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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 2シーズン続けて「キウイちゃん」が活躍する国、第3話。まぁ、厳密には前任は「キウィ」表記だけども。「いちごちゃん」や「りんごちゃん」はそれなりに普通の名前だと認識されるわけで、キウイちゃんだって案外キラキラネームではないのかもしれません。でも漢字で書いたらどうなるんだろう。「希初」とか? もしかして「杞憂」か?

 というわけでめでたく「4人目」の登場。いや、登場自体は1話目からずっとしてるけど、気になるくらいで引っ張っておいて今回ようやくスポットがあたる位置に入った。もう、最初から正直に書いときますが、とてもとても好きですねぇ。ええ。2シーズン連続でキウイちゃん可愛いですねぇ。こちらのキウイちゃんの良いところは、単純に「おもしれー女」なので可愛いという満足感があることに加え、そのあまりの痛々しさに心のいろんなところがチクチクしてしまうところ。単なる萌えでは終わらない、厄介さが実に刺激的です。

 延々続けててもう意味はないとは思いつつ「よりもい」と比較してみると、順番が前後したが「3人目」で加入しためいちゃんはどちらかというと結月ポジション。黒髪で世間知らずのお嬢様という共通点があるが、まぁそれくらいか。そして「4人目」のキウイが日向ポジションということになるが、強引に「不登校」というだけで結びつけようとしたがその他の要素に違う部分が多すぎるのであんまり比較した意味はなかったかもしれない。今回のエピソードにおける立ち位置だけでいうなら、どっちかというと日向よりもめぐっちゃんの方が近かったんだよな。幼馴染で、主人公が無条件に信頼とちょっとの尊敬を寄せている友人。しかしその裏には影があり、主人公への歪んだ形の依存がある。めぐっちゃんは急激なキマリの成長によってそれを自覚させられ、南と北に分かれてダイナミックなブレイクスルーを展開する最高のキャラになったが、こちらのキウイちゃんは「歪んだ依存」が別な形で現れ、現実世界だけでは張れない虚勢を維持するためにネット世界に飛び込んだ人物として描かれている。

 キウイちゃんの「あたしが変わったんじゃない、お前らが勝手に変わっていくんだ」という慟哭は私のような人間からすればあまりに刺さりすぎて過呼吸になる程のもの。そう、世間は嫌でも変わっていく。ある程度社会に順応していれば、それはエスカレーターのように自由に行われるものだが、そこからはみ出してしまった人間はもはや足を止めたも同然。世界が、同世代の人間がどんどん変わり、先へ進んでいくのに、自分だけはずっと同じぬかるみに浸かっている。そんな焦りと絶望は、あまりに身勝手だがどうしようもないのだ。

 しかしまぁ、残念ながら(?)私のような単なる引きこもりと違って、キウイちゃんにはまだまひるという「虚勢を張る対象」が残っていた。確かに実社会からは少し外れた部分はあるが、彼女は幼馴染に格好いい自分を見せるため、ネットの中ではそれなりに人気の配信者となり、Vの姿を持って立派に荒波の中を泳いでいる。そう、彼女は別にドロップアウトしたのではない、単に重きをおく次元をシフトさせただけなのだ。今のご時世、配信者として一定以上の知名度を得て活動を続けていくなんて普通の学生生活よりもよっぽど大変なはず。まひるから依頼されたMV作成も難なくこなしていたことから、彼女がネット配信やPCの扱いについて全て独学で1から学んだことは明らか。今回は分かりやすい話の都合上、彼女は天岩戸に隠れたアマテラスに喩えられていたが、別に彼女は閉じこもって停滞していたのではない。堅牢に見えた岩戸にも実は裏口があり、こっそり別な次元に出てそちらで精一杯生きていたのである。唯一「友人に嘘をついていた」という負い目はあっただろうが、それ以外に別に恥じることなど何もないのだ。

 というわけで、無事に頼もしい仲間が増えたっぽい。バンドアニメだったらパート分けはボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラムなどになるが、今のご時世で音楽活動をやろうとしたら「歌い手/絵師/作曲家/配信技師」の4人体制なのである。まー、理にかなってるわなぁ。もう、女子高生が集まっていっぱしの活動が出来ることが何の不思議もない時代だもんなぁ。そういう意味では現代ってのは可能性に満ち溢れた新しい世界と言えなくもない。若者たちは、自由な未来に向かって羽ばたいてほしいものである。

 蛇足と承知でこれは書き続けるが、マジでキウイちゃん役が富田美憂でよかった。クセの強いいいお仕事するよなぁ。あと、エンディングで公開された「MV」の出来もいかにもそれっぽくて面白かった。ちゃんと作った人は「よくあるMV」っぽさを研究してるよね。通常のアニメっぽく作っちゃうと上手くなりすぎるところを、ちゃんと静止画と文字エフェクトだけで仕上げる「その辺の歌動画」っぽい画面にしてくれているので「ちゃんとキウイちゃんが作ったんだ!」っていうニュアンスになってる。こういうのが若い子に受ける……かどうかは知らんけど。ちゃんとおじさんも現代文化に認識をアップデートしないとなぁ。

 
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