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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 生まれてしまった……承認欲求モンスターが! 第5話! でもね、どこぞの後藤さんみたいに街を破壊して回るのはまずいですけど、承認欲求ってのも至極真っ当な自己発現ですからね。今回のお話は前々回のキウイちゃんエピソードにならんで、なんか好きなお話になりました。

 必死に作り上げたJELEEの動画は何と呪いの動画だった。念の為に確認したらマジで前回のエンディングの時点で「呪いの言葉」が入っていて(当然まったく気づいてなかった)、作り手側のこだわりが感じられるのは素敵な部分。まぁ、作中のまひるたちからすればせっかくのプロジェクトに余計な傷がついてしまったようにも感じるかもしれないが、配信者としての側面もあるなら、どんな形でも話題になるならそれは勝ち。怪我の功名をうまいこと追い風に、JELLEの評判は一気に広まることに。

 そうして訪れる1つ目のつまずきはまひるから始まった。元プロの花音、(一応)現プロともいえるキウイ、そしてしっかり学校でもお勉強してスキルを磨いている専門家の卵でもあるめい。そんな3人と並ぶとどうしても自分だけが霞んで見えてしまうというのはしょうがないところ。今の世の中、ありとあらゆる創作物はなかなかたった1人の手では生み出せない。さまざまな人間が関わり生まれ出た完成品の品評に、関わった1人の評価が色々とくっついてくるのは当然のことである。そして、そんな中で「不揃い」であることを指摘されるのもまた当然なのである。

 再生数や登録者数が伸びて浮かれまわる4人の気持ちはとてもとてもよく分かる。かくいう私もどっちかというとコミュ障のくせに承認欲求モンスターという後藤ひとりタイプの人間で、他人から悪く言われるとありえないくらい落ち込んで引きずるくせに、他人に認めてもらいたくてエゴサなんかバシバシやってしまうタイプだ(このブログについては流石に諦めているが)。Twitterでバズるだけでも気持ちよくなるもんだし、褒め言葉なんて目にしようものならそりゃぁ1日中上機嫌である。そんなもん、人として生まれたからには誰だってあることだろう。そして、そういうものに敏感な人間というのは、えてして悪評の方ばかりを気にしてしまうのも事実で。おそらく、今回のJELEEの動画について、コメントを全部見れば、きっとヨルのイラストを評価する声だってたくさんあったに違いない。というか、普通にYouTubeのコメント欄の性質を考えればベタ褒めの嵐だろう。その一部に、もしかしたら歌の方が好きすぎて絵を落とすような書き方をしてしまったファンもいるかもしれない。そしてそんなネガティブな部分ばかりを拾ってしまうまひるの性格も、なんだかとてもよく分かるのだ。

 気にしなくていいと言われても気にしちゃう。そしてタイミングの悪いことに、そこに明らかに「自分より上手い」と思っているイラストレーターからのファンアートまで寄せられ、どうしたって自分の技術と比較して後ろ向きになってしまう。これもまぁしょうがない。「上を向いたらキリがない」とはいうものの、一時的にでも「配信でバズって、自分だっていっぱしの絵師の仲間入りしたんだろ?」と思ってしまったわけで、「いやいや、プロの人と比べられてもそりゃあっしなんて……」と根っこの部分で思っていたとしても、心のどこかに「でも、負けてしまってるんだ」という嫌な引け目は感じてしまう。これは自己評価が正しいとか間違ってるとかじゃなくて、「比較するものがあれば比較してしまう」という当然の摂理なのだ。

 そうしてネガティブな感情が重なってちょいダウンしてしまったまひるだが、正直、今回の彼女の心の動きはとてもとても健全だと思うし、あまりネガティブな話だとも思わなかった。冒頭でも書いたが、自己発現の真っ当な方向性の先に「妬み」ってもんはあるのだ。「負けて悔しい」からそう感じるわけで、「負けて当然ですので」からは負の感情も生まれないが、その代わりに進歩も生まれない。悔しさをバネに飛び跳ねて、人は強くなっていく。まひるの「落ちた」感情はきっと花音に出会う前にはきっと生まれえなかったもの。「自分は何の取り柄もない」と落ち込んでいた一般人の光月まひるには起こりえないものだ。花音によって絵描き「海月ヨル」が復活したおかげでこの感情が呼び起こされた。そして、落ち込んだまひるを刺激してくれるのはやっぱり花音なのだ。とても真っ当な青い情動の巡り合わせ。青春ストーリーとして、とても正しい姿を見せてもらった気がします。

 そして、そんなまっすぐなヨルがあまりにも眩しくて……なんか花音さんが予想外の方向にアクセルオン。事前に水族館にデートに行っていたのが完全に伏線になってますね。「女の子どうしのカップルこそ水族館に行け!」とどこかの偉い人が言ったとか言わなかったとか。水族館を経たカップルは、その蜜月も末長く続くことでしょう。……まぁ、過去の大先輩たちに比べると、この2人はお互いに全く自分の感情を整理できてないっぽいが。次回、花音さんの方からどういう動きに出るかに要注目。……その時にキウイちゃんがお父さんみたいなポジションで「まひるはお前にやらん」と言い出したらちょっと面白い(修羅場やん)。

 
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 まーたちかぺが飲んだくれてる……第4話。こんなにも酔っ払いキャラが回ってくるってのはやはり本人の人徳(?)なんでしょうね。

 さて、4人そろって本格始動のJELLE。絵師・歌い手・作曲家・動画職人という実に現代的なメンバー構成だが、その人となりもなんとも現代的。前回正体を明かした我らがキウイちゃんは花音との初対面でも対人関係でハードルが1つあったが、「花音は悪いやつではない」というので無事に乗り越えることができた。ま、キウイちゃんはたまたま今の段階で学校行ってないだけで、別にそこまでコミュ障ってわけでもないからな。1度手痛い失敗はしたが、その教訓から改めて立ち上がれる聡明な子だ。というか、多分4人の中では一番現実が見えてるしクレバーな判断ができる子だと思うよ。

 まひるという「共通の友人」を介した出会いではあったが、馴染んでしまえば割とずけずけものを言えるのもキウイちゃんの強み。花音はかつて所属していたアイドルグループ「サンフラワードールズ」(通称サンドー)にはまだ色々と面倒くさい感情を抱え込んでいるようで、今回飛び出した無茶振りは「あいつらのCDの発売に合わせてこっちも曲出すぞ」というもの。さっさとキウイからツッコミを受けていた通り、そんな頑張ってまでやることじゃないし、そもそも相手がメジャーデビュー済みの有名アイドルユニットの時点で、一介のマイナー配信者が動画出したところでそこに意味なんてあるはずがない。それでも花音がこだわってしまったということは、彼女の中でサンドーとの関係性がまだまだ消化しきれていないことの表れ。一応は脱退後にけじめをつけたみたいなことを言っていた気はするが、やはりその胸中は複雑なのだろう。これが「あのグループを見返してやりたい」みたいな敵愾心オンリーだと困りものだが……でも話を聞いてると、母親との関係性にしても他のメンバーへの思いにしても、純粋に憎んでるってわけでもない気はするんだよなぁ。親御さんと正面から話す機会があればいいのだろうけど、現状だとまだ無理っぽいので時間が解決するのを待つしかなさそう。幸い、飲んだくれねーさんは一応理解者ではあるようだし、今後JELEEのステージが上がってちょっとサンドー側から見てもらえるようになれば、対話の基軸も生まれるのかもしれない。

 一応これまで引っ込み思案のまひると世間知らずのめいを引っ張っていたリーダー格が花音だったわけだが、キウイの加入(?)と今回の騒動で、その関係性はだいぶフラットなものになった。特にキウイが思ったことを全部言ってくれるのがとてもありがたく、イエスマンのめいだけだとまひるも関係性をコントロールしづらかったところだろう。花音がいい加減なことをいう、めいが推しの言動に全乗っかりする、それをキウイが突っ込む、という形になれば、結論をまとめ上げる仕事はまひるに回ってくる。そして、そんなまひるは今回予想外の家事力でもって存在感を示す。あれ、この子以外に有能なのでは……とりあえずみんなの心は胃袋から掴むんや。すでに花音とキウイはまひるを見る時の目の色が違うんだよなぁ……キウイちゃんは幼馴染なのにどうにも距離感を気にしてるよね。単に花音に「一番の親友」であるまひるを取られちゃいそうなのが嫌なのかしら。花音も元々は「ヨル先生」として尊敬していたという履歴はあるが、女子高生まひるに対してもすでに敬慕の念を持っている気もする。この主人公、全方位型か?

 こうして着実に4人の結束が深まってくると、対抗勢力のサンドーの存在も気になるところ。ぶりぶりのアイドル活動なので全くもって方向性は違うし、「花音はこの活動から一足先に抜けといて正解やろ……」とは思うが、これはこれで立派な芸能活動だ。プロデューサーの意向が全て正しいと信じて疑わないメンバーと、そんなプロデューサーを務めた母親から逃げ出した花音。どこかでぶつかる日が来るんでしょうかね。

 
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 2シーズン続けて「キウイちゃん」が活躍する国、第3話。まぁ、厳密には前任は「キウィ」表記だけども。「いちごちゃん」や「りんごちゃん」はそれなりに普通の名前だと認識されるわけで、キウイちゃんだって案外キラキラネームではないのかもしれません。でも漢字で書いたらどうなるんだろう。「希初」とか? もしかして「杞憂」か?

 というわけでめでたく「4人目」の登場。いや、登場自体は1話目からずっとしてるけど、気になるくらいで引っ張っておいて今回ようやくスポットがあたる位置に入った。もう、最初から正直に書いときますが、とてもとても好きですねぇ。ええ。2シーズン連続でキウイちゃん可愛いですねぇ。こちらのキウイちゃんの良いところは、単純に「おもしれー女」なので可愛いという満足感があることに加え、そのあまりの痛々しさに心のいろんなところがチクチクしてしまうところ。単なる萌えでは終わらない、厄介さが実に刺激的です。

 延々続けててもう意味はないとは思いつつ「よりもい」と比較してみると、順番が前後したが「3人目」で加入しためいちゃんはどちらかというと結月ポジション。黒髪で世間知らずのお嬢様という共通点があるが、まぁそれくらいか。そして「4人目」のキウイが日向ポジションということになるが、強引に「不登校」というだけで結びつけようとしたがその他の要素に違う部分が多すぎるのであんまり比較した意味はなかったかもしれない。今回のエピソードにおける立ち位置だけでいうなら、どっちかというと日向よりもめぐっちゃんの方が近かったんだよな。幼馴染で、主人公が無条件に信頼とちょっとの尊敬を寄せている友人。しかしその裏には影があり、主人公への歪んだ形の依存がある。めぐっちゃんは急激なキマリの成長によってそれを自覚させられ、南と北に分かれてダイナミックなブレイクスルーを展開する最高のキャラになったが、こちらのキウイちゃんは「歪んだ依存」が別な形で現れ、現実世界だけでは張れない虚勢を維持するためにネット世界に飛び込んだ人物として描かれている。

 キウイちゃんの「あたしが変わったんじゃない、お前らが勝手に変わっていくんだ」という慟哭は私のような人間からすればあまりに刺さりすぎて過呼吸になる程のもの。そう、世間は嫌でも変わっていく。ある程度社会に順応していれば、それはエスカレーターのように自由に行われるものだが、そこからはみ出してしまった人間はもはや足を止めたも同然。世界が、同世代の人間がどんどん変わり、先へ進んでいくのに、自分だけはずっと同じぬかるみに浸かっている。そんな焦りと絶望は、あまりに身勝手だがどうしようもないのだ。

 しかしまぁ、残念ながら(?)私のような単なる引きこもりと違って、キウイちゃんにはまだまひるという「虚勢を張る対象」が残っていた。確かに実社会からは少し外れた部分はあるが、彼女は幼馴染に格好いい自分を見せるため、ネットの中ではそれなりに人気の配信者となり、Vの姿を持って立派に荒波の中を泳いでいる。そう、彼女は別にドロップアウトしたのではない、単に重きをおく次元をシフトさせただけなのだ。今のご時世、配信者として一定以上の知名度を得て活動を続けていくなんて普通の学生生活よりもよっぽど大変なはず。まひるから依頼されたMV作成も難なくこなしていたことから、彼女がネット配信やPCの扱いについて全て独学で1から学んだことは明らか。今回は分かりやすい話の都合上、彼女は天岩戸に隠れたアマテラスに喩えられていたが、別に彼女は閉じこもって停滞していたのではない。堅牢に見えた岩戸にも実は裏口があり、こっそり別な次元に出てそちらで精一杯生きていたのである。唯一「友人に嘘をついていた」という負い目はあっただろうが、それ以外に別に恥じることなど何もないのだ。

 というわけで、無事に頼もしい仲間が増えたっぽい。バンドアニメだったらパート分けはボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラムなどになるが、今のご時世で音楽活動をやろうとしたら「歌い手/絵師/作曲家/配信技師」の4人体制なのである。まー、理にかなってるわなぁ。もう、女子高生が集まっていっぱしの活動が出来ることが何の不思議もない時代だもんなぁ。そういう意味では現代ってのは可能性に満ち溢れた新しい世界と言えなくもない。若者たちは、自由な未来に向かって羽ばたいてほしいものである。

 蛇足と承知でこれは書き続けるが、マジでキウイちゃん役が富田美憂でよかった。クセの強いいいお仕事するよなぁ。あと、エンディングで公開された「MV」の出来もいかにもそれっぽくて面白かった。ちゃんと作った人は「よくあるMV」っぽさを研究してるよね。通常のアニメっぽく作っちゃうと上手くなりすぎるところを、ちゃんと静止画と文字エフェクトだけで仕上げる「その辺の歌動画」っぽい画面にしてくれているので「ちゃんとキウイちゃんが作ったんだ!」っていうニュアンスになってる。こういうのが若い子に受ける……かどうかは知らんけど。ちゃんとおじさんも現代文化に認識をアップデートしないとなぁ。

 
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 【推し濃厚】、第2話。かっ飛ばしてますね。このテンポの良さ、ビシバシくる刺激がいい感じ。

 今期は図らずも今作と「ガールズバンドクライ」が微妙に似たルートを通っているので印象が被っている。1話目でちょっと内気な塞ぎ込み主人公が目を開かせてくれるようなパッと花やいだ金髪娘と偶然街で出会い、彼女の音楽に惹かれて一歩目を踏み出すというストーリー。2話目で合流した「3人目」が黒髪ロングというところも共通している。ちなみに私としては今作を「よりもいフォロワー」だと踏んでいるので、先に三人目で結月が出てきたな、という見方もできる。黒髪ロングで、友達がいなくて距離感測れないお嬢様系ガールなので。

 とまぁ、別に他の作品に例えることにあまり意味はないのだが「ガールズバンドクライ」はタイトルの「クライ」が示す通りに2話目からいきなり大きく躓き、悩み、叫び声を上げるような展開。若さ故のドロドロした情動を感じさせた。それに対し、こちらの作品は一応困ってはいるだろうが、サクサク前に進んで別な意味での若いエネルギーを感じさせてくれる。メイン2人の関係にしても、あちらの桃香は「バンド? いや、やめるゆーたやん」というので一歩引いたのに対し、こちらの花音は「オラァ、何がなんでも一発当ててメジャーになってやるがな!」と向こう見ずに突っ走る。そして、そんな花音の無茶振りに辟易しながらも、主人公のまひるはちゃんとついていく意思表示をしている。先週までの後ろ向きガールはもういないのである。その辺の切り替えは多少インスタントな気もしなくもないが、2人でそれが当然だと思ってるのだからいちゃもんをつけるのも筋違いというものだろう。

 まひるが絵を描く、花音が歌う。それしか決まっていない2人の未来図。ぼこぼこと穴だらけの計画にまずは1つ目の材料、「作曲家」が加わる。その正体は「アイドル時代の花音の推し」という実に都合のいい存在で、持ち前のストーカー気質のおかげで放っておいても自分から来てくれたし、花音が引っ張り上げれば全部YESと言ってくれる(そして金も持ってる)ありがたい存在である。もちろん、そんな都合のいい存在が無条件でパーティに加わったらどんなご都合展開やねん、と怒られてしまうので、ここで新メンバー高梨・キム・アヌーク・めいの自己紹介エピソードとして、彼女にも1つ殻を破ってもらう。かつて冴えなかった自分に力をくれた「推し」の存在。それが再び彼女の人生に火をつける。一度は挫けた花音の人生「橘ののか」と同期するように落ち込んだめいの青春が、ここに来て再燃する流れは非常に分かりやすく、「新メンバー加入エピソード」としてシンプルに綺麗である。

 また、面倒臭い2人に加わるメンバーとしてより面倒くせぇ性格にセッティングされるのも当然のことで、「推し活」という言葉がすっかり浸透した今のご時世であれば、こんなキャラでもギリギリ現実感を持って受け入れることができる(?)。そうなんですよ、推し活ってのは日々の潤いなんです。よく「作られたコンテンツに金を払ってるだけで何が活動か。単なる搾取じゃないか」とか捻くれたことをいう奴がいるんですが、そうじゃねーです。推している間、間違いなく僕らはそこに幸せがあるんです。力をもらえるんです。めいちゃんのように、それが直接人生を変えるエネルギーになることだってある。そう、此度の出会いは、めいちゃんにとっては大きな大きな恩返し。推しとの関係が「友達」になっても、それは世界一幸せな解釈違いでいいではないか。

 
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 2期開始のタイミングの早さが勝負を分けそうだが……最終話! まぁ、約束されし2期目だとは思うのだが、まだ完結していない作品なだけに、今後のメディアでの取り扱いがかなり難しそう。

 などというメタい話は置いときたいところだが、最終回の演出を見ていても、やはり今作は盤外戦術というか、アニメそのもの以外での情報の出し方がうまかったな、という印象が強いのよね。最終話は当然「B小町はどんなライブを見せてくれるんだ!?」という部分に注目が集まると思うのだが、ぶっちゃけ、最終回ライブとしてそこまで驚くような映像が飛び出したわけではない。尺もそこそこだし、常時かなのモノローグが入っている形なので、曲そのものを見せるような構成にはなっていない。しかし、そこに乗せられている意味は充分な量があり、かながあらためて決意を固める流れ、ルビーがステージに立った時の生来の(血に継がれた)輝き、そしてアクアが幼少期(ほんと幼少期)と全く同じフリで今度はアイの娘たちを全力で応援しているという構図。それら全てがカチッとハマるようになっている。

 そして最後のキメは代表曲「サインはB」で、ルビーではなくてかながポーズを決めることでこのライブが完成する。この「サインはBでキメる」ってのがポイントで、実は振り返ってみると、純粋に作中でこの「サインはB」が流れた回数というのはそこまで多くない(と思う)。あの衝撃の第1話で使われたことで「生前のアイの象徴」という認識は視聴者に刷り込まれてはいるが、アニメのみでの位置付けを考えるとそこまで大きな存在にはならないはずなのだ。それなのに、あそこでルビーとかながバシッとポーズを決めることに大きな意味を感じることができるのは、とにかく今作が大きな流れの上に乗り、CMやら公式動画やら、とにかく情報を連打して「サインはB」が目に、耳に触れる機会をいやが上にも増やしたことでこの最終回が完成している。どこまでを計算に含めていたかは定かではないが、なんとも“現代的な”うまい作り方ではなかろうか。

 そうして「推しの子」というタイトルをひとまず回収。ついでにサブタイトルをオープニング曲に被せてそちらのタイトルも回収しつつ、かなの立ち位置を明示。アイドルB小町の今後の活躍を期待させることで、きちんとルビーの今後にも指針を与えている。

 そして、これで終わっておけば本当に綺麗な1クール目ということになったわけだが、もちろん次への布石を打って期待感を煽ることも忘れてはいない。次の舞台は2.5次元舞台。そしてなんと、ここで恋の鞘当てにも駆り出されたかなとあかねの衝突まで盛り込んできた。うわぁ、普通のラブコメっぽくなっとる……ベタといえばベタな展開ではあるが、正統派(?)ヒロインとして正妻の座を着々と固めているかなに対し、キャラの強烈さで一撃必殺を狙うあかねというエントリーは、なるほど確かに盛り上がりそうな仕込みである。ちなみに私の場合は、あかねもかなも狙い通りに好感度の高いヒロインになっているが、今回のお話を見ていると一番気になるのは気遣い胃痛ポジのMEMちょだったりする。こういうところで周りが見えてる系女子、いいよね。

 さて、ひどい言い方をすれば結局は何も解決してない中途半端な状態での幕引き。繰り返しになるが、2期がいつくるのか、その早さが評価を分ける。さぁ、ここまで盛り上がった一大ムーブメントの熱を冷まさぬままに次に繋げるでしょうか。

 

 

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 最後、B小町の面々がステージに上がってメフィスト歌うのかと思ってドキドキしちゃったよ、第10話。それはそれでめちゃめちゃ面白いが……PVのアヴちゃんみたいなとんでもねぇ展開になったらどうしよう。

 基本的にルビーたちのアイドル活動の描写がメインになってからはあんまり触れるところないのよね。「みんな、頑張ってます」って言うだけの話だし、今回もぐう聖の有馬かなという人物をひたすらモノローグで掘り下げるお話だし。いちいち画面が美少女すぎるのでどんどんかなの株が上がっていき、いい加減ストップ高だから他の2人もそのぐう聖成分を分けて欲しいくらいである。

 一応ぴえヨンとの入れ替えなんてものが挟まっているので事件があったといえばあったんだけど、なんか不必要に事態をごちゃらせるだけのギミックだったし、かなが余計に思い悩む以外はあんまり今後に関わってこない気もするし、単に「アクアがひよこ声出してんの草」っていうくらいかね。あのキャラ作り、結構簡単にできそうだもんな……どっちかってぇと体型で全然気づかなかった周りの3人に問題があるわ。

 まぁ、とりあえずこれでルビーに続いてかなにもアイドル活動を行う確固たるモチベーションが成立した。あとは3人で勝手に盛り上げてくれることだろう。唯一の懸念は「いかにセンターじゃなかったとて、3人中2人が音痴のアイドルユニットって成立しないのでは……」というくらいである。現代技術を総動員して、どれくらい誤魔化せるもんなんでしょうね?

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 ぶろっこぶろっこぶろっこりーがなんだって? 第9話。なんで子役に歌わせるCMは子供に人気のなさそうな野菜ばっかりなんや……(子供の人気が欲しいからじゃないですかね)。

 ようやくルビーの方にもスポットがあたり、女の子3人が実に賑やかなお話。まぁ、おかげであんまりメリハリがあるわけじゃなし、「アイドルもの」としての方向性はどんなものかといささか懐疑的にはなるが……もちろん凡百のアニメと比較すりゃ作画も何も桁違いだからこれだけでもそれなりに面白くはあるんだけど。個人的にはどうしてもMEMちょ(の中の人)が好きすぎるもんで、彼女の一挙手一投足が気になってしょうがないですけどね。7つサバ読んでもJKで通用してるってことは、そんだけ素材が素晴らしいってことじゃんね。いや、動画配信者はそれこそ自分で加工し放題だろうから誤魔化せる範囲も広いのかもしれないが……私は中の人なら30超えた今でもJKで通じると思ってますよ(神格化に近い圧倒的過信)。

 というわけでこれまで形だけだったB小町が正式始動し、3人のメンバーであーでもないこーでもないと試行錯誤を繰り返すことに。純粋にMEMちょという職人が加わったことで配信者としてのスキルアップは果たせたが、流石にそれだけじゃぁアイドルは名乗れない。そしてもちろん、ルビーの目標は母の背中を追うことであるから、配信だけで満足するわけもない。いざ表舞台に立とうとした時に、三者三様の「アイドル」観が色々と揉めることに。

 そもそもモチベが全然違うという問題が根底にあり、とりあえずなんでもいいから「アイドル」がやりたいという直進オンリーなのがルビー。経験もなければオツムもなく、爆進するだけだがそれこそがヒロイン気質とも言える。今回、ようやく出番が多くなってたっぷり追いかけられて初めて気づいたのだが、ルビーの立ち振る舞いって、多分意図的にアイに寄せてる部分があるよね。いや、「ルビーが」じゃなくて「制作側が」。多分生駒ゆりえが高橋李依に寄せてるということなのだと思う。そうして「母の背中を追いかける情念」みたいなものが滲み出ているのである。

 他方、モチベが断然低いのが有馬かなであるが、彼女の複雑な内面と、アクアに対する面倒臭い想いの強さがことさらに強調され、「やっぱ今作のメインヒロインはどう考えてもこいつだよなぁ」と再確認させられた感じ。まぁ、やってることは本当に卑屈なだけなので鬱陶しいといえば鬱陶しいのだが……彼女がブレーキをかけないと残りの2人でどこまでも暴走して収拾がつかなくなるだろうし、グループのブレインとしてやはり中心に立つのは彼女になるのか。……このお話の流れでルビーがセンターに立たないのもどうかと思うが、今回の顛末を見たらやむなし。

 そして、モチベでもテンションでもちょうどルビーとかなの間にいる感じなのがMEMちょということになる。彼女はどっちかってぇと技術班としての補強がコンセプトな気がするので、別に歌が下手でもあんまり気にならないとは思うのだが、アイドルグループを名乗ってんのに2/3が音痴ってのはちょっとまずいかもしれませんね……いや、確かにルビーが言うように「最初は下手だった子が少しずつ成長するのを見守る」っていうのも推し活の1つの醍醐味ではありますよ。どこの誰とは言わないが、私も現在進行形で下手くそだったところから少しずつ逞しくなってる子を見守ってる状態ですし……でもさぁ、カラオケの採点で50点前後って……普通のカラオケ採点だと逆に難しいレベルの点数なんよ。一通り知ってる程度のレベルでももうちょい上の点数になるんよ。……大丈夫か、B小町。

 女の子たちがキャピキャピしている裏で引き続きアクアの暗躍も続いているが、接触をもった番組Pが想像以上に強かな人物だったこともあり、アクアが想定していた以上の進展があるかもしれない。ここでまさかの劇団ララライに繋がっちゃうあたり……因縁ですかねぇ。もうまもなくこのアニメも一旦終わりを迎えると思うんですが、最後にもう1回あかねに活躍のチャンスはあるかしら?

 

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 BIBINMEN、第8話。なんやねんあのTシャツ。マジであったらどうしようと思って調べたけど流石になかった。代わりにビャンビャン麺のTシャツならあった↓。

 2週間ぶりの放送なのにどうでもいい話題から入ってみたが、まぁ、ドキドキしてた割には穏当なところに落ち着いたのでむしろホッとした感じ。あんまりハイカロリーなことばかりやられ続けても作品構造自体が破綻してしまうし、収めるところはきっちり収めてもらわないと。シナリオにそこまで起伏はないが、その分今回も作画がやたら荒ぶっており、登場する女の子は全員が作画リソースじゃぶじゃぶ注ぎ込まれてドえらいクオリティになっている。あかねやかなは当然としても、最後にMEMちょにもスポットが当たったのはちょっと嬉しかったですね。なお唯一ルビーだけは今回も蚊帳の外だが、彼女がただ一言発した「ママ?」が結構な爆弾にもなっていたので、そこは娘としての面目躍如か。

 というわけであかねの「憑依」が中心になるはずだったのだが、幸か不幸か、いや、考えてみれば当然か、彼女の憑依は永続するものではない。あくまでキャラをトレスしてプロファイルから極限まで近づけるという「才能」でしかないわけで、彼女の都合でオンオフが発生する。前回ラストのインパクトがあまりにも強すぎたもんで「やべぇぞアクア、こんなのが隣にいたらお前はもうだめだ」と思ってたけど、そこまで万能機械でもないし、あかねがそこまで身を削ってアイを維持する意味もないからね。最終的にはアクアを揺るがす地雷ではなく、何と「生前のアイの思考をトレスして調査の足しにする、ある種の降霊装置」としてアクアに価値を見出された。そんな冷静かつ冷酷な判断あるものかよ。

 しかしまぁ、アクアとしても「アイの顔をしたあかね」をどのように処理したらいいかはどうにも判断がつかないようで、本人も言っているようにまだ「理路整然とあかねを利用価値のみで判断するか、それともいっぱしの高校生として感情的な要素を持ち込むか」は定まっていない様子。まぁ、隣にあんな女の子がいて何も考えないようじゃ、そりゃ生きてないのと同じですからね……。せいぜいあかねさんにはアクアを振り回す努力をしてほしいものである。

 今回もう1つ気付かされたというか、アクアに提示された事実は、「アクアにとってのアイは、未だ何者であるか分からない」という至極当たり前の事実だった。言われてみればそうだ。前回ラストで「もうだめだ」と思ってしまったが、別にアイが迫ってきたとしてアクアが籠絡されるかどうかもまだ分からない。生前、アクア(吾郎)は一度たりともアイと恋愛関係になったことはなく、本人も恋心を持っていたかどうかすら分からない。むしろ無い寄りかもしれない。おそらく今のアクアの中での「アイ」は母親としての存在感の方が強く、彼女の「教育」がアクアを縛り、アクアを規定していると見るのが自然なのではなかろうか。今回もあかねとのやりとりでやたらと「ここに嘘はない」と「嘘」の所在を気にしている様子があり、嘘もほんともないまぜに飲み込み続けた怪物・アイの影響が伺える。芸能界に溢れんばかりの虚実が渦巻いているのはアクアも重々承知のこと。そんな中で、アイが末期に残したたった1つの「絶対の本当」を抱えるが故に、アクアは自分が使う「嘘」についてはどうしても敏感になってしまうのだろう。まぁ、その「嘘」をあかねに使っていいものかどうかを悩むのは、アイへの感情以外にあかねへの感情も混ざっているのかもしれないが。

 こうして損得と感情の入り混じった状態でのあかねとの接点を考えると、純粋に気安さから付き合ってるかなはやっぱり強いな。今回のムーブはもう完全に片思いガールのそれでしかなかったんだよなぁ。もう、かなのポジションはそれで固定っぽいですね。最終的に「誰とゴールする」みたいな要素が重要な作品になるかどうかはよく分からんが……まぁ、あかねはあの調子なのでどこで誰とでもやっていけるんじゃないかな。その関係性を恋人といえるかどうかは別にして。

 

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 魅せるねェ……第7話。すごいよね、あのラストシーンに繋がるって、多分ほとんどの視聴者は前のシーンから想像は出来てるんだろうけど、いざ画面にドンと出されるとそこでぞわぞわと総毛立つ感覚がある。見たいものを見せてくれる、これこそがまさにショーマンシップではあるのだろう。

 というわけでひとまず「恋愛リアリティショー編」は解決ということになるのだろう。世間的にはこの題材自体が何やらゴタゴタしてるみたいだが、もうその辺の是非については前回散々触れちゃったし、あんまり余計な話はしたくないので今回はそこはいいや。ただ、前回時点で「番組自体は基本的に善で描いている」と触れた部分だけはちょい訂正する必要があり、結局アクアの矛先が番組そのものに向かったという部分だけは意識しておく必要があるかもしれない。

 何故そのことに言及する必要があるかというと、今回アクアがわざわざあかねのために動いた、その行動原理を考える必要があるからだ。前世ではそこそこ真面目な医師だったアクア。転生後、そしてアイの喪失後はすっかり生気がうせ、ただアイの復讐にのみエネルギーを費やすような「覇気のない」人生を送っているはずなのだが、時たまスイッチが入ったように変なエンジンがかかることがある。今回、あかねのピンチに全力のバックアップを行なったことは、彼の性格を考えれば珍しい傾向ではあるはずなのだ。歩道橋の上で彼女を救ったのは、まぁ必然的な行動ではあるが(そこで見捨てるような人間であるはずがない)、その後、全員で集まった後にあかねに対して「どうしたい?」と尋ね、番組そのものへの反旗を翻したことは、やはり「テレビプログラムの嘘」というものに過剰に反応せざるを得なかった彼の生い立ちがあるのだろう。

 「芸能界」と「嘘」というキーワード。それ即ち彼の人生を縛り続けるアイという呪縛の一端である。アイの生き様を最も近くで見守ってきた彼にとって、決して「嘘」は悪いばかりの言葉ではない。大ヒットのメインテーマ「アイドル」の歌詞にも「嘘はとびきりの愛」とあるように、アイの人生と嘘は切ってもきれない関係にあり、彼女の嘘と愛でもってアクアたちは育て上げられた。アイへの愛が本物であるなら、彼女の嘘はアクアの生きる目標であったとも言える。となると、彼はただ芸能界の嘘を悪きものとして断じるだけの存在ではない。今回の顛末で番組自体がめちゃくちゃになったわけではなく、あくまであかねの復活のための踏み台としてちょっとだけ制作側の意図からズレた進行になっただけであり、アクアはアクアなりの流儀で、「芸能界の嘘」を自分の望む方向に捻じ曲げただけ。それこそが彼が手に入れた「アイの生き方」の踏襲なのだ。

 そうしてアクアが「嘘」を捻じ曲げたことにより、結果的にあかねは救われた。まぁ、出演者全員が善人だったというのは多少なりとも恵まれすぎな環境ではあったかもしれないが、どうにも今回の流れを見るに、そもそも黒川あかねという人間はよっぽど流れが悪くなければ今回折れてしまうような人間ではなかったようで……なんやねんこいつ。たった一言「天才」というだけで済んでしまうような人材、アクアの周りに多すぎひんか?

 今期は黒川あかねと鳳ここながどちらもCV石見舞菜香であるというちょっとした奇跡。舞台の上で役を生み出し、見てきたものを完璧にトレスする生粋の「役者」。ここなは静香というセンスでもって自分の見てきた舞台の大スターを模倣する。そしてあかねは、徹底した独自のリサーチ法でもって、まるで警察のプロファイリングのようにしてキャラを少しずつ自己に取り込んでいく。真っ暗闇のパソコンの前で付箋紙を貼っていく様子は洋画なんかでよく見るすげぇベタな「天才」の所作でしかないのだが、その暗い熱情とパソコン前のロケーションが、ドス黒い復讐心からじっと動画編集の作業をしていたアクアのこれまでの人生とどこかで交差したかのようにも見えてくる。彼女の目標は「鎧」を身にまとうこと。そうして彼女が手に入れたとびきりの防具は、幸か不幸か、アクアを突き破る最強の矛を研ぎ澄ますことになってしまった。

 星型のアザはジョースターの血統、そして目に宿す星は……。エンディングテーマ、女王蜂が歌うテーマソング「メフィスト」は悪魔との契約をイメージさせており、1番は「私が命を賭けるから」のフレーズが印象的。そして2番のこの部分は「あなたに命が戻るなら」と続く。さて、現世に蘇ってしまった「アイ」を見て、アクアは何を思うか……。歌詞の方は「星の子たちよ、よく狙いなさい」と続くみたいですよ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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