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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
タイトルどん!……完璧な最終回だったぜ……第5話! 終わってないよね! なんやあの思わせぶりなCパートは! てなわけで、先週までのどっきんバクバクは一旦これにて回収完了。なんやかんやでうまく行ったらしい、「第1部完」であった。なんかもう、色んなところにツッコみたくてしょうがないのだが、いい話になっちゃったのでしょうがねぇ。1つだけどうしても我慢できずに突っ込んでおくとしたら「海、遠浅がすぎる」くらいでしょうか。もしかしてカメラアングルトリックを使ってるだけで延々海岸線と平行に歩いてるだけだったりしてな。あたしゃ海ってほとんど行かないから分からないのだが、実際にあんだけの距離で遠浅の海ってあるんでしょうかね。 などというどうでもいいことは置いといて、色々と「レプリカ心理」に踏み込んだお話でした。今作は「コピー人間」というところまではそこまでびっくりするようなプロットではないのだが、そこからきちんと「ある日レプリカ製造能力が目覚めたら?」というところからちゃんと特殊設定を詰めて、独自の物語を構築している部分が最大の評価点。特に「レプリカ側」の心理に肉薄しているところが面白い部分で、ナオの最大の転機となったのがまさかの「死」だったという。 どうなるものかと思っていたレプリカ轢死事件。結果は「装飾品は全部線路内に残ったが肉体は消える」だったらしい。えーと、確か服とかはコピー生成時のものが踏襲されるってことだったから、このナオは別な服を着た状態で生成されて、制服に着替えて学校に行ってたってことなんですね。制服以外のものも転がってたけど、あれが靴下なのか、パンツなのかはよく分からない。……レプリカはわざわざパンツ履き替える気はしないので下着類は残ってない気もするのだが、もし残っていたらこれ以上の怪事件もないわな。いや、制服だけでも充分怖いのだが……多分鉄道警察も今頃大慌てでしょうね。明らかに多数の目撃者がいる中での転落事故のはずなのに、あるはずの死体だけがなくて制服が散乱しているんだから。……制服にネームタグとかが付いてないことを祈る。いや、でもそうじゃなくてもホームの監視カメラとかでアキと一緒にいた女子高生が押されたところは映ってそうなもんだけどな(そしたら当然犯人も)。その辺を掘り下げようとするのは野暮ってもんでしょうね。 今作で掘り下げたいのはそんな現実の事件の方ではなく、「一度死んでしまった」レプリカが何を考えるのか、という部分だ。アキと違ってこれまで幾度となく「消されては呼ばれて」を繰り返してきたはずのナオ。「消える」ことには慣れているはずなのだが、どうやら素直の意思によって一時的に消されるのと、直接的に命を「消される」のでは衝撃が段違いだった様子。ちゃんと轢死の際の痛みの感覚も残っていたとのことで、常人だったらトラウマで二度と駅に近寄れないレベルの体験である。そんな強烈な体験がナオに植え付けた感情は、「自分は人間ではなかった」という虚ろなもの。これまでの「出し入れ」と違って明確な終わりがくるべきタイミングでも何事もなかったかのように帰ってきてしまった自分。それは代替品でしかないことの表れなのか、命の薄さの表れなのか。 とにかくアイデンティティが崩壊してしまったナオは、古式ゆかしい入水によって自らの意思で再び消えることを目論む。まぁ、素直に相談せずにそんなことしても、またすぐに呼び出されてしまうだけな気もするが……そんなナオの繊細な感情を拾えるのは、同じコピーのアキだけだった。遠浅の海ですったもんだを繰り広げた2人は最終的に愛の告白にまで発展し、悩ましい事件については文字通り「水に流す」ことに。いや、救出後もナオはだいぶ揺れていた気もするが、そこでのアキの返しが100点満点だったのよね。「私には何もない」というナオの主張に対してまずは「19万円がある」。彼女のこれまでの積み重ねがきちんと現実世界に残っていることの証明。続いて「ハーフアップがある」。より明確な、素直とナオの差分であって、自分と結びつけた具体的な「個性」。そして殺し文句は「俺がいる」。こんな三段論法をパパッと返せちゃうあたり、アキさんってばほんとにナオのことばっか考えてたんでしょうね。それこそ通話先のりっちゃんのことを忘れちゃうくらいに。 インテリ眼鏡の洞察力は大したもので、りっちゃんだってナオの真実にはおよそ気づいていた。まぁ、確かにあれで我関せずだったら友達甲斐ないもんな。周りの全てが「素直じゃないナオ」を受け入れてくれると知った時、そこにレプリカではなく、1人の「人間」としてのナオが生まれた。なんとまぁ、幸せなことでしょう。恋をして、いけばいいじゃない。 追伸:やっぱ「律ちゃん」って名前のお友達はいい子ばっかりだよね!!!
PR まっとうに賑やか、第5話。前回はヘンテコ展開で意表をつかれて思わず記事立てしてしまったが、また学校に戻ってきた今回を見ても、なんか今期一番素直にラブコメやってくれてる作品って気がしてきた。(どこまで他のラブコメアニメを切っていいものか悩んでいる) Aパート、ポエムの悪友、よく転ぶJKことアキナ(フルネームは秋名素子というらしい)がメインというちょっと視点をずらしたお話。これまでガヤに徹していた2人の親友。アキナは保険委員・出淵にお熱であることは描かれていたが、それ以外には「なんかアホっぽい」くらいの要素しか出ていなかったので、今回いい具合にその掘り下げが行われたという話。まぁ、追加で得られた情報は「運動不足で足がよくぐねる」くらいだったけども……もうかたっぽの友達であるタサキちゃん(フルネームは田崎類)が大のBLファンだってことがわかった方が情報量としては多いのかも知れない。見た目とかこれまでのリアクションから何となく腐女子っぽいのはアキナの方じゃね? とか思ったのでちょっと意外ではある。 未だ素直になれない……というか認め難いポエム・桜大門のカップルと違い、アキナはそりゃもう真っ直ぐに出淵ラブである。あんなヤベェやつのどこがいいんだよ、という気もするのだが、ツラが良くて常時お姫様抱っこしてくれる頼れる系男子ってことで惚れる女の子もいるのかもしれない。表面的なヤバさは見ないことにしてるのか、全部受け入れた上でOKと判断しているのか……まぁ、何でもいいんやろな。今回出淵は成績もそこそこいいことも判明しているし、このままでいけば意外と委員長sの中では優良物件と言えなくもないのかもしれない。……いや、やっぱダメだろ。とにかく出淵との絡みでテンションが上がりまくり、アヘ顔を晒しまくるアキナの百面相が愉快なお話でした。 Bパート「ポンコツのいる高校に妹が見学に来る日にまたポンコツと補修を受ける話」。サブタイトルが長すぎる。そしてだいたい言っちゃってる。学校見学を理由に、普段ポエムが生活している高校の中に妹のリリちゃんも招き入れちゃおうというお話で、そこにはこれまで隠されていた桜大門の妹さんも同時に参戦していたという。……なんで妹ちゃんの登場シーンがやたらホラーっぽかったんでしょう。あの辺のシーンの演出意図だけ未だによく分かってない。まぁ、怪しげな人物ではあるのかもしれないが……もしくは単に低血圧な様子を表したかっただけ? とにかく、校内で会いたくないという姉の願いや「お姉に興味ない」という妹の感想など気にせずに運命は勝手に色んなものを惹きつけていく。あの短期間でこの学校のヤベェ奴全員巡りツアーを実現させてる妹ちゃんズの悪運(バッドラックだろ)は相当なものである。保険委員は見回ってたからランダム遭遇はまだいいが、図書室に行ったのは本当にたまたまっぽかったし。こんだけ色んな妖怪変化を見せられて、進学の意思が残せたリリちゃん偉いよな。桜大門の妹はよく分からん天然娘ってだけだったけど、来年進学してくると兄は3年でまだ在学中。確かに朝起こしてもらって一緒に登校はできそうだが……兄に合わせて登校しちゃうとめっちゃ朝早くない? 大丈夫? 実は個人的に今作で一番面白いと思ってるキャラが月島でして、いちいちあのメタモルフォーゼが理解不能な薄気味悪さで丁寧に描写されるのを見て笑ってしまう。福山潤の変幻自在のキャラ差分もお見事。今回もたっぷりキモいところが見られてよかったです(単に水木しげるファンなだけかもしれない)。 それにしても……メインキャラの大半が補習必須のアホだらけのアニメってのも珍しいよな……こいつらの将来、大丈夫か? 分からへんのかーい、第5話。いやしょうがないやん。ハイレベルな軍師の考えることなんていちいち分かりゃせん。 聖夷なんて兵站で劣る弱小国家なんちゃうんか、と思っていたが、どうやらそんなことは無かったらしい。凄まじいカリスマを見せつけてクーデターを成功させた輪島桜虎を筆頭とした新政権は、見る者が見ればずいぶんと強かな試合巧者。一見すると無謀にも思える西征だったが、これも存外勝ち目の無い戦いというわけでもなさそうで。 目下、三角たち大和政権側の最大の問題は当然帝の首を握っている平殿器である。長年の停滞によってすっかり傀儡政権と成り果てた現状では、正しい声も通らず、欲深い平が享楽に費やすための国家に成り下がっている。藤3世は頼りにならず、龍門の必至の上申も何一つ通らない。あげく平には息子(CV村瀬)までおり、こちらも素直に血を受け継いだよっぽどの悪ガキ。そんな奴らがやりたいようにやらせていけば、この国の未来も行く先が知れている。 そんな無理難題の中で、果たして龍門はどのようにこの国を建て直すのか。はたまた立て直さずにぶっ壊したいのか。現状の冷遇を見る限りこの人が現政権に忠誠を誓う意味ももはや無い気もするのだが、この度部下から出てきた聖夷への帰順については一蹴した様子。とはいえ、これも帝への忠義がどうこういう話ではなく、いたずらに時勢を揺るがして民に負担を与えることへの懸念のようにも見えるのだが……一番「正しい」道なんて、この乱世で分かるわけもない。 ただ、少なくとも龍門とその懐刀である加来(軍師でカクとかいう苗字なのに「そっちの漢字かい」とは思ったよね)は明確に何らかのビジョンを持っている様子。無理難題ともいえる物資輸送。相手が罠を敷いて待っているとしか思えない状態での寡兵での出撃。それらを甘んじて受け入れながら、決してその目は負けたとは思っていない。もちろん誰にも答えなど教えてくれないので三角にも彼らの狙いはちんぷんかんぷんの様子だが……鍵となるのは桜虎に萌えちゃって帰順を促した部下の流刑? ふむ、流石に分からぬ。 果たして三角はこれだけの少ない手がかりから龍門の意図を汲み取り、留守中に最善の対応ができるのだろうか。まぁ、留守中に何が起こるかも想像できないけど。平は常に最悪のその上を狙ってきそうで怖いんだよなぁ。 クジマが鳴く時の「クルルルルル」っていう絶妙に巻き舌のような、鳥っぽいような発音がツボ、第4話。ロシア語なのか、鳥類由来なのか絶妙に分からないのが面白い。 Aパート、突然の最終回。「渡り鳥が越冬のためにロシアから日本にやってきた」っていう設定だったはずなのに11月に突然帰郷を思い立ってしまうクジマ。そりゃな、見た感じ全然「寒いから」って感じもしてないし、人類以上の知性を持つこいつなら極寒のロシアの冬でも余裕で越せるだろう。今回日本に来てるのも、本人が言ってた通り単なる物見遊山である。それなら、突然のホームシックでUターンしても誰も文句は言わない(言えない)。 ってなわけで突如帰る宣言をするクジマと、そんなん言われたら止める理由もない鴻田家の面々。「もっと居てくれてよかったのに」という言葉が出てくるだけでもだいぶ優しいし、何ならスグルも割と順当にデレを滲ませて見送ってくれている。こんだけ怪しい生物を数週間とはいえ滞在させてたんだからどう考えてもお人よしなのだし、むしろ詐欺とか窃盗の被害にも合わず、穏便にクジマを送り出せたならそれはそれで万々歳だった可能性も。 止める大義名分もないので笑顔で送り出すことにした面々だったが、やっぱりアラタだけはちょっと寂しくて、「クジマのいない家に帰りたくない」なんて思っちゃう。ドラえもんにしろ何にしろ「アイツが帰っちゃった後」の話ってのはどこか寂寥感が漂うもので、ドラえもん以上の体積と存在感を持つクジマがいなくなったら、そりゃまぁ「部屋が広くなったよ」どころの騒ぎじゃないかもしれない。生活リズムもすっかりクジマありきになってしまったアラタはさぞ寂しい人生に戻る……わけがないことは最初から分かってますけども。だってアニメまだ4話だし。 まー、なんやかや理由をつけて「やっぱ帰らない」ことは分かっていたわけだが、正直いうと、「海泳ぐと寒い」とかの理由で戻ってくると勝手に思ってました。今回最大の収穫はクジマが飛べない鳥なもんだからリマン海流にのって(?)泳いで渡ってきたってことが判明したことですかね。ペンギンとかに近い種族なんでしょうかね。ロシアから日本までいったいどれくらいかかるかは想像もできないが、そうしてはるばる日本にやってきたクジマなので、帰ろうと思えば多分帰れたのでしょう。それでも「もうちょっと居ようかな」と思えたのは家族の温かさ。多分今後も何となくホームシックに抗いながら、クジマは暖かい季節を待つのだ。 Bパート、ロシア料理・ボルシチづくりの回。なんとまぁ、あるあるネタの宝庫でして、まず「ロシア料理、ボルシチくらいしか思いつかない説」である。あとはピロシキくらいじゃない? 私は「DARKAR THAN BLACK」のおかげでペリメニとか勉強しましたけど、ガチであと出てこない。そんでボルシチって現地の言葉で書くとキリル文字なもんで絶対読めないし、とてもじゃないけど「ぼるしち」って発音する言葉だとは思えない(調べてみると、現地発音だとボルーシとかボルシィみたいな発音っぽい)。近くて遠い、不思議な異国である。 さらにさらに、「ボルシチって言うたら単なる野菜スープじゃん、すぐ作れるんじゃね?」という思いつきからの「必須素材のビーツがないから無理です」もあるある。結局私はこれまでの人生でビーツなるものをほとんど食った記憶がない。もしかしたら本物のボルシチを食ったことがないのかもしれない。そうなると食べてみたくもなるのだが、そこからビーツに辿り着けず「ラディッシュってなんかビーツっぽくない?」も多分あるあるな気がする。ラディッシュがカブみたいなもんだってのは分かるのだが、ビーツが何っぽいか分からないので全然違うと言われても比較できないからね。今回のアラタの失敗、あんまり笑えないのである。そしてラストの「万事休したらカレーにChange!」も日本古来よりのあるある最高峰。カレーは、カレーは全てを解決する……。ルーを作ってる各企業の皆様、ありがとうございます。 最終的にはそれなりに具沢山(ラディッシュ入り)のビーフカレーができたんだろうし、結果オーライなんじゃなかろうか。クジマには自作のボルシチでホームシックを紛らわせてもろて。
仁と忠の物語、第6話。互いにぶつけ合う気持ちはどこまでもまっすぐで、だけど、本人たちも分かっている通りに、どこか壊れていて。 ずっとイチャイチャしてくれてればいいよ、とは言っていた雛菊とさくらの関係性。でも残念ながら、ここに至るまでの道程には痛みと苦しみしかなかった。以前から少しずつ語られている雛菊誘拐事件の顛末についてはまだよく分かっていないところがあるが、とにかく代行者という宿命は雛菊を苦しめ続けていた。周りの人間からは出自に呪いを吐かれ、剥き出しの殺意を受け続ける人生。心優しき雛菊は、いつしか自分など死んでしまえばいいという周りの空気を受け入れてしまっていた。 雛菊が語る「自らの死」。理屈で説明しようとすれば何かしらの精神病理的作用ではあるのだろう。自己否定の果てに生まれた精神的な「死」と、それに帳尻を合わせるための「別人格」という概念。死んだのに死にきれない、そんな苦悩の果てに雛菊は一度「壊れて」しまっている。そして、さくらからすればそれは自らの失態であり、一生雛菊に顔向けできないほどの不義理でもあった。雛菊がいなかった数年間、全てを賭けて彼女を探し続けたとはいえ、結果を伴わなければそんな苦労に意味はない。自らの無力で、さくらは雛菊を「殺して」しまったのだ。 そうして生み出された現在の雛菊。彼女に対する見解は2人にとって若干の齟齬はある。雛菊の中では間違いなく自分は「2人目」であり、過去の自分は死んでしまっている。だからこそ、「1人目」を探し続けていたさくらの目の前に自分が現れることは不誠実なことであり、彼女が自分のことをひたすらに想い続けてくれていることに罪悪感すら抱いている。自分という呪いをかけてしまった責任から、一時は何とかさくらを自分から解放しようとしていた。忌わしい代行者の家系から、すっぱりと手を切って新しい人生を歩んでほしいと願っていた。 しかし、さくらはそんなことを全く望んでいない。何しろ目の前には求め続けた雛菊が厳然とそこにいるのだから。彼女の「死」についても理解はしていよう。過酷な環境から自らを死に至らしめた雛菊の心境だって分かっている。だからこそ、表面上は「2人目」を受け入れるという形で雛菊との折衝を図ったのだ。もちろんさくらの中で1人目も2人目もありはしない。ただそこに雛菊がいるだけ。けれど、雛菊の気持ちを最優先にするなら、「2人目」を受け入れて新しい関係を積み上げていくことこそが、2人にとっての最適解になるのだ。彼女の忠義に迷いはない。その直向きな思いだけが、雛菊に新しい「春」を届ける唯一の方法だった。 そうして、現在の2人がある。「2人目」の認識に齟齬が残っているために多少ギクシャクする部分もないではないが、そこは時間が解決してくれることだろう。「2人目」との時間が長くなればなるほどに、新しい思い出も積み重なり、「1人目」だの「2人目」だのという考え方はどうでもよくなってくるはずなのだから。しかしもう1つの問題は、雛菊が「冬」の代行者の狼星に気持ちを寄せていることだとか。「2人目」なのにその気持ちだけは抱え続けているという雛菊。さくらからしたら何の不思議もないその感情は、雛菊が「1人目」とつながりうる貴重な「残り火」でありながら、さくら自身としては受け入れ難いもの。本人が独白した通り、それは醜い嫉妬でもあり、自分を生かすための原動力でもある。自分が一番であり続けたい、雛菊を誰にも渡したくないというエゴがさくらを苛んでしまう。そして雛菊から見ても、自分が原因で生み出してしまったこのさくらの歪みを、何とかケアしてやる必要があるのだ。 「好きだ」と繰り返す雛菊の表情に、慈愛や安堵は感じられない。自らの醜さに葛藤するさくらへの不安と罪悪感ばかりである。この歪みも、いつか雪解けを迎える日がくるのだろうか。今しばらく、2人の時間が必要なのかもしれない。
1本目「四方木田かよと山県沙織」。ある意味で今作に一番望んでいるかもしれない、ストレートなタイプの同性間のクソデカ(かどうか分からない)感情を扱ったエピソード。学生時代からの「腐れ縁」の2人が、大人になってもなんだかんだでいい距離感でバディを続けてるかもね、という絶妙な匂わせ。こういう寸止め劇場がいっちばん妄想捗って楽しいまである。まぁ、実際には作中の描写を見ればこの2人は全然「そういう」関係じゃないってのは分かるんだけど、別にあたしゃガチ百合だけが正義だと思ってるわけじゃないんで。同性間の「価値ある友情」はそれはそれで素晴らしい(当然男性間でもですよ?)。この2人は本当にツーカーで何でも言い合える仲だし、言わずとも分かるくらいの関係性。その上で本作の大テーマである「淡島という世界を描く」という目的もきっちり果たしており、途中でその道を諦めた四方木田かよの方がどちらかというと王子様ポジションに見える牽引役で、相方の山県沙織はそんな相方に引っ張られる形で今でも役者の道を進んでいるという構図が2人の人生行路を色々と想像させてくれる。事務方に回った四方木田も、憎まれ口みたいなことを言いながらも、舞台で輝き続ける相方を見るのがとても楽しいのだろう。そういう理屈抜きの信頼関係がほのかに見えるくらいの距離感、とても心地よい。四方木田さんの厚ぼったい唇、とってもセクシーで良いキャラである。 2本目、「田畑若菜と田畑佐江子」。まさかのお母ちゃんエピソード。一応、ここまでの構造から今作の中心に据えられるべきは若菜(と絹枝)だと思われるが、そんな若菜を淡島に送り出してくれたお母ちゃん目線での「淡島」を描くお話。ほんとになんてことないエピソードだし、中心に全く触れないことから2話目と同じくこれまた枝葉末節ではあるはずだが、とても素朴な感性で偏見も何もなくしれっと娘を淡島に送り出してくれたお母さんの温かみが感じられる。淡島文化(現実では宝塚)って危険な沼だから、親戚に1人ハマってる人がいると、その人が周りを巻き込もうと布教し始める流れなんかもあるあるだし、そこから娘をきっかけにして新しい世界を垣間見ちゃったお母さんの少女のようなときめきっぷりも愛おしい。このお話、お母さんのCVが生天目仁美だっていうのが最高にハートウォーミングな雰囲気の構築に貢献してるんですよ。 そして予想外の3本目、「柏木拓人と吉村さやか」。なんと今作のサブタイトルに男の名前が出てくるとは。そして何なら2人とも男だったとは! 主人公が「たまたま街中で若菜とぶつかっちゃったモブ少年A」というだけでもちょっと面白いが、そんな一般人から広がるのが「男だって宝塚が好きでもいいじゃない」というお話だったという。ほんとに若菜たちの生活には一切影響を与えない話なのだが、これによって完全に外から見た淡島、お客さんサイドの存在というものが明示化されているのが興味深い。そうなんだよね、結局どこまでいっても舞台演劇なんてものは「客商売」である。どこまでいってもオーディエンスがなければ成立し得ない。であれば、淡島文化を描くためにはそれを享受する観客サイドのドラマもあってしかるべきなのだ。今回はたまたまその白羽の矢が「男の子」に刺さっただけである。 宝塚といえばやはり女性ファンの方が圧倒的に多いイメージがあるが、私の知り合いにも男性でヅカ好きな人は一応いるし、純粋に「演劇好き」であれば特に違和感なくヅカだって応援できる。かくいう私だって機会の少なさとか経済的なハードルの高さとか(重要)が理由でヅカにハマる機会こそなかったが、ライブのおっかけやってる時点で当たらずといえども遠からず。もし私の人生の進む道がもう4°くらいずれていたら、その道のどこかでヅカ沼に沈んでいた可能性もゼロではないはず。美しいものを愛でるのは根源的な欲求であるし、「人が作り上げるもの」を見るのは楽しいものだ。拓人くんにはこれからも胸を張って淡島ファンを続けてほしい。まぁ、その場合にはチケットがちゃんと取れるだけの経済的な基盤も必須ではあるのだけど。 まさかの角度からいろんな「外堀」を埋めてもらえたお話。こうして百景は広がっていくのだなぁ。
エンディングの入りがほんと格好いいけど、不穏じゃない時はちょっと思わせぶり、第5話。ピアノソロから入ってベースに行く入り、ほんと好きなんだけど、これでCパートに繋げるとは思いませんやん。 先にちょっとした残念ポイントと気づきをあげておくと、今回は5話目にしてだいぶ作画がヘタレていた残念回。今作はそこまでキャラの線が細かくはないデザインだが、それでもやっぱり崩れる時ははっきりそれと分かる崩れ方になってしまうもので。重要な心情の機微を描く必要があるエピソードで作画の乱れが気になってしまうというのはたいそうもったいない。そして、そんな状態でもデフォルメ絵になれば気になるまいと思っていたのに、ヘタレた雰囲気ってのはデフォルメでも影響が出るんだ、というのが今回の気づき。デフォルメって単に線をシンプルにするだけじゃないんだよね。バランスとモーションのコミカルさって、ちゃんと作ろうと思わないと出ないものなのですよね。 まぁ、いうてそこまでメタメタというわけでもないので一旦忘れて閑話休題。今回はサブタイトルが「変化」ということで、ようやくこゆんと湊の間に決定的な関係の変化、別な言い方をすれば進展が訪れたお話である。今回冒頭は湊視点から話が始まり、前回こゆんが衝撃を受けていた昇降口での対話を湊目線から振り返っている。ここで湊の拗らせた人間性が垣間見られるようになっており、他者とのコミュニケーションを何かしらのレジャー感覚で楽しんでいるし、自分は「錠前師」として関係性をつなぐのが得意だという自負もあった。まぁ、普通に考えて他者との交流は楽しいものであるべきだし、別にこの湊のスタンスは悪いものでもなければ間違ったものでもない。ただ、その感覚がこゆんとは決定的に違っていたこと、そして選んだトピックがたまたま地雷だったことが要因となって、運悪く決定的な不和を生み出したというだけである。 こゆんの方から見れば純然たる勘違いだったが、もちろんとっさに出てしまったリアクションが正当なものだとも思っておらず、自己嫌悪に駆られるこゆん。そして、追い討ちをかけるように湊の人間性にフォローをかける陽太。こうなってしまうと、こゆんも何とか自分の非を「謝罪」しなければいけなくなる。「他者からやられて嫌なことを、自分もやってしまった」ことになるからだ。その辺は、どれだけコミュ障なこゆんでも譲れない一線ではある。しかし、湊の方は「ここまで頑張ってダメだってんなら俺悪くないよなー」というのでこゆんから興味が離れかけているタイミング。人間、グイグイ来られると拒絶するけどふと離れられると追いすがりたくなるというのもよくある心理でして。これがいいタイミングだったのか悪いタイミングだったのかは分からないが、突然湊の態度がそっけなくなったことに大きな罪悪感を弾けさせたこゆんは、初めて自分から積極的に湊と対話することになるわけだ。 無事に誤解が解けて次の関係性へ進むことになった2人。まぁ、そもそも持っている感覚がだいぶかけ離れていることは事実なのだし、仲の良い友達とか、それ以上になれるかどうかはまだ全然分からないのだが……こゆんは今後の人間関係構築の練習のため、そして湊は自分とは異なるタイプの「城壁」と対戦するサンプル計測のため、互いに利益のある関係性ではある。次なる一歩を踏み出せるかどうか……。 なんだけど、そんな中で更なるこゆんの過去の履歴が明らかに。「五十嵐と付き合っていた」とはどういうことか。そして、その事実に責任を感じている美姫は何をやらかしたのか。中学時代に、まだ地雷が埋まっているのかしら。
というわけで今回も次元の壁なんか余裕でぶっ壊すいつも通りのハイテンション。Aパートは「野菜」。これまでの意味のわからねぇ転生先に比べれば常識的でだいぶ大人しいテーマではあるが(もちろん異世界転生先としてはおかしいのだが)、そこは映像のエキセントリックさで余裕の限界突破。今回はまず女神様が自宅(?)でトレンディドラマを見ているところからスタートし、その映像からして変な実写にキャストが声を当てるという意味のないことをやってるのがヘンテコ。そしてそのドラマを観ていた女神様が謎の「抱きしめあい発作」に襲われており、執拗に主人公を追いかけ回すという真逆の構図になっているのが意味不明で怖い。マジで「単なる発作なんで」で終わりっぽいんだよな。これで後から女神様の奇行が伏線になってたりしたらすごいんだろうけど。 とにかくほうほうのていで異世界へと逃げる主人公が「トマト戦士」になるところから物語が始まり、紙人形芝居&実写という組み合わせでお話は展開していく。すでに前回時点で(一応次元としては)実写だったので今回ふんだんに実写を盛り込んだ部分について驚きはそんなにないのだが、野菜戦士のイラストレーションに見られる独特すぎる画風がなんか中毒性がある。単体のキャラ絵だけだったら前回同様「なんかグロい」で終わるかもしれないが、今回は紙人形芝居なのでそこかしこに実写ならではの特撮技法なんかも盛り込まれており、相変わらず画面を見ているだけで退屈しないのである。まぁ、ほんとにこの手の刺激を求めるならEテレで子供向け番組を追いかければいい気もするんだけど。「声当ててる声優が無駄に贅沢」もある意味Eテレとの共通点なのかもしれない。ちなみに野菜ヒーローの中で「たまねぎ戦士」だけがギリ実在っぽい役職で活躍してたのがちょっとおもろい(正確には「たまねぎ剣士」が実在する)。 Bパート、まだ発作が残っている女神様から逃げるようにして「宝箱に付いてる錠前」へ。今回はふつーに漫画パートだったが、何故か作家が久米田康治である。なんかもう、提供される映像の緩急がすごいことに。とはいえ、Aパートの実写大暴れに比べれば久米田絵程度ならおとなしい部類。繰り広げられる錠前&宝箱の物語も、今期は同様に「箱」で自在に能力を駆使しながら戦うどこぞの自販機がいるのでむしろ見慣れた光景とすら思えてしまった。唯一自販機と宝箱で決定的に違うのは中に魔王が入ってるか否かくらいのもんで。まさかの「宝箱が勇者で中身が魔王」というセッティング、なんか腐女子のBL妄想を拗らせた先とかに存在しそう。 最終的にお土産は魚程度で終わってしまったが、何かと魚介類に縁がある本作、宝箱の魔王はなんと転生先に紅鮭を選択しており……あれ、どっかの世界線で確か紅鮭師匠になんちゃらなんちゃらなんちゃら拳を習っていたような……。
2話続けてド級の「えっ、えぇ……」を提供してくれる作品、第4話。ラストの衝撃展開で開いた口が塞がらなかったが、さらにそのあとにエンドロールで「コンテ:カトキハジメ」が表示されてアゴがもう1段カクンってなった。どういう繋がりだよ。 思いの外レプリカの使い方が計算ずくだったこの作品。前回時点で「レプリカ能力者は1人じゃないのさ!」という予想外の展開を見せて度肝を抜き、「も、もしかしてここから壮絶なレプリカバトルが始まったり……」と戦々恐々としたものだが、実際にレプリカがバトルはしていた。ただ、バスケの1on1対決だったけど。 秋也のレプリカ・アキから色々と説明を受けたナオは「秋也は憎きバスケ部の先輩、早瀬に復讐するつもりなんだよ」と伝えられ、お互い決定権を持たないレプリカどうしながら激昂する。ここで「復讐は何も生み出さないじゃないか!」とかいうキラヤマト理論を持ち出されたら単なる日和見主義者で終わるところだったが、ナオさんの第一声は「その復讐はレプリカにやらせても意味ないだろうが!!」というこれまた予想外のもの。復讐そのものは別にいいんだな。でも確かにレプリカ目線からしたらそんな代理業は請け負いたくない。ここまで素直のレプリカとして命じられたことは全部やってきたナオがここで「復讐」だけに異を唱えるのもどうかとは思うのだが、表の理由である「レプリカに復讐させてもお前の気持ちは晴れんだろ」という主張に加え、多分裏側には「せっかくいい仲になったアキが主人の命令で1人だけ泥を被るのは我慢できん」という気持ちもあったんじゃなかろうか。自分のとこの主従関係は飲み込みながら、他所様のブラックな就業規程に我慢ができなかったと。レプリカ持ちには遠慮する必要もないということで、「ナオも言うてましたがな」と上訴するアキ。秋也との関係性は特に悪いものでもなかったのか、この申し立てはすんなり受け入れられ、復讐計画そのものが変更されるに至ったのである。 こうしてみるとレプリカメイカーの2人はどちらもレプリカに結構な割合で主導権を握らせてはいる。ナオは長年培ってきた関係性のなせる業だが、秋也たちは短期間でよくここまで穏当な関係性を構築できたものだ。まぁ、本体側からしたら「困ったら消せばいい」ってだけだからな。ただ、素直が何度もナオを出し入れしているのと違い、秋也はまだアキの誕生後に彼を消した経験が無いという。俺だったら1回動作テストしないと不安だけどね。「消そうと思えばいつでも消せる」は直感的に悟ったのかもしれないが、実際やってみないと分からんし。万一自分の意思で消せなかった時、レプリカに乗っ取られるお約束のドッペルゲンガー話みたいな流れもありそうで怖くない? まぁ、この世界のレプリカはそんな悪だくみはしない善良なクローンだったのですが……感覚共有のレベルも高かったらしく、ここにきて「痛みも苦しみも全部シェアしてたんや!」というカミングアウトが入る。アキは足の痛みに堪えながら先輩をボコってたし、ナオだって素直が重めの生理痛とかで学校サボってる時に同じコンディションで気張っていたということに。……やっぱ劣悪な労働環境に変わりはなかった。このあたりの容赦ない使役は、レプリカとして生まれてきたからには避けられないものだったのだろう。 とはいえ、この「レプリカの真実」を伝えられてオーナー2人は動揺する。秋也は「レプリカなら痛くないから早瀬に勝てる」と思ってプランを立てていたのだろうし、素直だってナオが同じように苦しんでいると知っていたならもうちょい関係性も変わっていたかもしれない。しかし、レプリカ側からはそんな提案ができないのである。長年のわだかまりがようやく解消され、ここからまた新たに2人の関係が刻まれる……。 と思った矢先、まさかのサスペンス展開。狙われたのがアキだったってことは、普通に考えたらやらかしてんのは早瀬なんだが……そこまですんのかコイツ。だいぶやべぇ。そして、そんなアキを庇って転落するナオ……さぁ、ここからどうなるんでしょう。本体の痛みはレプリカに共有されていたが、逆のラインは今のところ確認されていない。仮にナオが無惨な轢死体になったとしても、素直に影響は無い……といいんだけど、どうなんだろ。そもそもレプリカって死んだらどうなるんだろう。死ぬにしろ生きるにしろ、だいぶスプラッタな状態になるとは思うのだが……なんやこのアニメ。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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