忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[110] [111] [112] [113] [114] [115] [116] [117] [118] [119] [120]

○「ID:INVADED」 6

 なんかさ、今期はすげぇシーズンだな……。ここまで見てきたアニメが全部一筋縄じゃいかないタイトルばっかりだ……これはどう評点したらいいものやら……。

 とりあえず様子を見るしかないが、現時点では決して悪印象ではない。問題はせっかく一発目で1時間(2話分)やってくれたのに、この2話でも中身はほとんど理解できないってことだ。いや、設定の部分はおよそ把握することはできたけど、まだまだ作品世界のルールがわかっておらず、今後どのようにかき回していくのかが検討もつかない。とりあえず「穴あき」と呼ばれる犯人が捕まってホッとしたけど。次回以降は毎回違う殺人犯を追いながらジョン・ウォーカーの謎に迫るデザインになるのかな。奇しくも中の人つながりで「トクナナ」と被ってる部分があるのは気になるが……。

 いやいや、そんな細かいところは気にしなくていいのだろう。本作で最も気になるのは、どう考えてもその特異な映像表現だ。「殺人者の殺意の中に入る」という、文字で書いたらますます意味のわからない概念。この分からなさはどこか「C」という謎の経済戦争アニメを彷彿させる。あれもよく分からない異次元でよく分からない代替バトルを展開すると現実世界に影響が出るという設計で、その「よく分からない異次元」をどれくらい「よく分からなく」描けるかに心血を注いでいた感がある。今作の場合も、やはり一発目でインパクトがあったのは異次元の謎描写の部分で、「バラバラの主人公」と「パズルのように接続する世界」という意味不明な状況が、有無を言わさず映像で説明されてしまうところはかなりの剛腕と言える。こういうことができるアニメは嫌いじゃないんだ。まぁ、ここからどんどん訳が分からなくなったり、一発目がこけおどしでこの後単なる刑事物に落ち着いたりする可能性はあるが……多分、そんな生易しい作品にはならないんじゃないかなぁ。

 不安があるとすれば、製作担当がまさに「トクナナ」を担当したNAZであるという部分か。割と省エネ気味のキャラデザなので通常描写だけなら負担は多くなさそうだが、1話目でいうとバラバラ人間の描写のようなコストがかかりそうな演出を毎回やると、すぐにスタミナが尽きそう。そして、今作はそこに力を入れないと意味がなさそう。監督はあおきえいなので見せ方自体に不安はないと思うのだが、本当に描きたいイカれた世界をアニメにし続けるだけの力があればいいのだが。

 そういえば、今回拉致られたショタみたいな新米刑事、CVがM・A・Oなのね。あなた、つい最近もどこかでスーツ姿のまま拷問で台に縛り付けられてませんでした?(そっちは穴空きどころじゃすまなかったが……)

拍手

PR

○「映像研には手を出すな!」 7

 どうにも前クールで溜まった鬱憤を晴らさんがために今回は評点が大盤振る舞いになってる感があるな……ただ、ここ数年の傾向として、「下の数字はたまに使うけど上ってさっぱり使ってないな……」という自分の評点基準への疑問が浮上しているため、少しずつ上に傾けるように意識してる部分があるんだ。今までだと「6→面白い」「7→超面白い」「8→傑作」「9→生涯ベスト」くらいの感じだったので10点使うチャンスがないし。まぁ、多分死ぬまで使わないままなんだろうけど。そんなわけで、多分ブログ開設時の配点より05点分くらい上にずれてると考えていただいてもいいかもしれません。

 閑話休題、そんな言い訳をしつつだが、今作はそれだけの価値を見いだせる気がする作品だ。何よりとにかく、「1話目でのワクワク感」が尋常ではなく、作中のキャラ同様、「アニメとして描かれる」ことの喜びに満ち満ちている。ここまではっきりと「アニメでしか描けないこと」をやってのけているのを見ると、それだけでいろんなところを刺激されまくって目が覚めるような思いだ。

 監督はあの湯浅政明。強烈な個性派監督として名を馳せているが、そんな彼がテレビシリーズを担当するのは「ピンポン」以来なので実に6年ぶり。その間、3作の劇場アニメを作っていたわけだが、やはりテレビシリーズでの作劇が見られるというのは劇場作品とは違った期待感がある。私個人では、結局「君波」だけ観に行けなかったのだが、「夜は短し」と「夜明け告げるルーのうた」の2作は視聴しており、感想はこのブログにあげた通り。湯浅さんのオリジナリティがバリバリに出ている部分を評価しつつも、どうしたって2時間弱の劇場作品にまとめるに際して損してる部分もあった気がするというのが素直な感想だった。それに対してこのアニメである。もう、正直1話目だけでも劇場作品1本みたかのような満足感がある。湯浅さん独特の色彩加工やベタッとした「アニメ」の描写が作風にこの上なくマッチしており、設定を組み上げただけの1話段階でも、今作の最大のセールスポイントがなんなのかが十全に理解できるのだ。まぁ、原作は未読なので現時点では勝手な憶測でしかないんだけどさ(漫画喫茶で読もうかと思ってたのだが、うだうだしてる間にアニメ化が決定したので文字通り手を出せなくなってしまったのである)。

 今作の眼目は空想世界の描き分けであるが、非常に面白いのは、主人公たちトリオがいる「現実」世界も、実に「空想的」であるという部分。主人公・浅草みどりが引っ越してきたアパートの構造も現実ではあり得ないし、ダンジョンのような学校の構造は言わずもがな。その世界自体に、子供の頃憧れたご近所ファンタジーや空想秘密基地のギミックに溢れた謎ワールド。そんな世界に生きている彼女たちが空想世界のアニメーションに憧れるという設定は珍妙ですらあるのだが、その「一歩先の空想」はきちんと区分けされ、「アニメの持つ力」がきちんと「アニメで」表現されるのである。こうして一見トリッキーに見える作劇でもちゃんと世界構造に線引きができて、「アニメだ」と一発で分かる映像のくせにやたらと現実に肉薄し、一歩先の世界を描けるのが湯浅作品の最大の魅力と言えるだろう。我々「外の世界」の視聴者は、ただ言われるままに彼女たちの空想旅行に身を任せれば良い。二重三重に待ち構える「アニメーション」が、我々を迎え撃ってくれるはずだ。

 ついでに書いておくと、キャスティングについても冒険しているのは期待したい部分。主人公の浅草役はどうやら女優業がメインの人らしいのだが、この声ならそりゃ声優業で声がかかってもおかしくない。発声などはまだ「声優的」でない部分があるものの、役の定め方はすでに完成しており、一癖ありそうな浅草氏のキャラにはマッチしているように思う。そして(個人的には1話目ですっかりお気に入りになった)金森氏にのみ、歴戦の声優である田村睦心が起用されている。田村少年がこういう声だしてるのを聞くのは案外貴重なのだが、1つ1つの仕事が楽しそうで何より。そしてメインヒロインになりそうな水崎氏役には事実上これがデビューとなる新人声優を起用。またこの子が初めてとは思えないくらいに達者で、「さすがアイムは新人育成がきっちりしてやがる」と膝を叩くことに。「女優」「声優」「新人声優」という3人で組んだキャスト陣のこれからの発展も要注目。各方面に刺激が多い作品だ。こうした際立った製作体制で作品を展開できるあたり、やっぱりありがとうNHKなんだよなぁ。

拍手

○「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」 6

 さぁ始まりましたね。大元となる原作が確か本放送時は震災で最終回が延期した記憶があるので、あれから既に9年。「叛逆」から数えても6年強。随分久しぶりに帰ってきたまどマギワールドである。

 「外伝」という名を付されていることからもわかる通り、今作は一応サイドストーリーという位置付けになるらしい。とはいえ、ソシャゲの方も配信から2年以上が経過しており、随分独立したコンテンツとして進行しているのだろうと想像できる。なぜ「想像」にとどまるのかといえば、わたしゃソシャゲをプレイしていないからだ。配信開始当初はやろうと思ったこともあったのだが、当時の私はまだスマホを所持して間もなかったことに加え、適当に購入したスマホが信じられないほど低スペックだったせいでダウンロードすらままならなかったのだ(まじでUSBメモリにすら劣るような容量だった)。まぁ、配信直後はメンテメンテで大変だったし、結局その後もめちゃめちゃ面白いみたいな話も聞かないので、余計なソシャゲは増やさなくて正解だったと今は思っているけど。そんなわけで、「まどマギ」は間違いなく好きな作品なのだが、今作については初めての接触になる。

 初期配点は前作へのリスペクト込みなので現時点では「よく分からん」が正直なところ。しかし、やはりこの「分からん」まで含めてのまどマギワールドである。思い返せばはじめの一歩だって本当にわけが分からんかったのだ。全く組み合わせられるとは思えない異質な要素を無理やり固めたようなキメラな印象の作品がスタートし、それが回を重ねるごとに没入度が上がり、伝説の3話・10話を超えてシリーズは無事に完結。そこで満足したはずなのに「叛逆」を打ち込まれてますます混迷。続編は有るのか無いのかと今だに答えは出ぬまま待ち続けている状態だ。そんな「今だにわからないもの」の外伝なのだから、やっぱりそこにはわからないものが出てきて欲しいという気持ちはあった。

 気になるのはその座組み。今回、シャフトの顔とも言える新房さんが「アニメーションスーパーバイザー」というよくわからないポジションにクレジットされており、監督名義はなんとイヌカレーである。今だにどんな存在なのかよくわかっていないイヌカレー。もちろんアニメの監督名義なんてのは初のことだろうし、どんなディレクションになるのかは見当もつかない。一応シャフトからは宮本さんが「副監督」名義で担当しているので骨子に問題はなかろうが、果たしてこの後のデザインがどんな方向に飛んでいくのかは誰にもわからないのだ。まぁ、「叛逆」の時点でイヌカレーはかなり作品の根幹に携わっていたし、もしかしたらまどマギワールドについて一番理解してるのはイヌカレーなのかもしれないけども。

 とにかく、1話目ではそうして「奇怪な」座組みになっていることがよくわかるスタートになっている。安心品質といえばそれまでだが、やはり何度見ても落ち着かないような、ただただ不安にさせるガジェットの構成はさすがである。あとの問題は、こうして生み出された新たな世界基盤から、どんな物語が紡がれていくのか。正直、心配のタネはその一点だけだ。映像表現にはおそらく問題はないだろうが、何しろソシャゲ原作なんてものはつまらなくなるアニメの代名詞。いかな「まどマギ」とて、そのくびきから逃れられるのかどうか。例えばオープニング映像(今回はエンディング)では多数の魔法少女の姿が確認できるが、ソシャゲアニメの常として、無駄にキャラクターを大挙させてグダグダになるのはよく有ること。本作もそうした「ゲームファン優先の見せ方」を採用してしまうと、作品の本質を見失う可能性は充分あるだろう。そこにきっちりと「まどマギワールド」の矜持を見せることができるか。スタッフの根性の見せどころである。

 とりあえずキュゥべえがその辺にちょこんと座って言葉を発するだけでも、胃の腑のあたりがざわざわする感覚は健在だ。さぁ、新たなトラウマを植え付ける作品になってくれるか否か。

 

拍手

○「恋する小惑星」 6

 さぁ、今期正規の枠でスタートする新番組一発目はこの作品だ。もう、はっきり言ってダメな作品だ。何しろタイトルからして隠そうともしない露骨な百合狙い、ダメだ。動画工房の丁寧な作画で描かれたキャラ描写とゆったりと掘り下げる情感のこもったシナリオ展開、ダメだ。キャラデザは「うざメイド」を担当したり、「三者三葉」などの丸っこい描画を得意としている萌えのテクニシャンのようだ、ダメだ。挙句にそのキャラデザを引っ張ってきた監督はあの「わたてん」を作り上げた人だという、ダメだ。もう、エンディングのコンテ作画なんて徹頭徹尾ダメだ。やるに事欠いて、親友の百合脳キャラのCVがよりにもよってうえしゃまだ、もう、最低最悪のダメだ。これは、人をダメにするアニメだ。

 いわゆる「きらら系」の枠だが、きららアニメは前作が「まちカドまぞく」という予想外の場外ホームランを叩き出してしまったせいで評価軸が揺らぎそうなところだったが、今作はシャミ子の生み出した埒外のストリームに引きずられるでもなく、かと言って完全に原点回帰の脳死萌え作品に落ち着くでもなく、きちんと「進化するきらら系」の流れを継承した作品に見える。なんだろう、メインキャラの志の高さとでもいうかな。単なる愛玩動物としての萌えキャラではなく、きちんと芯を持って「前に進める」ヒロイン勢とでも言おうか。やはり「はるかなレシーブ」→「アニマエール」→「まちカドまぞく」という流れは確実に新時代の幕開けを告げるものだったのだ。あ、その前に「ゆるキャン」もあるのか。やべぇ、きららの時代強い。

 冒頭で「幼い頃出会った男の子が」というスタートだったので「おっ、男の子を率先して出していく潔い姿勢か?」と思ったらそんなわけもなく、むしろそこからの反動を利用し、ロープワークで思い切り逆方向に振り切ったムーブ。何しろ親友ポジの子がデフォルトで百合脳。「男が近寄ると妨害しかしない」とかいう重いネタも軽く導入で使えるような時代になったのかと思えば感無量。ぶっちゃけ1話で一番気になっているのはそんなわけでお友達ポジションでうえしゃまボイスの彼女なのだが、まぁ、今後の展開を考えればメインの2人の邪魔にならないようなところでこっそりサポートに回ってくれるんだろうな。ゆるキャンいえば斎藤ポジなのかな。いや、それだと強すぎません? えーと、よりもいでいうとめぐっちゃんポジション……(どんどん強さが増す)。まぁ、とにかくいい友人に恵まれたようで何よりだ。

 そんなスタートだった割に、メインヒロインになりそうなあおもきっちりキャラを立てていきなり可愛らしさがダイレクトアタックしてくるし、典型的な主人公タイプのみらも、なでしこのようなパワーがあり、「ライフルイズビューティフル」のひかりのような愛嬌もあり、決して脇のキャラにおんぶにだっこでもなさそう。これに地質部の個性豊かな先輩たちを加えて、1話目からいきなり見どころが多くて目移りする。その割にとっちらかった感じがせず、そこかしこに見受けられる「恋」の萌芽をゆっくり拾っていけるような余裕もある。実にありがたい1話目である。

 正直、この1話目は楽しみな1話目です。今後ダラダラと動物園みたいになって雲散霧消する可能性もゼロではないが、この導入ができるアニメなら、今後も惰性で描かず、ちゃんとファンの見たいものを見せてくれる展開になるんじゃないかな。原作は全然進んでいないようなので1クールで一旦まとめなきゃいけないのは時期尚早な気もするが、ほら、間はわたてんの2期でもやってもらえば……(どうしてもうえしゃまの声を聴き続けたいようだ)。

 

拍手

○「妖怪学園Y 〜Nとの遭遇〜」 4

 今期新番組のくくりでいうと、実は年またぎで早々にスタートしていた作品があったのよね。年末年始はゴタゴタしててアニメの処理がなかなかできなかったので、結局年明けてからの視聴。今期は何本くらい新番組が出てくるんでしょうかね。

 さて、こちらは「妖怪ウォッチ」シリーズの新作である。基本タイトル「ウォッチ」が一旦幕を降ろして別な切り口の作品が始まるってのは「シャドウサイド」の時と同じ展開だし、劇場作品で先んじて宣伝してるってのも同じ。かてて加えて主演が田村少年ってのも「シャドウサイド」と同じ(?)なので色々と嫌な記憶を刺激されるが、今回はまだ「シャドウサイド」ほどアクが強くないので見にくいこともない。まぁ、やっぱり無印の「ウォッチ」に求めてる要素は何一つ無いので、あんまり面白そうとは思えないのだが……。こうなると「妖怪」っていうか「なんか人ならざるもの」っていうやんわりとしたくくりだけで接続される作品群ってことになってしまうので、タイトル自体の統一感も感じられなくなってるのがなぁ。

 劇場版でも推してた要素として「Youtuberいっぱい出てるよ」みたいなノリがそのままアニメシリーズとしても残ってる感があり(OPアーティストがそうらしい)、現代の子供に受けるための方策をあれこれ考えてるんだなぁ、という部分には感心したり、ついていけないことを寂しく思ったり。本当に子供たちってYoutuberに夢中なんですかね。子供文化に接するチャンスがないおっさんには理解できない領分ですよ。

 結局、「妖怪」っていう題材をコミカルな「あるあるネタ」みたいな部分に落とし込んだことが「妖怪ウォッチ」のエポックメイキングな部分だったわけで、その妖怪を「単なる不気味な敵キャラ」に設定してしまうと、あんまり「ならでは」の要素が出てこないので楽しみは減ってしまう気がするんだよね。「シャドウサイド」はその路線でピンとこないものになってたし、今作は「変身ヒーロー」という要素を導入していることもあって、ますます他の子供向けアニメとの差別化が難しくなっている気がする。まぁ、細かいことに目くじら立てるようなジャンルでもないし、いつも通りにヌルく見守っていけばいいかと思うわ。

拍手

○「ハイスコアガールⅡ」 5

 ようやく、今期のゴールにたどり着いた。今期の新番チェックはトータル40本。前クールの33本から大幅増で、減衰期は単なる一過性のものだったのかと悩ましいところだ。今期はこれらを含む52本が視聴対象ということになる。50本超えは3期ぶりなのでこれまた久しぶりといえば久しぶり。ただ、現時点で注目作というか気に入ってる作品は原作付きの物が多いため、どれくらい感想が書けるかは微妙である。

 さておき今作。せっかくラストを飾る作品なのだが、ぶっちゃけ全然新番として見ることができない。というのも、まず1期の放送が1年前、そして、その際には何故か12話まで放送されたのち、1315話はOVA扱いとなり放送は無し。今回第2期のスタートにあたり、10月頭からこのOVA3本が順次テレビ放送され、ようやく今回のスタート(つまり16話)にこぎつけた形。つまり、一応今週が新番組ではあるのだが、私としちゃぁここ数週間はずっとこの作品の「あいだ」を観ていたのでさっぱり新番じゃないってわけだ。なんか不思議な放送形態だが、まー、ファンからしたら結果はどうあれ順調にアニメ化が進んでいるのだから喜ばしいことなのだろう。

 基本的には1期からの差別化はほとんどなく、スタッフもほとんど同じままで続いている第2期。つまり印象も評価も1期と完全に同じになるわけで、1期の時の最大の印象は「権利関係、今度はちゃんと注意したんやなぁ」くらいだった私からするとそれ以上でもそれ以下でもない。そこまでゲーム云々に共感を得られない身としては、「このデザイン性は本当に振り切れてて楽しいなぁ」という部分こそプラスだが、癖の強いCGデザインのキャラデザとの融和で「これを楽しんでいいやらなんやら」という半端な印象を抜け切らない。まぁ、ちょい甘酸っぱい青春絵巻として、なんとなくで追いかけさせてもらえればそれでよかろうよ。

 ちなみに個人的に楽しいのは大野役の鈴代紗弓の存在である。初登場時、この大野役が「初主演」というなんとも不可思議な状態で、「主演も何も、しゃべらへんやんけ!」となっていたのだが、その後わずか1年の間に「ぼく勉」の武元をはじめとしていくつものメインキャラを演じ、気づけば若手注目声優の1人になっている。「大野役がきちんと次のキャリアにつながったんだろうか……」となんとも不思議な気持ちである。

 

拍手

 やぁみんな! サイコパス大好きおじさんだよ!! ……あかん、いつも通りのテンプレートで書いたらやたら怖い字面になってしまった……。でもでも、やっぱり大好きおじさんだよ!

 今期注目作の1つと言っていいだろう。もちろん、あの人気シリーズPSYCHO-PASSの完全新作という部分もそうだが、なんと今作はノイタミナの謎パワーを利用して(?)、毎話1時間の8話構成という史上類を見ないデザインのテレビ放送になっているというじゃないか。この設定がどれほど効果的に活かされるのか、今後の展開に期待である。考えてみれば過去にも1時間放映作品というのはわずかながら存在しており、特に同じくフジテレビ枠だった「刀語」はその放送形態自体にも意味があり、傑作と呼んで差し支えない作品に仕上がった。今作はぶっちゃけそこまでの狙いがあってのデザインではなかろうが、これまで見たことないものが出てくるのは歓迎すべきことだろう。単純計算で30分アニメ16話分になるわけで、8話といえども1クールアニメよりもたっぷり楽しめるのは間違い無いのだ。そして今作は1つ1つのエピソードの情報量が残酷なくらいに多いので、できることなら短期間でドドっと走り抜けてもらった方がありがたいのも事実だろう。是非とも、この形式で完成させたことが有意味だったと思えるような作品になってほしいものである。

 そんなわけで、1話目はたっぷり1時間で1エピソードやるのかと思ってたら、なんと、特に綺麗には終わらず普通に続いた。一応「主人公バディ2人の顔見せ回」という狙いはここまでで完結したとは言えるので、あとはズブズブと世界の深みにはまっていくことを楽しみにして待てばいい。今作の良いところは、「続編」と言われるアニメって前作の人気要素をそのまま借りてきてなあなあのままで作られることも多いのに対し、容赦無く旧作を刷新し、新たな体制で攻め続けてくれるところである。

 1期から2期への変更もそうだったし、劇場版展開での視点のスイッチも新鮮だった。そして3期に入ってさらに作中での時間は進む。どれくらい設定を引き継ぐものかとドキドキしていたが、なんとあの霜月美佳さんが課長に!!! すげぇ! やったぜ美佳さん! そしてこの昇進が一体どういう背景で行われたのかもなんとなく想像できるように作られているのがニクいところ。劇場版三部作の1本目で大活躍していた美佳さんだが、2期の頃の最高にみっともなくて素敵すぎる美佳さんがさらにワンランク成長し、「シビュラの犬だけど、犬なら犬らしくせいぜい生き抜いてやる」という根性がすげぇ格好いい方向にブラッシュアップ。その上で、常森・狡噛という鉄壁の2人はシビュラからすれば痛し痒しの存在であるのに対し、霜月さんはいつだってオール・ハイル・シビュラであることに変わりはない。いきなりシビュラの根源的存在とも言える局長とのツーショットで登場して阿吽の呼吸で話を進めているあたり、もう、彼女は「シビュラの犬」ではなく「シビュラと公安を繋ぐ窓口」として完全に地位を確立したと見ていいのではなかろうか。その上で、新キャラたちの無茶苦茶にも理解を示すという「器のでかさ」まで見せつけ、もう、この世界を代表する「シビュラの外の人間」のエースと言って差し支えない。常森・狡噛・そして霜月。彼女たちが見据える未来に、新たなシビュラの世界が待っているのではなかろうか。

 まぁ、そんなわけで体制側もすっかり安定したのだが、そのほかの続投はなんと雛河のみってのがびっくり。まぁ、ギノさんは海外を舞台に暗躍しているようだし(狡噛さんと連絡とってるんかなぁ)、東金さんもいるわけないのだが、須郷さんはどこに行ってしまったんだろうか。あと六合塚さん。唐之杜さんは相変わらずなんだから、どこかで久しぶりにねっちょりしたレズプレイを見せてほしいものだが……彼女も多分ギノさんたちと同じようなポジションで出向してるんだろうね。「開国したシビュラ」って、それくらいに影響力のでかい設定だからね。

 というわけで、ほぼ新人ばかりで固められた舞台になるわけだが、なんかありえんくらいにキャストがクドい。執行官が諏訪部・大塚・名塚って、これだけで国が転覆できそうな陣容なのだが、今後どんだけ悪さするつもりの連中なのだろうか。まー、東金さんがある程度「内部で暴れまわる」パターンはやっちゃったし、むしろ今回の2人はあんまり腹芸が得意そうには見えないタイプなので、少しずつメインの2人に信頼を寄せていく普通の刑事物っぽい展開になるのかしらね。今回は(今回も?)敵ははっきりしてて、今までにない「集団でシビュラをだまくらかそうとする連中」という設定のよう。槙島・鹿矛囲の場合は一応個人が相手だったわけだが(鹿矛囲は「個人」というのは無理があるが……)、チーム戦みたいになって相手サイドにも巨大な脳が控えているとき、シビュラの持つ絶対性はどこまで保てるものだろうか。

 とりあえず、僕はこの「シビュラを中心に据えた世界でどったんばったん大騒ぎ」という設定がとにかく大好きなので(だからシビュラがほとんど関係ない劇場第1作はあまり好きじゃなかったので)、是非とも今回の敵サイドには大胆に日本の中枢に切り込んでもらいたい。そして、もしシビュラの絶対性が揺らいでしまった時、霜月美佳がどんな顔をするのかを見せてもらいたい。世界は、彼女のために回っているのだから。まー、残念ながら彼女本人はそんなこと言われても一切嬉しくないだろうけども……。

 

拍手

○「星合の空」 5

 1話目を録画ミスって見られなかった作品その2。「食戟のソーマ」は原作知ってるから別に構わなかったけど、こちらはなんとアニメオリジナル作品。流石に1話目が観られなかったことの影響はでかい。しかもこれって配信とかもしとらんのかい。どうあがいてもフォローできずに残念無念。

 そして幸か不幸か、2話目を観た印象では「うっ、1話目がどうだったのか割と気になる……」というレベルの作品になっている。作品全体のクオリティが格別高いというわけではないのだが、何しろわざわざアニメオリジナルで「男子中学生ソフトテニス部」というクッソ地味なテーマを扱っている作品。なかなか他に類を見ない切り口なので、果たしてどういう導入だったのかはやっぱり気になるだろう。2話目を見ただけでもなんとなく何があったか予想できる部分はもちろんあるのだが、主人公チーム2人の関係性とか、主人公のなんか不穏な家庭事情とか、説明がないと流石に分からない部分についてはどうしたものかと思案中。あんまりどっかのサイトであらすじだけ見るってのはやりたくないんだけどなぁ。ほんと、録画をミスったことでの自業自得の極みである。

 さておき、作品の方はやっぱり地味は地味。だけどわざわざこのテーマを拾ってきたってことはきちんとこの舞台で描きたい何かがあるってことなんだろう。いわゆる「不良部活に強いやつが入ってきて更生してから目指せ全国!」みたいな話、つまり「あひるの空」と同じかと思ったら、部員自体もあんまり不良ではなくて単なるサボり連中だった。主人公がわかりやすく地雷な性格ではあるが、設定はわかりやすいしスポ根ものとしては見やすいデザイン。テニスのフォームなんかもモーション取り込みを駆使しているのかかなり丁寧に描画されており、今後の試合展開なんかも案外楽しみではある。

 そしてこれだけ男子中学生を集めてやることはやっぱりホモォ方向。いきなりダイレクトに「好きなのか?」とか聞いてホモ関係性を内定させたのはちょいビビったが、今のご時世にこれくらいのことが許容される社会は普通なのかもしれない。まぁ、グラウンド20周して汗だくになってるであろう野郎どもが指を絡め合って握手するのは流石にどうかと思うが……。その辺りの掘り下げに関しては、同じ「テニス」というテーマを扱った作品は他に無いし、ダブルスを経ての関係性の展開などでドラマ展開に期待しよう(当方、テニスとテニヌは区別しております)。

 

拍手

○「食戟のソーマ 神ノ皿」 ー

 白状すると、実は第1話の録画をミスって観られなかった作品その1。つまり、他の作品と違って1話目での評価も出来なければ、1話で何してたかも分からない状態の2話目を観なきゃいけないっていう。まー、続編作品に関してはいちいちそういう部分気にしなくていいから楽だけど。それにしても放送局少なすぎんよー。

 前クールから随分空いたかな、と思ったけど確認したら1年半前だったのでいうほど久しぶりでもないのね。ただ、前クールの時点で既に適当にしか観てなかったからあんまり印象が残ってなかったんだろうな。「どのへんから再開するのかしら」って思ったらかなり半端なところで終わってた。いきなり食戟ど真ん中って。本来なら盛り上がるべきところなんだろうけども、多分原作もこの辺りの時点ですでに惰性でやってる感が強かったので、あんまり劇的な盛り上がりにはならない気はするな……。アニメって、最終的にどこまでやるんだろう。原作最終回までいくのかしら。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[07/13 デュッセル]
[07/13 デュッセル]
[07/12 seachicken]
[07/09 とみしの]
[07/07 NONAME]
バーコード