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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 フィジカルがあればなんとかなる……第7話。どうしてもタイトルのせいで「三国志」の時代と比較しがちな今作だが、一応銃器はあるし、戦争のレベルとしては確実に明治維新後の文化である。それでもなお、やはり実際の戦場でものを言うのはフィジカル。やはり猛将は身体を鍛えてナンボということだ。

 さぁ、戦局は大きく動いた。前回のお話では聖夷が一方的に攻めかかってきたもんだから前線でも聖夷有利な状況なのかと思っていたが、そもそもの地力の違いもあり、実は大和もそこまで押されていたわけではなかった。前回ラストに描かれた九頭竜城の面々の命懸けの戦いも大きな意味があったようである。中部の山地に攻め入った聖夷だったが、やはり行軍は思うようには進まず、ジリジリと足場を固めなければいけない状態。すんでのところでストップして兵を戻した龍門の動きも厄介だったようで、「伸び切った前線を包囲戦で寸断する」という選択肢も取れず、囲い込んだのはわずかに殿と菅生の軍のみであった。

 そんな状況で桜虎はひとまずの戦線維持を選択するが、その裏ではムートンが自分の仕事を見つけて独断で動くことに。確かに、この状況でわざわざ金沢の殿を生かしておく意味もあまりないだろう。指揮力を残しておけば数で有利が取れる大和は常に脅威になるのだし、頭を叩いて分散させておけば改めて金沢から福井へ攻め上がる動線を確保できるかもしれない。別に桜虎から命令されたわけではなかろうが、ムートンの策は別に間違ったものではない。

 しかし、やはりこれまで領土を守りながら制圧戦をこなしてきた大和は底力が違った。まずはなんといってもハイパーマッスルな菅生の単騎での実力。文字通りの「縛りプレイ」で詰みかと思われた夜襲だったが、なんと縄目を食い込ませながらも「銃まで持ってて数でも勝っている」というずっこい敵兵を嘘みたいな体術で薙ぎ払っていく。ムートン側の兵士には流石にそれができる人間はいなかったようだ。まぁ、それだけだったらあくまでも敵地のど真ん中で暴れ回る単なる筋肉で終わっていたかもしれないが……ここにきて意外な展開、なんと平殿が菅生に対して素直に謝罪の意を示し、さらに共闘まで申し出たのである。うーむ、こいつぁびっくり。ほんとのほんとに単なるクソガキだとしか思っていなかったが、やはりどこかで帝王学は齧っていたのだろうか。目が覚めれば意外と自分の置かれている状況は見える、聡明なお子さんではあったようだ。なんだかんだで国のてっぺんまで上り詰めた平の血筋を舐めたらあかん。

 これまでの仕打ちを簡単に許せるかどうかも分からんし、こいつが原因で多くの部下が命を落としたのは間違いないが、そんなことはこの状況では二の次。あくまで忠義の人である菅生はそのまま殿を連れて生還の道を目指す。もちろん普通に考えたら多勢に無勢でいつしかもみくちゃにされる未来しかなったのだろうが……そこでさらにムートンの想像の上をいった人間がもう1人、すでにこの事態を読みきって兵を敷いていた軍師の加来である。加来の命によって潜んでいた長嶺の手によりギリギリで生き残った2人。これにて無事に北陸での謀略戦は大和側の勝利となった。

 そして、この抗争を発端として大阪では戦争ムードがより一層濃くなっており、これもまた平殿器の狙いだったのかと三角たちも訝しげ。そして何かに気づいたらしい三角……。主人公が何に気づいたのか、視聴者には全くわかんないぞ!

 

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 すみぺ確認! 第6話。ロシア作品だったら何がなんでも顔を出す、それがすみぺの矜持である。まぁ、ロシア語一切しゃべらない役だし、偶然かもしれないけど。アフレコ現場でジェーナにあったらお互いに「またかよ」って思ってそう。

 前回がクリスマスだったので順当な流れで今回は年末年始。クジマがいるってことで鴻田家も色々と気を遣ってくれていて、積極的に「日本的な」年明けを迎えるプランとして「日本の田舎」での古式ゆかしいプランをチョイス。正月に実家に帰ることが日本文化の定番であることも含めて、クジマにとっては楽しいイベントなのではなかろうか。まぁ、ご実家に戻るにあたってクジマのことを一切告げずに行くのは流石にどうかと思うが……おばあちゃん、流石にフリーズするよ。多分人類の中では割と受け入れ早かった方だとは思うけどさ。鴻田家の血筋、割と外敵(?)に寛容な性格?

 スグルだと思ったらクジマだった衝撃の帰省だったが、じいちゃんばあちゃんは割とあっさりクジマを受け入れ、一家+α団欒でののんびりした年越し。最近はこういう年の瀬も少なくなった感があり、日本人の私でもどこかノスタルジーを感じてしまう。初日の出は拝むけど近所にそれっぽい神社が無いのか、初詣にも行かない年越し。アニメの正月といえば意地でも初詣に行くのが定番なので、そうしたムーブにならないあたりもいかにも今作らしくて良い。その分、今なら絶対にやらない遊びなどを交えて日本らしさをアピールだ。是非、この作品がロシアに向けても発信されて日露交流のきっかけになってほしい(絶望的に難しい)。

 しかし、そんな平穏なクジマの正月模様に暗雲が。親戚の叔母ちゃん、瑠衣子さんの登場だ。叔母とは言っているがだいぶ若々しい人で、みた感じはせいぜい30前後。アラタも「瑠衣子ちゃん」と呼んでいたし、お父さんとはずいぶん歳が離れている感じ。おかげで親世代でもなく、かと言って同世代でもない絶妙な距離感でクジマとニュートラルに対峙。選択したポジションは「天敵」であった。普通の人間ならこんな「陰で人間食ってそう」な化け物と余計な諍いは起こしたくないと思うのだが、臆せず向かっていくあたりはかなりの傑物。まぁ、アラタたちが一緒に暮らしてるって言ってるんだから、ある程度の信頼ありきの行動ではあるが。

 冷静に判断して、クジマって基本的に「性格が悪い」。まぁ、この手の居候ものの主人公って、以前も引き合いにだしたオバQにしろドラえもんにしろ、実は純然たる畜生キャラが多かったりするのだが、ご自宅に住まわせる都合上、そこまで大っぴらに性格の悪さは表に出さない。しかしクジマは時にロシア語という万能ツールを駆使してその腹黒さは平気で垂れ流す。今回はそんなクジマの邪悪さに真っ向からぶつかるキャラを出して刺激を増幅させたわけだ。もちろん、完全なる邪悪ってわけじゃないってことはちょこちょこスグルとの関係性を挟み込むことでサポートしてるが……最後で台無しでしたね。クジマ、やっぱ性格悪い。

 そうなると今回は「性格の悪いクジマがこてんぱんにされることで爽快感があるエピソード」ということに……はならないわけだが、腹を割って欲望のままに生き続けるクジマの生態はどこか憎めない部分があるのは間違いない事実。鴻田家のみなさんにはそんな妙ちきりんなクジマの魅力をこれからも引き出してほしいですな。(最終的に「実は陰で人食ってる」が真実だったらどうしよう)

 

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 いや秋組の立場は、第8話。先週文字通りに特大の爆弾を落としておいて、秋組完全放置とかいう生殺しプレイ。そんでここにきて歴史のターニングポイントをとんでもねぇ熱量で描きやがって、「すまん秋、ちょっと待ってて」てなもんで。

 秋組のニュースが届き、撫子鹵獲の報によっていやでも過去の傷が疼く狼星。あれだけ必死に代行者たちを守る体制を敷いているというのに、結局は敵対組織のいいようにやられてしまう、その歴史が繰り返されてしまった。そこで今回は、春・冬組の最大の傷をフラッシュバックの形で振り返るお話だ。

 終始モノクロで展開される過去の思い出。最後にぶっ壊される前提で進行するため、その内実はとても「善い」物語である。代行者という特殊な立場にあるためにどうしたって周囲の人間と馴染むことができない狼星。そこにやってきた春の代行者も何やら複雑な事情を抱えているとかで、同病を相憐れむわけでもないが、自然な流れで距離を縮めていく幼子2人。まぁ、狼星サイドから見れば「俺の春」ってなことで単なる一目惚れだったわけなんだけども。そりゃね、雛菊可愛いからな。惚れちゃうのもしょうがないよな(どこぞの護衛官談)。

 不器用にもちょっとずつ親交を深めていく少年少女の様子は大変愛らしいもので、狼星にとっては初めての「友達」、撫子にとっては貴重な代行者の「先輩」であり、同じ立場で色々と相談できる初めての男友達でもある。春を顕現させるまではずっと冬の状態なので雪景色の中でできる交流は全部やっちゃう勢いで、短期間ながらもかけがえのない時間を過ごしたことだろう。ちなみに同時並行で「凍蝶×さくら」の護衛官コンビも関係を深めており、一旦落ち着いてみれば今作はどこの関係性をとっても異性カップルが成立するように組まれていることが分かる。まぁ、そんな中でもさくら→雛菊の矢印が突出してでけぇのは事実なのだろうが。雛菊を狼星に取られちゃった気がするさくらさんは露骨な嫉妬を見せるが、それと同時に頼れる凍蝶へもほのかな熱視線を送ったりするのである。いいペアリングじゃないですか。

 しかし、この世界はそうしていちゃこらしてるだけで終わるような安穏としたものではない。悪意はいつでも突然降ってくるようで、よりによって4人が一番幸せを噛み締めているタイミングで容赦ないミリタリーアタック。幸せな憩いの場が一転して阿鼻叫喚の戦場へと変わっていく。この辺のギャップと熱量の差が今作のどうにもエグいところである。どれだけ護衛官が研鑽を積んでいたとしても、大群で押し寄せる現代兵器に抗えるほどではなく、凍蝶もさくらも次々に銃弾に倒れていく。残された狼星はこの場を乗り切る最終手段として「自死」を選択しようとするも、そこに待ったをかけるのは実は今回の一件で一番の強さを見せた雛菊さんである。「死を望んでる奴がいたからとて、死んだ先に解決があるわけではない」という幼子には到底辿り着けないほどの残酷な現実を、雛菊は我が身をもって知っている。母の苦しみが一切報われなかったことは、癒えない傷として刻み込まれている。そして目の前の狼星がまた同じ過ちを犯そうとしているとなれば、雛菊は我が身を賭してでも止めなければいけなかったのだ。練習以外では使ったことがなかった春パワー。その神々しいまでの「顕現」は少なくとも敵対勢力の気を引くには充分だったようだ。最大限の囮役を果たし、雛菊は敵の手に落ちる。そして、残された3人には決して癒えることのない後悔の傷を残していったのである。

 これだけの顛末があったのだとしたら……狼星・凍蝶・さくらの現在の妄執も致し方ないだろう。雛菊に関しては現在「2人目」になってしまっているため、あの当時の鮮烈さは失われてしまっているわけだが……おそらくさくらは今後は我が身の全てをもって、あの当時の雛菊様を取り戻しにいくのだろうな。それくらいの価値が、この子にはあるんだ。

 それにしても……今回はキャストの喉が心配になりますね。さくら役の青山吉能、そして幼い狼星は島袋美由利である。……なんてカルマ値の高いキャスティングなんだ……。

 
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 最近劇場に行けてねぇなぁ、と思い立って観に行きました、マリオの映画。ぼちぼち劇場も空いてきたタイミングなのでちょうどよかったですね。しかし、気づいたら前作からもう3年も経ってるのか……。マリオ40周年だそうですよ。あなたとマリオの年齢の感覚はリンクできていますか?

 さて、もともとそこまで任天堂フォロワーではない私は前作時点で「一応観てみるか」くらいのテンションで、「あんま詳しくなくてもそれなりに楽しめるやん!」というので満足して帰ってきたのだが、今作についてはさらにハードルが上がっている。何しろ表題が「ギャラクシー」である。タイトルはなんとなく知っているが、改めて確認したら「Wiiで発売されたゲーム。発売は2007年」とのことで、そりゃもう何も知らない世界。今作のキーキャラクターにロゼッタ姫が出てくるわけだが、「誰やねんお前」レベルである(一応マリカ配信は見ていたのでその存在は知っている)。前作はベースとなる「マリオ知識」が最低限あったからこそ楽しめた部分があったのだが、+αされてしまったら流石にに無理かもしれん、という不安はちょいとあった。そして、結論から言えばその不安はあんまりよろしくない方向で的中してしまった。まぁ、分からんもんはしょうがないけどね。ただ、今作はやっぱり前作と比べるとちょっとパワー不足の感はあった気がするんだよな……。

 

<一応ネタバレ防止用に折り返し>

 


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 タイトル回収完了、第7話。まぁ、ご本人曰く正確には「黄泉の手前のツガイ」ではあるけども。なんとも珍妙な設定だったが、黄泉比良坂の伝承でいうなら普通はツガイってイザナギとイザナミを指すとは思うんだよな。夫婦と兄妹じゃ印象が違うが……その辺は今後言及される時がくるのかしら。

 アサを巡る設定解説を詳しくやってもらったおかげで、これまで抱えていたモヤモヤが割と解消されたお話。まぁ、その説明もだいぶトンデモ要素を孕んでいたので全部が全部飲み込んでいいのかどうかは定かじゃないが、少なくともアサはそう信じてるんだろうな、ということは確認できたと思う。伝承に語られる忌むべき双子の力。それらは死を通じてしか現世に呼び込むことが出来ず、双子の存在が明かされた後には、その力を巡って命を奪い合う凄惨な争いが起こっていたというのも納得である。

 アサの存在についてはご両親が早いうちに「とりあえず村から出して一旦考えよう」くらいの気持ちだったようには見えるが、その判断が災いしたのか、東村の連中からすれば強引な手段を使ってでも「命を取る」大義名分を与えてしまった。両親の行方不明に村が絡んでいるかどうかはまだ確定していないが、普通に考えたら無関係とは思えない。その上で「村のアサの様子を知る者」、つまり東村の一味が一度はアサを殺してしまった。黄泉の世界でアサに突きつけられた真実と選択。「死ねば楽になるのに」は一抹の真実ではあるのだが、残念ながらこの時点でアサはだいぶブラコンを拗らせていたようで、ユルの生死も分からない状態で自死を選ぶなんてことはできなかった様子。おかげで誰が望んだかも分からない「解」の能力は現世に降り立ってしまったわけだ。この時にアサが死を選んでいたらどうなってたんだろう。2つの力は必ず両方ないとダメってこともないだろうし、その後でユルが誰かに使役されて封の力を行使させられることになったんだろうか。

 しかし、実際にはアサは生き残り、自らの意思で「解」を使い出した。東村の連中はそのことを知っていたのかどうなのか。ババアたちが何も知らないユルを飼い殺しの状態にしていたのは、将来的になんとしても「封」を手に入れようとしていたためだと考えられるが、その場合にユルが納得した上で村に協力するシナリオってあったんだろうか。一番シンプルなのはアサの存在を(真でも偽でも)人質にとり、無理やりにでも習得させるというプラン。別に脅す必要はなくて、「アサを外敵から守るためにはお前が能力覚醒しないとダメなのよ」とでも説得すれば割とユルは騙されそうである。まぁ、その場合でも「いっぺん殺す」理由が作れるかどうかは分からないが。

 結局、なし崩し的に能力解放できたアサと違って、ここから先でユルは「死んで能力を得るかどうかチャレンジ」をする or しないという選択肢が生まれてしまった。あったほうが何かと便利な気もするが、すでにアサがこんだけのトラブルに巻き込まれていることを考えると、「もらえるもんなら」くらいの感覚で手にしていい能力でもなさそうだ。それに「黄泉にいって帰ってこらんない」リスクもある。ユルがどのタイミングで「封」に近づくかも、今後のお話の焦点になるだろう。

 加えて、大胆不敵な接触を試みたデラの存在も気になるところ。今回のアサのモノローグを見れば、もはやユルの中でも村の連中は相当「悪」によっているわけで、その片棒を担いでいたデラだって悪そうな奴らの一味には違いない。ここまで紳士的な対応をしてくれたジンが敵視していることもあり、ふつーに考えたら村での援助程度の恩義はさっさと忘れて縁を切ってもおかしくはないだろう。ただ、デラが以前言っていた「影森は厄介な家」という話も、単なる囲い込みの方便とも思えない。アサは恩義があるから信じきっているが、ユル目線では100:0で頼るという判断も早計ではあるだろう。(あと、石田彰が怪しすぎるというのもある)

 さて、設定は理解できたので、ここから改めてどういうお話に伸びていくか。引き続き楽しみである。

 

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 生きてる人間の方がずっと、第6話。よく引用される言説ではあるけど、その話をこういう使い方にしてくるのか。

 初の「個人名に言及しない」サブタイトル。別にやろうと思えば今回だって絹枝さんをセンターに置いた話だと見ることもできるし、伊吹先生と小さな因縁を持つかつての学生、伊福部(住吉)との関係性を描いた物語としても切り取ることができる。いくらでも個人名のタイトルをつけられたとは思うのだが、今回はそうではないということ。

 本作は淡島を舞台とした群像劇であり、それ即ち最終的に描かれるべきは舞台上の役者の1人1人ではなく「淡島」という世界そのものである。だからこそ、本作は個人のエピソードも鮮烈ながら、俯瞰して見た時には異常なくらいにディティールに言及しない。ここまで描かれてきた人々の人生についても、大枠で何があったかは全て伝わってくるのだが、その大部分は視聴者の想像の余地を残しており、まるでスモークガラス越しの像を見るかのように、淡い輪郭でもって描かれている。この描写で何故毎回何らかの感情に肉薄できるものかと不思議ではあるのだが、5話が終わった時点でも、未だ「この人はこんな人で、周りのこういう人たちとの関係性がこうで」みたいなことを仔細に説明できるようなキャラはいなかったはずだ。それもこれも、今作は「淡島」を描く作品であり、個人の人生の過程も結末も、あくまでそのためのいち素材にすぎないためである。

 そう思っていても、いざ名前無しのサブタイトルが出てくると面食らう。今までと何が違うのだろう、と。そして「怪談」というタイトルが示すものがこれまたスモークガラス越しに輪郭を作り始めると、小さく焦点を結ばないが故に見えてくる景色があることを殊更に気づかせてくれるのである。

 「淡島」という学校が舞台の世界で、「怪談」がしっくりくる題材であることは作中で散々語られた通り。この手の施設で怪談が流れない場所などないし、歴史の重みも、その存在意義も、普通の「学校」以上に「怪談らしさ」を持った場所だ。しかし、今回は別に花子さんも出てこなければ血まみれの死体やおどろおどろしいおばけが出てくるわけでもない。校舎内に「過去の学生の思い残し」がコロリと転がっているだけ。結局、ここで生活している人間は分かっているのだ。生きている人間の情念以上に、何かを生み出したり、何かをダメにしてしまうものは無いということを。

 普段から「個人にスポットを当てることで世界を描く」作品だからこそ、そのピントを少しずらして淡島という世界そのものに当てたような今回の話は、かえって一人一人の顔がよく見えるような気がするのは何とも逆説的。文字通り舞台の中心に立つ絹枝さんのところに、久しぶりに良子が訪ねてきた。かつて舞台を退かざるを得なくなってしまった伊吹のところに、かつての顛末を知っている者たちが集まった。それぞれが淡島に「残る」「離れる」を選択した人たち。そこには決して明るいばかりではない人間の生の感情が渦巻き、淡島という空間/世界に押し流されるか、飲み込まれるかで今の立ち位置が決まっている。

 絹枝さんと良子の間には、「淡島に来てしまった者」と「来る前に忌避した者」という溝がある。それでも、良子は溝を跨いでこの校舎へとやってきた。そこにいる絹枝の姿を見て、「あり得た自分」の姿までもを幻視したかもしれない。本来なら淡島には縁もゆかりもなかった良子に、何かしらの「懐かしさ」をも与える絹枝の力。彼女は後悔を抱えたままで良子と再会を果たしたが、彼女が抱える良子への想いは、この先また淡島に1つの「怪談」を積み重ねるものになるのだろうか。

 「淡島を去った者」の歴史を知るのは、自分同様に娘を淡島に送り出すことになった伊福部(旧姓:住吉)。「怪談よりも厄介な生きている人間」に絡め取られて淡島を去ったかつての自分を思えば、娘に対してキツく当たるその態度も仕方ないものだし、淡島なんて二度と見たく無いとすら思っていたかもしれない。しかし、いざ「怪談の地」に再び訪れてみれば、そこには何かに縛られたようなかつての知人たちが指導者として立っている。岡部絵美を追い出してしまった伊吹。そんな伊吹の「悪行」について一緒に嘆息していた押上。当時は恐れるものだったり、恐れられるものだったり、立場は違った者たちが、図ったようにこの地で過去と向き合い続けている。そんな連中を見てもなお、伊福部はやはりこの地を「懐かしい」とは言い難い。どこまで行っても押上の気持ちは理解できないし、もちろん伊吹の感情など理解する気もない。それでも、この地には「懐かしさ」に類する何かがあるのだ。それが何か分からずに時ばかりがすぎていくせいで、結局はそれが「怪談」として落ち着くのだろう。

 「異界」は都市伝説の1つ。この世にはまだまだ、理解の及ばぬ世界が横たわっている。

 
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 全てのHAPPYを反転させるエンディングテーマの力、第7話。今回はほんとに終了数秒前まであったかい話題ばっかだったはずなのに、イントロが流れ出したおかげで次回への影が落ちるのよね。ジョゼジョゼ級のパワープレイ。

 というわけで今回は全般的に「いい話」だらけの展開。前々回に続いて作画にあんまり力がなかったのは残念だが、息抜きにはちょうどいいくらいのテンション感か。個人的に一番ホッとしたのは、ずっと湊が匂わせていた「陽太と付き合ったっていいことないぞ」という独白がいうほどネガティブなものじゃなかったってこと。これまでの言い方だとなんか陽太本人か彼のご家庭に拭いきれない闇があるような印象だったのだが、湊目線でそういってたのは単に「陽太が美姫に惚れてることを知ってたから」というネタバラシがあったのだ。なるほど確かに、それだと「もしこゆんが陽太に惚れちゃったら、面倒な三角関係になるだけだからやめておけ」って話だったわけだ。陽太に闇はなかったし、湊も人の陰口叩くようなヤな奴じゃなかった。これにて4人が四方に丸く収まる形となった。

 とはいえ、それはあくまで4人の友人関係を考えた場合の話であり、色々と抱えている問題が残っているのは事実。まずは陽太本人から語られた彼のご家庭事情。いわゆる「再婚後に夫婦の間にほんとの子供ができちゃったから連れ子の肩身が狭い」シチュエーション。実際に見たことはないけどフィクションの中ではお馴染みのやつだし、夫婦の感情を考えればなんとなく想像はできちゃう。これが近世日本なら「正統な世継ぎ問題」みたいな話でよりややこしい話になっているわけだが、現代日本ではいうて「親の寵愛を受けられるかどうか」にかかっている。幸い、陽太さんのとこの後妻さんはCVが遠藤綾ということもあり(?)性根の非常に良い女性。もちろん旦那のことも実子のことも大好きだろうが、旦那の連れ子の陽太にもきちんと愛情を持って接してくれているようだ。もし出産後の不安定な時期とかに拗らせてると後々の人生にまで尾を引く家族トラブルに発展していた可能性もあったが、息子さん娘さんがあれだけ大きくなっても関係性が良好なのであれば、おそらく心配はいらないのだろう。もともとそうして「幸せな」再婚家庭だったところに、陽太が勝手に心配して疎外感を持っていただけの話である。まぁ、彼の立場からしたら気遣いで押し潰されちゃうのは無理からぬことだけども。今回そうした陽太の鬱憤を、こゆんが外からつついて吐き出させた形。気にしぃどうしで共感できる部分が多かったのは良い友人関係である。

 そうして陽太の悩みが解決したことの副産物として、陽太はこゆんに気を許し、「実はね」ってんで衝撃カミングアウト。これまでそれとなく匂わせてはいた陽太→美姫という矢印の存在。これがこゆんに認識される状態になった。こゆんは別に陽太に惚れてたわけでもないし、「友達のことを好きな友達」ということでテンションが上がって嬉しさ漏れ出しダンス状態に。陽太はカミングアウト先を正しく判断できたし、こゆんも陽太の気持ちを100%で受け止められた。この2者間の関係性はパーフェクトなのだ。

 しかしややこしいのはこれが2でも3でもなく4角関係であるということ。だいぶ矢印がごちゃついてしまったせいでまとめきれなくなりつつあるが、陽太からはシンプルに美姫への矢印1本。いや、「友達」と「恋愛」の2本だろうか。同じくらいのベクトル量を持つ「友達」矢印はおそらくこゆんにも向けられている。そして陽太の気持ちを知ったこゆんは「陽太には幸せになってほしいし、美姫が相手なら最高じゃん」ってんで陰ながら陽太の応援をする姿勢だが、その一方で「……あれ、でも美姫って確か湊のことが……」というので心のどこかでブレーキもかかっている。こゆんは多分こういう感情の処理が主観でも客観でもへたくそそうなので、あんまり余計な気遣いはしない方がいい気がする。

 そして美姫は単なるおせっかい精神から「陽太とこゆん、いい感じだからくっつけてーー」と思い込んでいる状態。これは陽太にとってはやや酷な状態ではあるが、当の陽太が「告る気もないし、友人として大切だからそれでいい」と言っているので、美姫との関係性は現状から変化がなかったとしても受け入れられるだろう。なんならこゆんのことだって嫌いじゃないし、美姫が「こゆんとくっ付いたら?」とか言い出したら表面上は「考えてみる」くらいは言いそうである(彼の性格からして、根っこの部分でのラブは絶対動かさないと思うが)。

 そして最後に一番俯瞰で見ているのが湊。彼は陽太の気持ちをずっと前から知っていたからこそ、こゆんを除く3人のトライアングルでちょくちょく遊んでいた部分もあったのかもしれない。ここにさらに湊本人の「なんかこゆんが気になる」という感情も足し合わせれば、彼目線からは「陽太と美姫」をくっつけてしまえば自分はこゆんにターゲットを絞ることができそうなのだが……こうなってくると重要なのは美姫の気持ちだろう。彼女は湊のことをどう思っているのか。ここがこゆんの思ってる通りだと、これまたちょいと面倒なことが起こる。そして、そんな美姫を取り巻く環境で、彼女の態度を訝しむクラスメイトの雰囲気も……。

 次なる城壁の準備は整っている?

 

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 最初の世界の記念品、CDだけじゃなくてカスタネットも保管してたな、第6話。ぼちぼちどの世界から何を持ってきたかも覚えきれなくなってるので、誰か一覧表とかにしてまとめておいてほしい。いや、多分なんの意味もないけど。

 Aパート「リア充を爆発させる時に使う爆発物」。もう概念を飛び越えて「無いもの」に転生することになる主人公。前回の「独身男性が感じる気まずい雰囲気」は実体こそ無いものの一応概念としては理解できないこともなかったが、今回は純然たる「無いもの」である。だってまず「リア充爆発しろ」の時点で単なるミームであり、どれだけ我々が邪念を送ったところでリア充は爆発しない。つまりそこに爆発物は存在しないのだが、数多ある並行世界の中では、どうやらリア充にだけ反応する爆発物を持つ世界もあったようだ。

 こちらのパートのアート制作は、珍しくキャラデザと実際の映像制作が分かれているとのこと。キャラデザは見ての通りジョジョ風だったが、なんと担当したのがマジでジョジョのアニメ作画にも参加したことがあるという、現在は並行して漫画としても活躍する人物だとか。これは「本家が病気」案件と言えるのかどうか……まぁ、今回の画面は厳密に言えば「ジョジョ風」というか「ジョジョパロ風」でしたけどね。アニメーションの方はふつーに2Dのアニメ製作者によるもので、以前の久米田キャラデザ回とそんなに印象は変わらない。今作についてはこれくらいの「はみ出し」は余裕で想定の範囲内である。

 代わりに今回は(今回も?)シナリオが尖っており、「無いもの」からスタートするあり得ないストーリーラインを日笠ボイスの魔王・イーチェラさんが力業で押し通すという強引極まりない設定。最後の歌バトルとか、どういうテンションでやってくださいっていうディレクションを出せばこの完成度になるんだろう。これまで数えきれない「意味のわからないもの」を演じてきた日笠陽子だからこその見事なお仕事ぶりであった。ちょっとだけカスタネットを鳴らしたくなるようなお話でしたね。(まぁ、それ以上にカラオケに行きたくなりますが)

 Bパート、「ビーバーと熾烈な生存競争を続ける世界樹の末裔」。例によって3D(?)の作劇で、本作は「ひとくちにストップモーションといってもいろんなデザインがあるものだなぁ」としみじみさせてくれる。今回は紙細工ではなく純正のお人形遊び的ストップモーション。子供番組みたいなユルめの画面のくせしてやってるお話はだいぶSAN値が削られそうなイミフ具合なのはここ数回の中ではだいぶいい具合のカオスである。

 この世界の特徴は、転生先自体は(他に比べればまだ比較的)まともである、という部分。だって無理やりタイトルは長くしてるけど、これまでのルールから言えばほんとはサブタイトルは「世界樹の末裔」だけでいいはずなんですよ。「ビーバーと戦う云々」はあくまで外側の設定で、転生条件にここが含まれているのはこれまでの世界のフォーマットとはちょっとズレてしまっている。まぁ、そんな細かいルールをあのランダム抽選ボックスが考えてるとも思えないので単なる気まぐれなのだろうが、「お題一発でヘンテコな転生先を考える」というこれまでの作品作りの1つ先にいく選択肢。まだ半クール残っているこの世界、果たしてどんな拡張が行われていくのだろう。

追伸:ビーバーの絶叫動画、定期的に見たくなるよね。

 
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 なんてブリタニア王家の血筋を感じさせる生徒会なんだ……第6話。まぁ、いつの時代だって福山潤は名塚佳織に頭が上がらないのさ。

 新章突入! ……かどうかは分からないけど、多分アキたちを悩ませていた早瀬関係は全て解決したし、レプリカ組はアイデンティティを獲得し、本体との関係性も良好(真田秋也はあんまり登場しないから確証はないが)。このままレプリカスクールデイズを送っていけばいいじゃない、という話だったのだが、律ちゃん曰く「ラノベみたい」な展開として文芸部に突然の廃部危機が。フィクションの中でしか見たことない気がするこの廃部イベントだが、昨今は少子化に伴う生徒数の減少なんかもあっていろんな中学・高校で大きな問題になってるのかもしれませんね。少なくとも3人でダラダラ本読んでるだけの文芸部や部員1人の演劇部をそのままにしてくことはできなくなったようである(これまで残されてたのが不思議なくらいだが)。

 しかし、普通のアニメなら「廃部の危機だ!」から何かしらの対決構造になったり、熱血に燃え上がったりするものだが、今作の文芸部トリオはのんびりしたもの。まぁ、律ちゃんが有能メガネすぎていろんなことに全部先回りしてくれてるおかげ、というのが一番大きいのだが、せめてナオは自分も何か作品を奏するくらいの気概を見せろよ。そもそも創作志望で入部してるわけじゃないのかしら。まぁ、とにかく生徒会側も本気で潰したいと思っているわけではないようなので、なんとか学園祭でうまいこと成果を出して延命を図りたい、という状況。

 そして律ちゃんが色々と手を回した結果が大根2人のお芝居というのだから正しいのか間違ってるのかはよく分からない。……そんなんで販促効果あるんでしょうかね。そして、1ステージ上演したくらいで演劇部の廃部は避けられるんでしょうかね。ハナから助っ人に当てがあるくらいなら、演劇部側はわざわざ文芸部の手を借りずとも実績は出せそうだし、そもそも実績を出したところで現状の部員が3年の副会長1人だけってんなら来年は自然消滅待ったなしなのだが……目的はよく分からん。もしかしたら、副会長側からは単に文芸部が生き残るためのきっかけを与えてくれただけなのかもしれんね。これで律ちゃんの作品の宣伝になればいいのだが、ぶっちゃけ「高校文芸部の同人誌」はあんまりヒキもないよな……100冊は相当高いハードルだが大丈夫か……。

 そして、部活云々以外にも色々と気になる要素は散りばめられている。もちろん最大の注目要素は学校中にばら撒かれた怪文書。ドッペルゲンガーがいようがいまいが学校生活に大した影響はない気がするのだが、わざわざ大々的に知らせに来たということは、ナオ(もしくはアキ)に明確に敵対する者の仕業なのだろうか? でも、敵意が明確ならあんな迂遠な真似をせずにダイレクトに「愛川素直はドッペルゲンガーだ」って書けばいいだけなんだよな。狙いが分からないのがちょっと怖い。ナオたちも自分たちの特異性は認識しているわけで、その異常さを殊更に暴き立てるように向かってくる奴が現れてしまうとどうにもたち行かなくなってしまうだろう。あんだけ頑張って早瀬というとんでもねぇ殺人者(未遂)を打倒したというのに、まだこの学校に火種が燻っているのか。……まぁ、いうて化け物は化け物だしなぁ。また余計なところからアイデンティティを揺さぶられなければいいのだけど。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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高垣彩陽   悠木碧
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