩式3点エピソード」の起点となった。こんなに短い1話分の尺に、個性的な3人の「新世代」が鮮やかに描かれるいつも通りの技巧に惚れ惚れしますわ。

 淡島に入ってもあの独特の神妙な空気に一切気圧されない紗羅のエネルギーに当てられたのが、2人目のスポット・藤沢江里(CV清水理沙)。こちらはうってかわって地味さを強調したようなキャラデザで、2つ結びの髪型もどこか野暮ったさを感じさせる。生まれながらに自分の「ここが惜しい、こっちが羨ましい」と少しずつ劣等感を感じさせているかと思えば、実はそれは単に「ちょっとそう思った」程度のもので、実際には周りの世間に負けないだけの太々しさを持つなかなかの剛の者。憧れていた「絵莉」ちゃんや「澤乃井くん」との人間関係を意図せずぶっ壊して「人間関係リセット」を余儀なくされたが、「別にあたしが悪いわけじゃない」とケロッとしてるのはぶっちゃけ性格の悪さではある。とはいえ実際に責任を問えるようなものでもないし、余計なことで余計なウジウジを見せないあたり、舞台役者向きのメンタルを持っているのは間違いないのだろう。しれっと淡島に受かってマウントをとりにいく所作がやたら手慣れているので、今回語られた以外のこれまでの人生でも、もしかしたら似たようなことをやらかしているのかもしれない。こういうタイプの人間は合わない人間には徹底的に合わないのだろうが、うまくハマるとこんなにわかりやすくて助かる人間もいないのである。願わくは、紗羅、そして雅楽川さんはベストフレンドになれますように。

 というわけで3人目、サイレントアドバイザー・雅楽川静香(CV泊明日菜)。ここまで3人をCV付きで表記してますが、なんかどのキャラもすげぇしっくりくるし一筋縄じゃ行かない感じも出てて今回も神がかったキャスティング(雅楽川さんエピソードに出てくるカノンちゃんは井上ほの花、図々しい友人は富田美憂である)。雅楽川さんはいわゆるクールビューティーに見られがちな性格で、率先して人間関係を構築しに行かないローンウルフタイプ。それでも中学時代は人並みに平熱のコミュニケーションはとっていたが、女子特有のジメジメコミュニケーションが苦手でずっと閉口していた。そしてそんなジメジメが度をこしてヌケヌケになったところでぷっつん切れて「は? なんかキレてない? 意味わかんない」されてしまったという。自分のためならセーフティを維持できるのに、他人のためにそれがぶっ壊れるあたり、この子も良い子には違いないのだが、どこかで人とは違う部分があるのだろう。

 雅楽川さんも流し目が素敵な目のインパクトが強烈なデザインで、3人集まったら誰が1番の美人かで盛り上がりそうなビジュ。人間関係をリセットした上できちんと一番大切な友達は作って淡島に進学しているあたり、彼女もきっと人生の勝者たり得るのだろう。藤沢は羨ましがっているが、彼女の太々しさがあれば、おそらく小鳥遊・雅楽川という強烈な友達をも出し抜き、最終的にてっぺん取るのは藤沢なのかもしれない。流石にこれより先の未来の歴史はなさそうだが、新たな世代の淡島を想像するのも実に楽しいのである。

 そして、今回の「3人分の新規エピソード一気にやる」という無茶苦茶な構成を下支えした名バイプレイヤーが実は上級生の小清水さん(CV Lynn)。彼女が紗羅のパスを受けて意外なところから雅楽川に繋ぐ視点の連携があるおかげで、「この世代」の解像度が上がって一気に見やすくなった。こういう構成がしれっとできるのが今作の巧さ。ちなみに今回のコンテは3話と同じ「銀さん」である。無限に繋がる人間関係をずっと見ていたい。

 

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 おしるこで350ml缶ってでかくね? 第9話。そんなん飲みきれるんか……ちなみにコーンスープの方も「ビッグ」って書いてあったからでかい模様。

 何かが爆発してしまいそうで、どれもこれも寸止めで逃げ切ったみたいなお話。4人の青春は終わりどころか始まったばかりではあるが、このアニメはそろそろ終幕へ向けて整理が必要そうな状態。それでもこゆんたちの内心のぐちゃぐちゃは、まだ片付いてない要素がちらほら。

 最初の爆発物は自販機前。いつものようにこゆんが空気読みして見知らぬ上級生との会話を避けたことに気づいた陽太がこゆんのパーソナリティについて改めて問いかけてみたが、その結果得られたのは「無事に関係は改善してます。湊との間には今のところ城壁は設置されてませんよ」というご報告。湊としては一安心だが、それ故に「ならばもう一歩」という欲も出てくる。これまでの人生で培ってきた自分の「鍵師」としての技巧が通じなかった相手に、真正面から挑みたいという本能的欲求を「自覚」してしまう。流石にその場でいきなり踏み込むなんてことは絶対しないのが湊流だが、意識してしまったその感情を、留め置くのは難しいかもしれない。

 続くのは教室のシーン。こゆんと湊が出かけてる間に悪戯を思いついた美姫だったが、そりゃまぁ陽太さんからしたら気が気じゃないわけで。ゼロ距離接近の憧れのあの子にドギマギもんだし、よりにもよって美姫本人からの「好きな子とかいんの?」発言。こんな拷問に耐えられるはずもなく、陽太の口からはポロッと「美姫」という言葉が出てしまう……が、そこはいつも通りの博愛主義へと展開して難を逃れる。しかし、回避できたと思って弛緩したその瞬間に美姫から満点笑顔の鋭いボディブローを見舞われ、陽太のSAN値もかなりの危険域。ほんと、意識せずにこういうことしちゃう女子は罪作りだよう。

 さらに教室に戻ってきた湊とこゆんの様子を伺うくだりはかなりの緊張感があり、「もしここで2人がいないと勘違いした湊たちが陽太の本音をぶちまけたりしたらどうしよう」とドキドキしたが、流石にそんな最悪なことはしなかった。いや、でも充分にそのリスクはあったよな。陽太さん、現状のあなたの周りの3人、相当厄介な配置になってますからね。

 その後、雑談で遊びにいく予定を決めた4人。モールへの移動シーケンスのへちょ絵、「湊→勇者」「こゆん→魔法使い」「陽太→戦士」はわかるんだけど……その後ろの美姫の着ぐるみはなんだったんだ? 一瞬「魔獣使い」的なやつかと思ったが、虎だったからもしかして武道家なのか? 1人だけよくわからんジョブ混ぜてパーティ組むなよ。

 モールでは相変わらず4人のアンジャッシュ芸みたいな絶妙な距離感での対話が進み、湊は自分の中の焦がれる想いと「でもこゆんは陽太とお似合いっぽいんだよなぁ……でもでも陽太は美姫のことがなぁ……」という不安と嫉妬と気遣いがないまぜになった複雑な心境。そしてそんなところに特大の地雷候補である五十嵐の影を確認。とっさに美姫に情報共有を行うが、ここでも綺麗なすれ違いを披露し、美姫からは「昔こゆんは五十嵐と付き合っていた」という情報が突然叩きつけられる(美姫は無自覚)。うーん、ますます大混乱の湊さん。経験したことないパニック状態でしょうな……。ちなみに美姫は割と能天気に陽太とこゆんという「推し」カップルの絡みを見て勝手に充電している模様。

 一方、五十嵐の影になんぞ気づかないこゆんは作戦会議している美姫と湊を見て勝手な誤解。この子も空気は読めるんだけど……地図は読めないんだよね……多分人間関係もいまいち読めてない。ただ、それはどうやら中学時代の偏った人間関係の産物でもあるらしく、今この場にいる4人の関係はこゆんを正しい人間関係へと引き戻してくれているという「自覚」もあるようだ。中学という狭い水槽の中で息もできなかった両生類なこゆん。井の中を出て大海を見れば、息苦しさも薄れるってもんだ。学校では霜島さんという新しいお友達も増えたし、明らかに「城壁」は解け始めている。

 そんな状態で邂逅する因縁の相手・五十嵐との対話。ここで明かされた意外な事実は、こゆんが五十嵐を避けていた最大の理由であった。てっきり完全なるトラウマ・被害者意識で思い出したくないだけなのかと思っていたが、なんとこゆんが抱えているトラウマはむしろ「加害意識」の方だったという。身勝手な勘違いから五十嵐に明確な悪意を突きつけてしまったという後悔。もちろん五十嵐が全く悪くないなんてことは思ってないだろうが、たとえ相手が悪かろうが、それに対して自分も悪意で返してしまったことはこゆんの中では明確な「失態」であった。結局、この子はどこまでも他人想いの良い子なのである。そんな想いだったからこそ伏目がちだったこゆん。しかし今日のこの日、楽しかった思い出に背中を押され、思わず五十嵐にも声をかける。そして得られる「今は今」という当たり前の感覚。もう、あの頃の傷を抱えたままにする必要はないのかもしれない。

 こゆんの傷が癒えれば、そこに責任を感じていた美姫も救われる。これにて中学時代の痛みは忘れられていくのかもしれない。そうなると残りはまさに「今」。恋愛はお弁当の中のトマトのように。それを美味しいと感じるかどうかは、また人それぞれですけどね。

 
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 ふ、普通のエピソードだぁぁ!! 第8話! いや、冷静に考えたら全然ふつーではないな。いやでもこのアニメにおいてはこんなにも穏当に普通の映像が流れたのは8話目にして初のことだし、お話も起点が支離滅裂だったことに目を瞑れば(?)割と真っ当なハートフルストーリーだったよ……。なんか、不良が捨て犬助けてる理論を感じる。

 というわけで今回はついに単一タイトルのお話。それが何でよりによってカレー皿なんだよ、という気はするが、まぁ、別に松明だろうがドアノブだろうが大した差は無い。今回は実体があるし、勇者と正面からコミュニケーションが取れるし、これまでの転生履歴の中では相当素直な方である。これくらいだと「最初にあった人気転生待ちだと行列が長いっていう設定なら、案外10年くらいは待ち時間が発生するのでは……」とか思ってしまう。いや、カレー皿に転生したい人間おらんけども。でも欲情できるならワンチャン……。

 一応どの世界にもいる「勇者」と「魔王」も今回のお話では単なるいちキャストにすぎない。しかしよりによってこんなお話の時に病弱脳筋可憐勇者のCVに藤寺美徳を引っ張ってくるという謎采配。レギュラー陣が女神パートのモブで消費されている。ちなみにハヤシ魔王は冨永みーな。もはやキャスティングの意図もよくわからん。

 1つ1つの要素を拾っていくといちいちおかしいが、細かいツッコミは全部女神様がやってくれているので今更気にしてもしょうがないだろう。個人的にはどんどん慣れてきちゃったもんで「あ、この魔王左利きだ」とかいうどうでもいい部分にばかり目が行くようになってしまっているし。とにかくこの世界では最終的に不器用な勇者と器の大きな魔王が仲良く商売敵として末長く切磋琢磨しましたよ、というだけのいいお話である。その間に、ちょっとヘンテコなカレー皿は存在していたが、勇者の人生はまだまだ先が長いのだ。いつしか人語を解する奇妙なカレー皿の記憶も良い思い出として薄れていくのだろう。彼女の人生はそれで良い。そして、カレー皿本人もそれで満足しているのである。

 というわけで転生世界の話は単なる「ちょっといい話」で終わり、焦点は女神と主人公の同居空間の方へと絞られていく。今回冒頭で明かされた女神様と貧弱な犬っころのエピソード。女神様は「何故かこいつを見ているとあの犬を思い出す」と言っていたが、視聴者目線でどう考えてもその犬の転生先が…………うーん、どうなんでしょう。もう一捻りあったりするのかしら? でも改めて見るとエンディングのラストカットとかに堂々と犬(のシリ)が描かれてるんだよな。まぁ、2人のヘンテコラブストーリーとして成立するのも、それはそれでいいんじゃないでしょうか。あとは他の神々がそんな2人を見てどう思うかだよな。

追伸:奇跡のシンクロなんですが、ガチで今日、私も炊飯器のスイッチ押し忘れてました。20分くらいで気づけたので晩御飯の時間はセーフでした。

 
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 レプリカの、レゾンデートル。第8話。まだ擦れる設定が色々とある。ほんとにちゃんと自分で作った「レプリカとは」という設定に責任を持ち、面白くしてくれる作品である。

 先週判明してしまったピリピリした雰囲気は一旦お預けにして、前半は思いっきり学園祭を楽しむナオさん(とアキくん)のターン。ここのところ素直との関係性は本当に良好で、彼女もナオのことを応援してくれているし、記憶の伝達も実にスムーズ。2人が入れ替わっているとは思えないくらいにすんなりと学園祭初日と2日目で役割分担ができている(初日の素直、果たしてどんな態度でクラスの出し物に貢献していたんだろうか)。あとはお祭りの諸々を堪能するだけである。

 今作は作画とかで積極的に魅力を打ち出すタイプではないのだが、そんな中で妙に気合が入っていたのはお化け屋敷探索シーン。ほんとに怖いものがダメらしいナオがピーピーいう表情が実に良かったし、いろんな所作が「お化け屋敷苦手な人あるある」で面白かった。最初から半目でろくに前を見ないで歩きますよね。あ、ちなみに私もお化け屋敷苦手民ですが、「あるあるだよね」とか言いながらろくに入ったことすらないのでよく分かりません(主な参考資料は相羽あいなさんです)。そもそも高校の文化祭でお化け屋敷やるクラスのことがよくわかってません。教室にそんなもん再現できるもんなんだろうか……俺が高校生だった時に自分の学校にあったかどうかはよく覚えてない(体育館みたいな別な場所に作ってたような気はする)。でも、ナオさんが愚痴ってた「壁ぶち抜いて隣の教室と繋げたんじゃないの〜!」という悲鳴も何となくわかる気はする。教室ってさ、普段机並べて大人数で生活してるから気づかないけど、当然家とかと比べたら面積はめちゃくちゃでけぇんだよ。それを暗幕やら壁やらで細く区切ってルートを構築すると、1つの教室とは思えないくらいのロングコースになるっていう……まぁ、相当制作に気合いれないとそこまでできないだろうけど。青春だなぁ。

 さらに「怖すぎて腰を抜かす」もあるあるかもしれないけど、冷静に考えたら人生において未だ「腰を抜かして立てなくなった人」にも会ったことはない。ナオさんはガチで足腰立たなくなってしまったが、アキくんからしたらたいそうな役得である。このカップルのイチャイチャ、ほんとに無限に続くんだよな……末長く幸せになればいいのに。

 とかいう優しい気持ちで終われたら良かったのだが、当然そうは問屋が卸さない。いよいよ本題となる演劇が幕を開けようというとき、生徒会長(レプリカ)が鏡を見て自我を刺激されて制御不能に。慌ててなだめるナオだったが、流れで話させた会長の人生があまりに壮絶すぎた。なんと、このレプリカはアキの「怪我した時に出して以降一度も引っ込めてない」を余裕でぶち抜き、「13年前に生まれてこのかた、ずっと存在し続けている」という十年選手のレプリカであった。そういう存在もあるのか……と思ったが残念ながら彼女の存在は望まれたものではなく、幼少期に無邪気に分身したら母親(CVお姉ちゃん)がぶっ壊れたという。……まぁ、気持ちは分からんでもない。

 その時にすぐに消してしまえれば良かったのだろうが、おそらく幼い本体は消し方もよくわからなかったのだろう。そのまま文字通り「忌まわしき」ドッペルゲンガーに認定されてしまった会長(偽)は哀れ里子に出されるという斜め上の方法で処理されてしまう。送り出されたばあちゃんたちもさぞ困ったことだろう。「旦那さんの隠し子かいね」とか思われたんだろうか。もしくは世間に隠さなければならぬ忌まわしき双子とか(黄泉のツガイだ)。まぁ、とにかくそうして「レプリカ」というよりは「単なる別人」として育てられてきた会長さん。ここから分かることは、レプリカは出しっぱなしにしてもふつーに成長して変化していくということ。これ、こまめに出し入れしてるナオの場合は時間の流れってどういう処理になるんでしょうね。本体と同じ状態を維持して同時に変化していくのかな?

 ただ、そうなってくると今回会長が怨嗟とともに吐き出していた「レプリカであるが故の呪い」はちょっと説明がつかなくなる。レプリカは「容姿はそっくり」だが性格にやや差があることはナオもアキも認識しているところ。この2組の場合はそんなに大きな差ではないのであまり気にしてなかったが(ナオは気にしてもしょうがなかったが)改めて「ずっと別々に生きてきた」会長から「レプリカの生きる意味って、怖くね?」という話を持ち出されてしまう。おそらく、レプリカと本体の性格に差が出るのは、そのレゾンデートルに決定的な違いを持って生まれているからだ。それが「本体への献身」というプログラム。ナオもアキもこれまで何一つ疑問に思わなかったが、レプリカは、とにかく本体の幸せを願って動くという大前提が存在している。そのせいで、微細な行動の差が降り積もって性格の差が開いていくのだろう。ナオがその分かりやすい事例で、いくらか身勝手な素直本体より、明らかにナオの方が他者利益を優先する性格である。なるほど、これが「生まれた意義」に紐づけられているのだとしたら、何とも罪作りな存在である。

 「こんな生き方でいいのか」と訴える会長だったが、そう訴えるご本人も脳内に組み込まれた「本体優先プログラム」には抗えず、無茶苦茶な高校生活はすでに破綻寸前。ここまで追い込まれても、レプリカとしての職務を全うし続ける姿は、確かに恐ろしくも見える。さぁ、ナオさんはそんな会長の姿をどう見るだろうか。レプリカという己の生き方を、再び否定してしまったら、今度はアキでもリカバリーできない気がするが……。

 
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 想像以上に重要な話だった〜〜〜! 第8話! 2話続きの湘南旅行。まさかの3話目まで跨いだ上での大躍進である。

 前回の海回が副会長メイン回という予想外の展開だったせいで、せっかくのイベントだってのにメインカップルはやや影が薄くなってしまっていた。「ギャグ作品だし、まぁこんなもんでいいんちゃう?」という気持ちもあったが、せっかく超絶可愛いJKヒロイン・ポエムちゃんが頑張ってくれているのだからもう少し突っ込んだところも見せて欲しかったところ。ぼちぼち結論を出していい気がするんですが、今期アニメで一番可愛いメインヒロインはポエムな気がしているのでね。そして、蓄積された欲求が今回は一気に吹き出し、珍しくシリアスな空気を漂わせつつ、桜大門の内面に大きな変化を与えるターニングポイントとなったのである。

 思えばここ最近はメインの2人が仲良くなったもんで今作のタイトルすらすっかり忘れてしまっていた。そうだ、この作品は最初に不適切なところから始まったんだ(そういうタイトルじゃねぇけど)。言ってしまえば割とふつーな女子高生ポエムちゃんがツッコミに回るということは、この世界のイレギュラーにしてセンターは間違いなく桜大門の方。そんな彼の「異常性」が、周りを取り囲む濃いキャラたちで希釈されており、「そういうもんだ」で受け入れる傾向にあった。しかし、冷静に考えればやはり彼の精神性は異常であり、そこを社会に融和させていかなければ前には進めないのだ。

 これまでのお話は、周りの環境が彼に譲歩する方向性でのお話だった。ポエムが彼のことを理解し、奇行に走ったとしても許してくれる関係性を作り上げた。委員長sの出淵や月島も、昔からの桜大門を知っていたので「そういうもんだ」ってんで受け入れていた。しかし、だからといって彼が変わらなくていい道理はない。ポエムからこれだけ歩み寄ったのだから、そろそろ桜大門にも変革の時なのである。

 深夜の散歩、何気ないポエムの一言(というには随分勇気が必要だったが)によって2人の関係性が大きく揺さぶられる。これまで桜大門が考えてこなかった「自分とポエムの特別な関係性」。これまではあくまで「友達付き合い」の範疇だったのでこれまで通りの規律を守り、自己を守りながら成立してきた関係性だ。しかし、ポエムの微細な感情の変化にどうしようもない違和感を覚え、自分のしでかしたことが「過ち」ではないかという意識を持ってしまった桜大門。彼がこれまでの人生で遵守してきたのは絶対的な世界の規律。すでに完成した社会のルールである。今回だって「深夜の外出はよろしくない」という規範に則って出した結論だったのだから何も間違ってはいないのだが、そこに疑問を投げかけたのが、他ならぬ桜大門自身。自己の内側から溢れてくるその感情は、名前をつけられない不可解なものだった。

 ズギズギ(ズキズキではない)痛む胸の内。その原因を必死に探るうち、疲労から寝入ってしまった桜大門の脳は過去の夢を見せる。必ずしも同一ではなかろうが、実はこの胸の痛みは、過去にも感じたことがあるものだったと、脳の奥底の記憶が伝えてくれた。かつて、まだ社会の何たるかもよくわかっていなかった幼い桜大門は、友達との喧嘩別れに大きな後悔を残していた。自分の感情を裏切り、ルールを優先したことに小さな痛みを覚えていた。そして今回も、それが膨れ上がった。規律よりも強く、守らなければいけないものなど無いと思っていたのに、何故そのような感覚が溢れてくるのか。今、人生で二度目の「自己の発露」をはっきりと認識したのである。

 初めての感覚に名前はつけられないが、生真面目な桜大門のこと、きっとそうに違いないと推測は出来る。そう、これは「好き」なのだ。……ただ、その好きの種類は、まだ分からないのだけど。

 

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 龍虎相見ゆ、第8話。いいね、こういう大仰な展開があってこその軍記物。それこそ初めて三国志とか読んだ時の高揚感を思い出すね。

 金沢夜襲こそ失敗したものの、長野方面(奥越)での侵攻は思いの外進んでいたらしい。しっかりと進路を確保した桜虎たち聖夷軍は、そのまま改めて石川方面へ。難を逃れていたかに見えた龍門たちは、これにて再びのピンチとなった。全軍を結集とはいうものの、聖夷軍の見立てではその数6000。数万を誇る侵攻軍に比べれば多勢に無勢もいいとこである。

 ……今までたまに思ってたんだけどさ、こういう戦記物の「兵力数」って具体的にどうやって計算してたんだろうね。日本の戦国時代でも、それこそ三国志でもいいんだけど、「敵軍です、その数数千!」とかいう報告がパッと入ってくるシーンって多いんだけど、そんな大規模な人数の把握ってどうやってたんだろうね。こんだけいろんな作品で描写されてるってことは史実に基づいて何かしらの方法があったんだろうけど……何となく1000超えたらもう「たくさん」になっちゃうんじゃ? みたいな気はする。まぁ、とにかく龍門が周りの兵士をかき集めたところで、侵攻してくる聖夷軍には太刀打ちできないことが確定したらしい。

 そしてここからが最大の見せ場。軍を集結させたということで、桜虎側だって当然警戒レベルは上げる。何しろ相手はあの龍門なのだ。その兵力でどんな手にうって出るかは慎重に見極めなければいけないだろう。しかし、実際龍門が選んだのは「籠城」。ジリ貧の状況に改善の余地を与えぬ苦肉の策。なるほど確かに、これは逆に怖いのかもしれない。

 そうして自らの名声と実績の裏付けを最大限に活用し、龍門は「相手をびびらすにはとにかくブラフは徹底して」という承太郎メソッドを展開。「ちょっとの軍で出て伏兵を匂わす」だとボロが出るかもしれないが、いっそイカレちまったような「単騎出陣」であれば訳が分からなすぎて相手が勝手に深読みを始める。いや、しないかもしれないが、それに賭ける。そして、それが出来るだけの胆力が龍門にはあったのだ。

 龍門が催した深夜の茶宴。その執拗な描写はすでに失われてしまった「日本」時代の雅の名残。桜虎もその作法が完璧なものであることを理解してたってことは一応この時代にも茶道という文化はある程度の階級以上には残っていたようだが、そんなもんを戦場で見せつけたところで本来ならクソの役にも立たない。そして、役に立たないからこそ、全力での「振る舞い」が恐ろしいものに映るのである。

 桜虎が本当に人民のことを考える統治者であることはそこかしこで語られた。彼女が作り上げた英雄像の一部は虚像には違いないが、それでも彼女の中に燃える復讐心に偽りはなく、世が世であれば一国を任せることができる一角の人物だったのかもしれない。しかし相手が悪かった。龍門光英はそんな健気な女の上を行く「もののふ」であったのだ。龍虎といえば聞こえはいいが、常に戦場に生き、幾つもの死地を乗り越えた「龍」と、いきなり担ぎ上げられ、急拵えのカリスマに支えられた「張子の虎」では比肩するものではなかった。哀れ、「雅」をもって「武」をねじ伏せられ、桜虎は事実上の敗走を喫したのである。

 これだけのことをやっても、まだ龍門たちは「一時凌ぎ」だという。そして、そんな決死のパスを受け取るのは、大阪に蠢く三角青輝その人だ。未だに彼は加来たちから何を受け取ったのかはさっぱりわかっていないが、どうやら時代は確実に転換点。男の名が、また1つあがりそうだ。


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 楽しい授業≒苦しい修行、第7話。案外核心を突いた間違いだったのかもしれない……。

 結局、この作品はクジマが人外扱いされて異端の行動に走れば走ると面白い。我々もアラタ同様にあの外見にすっかり慣れてしまったせいで忘れがちだが、やはりあのフォルムはふつーに考えたら怖いのである。

 てなわけでAパート「クジマ学校へ行く」。普通「学校訪問イベント」が行われる場合は転校生として紛れ込んだり、こっそり授業の様子を見て帰ってきたりするものだが、流石にクジマはそうした異種間コミュニケーションすら認められておらず、異例の「長期休暇中の校舎にちょっとお邪魔する」だけである。考えてみりゃ主人公(の一角)が中学生なのに、ほとんど学生生活が描かれないってのも珍しい作品だよな。

 大した警戒もせずにクジマをホイホイ外に連れ出しちゃうアラタの判断もどうかと思うが、結果的に馬マスク状態でも大して人に遭遇してないので問題はなかったということなのだろうか。鴻田家の周辺地域、そこまでド田舎ってほどでもないと思うのにやたらと人口密度が低く、クジマも今のところ三ツ木さんたち以外で遭遇した外部の人ってほとんどいないんだよな。しかし、流石に学校まで攻め込んだら会わないわけにもいかず、ついに当直の先生と鉢合わせに。不審なクジマに対して久しぶりにちゃんと不審者扱いしてくれる人が出てくるとむしろホッとする。やべぇ状況でクジマも実験施設送り待ったなしかと思われが、そこはアラタの機転でギリギリ切り抜ける。置き土産として先生に壮絶なトラウマを植え付けてしまったのはだいぶ罪深いが、逃げおおせるにはこれしかなかった。半端な気持ちでお外に繰り出しちゃダメだろ、というお話でした。久しぶりにロシア語でガチギレするクジマを見たらやっぱりガチホラーだし、アラタがあまりに自然にホラーに帰着させるの、慣れとかそういう次元じゃないよな。

 Bパート、さらにクジマの目撃事件は続く。今度は訳の分からん理由で鴻田家を訪問したアラタのクラスメイトたちとのお話。中学の人間関係にスポットが当たったの、これが初めてだよな。2人の来訪時、どうやらクジマは三ツ木さんとこに遊びに行っていたらしいのだが、やっぱその程度の感覚で外には出てるんだよな。それで今まで大した目撃証言も出なかったのは純粋にラッキーでしかない。今回はたまたまた友達2人に見つかってしまっただけ。

 そしてこちらも初々しく、素直にクジマを怖がってくれている。やっぱ怖いよ。先端が鋭かろうが、そうでなかろうがよ。必死に幻術の可能性まで追ってくれた友達2人、そりゃアラタのことが心配になるのはしょうがない。どう見てもエイリアンに取り込まれてるようにしかみえないもんな。でも、クジマは(今のところは)悪い奴じゃないんですよ。……いい奴でもないけど……。

 最終的に食べ物で和解できたので「芸は身を助く」を地でいくお話だったが、友達2人は不審者クジマの作った料理をそんな簡単に食べてしまってよかったんだろうか。それこそ、中に何入ってるか分からないのに……まぁ、多分途中のアラタの文句あたりから「まぁ、勝手に押しかけて騒いだのは俺らだしな……」って考えを改めたのかもしれない。

 ……こうしてクジマの地球侵略は着実に進行していく……とかいう余計な裏展開まで想像しちゃうよ。その程度には、あの異物感は疑ってかまわないと思います。

 
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