忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[179] [180] [181] [182] [183] [184] [185] [186] [187] [188] [189]

○「新妹魔王の契約者 BURST」 5

 三本目のマヨネーズ、堂々たるエロの2期目がスタート。ぶっちゃけ1期のこととか殆ど覚えてないけど、まぁ、多分なんとかなるでしょう。

 1期目はとにかく酷い作画状態でスタートしたために第一印象が最悪だったが、最終的には潔いエロさの発揮、そしてサキュバスを中心にしてる割には案外まともに成立してるシナリオなどの要素からいくらか盛り返して「まぁ、こんなもんじゃない」というレベルでフィニッシュしたが、今回はプロダクションアイムズも体制を整えてきたのか、作画状態もいい感じでの導入になった。2期目ということで、既に澪や柚希がデレた状態からスタートしているために余計な手続きを踏まずにさっさと「従順エロ」に突入し、ストレスもなくさくっと雌犬プレイが出来る快適さも評価したい(何の評価だ)。

 こうして並べて見ると、3本並んだエロ作品にも各々個性があり、「落第騎士」はあくまでラッキースケベですよ、という言い訳を用意した「エロ要素もあるラノベ」、「ヴァルキリードライヴ」は完全に「エロギャグ」というよりも「エロ馬鹿」、そして今作の場合、ラノベではあるものの、どっちかっていうと18禁の二次ドリあたりから本番シーンだけを削除したような、完全に「エロのための作品」である。規制のかけ方は「ヴァルキリードライヴ」に比べてこちらの方が厳しく、一見すると公序良俗に配慮しているように見えなくもないが、実際に行われているシチュエーションを考えると、こちらの方が純粋な卑猥さでは上を行くのだ。そう考えると、「今期最もエロい作品」というのはこれなのかもしれない。こんなにエロについて考えてしまうようなクールになるとは思わなかったが……まぁ、とにかくあの手この手でBDを売るために頑張ってくれ。アニメバブルも限界と言われている昨今、同じクールでエロ作品がせめぎ合ったらどうなるのか、それはそれで見ものである。シナリオラインとかについては、特に書く事も無いから触れなくていいよね。

 中の人については、どこぞの高校でチューバを吹いていた朝井彩加の貴重な主演作ということで、彼女には大事にしてもらいたい。気付けば今回からの新キャラにはトランペット吹いてた人の中の人もいるわ。よりによってポンコツな方2人が別作品で邂逅するなんて……楽しそうでなによりです。トゥッティ。

拍手

PR

○「ヴァルキリードライヴ マーメイド」 5

 AT-Xでの視聴だとさぁ、「落第騎士」→「これ」→「新妹魔王」っていう恐ろしい編成になってるのね(間にKが挟まる)。もう、マヨネーズを3本口の中にねじ込まれてる気分。もうちょっと胃に優しいプログラムにしてもらえませんかね。

 監督・金子ひらく。製作はアムース。OK,分かった。もう何も説明はいらないよ。金子ひらくと柳沢テツヤがいれば日本のおっぱい業界は安泰さ。そんな業界があるのかどうかもよく分からないがね。HAHAHA。とにかくそういうやつだ。設定としては基本線は「ソウルイーター」派生だが、学園の設定とかパートナーとの関係性を考えると「フリージング」の方が近いかも。武器になる能力を持つ女の子と、それを操る方の女の子がいて、なんか分かんないけど戦う。まぁ、多分魔女が出たりノヴァが現れたりするんだろうさ。そのために修行してる機関だと思わないとやってられないからな。そして、この世界の独自設定として、武器の方の女の子は性的に絶頂しないと変形しない。……うむ、分かりやすくて良い設定だな。何がなにやらだが、たとえば今回は謎ハンマーの子なんてドMだから虐待しないと変身しないんだぞ。少なくともこいつらが世界を救う英雄になるなんてことは金輪際無いな。一安心だ。万一敵に急襲された場合、相手に一旦待ってもらってから濡れ場を演じる必要がある。今回もスタジアムの中では敵キャラの方がさっさと武器化して攻撃をしかけ、「ほらほら! さっさと変身しないか!」みたいなこと言ってたけど、あんな攻撃を受けてる最中にいちゃいちゃしてアクメるやつなんているわけないな。いや、実際いたけど。どんな世界だ。その潔さは良しとする。

 まぁ、あとは「いつも通り」の一言で片がつくな。「おっぱいが描きたい」というその一念だけでこんなものが作られるのだ。一応ゲーム原作? メディアミックスで色々と同時に展開しているようだが。ちなみに、ゲームの公式サイトを見に行ったらどんなゲームなのかはよく分からんかったが、一番最初に載ってるキャラのCVはあやっぺだったぞ。またスケベが爆発してるのか(ちなみにソシャゲ版だとへごがトップ)。ちょっとやってみたいな!

 いつも通りのアームス作品なので映像はそれなりだし、とにかく乳首に気合いが入っている。その分武器のデザインなんかは適当であるが、そんなとこ気にする作品じゃないから放っておいてもいいだろう。あとはどれだけ丹念に濡れ場まで持ち込むシチュエーションを作りあげ、濡れ場を演じきるか、という勝負だけ。いつものように「馬鹿だなぁ」という感想が持てる作品になればよいね。とりあえず1話目には言っておこうね、「馬鹿だなぁ」。

 中の人は、主人公の処女ちゃん役が「もう1人の井澤」こと井澤美香子。声優業界の井澤人口増加とミカコ人口増加にどちらも貢献している。「わかばガール」に引き続いてのメイン起用。こちらも駆け上がってくるのだろうか。分かりやすいアニメ声なので使いやすい部類だとは思うが、この作品でどれだけ活躍しても先に繋がるビジョンが見えにくいのはちょっと気になるところか。他にも「ダンまち」に続いてしかこが関西弁キャラを担当。奈良県民、頑張ってます。そして一番の衝撃は処女ちゃんの相方の月海みたいなやつである。しばらく無言だったし、格好良い系のキャラだからCVで言ったら甲斐田裕子とか、伊藤静とか、そっち方向で攻めてくるんだろうなー、って思って見てたら……井口やんけ。笑ったわ。別におかしいわけじゃないのに、なんか笑ったわ。井口もこういう役で後輩をリードする側に回るのかー。そろそろ落ち着いてくる年齢なのかなー、って思い直したら……あのエンディングである。落ち着け。もう、最終的にエンディングが全部持ってった感もある。こういうストレートな電波ソングは久しぶりです。いいぞもっとやれ。

拍手

○「ご注文はうさぎですか??」 5

 最近ウサギヒロインが多いと思いません? 雑魚小隊のバニーガールにウサミン星人、そして刃の聖者まで。なんだろう、ウサギブームがすぐそこまで来ているのか。まぁ、今作のメインウサギはジジイなんですけども。

 こうしてまた心ぴょんぴょんする時期がやってきましたね。とはいえ、私はあんまり心ぴょんぴょんしない勢なのでとりたてて感慨もないのですが。「きららアニメは割と好きなものが多いのに、これはあんまりヒットせんかった理由はなんだろうなぁ」と色々と考えても、なかなか理由らしい理由も浮かばない。今回1話目を改めてしっかり見て、ひょっとしたら「世界のバックグラウンドの虚ろさ」みたいなものが理由なのではないかと思い至った。たとえば「ひだまり」「ゆゆ式」「きんモザ」なんかを並べて見ると、どれもこれも全て「普通の高校のお話」なのだが、今作では学校はメインの舞台にならず、「どこともしれない町の片隅、女の子だけで運営している喫茶店」というおよそ現実にあり得ない場面が展開されている。チノちゃんやココアが喫茶店で働いているという状況は、遊び盛りの子供たちが不当に労働を強いられている状況であり、少なくとも日本だったら法に触れる部分すらある。部活もなく、レジャーもあまり無いこの世界、彼女達は働いてばかりで人生を楽しめているのだろうか、と心配になって……こないけども。楽しそうだけども。とにかく、あまりに「私の知っている女子高生や中学生」の生活様式とかけ離れているために、今ひとつ現実感が湧かない、それが入り込めない理由なのだろうか。

 んー、無理矢理考えた理由付けとはいえあんまり説得力が無いな。そんなこといったら「きんモザ」の生活がリアルってことになってしまうが、絶対そんなわけないしな。しょせん何が描かれるかは程度問題だし……わからんなぁ。「ジジイが転生したウサギ」とか、微妙なホラー要素がひっかかってんのかな。まぁ、とにかく「日常というにはイレギュラー過ぎる」というのが、僕の心の障壁なんだと思います。

 しかしまぁ、そんなことを言っても2期目ともなれば馴染んでくるもので。今回1話目を見た印象は、1期の時よりも随分受け入れやすいものになっていた。「チノが店の客入りをあんなに気にしてたっけ?」とか気になる部分も残ってはいるのだが、既に用意された人間関係を適当にかき回すだけでも話が作れるという2期もののメリットは充分に享受出来ているように思う。スタッフにも若干の変更があり、製作スタジオにキネマシトラスが参加したりもしているので、その辺の微妙な設定の変更が無意識下で効果を及ぼしている可能性もあるな。1期はあんまり真面目に見られなかったけども、今回は少し内側に入って見られるかもしれない。

 キャラとしては相変わらずのシャロちゃん推しです。上の論調に関連づけて考えると、「一番現実的な生活してるやつ」だからかも。あと単純に「最も直接的な百合だから」っていうのも理由かも。まー、男なんてほとんど出てこない世界ですからね。ティッピーは「男」にカウントしていいのか分からんけど。八奈見乗児の休養の知らせとかを考えると、今作も「清川元夢が元気なうちに作っておかないと」と余計な心配をしてしまうな。

 ちなみに、中の人ネタだと「世界を壊すウサがある」っていうネタを思いついたので、誰か使って下さい。

拍手

○「対魔導学園35試験小隊」 5

 ラノベアニメはまだまだ続く。なんか、一流の空戦魔導士に育て上げるつもりだけど大事なところは「言わなかったっけ?」ってすっとぼける教官とかに教えてもらえばいい気がする作品。

 とりあえず1つ心配なのは、これ、SILVER LINKの製作なのね、同社は今期「庶民サンプル」と「落第騎士」の2つもやってるんだけど、大丈夫だろうか? どれもこれもそんなに気合い入れて頑張らなくてもいい気がするんだけども、前クールも「ケイオスドラゴン」「プリズマイリヤ」「のんのん」の3本立てだったし、製作時期ずらしてるにしてもそれなりに負担はかかってそう。無事に1シーズン乗り切れることを祈ります。

 今作は、そんな作画リソースの不安をちょこちょこと覗かせている気もするが、まぁ、無難な切り出し方にはなっている。というか、ぶっちゃけると似たような作品群の中では何故か嫌いになれないスタートだった。なんでだろ、別に映像も設定も特に良いところはなかった気もするのだが……多分、キャラの1人1人が割と立ってるからかな。「雑魚小隊」という汚名を甘んじて受け続ける落ちこぼれ集団35小隊。彼らのリーダーはラッキースケベ属性をたっぷりと備えた細谷ボイスの日本刀使い。「キレると何するか分からない」というお馴染みの設定以外は温厚だし人のことが考えられる良い子だが、これまでずっと落ちこぼれっていう設定があるので結局いつも通りのキャラか。あんまりやかましい自分語りとかヤレヤレ感が無いのでそこまで嫌悪感が無いのかも。冒頭のラッキースケベ部分(まぁ、本人が嬉しかったかどうかは分からないが)で涙を流してしまうっていう反応はちょっと新鮮。これ、今後の展開ではキレてるモードで暴れて格好良くなる場面が待っているのだろうが、そのあたりの台詞回しとかキャラの統制が勝負どころかねぇ。

 ヒロインその1,「うさぎ」という名前のうさ耳ガール。刃の聖者じゃない方。とりあえず「大久保瑠美でかつ巨乳」という時点でなっとらんが、それでもるみるみボイスなのでキャラに魂が籠もっている。もう、それだけで割と可愛い。単にキーキーうるさいだけのキャラかと思っていたら、主人公に頼まれて楽しげにケーキを焼いてくれるなど、割と素直で可愛いところもある様子。彼女がメインヒロインだったら心がぴょんぴょんした可能性もあるが、どうやらこのポジションだと狂言回しっぽいな。

 ヒロインその2は白石涼子ボイスのマッドな方の参謀役。彼女がいくつくらいの設定なのかがよく分からないが、アクエリオンと並べて見ると割と年増風。うりょ子もこういう役回りが増えてきたなぁ。

 そして、ヒロインその3,メインヒロインとおぼしきは上田麗奈ボイスの才媛さんである。1話は彼女のキャラを押し出すために費やされているはずだが、ちょっと展開が性急過ぎて入り込むまでには至らない。まぁ、要素だけを切り出しているおかげで境遇はすごく分かりやすかったけども。とりあえず「分かりやすく強い」系の人みたいなので、今後隊長でもある主人公に心を許し、凸凹チームが連携を取れるようになってきたらこの4人組にも面白さは生まれそうな気がするんだ。まぁ、「全員がそれなりに隠れた才能を持ってる」設定だった「空戦魔導士」と違って、うさぎ娘は今のところ何一つ取り柄がなさそうなのは気がかりだけどさ。まぁ、なんかあるんだよ。「おっぱいの間に弾丸を隠しておいてすぐに装填出来るスキル」とかさ。

 とりあえず、どこかで上手くキャラの描き方が軌道に乗れば、他のラノベ作品とは区別出来る面白さが出てくるかも。どんなアニメも、そうやって観ていけば幸せも見つかるというものです。

拍手

○「牙狼 -紅蓮ノ月-」 4

 アニメ版GAROシリーズの第2弾。シリーズとシリーズの間にも実写版は常に挟み込まれていたようなので本当に脈々と続くタイトルになっているわけだが、こちとら特撮版は見ていないので、半年ぶりのシリーズ作ということになる。

 西洋ファンタジーだった「炎の刻印」からはガラリと雰囲気を変えて和風ファンタジーに。そして、キャラクターデザインは奇しくも「タイバニ」実写化の話題で盛り上がっている(?)桂正和。画面を見ていると懐かしのタイバニの雰囲気をちょっと思い出せるような気もする。さらに、シリーズ構成には井上敏樹、會川昇というなかなか並び立たないビッグネームが2人並んでおり、何とも不可思議な制作体制になっている。また、キャスト陣も前作のメインである堀内賢雄や朴璐美が参加し、まったく違う世界感ながらも微妙なリンクが見られるのも面白い。また賢雄さんのキャラが脱ぎだしたらそれはそれで。

 ただまぁ、やってることはいつもの通り、鉄板のヒーローものの展開である。「炎の刻印」は割と序盤からレオン・ヘルマンの親子2代ヒーロー体制で興味を引いたが、今回は本当に真正面からの勧善懲悪。非常に見やすいものの、あんまり引っかかりがない。まぁ、1話目なんてのはこれで良いのかもしれないが。1つ残念だったのは、せっかくのキャラデザだけどもあんまり画面がパッとしなかったところ。大崩れしているというほどではないのだが、タイバニが終始ばっちりイケメンヒーローの顔を描き込んでくれていたのに対し、今作は主人公の顔などもどこか安定していない。背景との接続などもどこか安っぽい部分があり、同じくMAPPA製作だった「神バハ」なんかと比べると見劣りしてしまう印象。CGパートになればいつも通りのGAROなのだから気にならない部分かもしれないが、王道ヒーローもので安定感と平均的品質が大きな誘致要因になるため、出来ることなら1話目はがっつり気合いの入った画面を見せて欲しかったところだ。

 ま、「炎の刻印」のことを考えれば、王道とは言ってもここから色々とこじれていく展開になるだろうという期待は持てる。戦隊・ライダー・プリキュアにならぶ存在として、常のように何となく見ていくことになるだろう。

拍手

○「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」 6

 ほら、やっぱりミステリクールだ。これで4本。ひょっとしてアニメ業界にミステリブームでも到来してるんですかね? それとも、単にノイタミナがミステリ推しなのか。番組中のCMで乱歩奇譚が出てくると何が何だかよく分からなくなりますな。

 原作既読。というか、かなり重要な作品。今確認したら発表が1996年かぁ……はるか昔の出来事よなぁ。ミステリ(ィ)好きの家族の影響もあったが、当時は本当に恥も外聞も無しに森博嗣が好きだったよなぁ。何故好きになれたかと言われれば、やはりこの「F」のインパクトがでかかったから。メフィスト賞の大切な一歩目となったこの作品、やはり時代を揺るがすだけのパワーがあったということだ。もちろん、そうは言っても、ここまで長きに渡って愛され、数々のメディアで作り続けられることになるなんて想像もしなかったけども……。

 とは言っても、私が森博嗣ファンを続けていたのはS&Mシリーズまでである。続くVシリーズあたりで流石に飽きて(呆れて?)離れていったので、今作の原作にクレジットされている「四季」シリーズなんてのは読んでいない。まぁ、こうして熱病のように浮かされて、その後次第に冷静になっていくまでの過程も森博嗣作品の通過儀礼みたいなところはあるよね。その後に純粋に「飽きた」になるか、「飽きたけど好き」になるかで「森ファン」かどうかが分かれるんだろう。

 そんな「離れてしまった」作家の処女作。最初に漫画になった時点ですでに「うわぁ」てな印象で、あんまり絵をつけない方がいいんじゃないかと思っていたし、森博嗣独特の作風ってのは良くも悪くも孤独なものであり、あんまり他人の手が入るのはよろしくないんじゃないかという心配もあった。アニメになったところで、あんまり興味は湧かないんじゃないかと思っていたが……不思議と、嬉しくなった。なんだろ、この感覚。20年近くも前の作品だが、どこかで今の深夜アニメ文化と通底するものがあるのだろうか。いかにもノイタミナらしいオサレ臭い画面との親和性が高い気がする。尺の問題であくせくするんじゃないかという心配もあったが、そんなことは一切無く、犀川・西之園の意味なしトークと意味なしジョークが淡々と、山も熱も無いかのように描かれていく。これ、かなり「森イズム」の表現としては正しい方向性だと思いません? いや、純正のファンから見たら違うんだろうか? その辺は知るべくもないが、個人的には、「これはかなり良い」と思える作風になっていた。

 監督は神戸守。大化けもしないかもしれないが大コケもしないだろう。こちらのA-1の作画デザインも安定している。エキセントリックな雰囲気を作るのはオープニングなどに留めて、「F」の動きのなさ、そして森ワールドの無機質さなんかはほどよいブレンド具合だ。そして何より、女の子勢が思った以上にしっくり来る。いや、正直言うとね、初見で西之園のキャラデザ見た時は「こんなん違う!」って思ったんだよ。思った以上にちんちくりんの小娘だったし。でも、冷静に考えたら作中の描写で描かれるべき西之園ってまさにこんなのなんだよな。メインヒロインとして長いこと付き合ってたせいで余計な美化がなされてたのかもしれない。そして、このちんちくりん西之園、声がついて、動き始めるとちゃんと可愛い。単に種﨑ボイスが好きなだけじゃねぇか、って気もするけど、犀川との距離感とか、天才なのにアホなところとか、そういう不可思議な魅力が自然に入ってくる。これ、思った以上に良いデザインかもしれません。そしてある意味本当のメインヒロインともいえる真賀田四季。彼女のデザインもすごく「腑に落ちた」。核心になる部分なのであまり言及は出来ないが木戸ちゃんのキャラメイクがきちんと狙ったところにハマっている。この2人さえ上手く描けてれば、あとはほとんどモブなんだからどうとでもなるわな(あ、でも桑島法子の新キャラボイスが聞けるのは嬉しいです)。

 どれだけ時が過ぎても、やっぱり思い入れの強い作品なのかも。今後も期待して完結まで見守っていきたい。まー、そうは言ってもメインネタ以外のディティールなんてすっかり忘れてるしなー。久しぶりに買って再読してみようかしら。多分、普通に楽しめると思うわ。

拍手

○「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」 4

 もう、こうしてタイトルをタイプするだけでもSAN値が削られるこの感じ。ラノベ文化はかくも尽きまじ。

 製作がSILVER LINK、そして監督は神保氏という「プリズマイリヤ」からの流れ。「神保さんの監督作品が続けて見られるのはラッキーだし、期待してるぜ!」と言いたいところだが、流石にそこまでお花畑な期待は持てないよなぁ。タイトルから予想される通りのものがそのまま出てきましたね。残念ながらそこまでキャラクターデザインに魅力は無く、作画も1話目からそこまで力が入ってない感じ。何故か次回予告でちらっと見た2話の方が気合い入れて作ってそうな気もする。1話目は露骨なエロ描写はそこまでなかったが、2話目ではそっち方向に思い切りアクセルを踏んでいるようなので、その影響だろうか。まぁ、そこで気合いを入れてくれるなら頑張ってくれてええで。ただ、お嬢様学校っていう設定なのにあのミニスカ乳袋はどうなんですかね。ケツの描写にやたら気合いが入ってるのは誰のこだわりなんですかね。

 別にクソラノベだから悪いというわけではない。そもそもわたしゃ「脳コメ」だって「がおられ」だって楽しく観られたのだ、正統にあの系譜を受け継ぐアトモスフィアを醸し出すこの作品だって、ひょっとしたら楽しくなっていくのかもしれない。もう、この舞台設定だって潔くていいじゃないか。まぁ、どう見てもエロ漫画の設定だけども……桂井よしあきにやらせろ(もうやってる)。

 ただ、「脳コメ」「がおられ」などと大体同じような(?)設定ながらも、現時点ではそこまで初撃のインパクトが無い。1話目のキャラの押し出しがあまり強くないように感じるのだ。テンプレ設定の多いラノベキャラは、何をしても目新しさなどは感じられないために、ただひたすら属性フル装備で一転突破を狙わなければならない風潮がある。とにかく1つの技を磨きに磨き、斉藤一の牙突のようにその一撃で相手を仕留めるのが最上だ。「がおられ」はその分かりやすいサンプル群である。しかし今作においては、とりあえず「お嬢様学校」という設定が先にあるため、なかなかそこにイレギュラーなキャラ設定を盛り込みにくい。1話目でメインとなったヒロイン(メインヒロインと捉えていいのだろうか?)は、「素直過ぎて何でも信じてしまう」という設定ではあるのだが、その馬鹿な部分、素直な部分は、他の浮世離れした「お嬢様」たちにも共通する属性であるはずなのだ。それではキャラとして1人だけ立つ理由が無い。もちろん、1人だけ突撃してきて主人公を拉致っていくなどの奇行も目立つわけだが、あまり突飛なキャラ付けをすると、今度は「閉鎖空間のお嬢様学校だからみんなして常識が全く無く、とんちんかんな観念で生きている」という(およそ無茶な)基本設定からどんどん逸脱し、世界観そのものを揺るがしかねない。そもそもこのお嬢様学校設定の時点で色々と破綻しているのに、その破綻した設定をさらにひっくり返したところで、この世界の常識の線引きが分からなくなるだけで、キャラの掘りさげに繋がらないのである。

 まぁ、真面目にそんな余計な心配をしながら見守る作品じゃないのは重々承知しているが……面白くなるといいですね。なんか、こういう設定ってラノベっていうよりも一周回って80年代くらいのギャグ漫画の設定だよな。いわば「おぼっちゃまくん」と大して変わらないっていう。そう考えると、逆に微笑ましく観られる気も……する?

 中の人は、主人公に田丸氏、メインヒロインは「実は私は」に続いて芹澤優。堅実な仕事ぶり。さらに回りの多くのヒロインも若手で固められており、あまり聞いたことのない名前も多い。まぁ、この辺りから地盤固めしていくのは理想的な一歩目なのかも。しかし、そんな中で一際異彩を放つのは、学長役の本田貴子である。本田さんがあんな声出してるの初めて聞いたわ。なんて仕事させやがるんだ。

拍手

○「ゆるゆり さん☆ハイ!」 5

 しかし……1期の放送が始まった時点で、ごらく部の面々はこんなに息が長くて自身を代表するコンテンツになるとは思ってもみなかっただろうなぁ……特にみかしー。愛されてはや4年。間にOVAなんかも挟んで動いているので、なんだかんだで息切れを感じさせないシリーズです。

 とはいえ、OVAからはちょっと毛色が変わってしまったのだけどね。スタッフが一新され、残念ながら太田雅彦&動画工房のチームではなくなっている。その他スタッフも当然全く異なっており、いわゆる「太田作品」とは随分毛色が変わったもの。OVAの時点でそれは如実に感じられるようになっており、「まぁ、OVAだと尺の使い方も違うから……」と思っていたが、今回シリーズの1話を見る限り、これは通底したものがあるみたいだ。なかなか具体的な言葉で説明するのは難しいのだが、やっぱり太田さんのようなテンポ重視で勢いのあるギャグではなくなっている。ごらく部の持つまったりした雰囲気を優先し、のんびりダラダラが本懐。ただ、これは決して悪いことではなく、「ゆるゆり」というタイトルの示す通り、「ゆるさ」だって今作の立派な売り。元々原作の時点でそんなにどぎつく詰め込んだネタをアピールするような作品でもないし、「何となく女の子がいちゃついている」という様子さえ分かれば、ファンとしては不満の出るものでもないだろう。実際、1話目ではちなつちゃんを中心に割とどぎつい百合要素も盛り込まれていたし(原作通りだけど)、1期2期とは違った観点から今作の良さを見出せれば良いのではないかと思う。

 それにしても、今回初めてがっつり登場した櫻子の妹、花子ちゃん。なかなか破壊力の高いキャラだな。キャラが増えて賑々しくなるのは大歓迎だよ。そして、私はやっぱり、ゆるゆりメインキャラの中では何故か千歳が一番好きなんだ。豊崎ボイスは魔性(「ひみつのここたま」を視聴しながら)。

拍手

○「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」 5

 なるほど、全ての答えが分かりました。犯人は、主人公の学校の生物教師ですね? ……いや、何の事件かも分からないけども……ほら、CVだけ聞いたら絶対アイツなにかやらかすだろ。

 いや、そういう話じゃないのかもしれませんが。とにかく、ミステリ要素を含んだアニメがまた始まったよ。前クールは「六花の勇者」という変化球が1つあるくらいだったが、今期はいきなり「終物語」で犯人当てやってたし、一応「金田一」もやってるので非常にミステリ色の強いシーズンといえるかもしれない。……すまん、言えないかもしれない。本作はある時期から急に増え始めた「検視もの」のミステリのフォーマットを使った作品。こういうのの起爆剤になったのって個人的にはコーンウェルだと思ってるんだけど、もっと古い世代にも源流が色々とあるんだろうか。「きらきらひかる」のドラマは割と好きだったなぁ。「トゥルー・コーリング」は……ちょっと違うか。まぁ、とにかく死体から色々と調べるお話。1話目の筋立ては割とあっさりしたものになっており、櫻子さんの解いた謎も本当かどうかよく分からないくらいにふわっとした処理。まぁ、この設定でドンピシャの答えを指摘するなんて展開はあんまり無いので、毎回こうして「〜〜〜かもしれないね」と言って、そのために大好きな解剖学的骨蘊蓄を垂れ流せれば満足、という作品なのだろう。ミステリ的要素は添え物みたいな扱いで、そもそもあの状況で「心中だろ」といって一切捜査する気がない刑事の時点で色々問題だし、不審な参考人をパトカーで移送中の警官が内部事情をしゃべりまくったり、現場に易々と立ち入らせたり、真面目に見ようとしたら問題が多すぎる。あくまでも櫻子さんの奔放な「骨愛」の表れとして無茶苦茶なシナリオがあるのだと割り切る必要があるだろう。

 そうして描かれたメインヒロイン・櫻子さんのキャラ造形は決して悪いものではない。登場シーンから「黄昏乙女」の夕子さん見たいなキャラなのかと思ったらもう少しやさぐれていたし、割と姉御肌強めの設定。例によって主人公の少年は突っ込みも弱々しくナヨッとした設定なので、これくらいのバランスが丁度いいのかも。CV・伊藤静というセッティングのおかげで色々と分かりやすくなっていたし、キャラもしっくり来る。御前ボイスに失敗無しですよ。 

 そして、本作の見どころ(?)となるのは何と言っても「骨」を含めた遺体の描き方。人によっては「骨」というだけでも嫌悪感を覚えるかもしれないが、1話目ではそれにくわえて猫の死骸、男女の溺死体なども一応「それっぽく」描かれている。まぁ、本当の溺死体ならとても描写出来ないような惨状になっているはずなのであくまでアニメ的なラインは超えていないはずだが、それでも、純粋に「死体」を「死体らしく」描くというのはなかなか勇気のいるところ。メインテーマから逃げずに描画しようとする姿勢は評価出来る部分。TROYCAという製作スタジオには聞き覚えがなかった気がしたが、なるほど、あおきえいが「アルドノア」で立ち上げたところか。道理で冒頭の桜のシーンとかやたら綺麗だと思った。このクオリティなら、よっぽど話の筋がまずくならない限りは、櫻子さんのお美しさである程度ごまかせるんじゃなかろうか。

 それにしても、やっぱりあの生物教師は怪しい……多分校舎の壁に骨が隠されている。のちこいみにくらみいきちのちのなとちすいかいにすな。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[07/18 とみしの]
[07/16 とみしの]
[07/13 デュッセル]
[07/13 デュッセル]
[07/12 seachicken]
バーコード