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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「カコフォニィ/Cacophony」は「不快な音」の意だそうです、第5話。Wikiによれば「不協和音をイメージしがちだが、正確には不純な音ではなく不快な音を指す」とある。ちなみにMagicでの定訳は「騒音」である。果たして、アカペラ部の騒音は誰かな?

 Aパート、相変わらず話の転がし方がうますぎる展開。ついに部員6人が揃ってアカペラ部本格始動! というタイミングで真っ先に訪れたのは、部活ものの定番である「試験で赤点取ったら試合出さないぞ」展開。アカペラ部は「試合に出られない」じゃなくて「補習するから練習に参加できない」だけなので大したダメージはない気がするが、常に完璧を目指すムスブからしたら死活問題だ。そして普通だったらムスブみたいな意識高い系の部員が必死になってアホな主人公やおちゃらけキャラが試験を通れるように勉強をさせる展開になるはずなのだが……。

 お前なんかい。なんと、アカペラ部1年の成績は上からウタ→クマちゃん→ウルル→ムスブという序列。ウタは「極度のネガティブ」という性格が良い方に(?)働いており、どんだけ試験勉強しても安心できないためにひたすら石橋を叩いて渡り、なんと学年トップ10に入る秀才。机にかじりついているウタの様子は作中では一切描かれていないが、容易に想像はできるだろう。続くクマちゃんも30番台となかなかの位置をキープ。クマちゃんもネガティブ気質から丁寧な勉強を心がけていそうだが、結局この2人の場合は「友達がいなくて勉強くらいしかやることがなかった」というのがほんとのところかもしれない。ぼっちだとノート見せてもらうとかいうコミュニケーションも無くなるし、全て自力で処理せねばならんのである。

 そしてその下はだいぶ下がって平均点ギリギリレベルをうろつくウルルがいる。彼女はまぁ、見た目通りにそこまで勉強が好きなタイプでもなかろうが、ある程度見栄とか外聞とかも気になるところはあるだろうし、もしかしたら奔放な活動の裏には親との「ちゃんとやることやったら遊んでもええで」みたいな約束があるのかもしれない。決して最悪の状態にならないギリギリの勉強時間を確保し、そのほかの活動時間を作っているのだろう。

 そしてそんな算段をつける器用さを持たないのがムスブだったわけだ。「私は音楽に全てを捧げる」とどこぞの青薔薇バンドのボーカルさんみたいなことを言っており、これがまぁ、似たようなポンコツぶりを発揮する。ただ、ムスブの場合は周りに助けてくれる人もいなかった上に、他人に頭を下げて教えてもらうなんてこともしない。勉強できないことを恥ずかしいとも思わないため、これまでは全く顧みることをしなかったわけだが、ここにきて急転直下、ピンチに陥ってしまったわけだ。

 ムスブが最初に取った行動が「アカペラ部の中で自分と同じ境遇の人間を探す」だったあたりがなかなかに下衆な部分で、多分ウルルとのやり合い以降の動きも、「誰か助けてくれる人を探す」とかじゃなくて「きっと自分より下もいるはず」と思っての必死の調査だったはず。彼女が叫ぶ「ウタクマぁ!」という怒号の迫力に爆笑してしまった。もちろん、202/220より下にたまたま知り合いが入っている確率は低く、見事ムスブは「ワーストバカ」の称号を獲得。それでもなおスタンスを変えずに、みんなでバカ救出作戦を組むことになったのであった。…………2年生組ってどうったんでしょうね。まぁ、流石にアイリはあの立ち振る舞いでアホはないかぁ。大穴でレイレイ先輩がバカの可能性はゼロではなかったのだが、描写されなかったってことは見た目通りに無難な成績でクリアしたのだろう。

 数学Ⅰが32点というとてもじゃないが褒められない点数でギリギリ赤点を回避したムスブ。めでたく夏休みの発表会に向けて6人での練習が可能になったわけだが……素人3人を加えたバンドはそりゃもう問題山積み。まぁ、素人がちょっとずつ練習してるだけなので当たり前の状態だとは思うのだが、ムスブはやや焦りが見える。そしてもっと心配だったのは「地味で気の長い練習にウルルが飽きちゃう」という状態で、今回も多少その片鱗が見えていたようには思うのだが、新たに結成されたリズム隊コンビはバランスが案外よく、ウタよりかはまだ話が通じやすいクマちゃんがうまい具合にウルルをサポート。モチベを維持したままで夏休みの練習を迎えられた。

 しかし、だからとて問題がオールクリアかと言われたら当然そんなことはなく、ウルルはまだ仮留めくらいの状態、そして一番の爆心地はムスブ。部長先輩によって1人だけ不透明な課題を与えられたムスブ。どうやら彼女の最大の課題は他者との調和にあるようだが、謎の向上心と焦りを抱えたムスブは「自分は完璧にやっている」という認識をそうそう変えることもできず、何か大きな壁にぶち当たっている感がある。正確にいうと彼女の中にあるのは「自分は完璧にやらねばいけない」なのだろうが……その辺は、レイレイ先輩が何やら知ってるっぽい。そして、ムスブ側もレイレイ先輩の何かを知っている……。「実力があるのにそれに見合ったことをしない」という言葉、果たしてレイレイを牽制しているのか否か。その辺も気になりますね。

 そして意外や意外、部長からムスブに出された課題に先に気づいたのはウルルっぽくて……ここでウルルから指摘されたりしたら、負けん気の強いムスブが素直に受け入れられるとも思えないのだが……さて、人間関係はどうなってしまうのか。そして間に挟まれてオロオロしているだけの主人公の運命は? 吐いてる場合じゃないぞ!

 
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 彩沙ちゃん! 表記としては多分アヤサチャン(CV愛美)が正しい気がするけど、ちょっと読みづらい気がするので基本的には彩沙(ちゃん)とします。彼女も今回のラインナップ選出の際にはなんの迷いもなく「入るやろ」と思った枠なのだが、冷静に考えてみりゃ当企画ではかなりの若手。何がそんなにも彼女の存在感を増しているのか……ちなみに「バンドリ声優だからじゃね?」と思われるかもしれないが、バンドリ界隈はむしろ「声優」の枠を外れることが多いため、この企画では10人だけ(あけことぺっちゃんを入れれば12人)であり、どれだけ推しバンドであってもきちんとふるいにかけてはいるのだ。まぁ、そんな中でもやっぱり「声優」寄りの存在だと認識できる彩沙ちゃんは特別なわけですよ。

 


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 予定通り、1ヶ月ぶりのたほいや開催。なんで毎回カラオケから配信するやつがいるんだろう。今回は、私が前回のたほいやで面白そうだと思ったAIを使った画像生成の成果を披露させてもらいました。色々面白かったけど、ややこしい問題もありそうなので画像はここでは引用しないよ。

 


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 過去が苛む、第7話。まさかの舞台にまさかの展開、夜のドラマは底が見えない。

 謎の学校に侵入するナズナちゃん(なぜかついでにコウくんとキス)。一応10年前くらいの記憶は残っているとのことでその手がかりを探しにきたというのがナズナちゃんの弁だが、コウくんは事情もよく分からぬままにただホイホイついてきただけである。こないだの病院もかなりクリティカルな情報源だったので流石にあそこまでのことはないやろ、と勝手に思っていたが、なかなかどうして、出生の秘密に負けない地雷が眠っていたようだ。ナズナちゃん曰く「死ぬまで言わないつもりだった」らしい過去の一頁。別にニコにちょっかい出すためだけに来て不慮の事故で垂れ流しになったというわけでもないのだろうし、なんだかんだでコウくんにも語るつもりになったから連れてきたのだと思うのだが……その辺で本音を見せないのがナズナちゃんが(ギリで)吸血鬼らしいところではあるかもしれない。

 不登校児の時間、夜のバイトの時間、ナースの夜勤の時間、これまで本作ではさまざまな「夜」が描かれてきたが、まだまだ夜に動いている世界はあるもので。今回の舞台は学校、そして以前真昼たちと乗り込んだ肝試し的な学校ではなく、今回はきちんと機能している「夜間定時制の学校」である。そしてそんな職場で働いていたのが「夜のお仕事」をしているニコだったわけだ。ここで働いてるってことは、ニコはある程度ナズナの過去の出来事については知ってたってことなんだろうか。でも今回の反応を見る限りではあまり事情を把握しているようには見えないので、今回ナズナちゃんから語られた思い出話は、もしかしたらコウくんが初めて打ち明けた人間だったのかもしれない。

 舞台は10年前のこの学校。まだまだ人間社会のあれこれを勉強途中だったナズナちゃんはこの学校の定時制教室に流れ着いたが、授業があんまり面白くないってんで流れ着いたのが文芸部室。そしてそこで目代キョウコという文芸部員と運命の出会いを果たすことになる。その声から一発で分かる、その正体は現代の鶯餡子。今まさにこの街の吸血鬼たちが警戒している、厄介な探偵その人だ。彼女の目的は未だ謎ではあるが、少なくとも多くの「同胞」が狙われているのは間違いない事実。そんな事件を引き起こしているのが、なんとナズナちゃんの過去の知り合いだったとは。

 目代キョウコはかつてナズナちゃんと知り合い、その様子のおかしな謎の少女とは次第に打ち解けていった。文集にもナズナちゃんとの思い出を綴っているということは、目代にとってもナズナちゃんとの関係性は決して悪いものではなかったのだろう。適度にボケて、ツッコミながら、2人はすぐに仲良くなった。まだ無垢な部分が残っているナズナちゃんを奇異の目で見ながらも、目代は「自分の身の上」がことさらに特別ではないかもしれないと考え直す。そして、ナズナちゃんの夢を叶えるかのように、ちょっとずつ現実の「探偵」へと傾倒していく。

 最初の任務は自分の父親の浮気調査だった。というか、ほんとは探偵とかなんとか理由をつけて、それを調べてみたかったのだろう。しかし、父親の周りを探れば探るほど、自分の想像は勘違いだったかもしれないと思い知らされる目代。このままいけば、普通は単なる勘違いから生まれたファミリードラマになるはずなのだが……ナズナちゃんははっきり言っていた。「目代の両親は目の前で吸血鬼に殺された」と。

 さて、ずいぶんがっつりナズナちゃんとつながっていた餡子のライン。クライマックスに向けて何かが加速していく。

 
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 昨日、ちょいとトラブルがあって更新できなかったため、1日遅れでの掲載となりました。ごめんなさい。

 さぁキタエリ。流石にキタエリについてはキタエリ以外の呼び方はしてないので問題ないだろう。一応「オタエリ」という呼び方もないではないが、多分本人ももはやあんまり使ってなさそうだ。キタエリをこの企画の100人に引っ張り上げることに異論がある人は少ないと思うが、さて、みなさんにとって「キタエリとは?」。これ、意外と難しい問題な気がします。

 


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 いい話だったな〜、第18話。今作は毎回感想は書いてないけど引き続き楽しませてもらっています。残念ながら読売での放送が関東圏から1週間近く遅れているというのもあり、あんまり感想書くモチベがね。

 でもまぁ、今回は多分2期前半戦終了ということで節目のお話になったのでせっかくなので触れておきたくて。気づけばしれっとコンテに斎藤圭一郎が混ざってるあたりがCloverWorksの抜かりのないところで。今どこで何の作業してるんでしょうね。

 いわば「ミスコン編」の決着ということになるのだろうが、今作の良いところを改めて確認させてもらったお話。1期の時から割とそういう性格は強い作品だったと思うのだが、今作はね、基本的にあんまお話が暗くなりすぎないというのがよい。肝心のごじょーくんがそこまで根の明るい人間じゃないので一人思い悩んで沈む展開は多いんだけど、その場合でも基本的に周りの人間が全員「いい人」なので嫌な展開に繋がりにくくて、ちゃんと報われる展開になるのよね。海夢の存在は言わずもがなで、真っ直ぐ明るく、ごじょーくんを支えてくれる素敵な彼女のおかげで色んなところでネガティブに行きかけるのをすぐに止めてもらえる。

 そして一番大事な要素として、ごじょーくんにしろ海夢にしろ、そうして「報われる」権利をしっかり有しているというのが分かるところなんだよね。海夢さんって別に「オタクに優しいギャル」とかいう理不尽な全肯定マシンではなくて、「正しいものをちゃんと正しいと評価できる人間」なだけで、彼女が惚れ込んだのは五条新菜という1人の男の誠実さであり、彼が研鑽を積んできた技術へのリスペクトである。視聴者目線でも彼がストイックに自らの「好き」を貫いてこれまでの人生を捧げてきた結果としてああした技術を習得していることは分かるので、ごじょーくんがモテることに特に不満もない。逆もまた然りで、海夢がここまでカリスマ性を持つのは、「好きこそものの上手」を貫き続けた彼女がブレずに真っ直ぐ自己を表現しているから。互いの一番いいところを認め合うカップルが、互いの一番いいところを世間的にも評価されて絶賛されるお話、とても良いじゃないですか。

 しかも今回はクライマックスってんでその「技術」を披露するシーンががっつりと描かれている。これまでも「五条は頑張ってるだろ」というのでクラスメイトが全面的にサポートしてくれる描写が多かったり、恵まれてきたごじょーくんであるが、今回はそんなたくさんのクラスメイトの「期待」を意識して固まってしまい、そこから改めて海夢との関係性を思い出し、自分の中の大切なものを意識することで最大のパフォーマンスを発揮することができた。「女の子の顔にメイクする男子高校生のシーンを格好良くクライマックスに持ってきてください」とか、アニメとしてはかなりの無茶だとは思うのだが、そんな要請に一分の隙もなく答えられるからこそのCloverWorksである。

 お見事。

 

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 温故知新、第6話。どこからでも、どんなものからでも知識ってものは吸収できるようで、今回だけ見たら、ほんとに瑠璃ちゃんもいっぱしの研究者になってますね。

 一応はサファイア探索最終章。川砂の調査を地道に進めていた瑠璃はついにポイントを絞り込み、(今回もなぜか伊万里も引き連れて)現地で最後の挑戦。「川」という限られたラインだけを見ていたこれまでと違って、いよいよそのオリジンを辿るとなると山全体に調査範囲が広がるのでほんとに大変そう。アニメ的にはギリギリ見えやすい描写にはなっているが、多分実際の山歩きを想像したら、絶対こんなに歩きやすい道じゃないだろうし、植生にもよるけど多分視界はもっとずっと悪そう。こんなところに進んで乗り込んでいく鉱物コレクター、やっぱり酔狂な趣味ではあるよな。

 とはいえ、念願のサファイアを目前にしているというので瑠璃ちゃんの意気は高い。相変わらず的確なアドバイスで行動指針を示してくれる凪の指導もあり、広大な山地からなんとか調査対象を絞り込み、それっぽい研究を続けていく瑠璃。専門家2人も頭を抱える状況においても、「川砂を調べてみるのはどうか」とこれまでの自分の経験からブレイクスルーする案を出せたのもお見事である。やっぱりちゃんと「考える頭」を持ってる子だよね。

 しかし、そんな成長著しい瑠璃ちゃんでも失敗はあるもので。どうにも手応えの無い調査に一抹の不安を覚えた瑠璃は、これまで散々2人に言われてきた「地道な調査」の重要性を痛感することになる。研究者にとって大切なものの1つに「調査」とそれにまつわる「記録」があり、データの1つでも信憑性が無くなれば基礎研究は信用が地に落ちる。人の手によるものなので間違いが無いなどと断言はできないが、その不安を払拭するためのたった1つの方法は「人事を尽くす」こと以外にないのである。

 過去のノートを振り返り、自分の落ち度を見つけてしまった瑠璃。雰囲気を考えれば「どうせこんなミスは大した問題じゃない」と飲み込んでしまうことも出来ただろうが、そこを真っ正直に告白できたことがまず偉い。そして、そのことを正しく評価できた凪たち指導者側も。実際、今回はたまたまクリティカルだったが「10ヶ所調査する予定だったが9ヶ所で終わってしまった」ことが問題になる確率なんて相当低いはずなのだ。しかし、そうして「まぁ、大丈夫やろ」というので抱えてしまった結果というのは、実際の数値としての信憑性よりも、心理的な不安の方が大きくのしかかる。「もしかしたら」があったら、その先に実績を積み上げることはできないのだ。おそらく瑠璃もことの重要性を肌に感じたからこそ告白できたのだろう。きちんと自分の手と、目と、足を使った調査を続けてこなければ、その判断だってできなかったかもしれないのだ。

 トライアルにエラーはつきもの。見事にそのエラーを修正してみせた瑠璃を待っていたのはご褒美としてのサファイア鉱床であった。……あんなに露骨に転がってるもんなんですかねぇ。こうしてみると、日本国内でもまだまだ手付かずの山谷なんて多そうだし、意外と可能性は残されているのかもしれない。もちろん、ゴールに辿り着けたのは凪の的確な判断と指示があればこそだが、それは何も凪が特殊な才能を持っていたからではない。彼女曰く「ずっと見てきたから」。彼女が見ていたものは「石の向こう側」とのことだが、この度、瑠璃もサファイアというキーストーンを見つけても、「その先」へと足を踏み出した。

 ここからが、本当の学問だ。

 
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 劇場版でやれや、第6話。なんかもう……すごかったね。

 サブタイトルの時点で「ん?」と首を傾げる展開。だって危ないじゃん。2期目になってさ、当然何かしらのテコ入れはあって然るべきなんだけど、それがよりにもよって男性の新キャラ追加だったら不安要素が多い。今作は別にエロくはないが(そう、エロくはないんだ)、それでもやっぱり女の子with女の子な世界観にがっつり紐づけられているわけで、こんなところで男性キャラを当て馬にされたところで、せいぜい同人誌の竿役くらいしかにニーズはなく、今作においてはその竿役すら全く必要ないときている。「こいつぁ典型的なダメテコ入れになってしまうのでは?」と思うのは致し方ない。

 実際、開始からしばらくはそんな「ダメテコ入れ」の匂いが漂う。ぽっと出の「天使兄弟」はキャラこそ濃く設定されているものの、当然好感度など高くないわけだし(この世界で好感度高いやつなんておらんやろ、という問題はおいといて)、そんな連中が圧倒的な強さで天使姉妹・デイモン姉妹を踏みつけにする展開なんて気持ちのいいもんではない。そりゃまぁ、登場時から「手痛いしっぺ返しは喰らうだろうな」とは思えるわけだが、「でも、その後もこいつらがダテンシティに居座ってライバルポジションとかに収まっちゃったらそれこそ興醒めだよなぁ」とか思ってた。

 思ってたけど、そんなふつーの展開にするわけがなかった。今回のテーマは「ライバル登場!」ではあるのだが、そのライバルというのが「今後も戦い続ける設定がしっかりしたライバル」ではなく、どっちかというと「戦隊映画でなんとなく出てくる期間限定の強キャラ」の方。まさにシナリオの文法は劇場アニメのものなんだよな。前半でぼっこぼこにされて絶望してるけど、すぐに打開策を見つけて大立ち回りの末の勧善懲悪(この世界の悪がどっちかもおいとくとして)。後に残るのは「作画すげぇな」という感心とスカッと爽やかな爽快感のみ。そしてこれだけの大立ち回りを映画じゃなくて30分の通常枠に収めるということで、いつも以上に今石印の大活劇が冴え渡る。そうだ、これは戦隊オタクが大好きな「パワーアップ回」でもあるんだ。わざわざ天使兄弟の方にもリアルフェイスでの変身バンクを用意して煽っておき、そこからさらに畳み掛けるのがなんと天使・悪魔合同でのパワーアップバンク。ニューコスチュームでの新たな決めポーズなんて、そりゃもう記念すべき話数として記録されるべきところでしょうよ。ただのニューフォームというだけじゃなくて「4人でのバンク」っていうのが非常に重要で、いわば「わんだふるぷりきゅあ」と「にゃんだふるぷりきゅあ」の初の合体名乗りと同じわけですよ。たまりませんよ。個人的にはやっぱスキャンティ姉様のバンクが好き。天使は「はいはい、ビッチビッチ」っていう感じで処理できるんだけどデイモン姉妹は「うおー!エロいぞー!」ってなるのなんででしょうね。

 そうしてお約束にお約束を重ねてるはずなのに刺激満載で「全くもって正しいテコ入れ」になりましたとさ。多分この感じだと天使兄弟はもうメインとしては出てこねぇだろうしな。ちなみに、代わりと言ってはなんだがもしかしたら来週以降も出てくるかもしれないのは、こちらこそ正しいテコ入れである新キャラのガンスミスビッチ。なんとCVは青山吉能。今期は青山吉能はフル回転ですっかり一枚看板の風格。だいたいイロモノシチュエーションで起用されるあたりが流石でございます。一応「なんで私たちの行き先知ってるんだ?」という自然極まりない(?)伏線も張られているし、誰も突っ込まなかったけど「下着武器職人ってなんだよ」という部分もどう考えても天界や魔界との繋がりを示唆している。今後は彼女の動向も気にしながら見守っていきたい。まぁ、こんなこと書いてるけど今後一切登場しなくなっても別に驚かんけどな。

 
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 私の一存で今回からこの作品のタイトルを「ぬきたし」にします、第6話。ギャグいしメロいしエロいし、大変なことですよ。

 だいぶ様子がおかしく面倒な奴だった琴紗月。度がすぎる真唯への対抗心かられな子を巻き込んだ暴走は加速しており、コミュ障を発揮するれな子との見事なまでの対人不全が事態をどんどんとんでもない方向へと転がしていく。どうにもこの作品に登場するJKは自意識が無駄に強いというか、自分の長所も短所もあまりに強烈に認識しすぎてるきらいがあって……れな子の自己肯定感の低さもなかなかのものだし、逆に真唯の自信の過剰っぷりも目を見張るものだが、それらに負けない、紗月の自意識が今回のトラブルの根底にある。まぁ、こんだけ自虐的な思考を持つ人間だったら、天衣無縫の真唯をやっかんで暴走してしまうのも分かるような気がするが。

 2000円の晩飯代を親から預けられて夕食代わりに(しかもわざわざ電車移動して)ドーナツを買いに行くデンジャラスな甘織姉妹。経済観念もややデンジャラスだし、何より晩御飯にドーナツはカロリー的にも色々デンジャー。誰にも止められない女子力の暴走といったところだろうか。そしてそんな妹の暴虐によって慣れないドーナツ屋なんかに入っちゃうもんだからトラブルは拡大する。意外すぎる可愛い制服でバイトしてた紗月。普通のラブコメや青春アニメだったら「バイトが禁止の学校なのにバイトしてたの。内緒にしてね」みたなところから「ふたりだけのヒミツ」につながるものだが、今作ではどうやらバイトは禁止でもなんでもない。だったら紗月も堂々とバイトに励めばいいようなものだが、それを「こんな姿を見られてしまった」と必要以上にネガティブに、脅迫的に受け取ってしまうのが紗月である。彼女にとっては、どうやら「可愛い制服を着てたこと」とかよりも「自分が勤労学生であり、生活のためにバイトしてたこと」を知られたことの方がダメージがデカかった様子。

 さらに自己肯定感の低さは他者の捉え方にも影響するのか、一度バレてしまったヒミツ(?)は絶対に拡散してしまうってんでれな子のことなど1ミリも信用していない。別に過去に酷い目にあったとかでもなさそうなのだが……れな子はそんな紗月の余計なまでのネガ思考を埋め合わせるため、やらんでいいフォローに奔走しなきゃいけないのでめちゃ大変。もう、ほんとに放っておけばよかったようなものだが、「恋人契約」の最中の出来事なもんであれもこれも関係あるといえば関係あるように見えちゃうのがどうにも都合が悪かった。なんとか自分なりの哲学に照らし合わせて紗月を肯定しようとするも、住んでる世界があまりに違いすぎて空回りしているうちに、あれよあれよとご自宅訪問、親御さんとの面通し、そしてお風呂イベントから同衾(同じ布団ではないが)、そしてキスまでの流れるようなクズプレイへ。何がすごいって、どのフェイズにおいても別にどっちも望んでないのにどんどんシチュエーションがエロくなって極まってしまった部分。ラッキースケベという言葉はあるが、れな子さんの場合はアンラッキードスケベである。ドスケベ条例も積極的に守っていくがごときこの姿勢、世の草食系主人公たちには見習ってもらいたい。いや、れな子さんだってそんなことしたくないんだろうけども。

 別に気にしなくても良さそうな家庭の事情にいちいち負い目をぶちまける紗月。こいつの面倒なところは、確かに「あの子の家って貧乏なんだって〜」みたいなことを笑う輩が現れるかもしれないという懸念は理解できなくもないのだが、「誰も信用できない」とか言ってるくせに、冷静に考えればその「誰も」の中に王塚真唯は含まれていないというところだ。そう、「幼い頃に真唯は泊まりに来ていた」のだから、今回れな子が見てしまったような「紗月の日常」はだいたい真唯も知っているはず。その真唯がそうした諸々を1つたりとも漏らしていないのだから、少なくとも紗月の中で真唯だけは「信用に足る人物」である。それなのに紗月はそんな真唯を出し抜くためにれな子を散々出汁に使うという。もう、彼女の中でも真唯という女がどんな存在なのかよく分からなくなってるのかもしれない。

 あとはまぁ、ナチュラルなお風呂場プレイの様子とかを見ていると、頭はいいのにどっかバカなんだろうとは思うのだが……このグループの人間、多分だいたいは「どっかバカ」なんだろうな。今回やたらと思わせぶりに話題に出てきたくせに何一つ新しいことがわからなかった香穂が今後どのようなトラブルを生み出してくれるかが今から楽しみである。

 金持ちの真唯はでかい屋上プールでのキスシーン、そして貧乏な紗月は集合住宅の狭いバスタブの中でのプレイからの流れるようなキス。やっぱどこまで行ってもギャグのはずなのに、いちいち余計なまでに煽情的なんだよなぁ。もう、開き直ってれな子さんも「孕めオラァ」をキーワードに暴れ回った方がいいんじゃないですかね。妹さんもそれで納得してくれるよ(????)。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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