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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「エウレカセブンAO」 5

 昨年度の「ラストエグザイル」に続いて、こちらも長い時を経ての続編作品。確認したところ「交響詩篇エウレカセブン」の放送開始が2005年春からということなので、実に7年ぶりの新作ということになる。この7年で色々と情勢も様変わりしており、たとえば「エウレカ」の放送が始まった時のボンズの評判といえば、あまり良いものでなかったと記憶している。個人的には「WOLF’S RAIN」のイメージが強くて、他にも「絢爛舞踏祭」とかねぇ、確か「オリジナルを頑張って作ってるのに、パンチが弱くて失敗するスタジオ」っていうイメージだったんだよね。しかし、それから7年、「ラストエグザイル」のGONZOは死亡したが、ボンズは元気だった。「エウレカ」の直後が「ホスト部」なんだなぁ。今になって確認すれば、「エウレカ」に携わったスタッフには、京田監督をはじめとして難波日登志、宮地昌幸、山本秀世、山本沙代、小松田大全と、色々な名前が並んでいるのだ。改めて見返したら、また発見があるのかもしれないね。

 で、そんな「エウレカ」だが、ぶっちゃけると前作はあまり真剣に見られなかった。あの当時は日曜朝にアニメを見る体勢が整っておらず、頑張って中盤あたりまで見ていた気はするのだが、1年持続出来ずに後半の視聴はぐだぐだだった。おかげで覚えてることといえば「小清水格好いい」ってことくらいである。改めて新作で旧作に触れられてもフォロー出来ない気がします。幸か不幸か、1話目の時点ではそこまで旧作に触れるような描写はなかったと思うのだが、せっかくの要素なんだから使わないと損だよねぇ。そういや事前情報では主人公のアオはエウレカとレントンの息子だって話を聞いたことがあるのだが、本当なんだろうか? とりあえず、現時点では「全く予備知識無しの新作」として追いかけるしかないかなぁ、という状態。

 そして、「全く予備知識無しの新作」として見ると、まぁ、可もなく不可もなく。さすがのボンズで、動画の質は相当高いし、吉田健一デザインのキャラも相変わらずパリッとしていていい感じではあるのだが、いかんせん起点としてのお話が分からないのでついて行きにくい。ファンタジーアニメの1話目なんて大体こんなもんだと思うのだが、ちょっと視点が散りすぎていて追いにくいのである。せめて1話目くらいは中心となる少年少女にもう少しピントを寄せて欲しかったところなのだが……まぁ、次回以降かなぁ。ゆっくり追いかけるしかなさそうです。

 最後は中の人のお話をするわけだが、7年前のエウレカといえば、三瓶・名塚・小清水という同い年トリオが輝いていた、あの時代の1つの記念碑といえる。今やうち1人は色気むんむんの人妻声優となり、残り2人は……±ふぃにとなり……うん、あの2人はいつでも楽しそうでいいよね。1つだけいえるのは、3人ともあの当時から本当に達者だったということ。まぁ、全員子役あがりだから。ゴールデンエイジの3人がメインクラスであそこまで絡んで共演した作品っていうと、やっぱり貴重だったのは間違いない。

 そして、今回メインを務める2人も、実は子役あがり。アオ役の本城雄太郎はかつて「エレメントハンター」で割としょうもないものを見せてくれたバリバリの若手で、なんと御年15歳。残念ながら女子高生声優は評判になっても、男子高校生声優は評判にはならないのだが、久しぶりに聞いたら随分演技が板に付いていて驚いた。ひまわり出身といえば、宮野真守大先生みたいな例もあるし、これを起点にグッと名を上げてくるかもしれません。それに対して、ナル役の宮本佳那子という子は初見だが、残念ながらまだ声優の演技にはなっていない。子役あがりなのでおそらく「演じること」のイロハはある程度出来ていると思うのだが、そう簡単にことが運ばないのがマイク前である。もちろん、まだまだ若いのだからここから頑張って欲しい、という気持ちはあるのだが、1話目にメインヒロインの声で腰砕けるとちょっと残念ですよね。そして若いつっても、7年前の三瓶たちよりは年上なんだよなぁ。やっぱりあいつらおかしいな。

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○「戦国コレクション」 4

 よし、ちょっと嬉しい。久しぶりに、割とどうでも良さそうなアニメだ。今期の目標は「視聴アニメ本数を削る」なのだが、現時点で「切るぞ!」と心に決めたものは、未だ「君と僕。」だけ(そのために感想も書いていない)。かろうじて「緋色の欠片」あたりは候補たりうるのだが、やっぱりアニメを切る作業はとてつもない勇気がいるのだな。そんな勇気を奮い立たせてくれたのが、この作品だ。

 いや、実を言うと、別段悪いこともない。ブレインズベースに後藤圭二、揃ってみれば興味がそそられる部分も少なからずある。1話を見た感じでも、かなり意図的にソフトに作っているであろう、全体的な世界観なんかは、面白い効果を生み出しているのも事実だ。今まで通りならば問題無く視聴継続していたと思う。

 でもさ、やっぱり空から女の子が落ちてくる話はさ、身構えちゃうよね。そしてこの作品の何がすごいって、「戦国である必要性が微塵もない」というところ。どうやら各武将キャラでオムニバス展開していくようだが、1話のあの娘が信長である必要が欠片も無い。単に世間知らずなお嬢様じゃないですか。たまに「やや信長っぽいこと」をいうと、完全に浮いていてこっぱずかしくなるという。これ、テーマ選びは確実に間違ってるよ。いや、確かに既に「美少女戦国もの」は山ほどやりつくした感があり、今更真っ向勝負で「美少女戦国」やっても2番煎じどころか出がらしになっていると思うのだが、だからって一番肝心な部分を抜いたら新しくなるかっていうと、流石にそんなことは無いと思うんだ。1話をまとめると、単なる見知らぬ男女の「気の迷い」じゃないですか。なんでそんなお話をダラダラ見なきゃならんのかと。

 これ、元々モバゲーかぁ……流石に販促活動には繋がらない気がするのだが……来週以降に様子見かなぁ。……あれ? 結局みるんか、俺。しょうがないじゃない! 大久保瑠美の主演だぞ。ん? それなら「あっちこっち」でもいいと。確かに。

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○「ヨルムンガンド」 5

 今期の大原さやか担当枠。個人的にはそれさえあれば特に文句は無いのであるが、それ以外にも色々と期待出来るスタッフが揃っている作品。WHITE FOXの元永慶太郎作品ってだけで、何が起こっても不思議じゃないのです。

 作品の内容は、すごく安易な印象では「分かりやすくなったBLACK LAGOON」。ブラクラのオサレ感というか、ぶっ飛んだ感じは見られない訳だが、その分だけテイストが軽くなり、1話からでも取っつきやすい。主人公が少年兵、そしてメインになるのが若い女性ってんだから、安易といえば安易な組み合わせだ(まぁ、ブラクラだって巨乳のねーちゃんがドンパチやってるんだから阿漕といえばそうなんだけど)。さらに1話目のミッションは余計な要素を省いて分かりやすくなっており、単にドンパチやってるシーンが見せたいんだろうな、というのがよく分かる構成。ブラクラのようなじっとりとした、なんだか息苦しくなるような人と人のつながりは無いものの、シンプルなので1話で大体の人間関係がつかめるようになっている。まぁ、まだ連中のメンバー構成についてはとても覚えられる段階じゃないけど……メンバーが8人とか、ちょっと多くない? しかも特徴があんまり出てないから覚えにくそう……

 顔見せエピソードとしては可もなく不可もないところで、あまり見たことのない独特のキャラクターデザインは、好みが分かれそうだが案外味がある。一番の看板となるであろうココの笑いなんかは面白い絵になっているし、女の子が女の子らしく、おっさんがおっさんらしく出ているだけでも退屈はしない。当然のことながら作画面に問題はなさそうだし、適度な緊張感を持ちながらつきあって行ければ良いなぁ、と思う。

 中の人の話。私的には御前・さぁやコンビですね。この2人の飲んだくれっぷりがお気に入り。やたらと波長が合ってる感じが。最近あんまり共演がなかったから、嬉しい限り(あ、シャナはずっと一緒だったか)。そして、メインを務める田村睦心のすっかり定着した感。こうして「少年声」枠って自然に移り変わっていくのだね。いや、前任の連中も居座りっぱなしだから、単純に増えてるだけなんだけど。

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○「さんかれあ」 6

 少し迷ったけど6点にしてみた。今期もたくさんのアニメが右から左へと流れていく中で、この作品だけは、なんだか不思議な空気がありました。

 原作未読。はっとりみつるっていったら「おとぎのまちのれな」から「ウミショー」の人、っていう、まぁゆーたらエロ漫画描きのサブカテゴリくらいの認識をしていたのだが、この「さんかれあ」は確実に絵のタッチが変わっていて、立派に「萌え漫画」「少年向け」が描けるようになっている模様。ちょっと気になってた作品ではあったんだけど、買おうかどうか迷っているくらいの時期にアニメ化が決まってしまい、「じゃぁアニメ待ちじゃない」ということでタッチしていなかった。簡潔に言えば、「あんま知らない」だけの作品なんだけどね。

 1話は、安っぽいゾンビ映画の描写からスタートして、ゾンビ萌えというよく分からない主人公のお目見えとその周りのキャラクターの配置、そしてメインヒロイン礼弥との出会い。まぁ、それこそ掃いて捨てるほどあるボーイミーツガールであるのだが、視聴時に何故だか強く感じたのが、「押しつけてこないなぁ」ということ。主人公のキャラクターは、最近流行の独りよがりの似非「凡庸」でもないし、かといって少年漫画の主人公、というほどに突出したものがあるわけでもない。ただ淡々と、自分の好きな「ゾンビ」へのかすかなこだわりから、「ありそうな」動きを見せて一人で愛猫を求めるだけ。対してヒロインの礼弥も、1話の段階ではパーソナリティがそこまで明らかになったわけではなく、お嬢様属性と、それに難渋しているちょっと可愛らしい側面が覗き見えるくらい。せっかくのアニメ1話だというのに、一番のポイントである「ゾンビのヒロイン」も出てこず、本当に「出会った」だけなのだ。普通ならば、「なんか盛り上がりに欠ける1話目だな」という印象が出てくるところ。

 しかし、何か不思議な魅力がある。静謐な画面から、何か惹かれるものがある。1つ1つが丁寧だ、と言ってしまえばそれまでなのだが、さりげない中に礼弥の愛らしさを見せたり、千紘の「ゾンビ愛」が見えたり。でも、別に何かものすごい動画とかがあるわけでもないんだ。あくまで「ゾンビ」がテーマということで、薄暗い画面の中で少年と少女が動いている、そんだけなのだ。不思議な演出だが、この作品の出だしとしては、これが一番なんじゃないかと、そういう気がしてくる。なんだろう、この感じ。ひさしぶりに「分からない魅力」が来たなぁ。

 スタジオがディーンということで、ホラーテイスト、暗めの画面なら一日の長がある。そして監督の畠山守氏という名前は初めて見たのだが、来歴をたどってみたら、どうやらシャフト由来の人材ということらしい。なんとあの「まどマギ」8話コンテの人とかいう噂。これはマジか! と驚きつつも、なんだか納得出来る気もする。あのエピソードで印象的だった光と影のコントラストが描ける人なら、この「軽妙な闇」も意識的に描いているのは間違いないだろう。確かにシャフト演出の流れ、と言われるとそんな気もしてくる。ただ、どぎつさが前面に出やすい新房流(尾石さん、大沼さん、上坪さん、森さんあたり)と比べると、この1話は言われるまで気づかないくらいのレベルの、本当にさりげない演出法。また新しい楽しさがやってきそうです。

 中の人の話。今作も主人公は木村良平。最近は本当に立派な仕事ぶり。千紘のキャラはなかなか無いバランスな気がするので、聞いていて面白いです。その他幼なじみの元気っ子役に矢作紗友里、死んでしまった猫のばーぶ役に福圓先生(まぁ、復活すんだろうしね)、このあたりがいつものお楽しみ枠。そして、メインヒロインの礼弥を担当するのが、現在売り出し中の新人、内田真礼だ。「売り出し中の」とは言っても単に今年の「声優名鑑」に特集が載ってたから知ってるだけだけど、初めて聞いた感じでは、なかなか悪くない。いや、ヒロインデビューとしてはかなり良いスタートだと思う。最初にあげた叫び声のところで発声の基本になる安定感が感じられたし、千紘と会った直後の「誰にも言わないで下さい!」の後の声にならない声(「うきゅ〜〜」みたいな)の色気がかなりクるものがあった。色々と期待が高まります。

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○「あっちこっち」 5

 粗製と濫造を続ける、きらら発祥のユル系4コマ。原作はさっぱり知らないが、他の漫画を読むときなんかにイラストは目にしていたので、「すごくらきすたに似た雰囲気の漫画」という訳の分からない先入観があった。最近は多少落ち着いたとはいえ、まだまだ世の中は「日常系」アニメにあふれかえっており、今更こんなベタベタなものをやられても食傷気味ですよ!

 と、思っていたのに、1話を見たら案外楽しかったので、本当に「俺ってちょろい!」と思いますね。でも、仕方ないよね、元々嫌いじゃないんだし。少なくとも「Aちゃんねる」の時よりも第一印象は良いので、あれよりも上に行ってくれることを願ってます。

 見た目には、本当にテンプレ以外の何ものでもなく、実際に作中で使われているネタは、かなりユルい。いや、ユルいという言葉を免罪符にしてしまっては駄目なのではっきり書くと、つまらない。多分見る人が見たら「けいおん」だって「らきすた」だって「GA」だって「ひだまり」だって全部つまらんのだろうが、個人的にはこの作品の「ネタ」とおぼしき部分は、そんな中でもひとつ上のレベルでつまらないと思う。ただ、結局この手の作品ってのは「ギャグマンガ」のカテゴリにこそ入っているが、主な見せ場はギャグのネタそのものじゃないんだね。「けいおん」「らきすた」は京アニの豪腕であらゆるものを刺激に変えてしまったし、「GA」は桜井監督のフルスピード構成でかき回した。「ひだまり」は(後期は違うが)極まったシャフト演出で度肝を抜く別次元の作品になった。そしてこの作品の場合は、そうした「ひと味」を作り出しているのは監督の追崎さんだろう。

 昨年度も「アスタロッテのおもちゃ!」で良いものを見せてくれたおいちゃんであるが、やっぱりこの人のかく「可愛らしいもの」は上手い。全体的な印象は「らきすた」みたいな絵柄なのに、そこに置く動画のテンポを意図的に落としており、さらにキャストの演技などについてもひたすら落としに落とし、徹底的に「ユルさ」「ぬるさ」を前面に出している。後はおいちゃんの技で「萌えポイント」を打ち込んでいけば、他作品とはまた違った味わいが出るってことだ。1話目を見た限りでも、最初は「こなたのコンパチ?」と思っていたメインヒロインのつみきが、だんだん可愛いと思えるようになってきていたのだから不思議なものである。

 今作の分かりやすく特異な点といえば、やはり「男がメイン」ということだろう。上にあげた類似作品は全て、一人たりともメインで男が出てこない作品。それに対し、この作品はオープニングの歌唱にまで野郎を食い込ませ、「男がいる」ことを前面に押し出している。そして、この一見するとノイズに見えてしまうようなオリジナリティが、上手い具合にヒロインの魅力を上げるのに役立っているのだ。メインヒロインがはじめからつがいになってる萌え作品ってのは珍しいが、はっきりした恋心があるおかげで見せる可愛らしさってのがあるわけで、その辺の処理がほどよいのが、つみきのキャラ属性を盛り立てているんだろう。

 その他のキャラについては、アホの子は完全につかさやな。中の人も込みで。そして博士キャラについては、なんかもう、「こんだけ若い子らの中でナバが輝いておる」ということしか覚えてない。ホントになんでも出来る人だが、ちゃんと「小憎らしいけどなんか可愛い」ラインにのせているのは流石。ナバは今期「これゾン」でもメインだし、この期に及んでがっつり若い子の仕事を喰っているのがすごいなぁ。あとは先生が岩男潤子だったり、中の人的にも色々と「ここだけの楽しみ」がありそうです。

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○「謎の彼女X」 4

 世界唯一のよだれ漫画のアニメ化。原作は大体既読。途中まで中古で買ってたんだけど、毎巻いちゃいちゃしてるだけなので面倒になって途中で買うのやめた。だから大体のお話は知っている。植芝理一の漫画っていうと、過去には「夢使い」がアニメ化されてて、あの作品はどうしようもなく独特な空気が、案外面白くて好きだったんだけど。

 「夢使い」がアニメ化されたあの頃と比べたら、やっぱりアニメ技術は進んでいる。今作は少なくとも1話を見る限り、「この原作ならこれしかないだろ」っていう部分をきっちり押さえて、「忠実なアニメ化」を実現している。そういう意味では、原作者は幸せであろう。ただひたすら二人がいちゃいちゃするだけの漫画なのだから、描く際に力を入れるべきポイントは分かりやすく、そういう意味では制作陣もやりやすいのかもしれない。

 ただ、個人的にはそれでもなお、「忠実なだけ」ならアニメ化はそこまでもとめられたもんでもない、という気もする。たとえば比較対象として、今期同じように原作つきのアニメとして「黒子のバスケ」があるが、あちらは「なるほど、漫画で言っていたあのシーンはこういうことなのか」というアニメならではのプラスがある。今作の場合も、もちろん「突然卜部がよだれを吹き出す」ところとか、アニメにしたことで見映えがする場面があるにはあるのだが、流石に推していくには弱い。その辺は次回以降の卜部のはさみアクションに期待したい部分ではあるのだが、なまじ先を知っているだけに、「アニメの続きを見てもそんなにあからさまな見せ場はないんじゃないかなぁ」という予断が先に立ってしまう。きっちり1クール走り抜けるだけのモチベーションが維持出来るものかどうか、そこが不安なのだ。ま、それこそ「アニメスタッフに期待」するしかないわけだけれども。

 本作のスタッフを見ると、見慣れない名前の監督は、なんと「宇宙兄弟」と2作同時並行である。来歴を見る限りではシリーズアニメの担当がほとんどない人みたいなのに、突然今期監督作が2本ってのは一体どういうわけなのか。「宇宙兄弟」もコレも、1話目が無難な滑り出しなのは共通しているので期待はしてみるが、謎といえば謎である。そして制作会社はフッズエンタテインメント。割と手堅い印象のスタジオ。あかん、全体的に地味だな。悪い要素は何一つないんだけど、「○○だから見なくちゃ!」っていう要素が無いのよねぇ。

 実は、1話目では全体的に悪い要素が無かったはずなのになんだかテンションが上がっていないのは、逆ベクトルで視聴モチベーションを下げてくれる理由があるからなんです。当然、中の人である。卜部役を誰が務めるか、というのは今作を作る上で非常に大事な部分だったわけだが、ここに新人を起用してきたわけだ。 wikiなんかを覗くと元々は実写畑の人みたいなので、芝居のいろはは出来ている。1話の演技を聞く限りそこまで酷いものでもないし、個々の演技は頑張っているな、という印象を受ける。でも、やっぱり「声優として」は素人なんだよなぁ。どう表現したらいいか分からないんだが、「演技が画につかない」というか。卜部の魅力だけで押さなければならない作品にとって、この部分はどうしてもネックになってしまいそう。1クール聞くことで慣れることが出来るか、それともぐいぐい上達するか、まだ見限るようなものではないし、しばらくはおつきあいしたいところである。原作嫌いじゃないんですよ、ホントに。

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○「ファイブレイン 神のパズル2」 5

 新番組っていっても、一切インターバル無しでの続投だから全然「新」じゃない。一応オープンエンドが変更されて新鮮になり、作中でもPOGが解体(?)され、一応平和になった状態で主人公チームのお仕事は世界中に残されたパズルをつぶして回るお仕事。どんな世界だ。

 しかし、そんな平和(?)な世界に新たな暗雲。どれくらいの暗雲かっていうと、明らかにおかしすぎる鏡製のピラミッド状建造物がものの数分で大爆発するくらいの暗雲。相変わらずパズルごときに予算使いすぎだろうに。でも、それがこの世界のジャスティスなんだもんなぁ。なんかねぇ、1期ですっかり慣れ切っちゃったから、このアホな世界も見ていて楽しいですよ。っもうオルペウスオーダーが何でもいいよ。神谷兄ぃとかがしゃべってても「好きにしろよ」だよ。すごくシンプルな2期目の導入。是非とも日曜の夕方の定番メニューになって下さい。

 地味にスタッフの人事異動とかが行われてるんだけど、どんな意味があるんだろうね。サトジュンが監督から構成に回ったりとか。多分、単なる気分転換な気がする。

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○「しばいぬ子さん」 ー

 そうだ、こいつ、アニメ化したんだった。MXは無理だけどニコニコなら視聴出来るんだ! やった! 是非見ないとな! ……本編1分て……いや、いいよね、モフモフしてて。

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○「アクセル・ワールド」 5

 アニメシャワー3枠目。今期のアニメシャワーも相変わらず重たいよなぁ。この作品は、電撃文庫からのアニメ化ということだが、前評判なんかを聞いているとなかなかの期待作であり、制作側も力を入れている模様。

 で、そんな作品の1話目だが、世界設定は「.hack」シリーズである。現実世界に嫌気がさした若者が仮想世界での「俺ツエー」に引きこもっていたら、都合良く「そっちが本当のキミ」という魅惑的な誘い文句が湧いて出るという、オタクにとってはどこまでも都合の良いストーリー設定。おかげで主人公のハルユキのキャラ設定が本当に酷く、あまりに丸いその容姿は、とても周りのキャラクターと同じ人類とは思えない。「もうお前の存在自体がファンタジーだよ」という突っ込みが先んじるのである。まぁ、そんなファンタジーなハルユキのところに学園でも有名な美女がやってきて「力が欲しいか」ってんだから、まぁお話の方は推して知るべし。1話目ではなんだかこっぱずかしさが先立ちました。

 しかしまぁ、内容は恥ずかしくなるラノベ設定とはいえ、やはり力を入れて作っているのは事実のよう。特に感心したのは、最初の画面では「なんじゃいな」と思った謎のテクノロジーの描写。ニューロリンカーという名前らしいが、この手の近未来アニメでありがちな「空中に仮想ディスプレイが浮かび上がる技術」という存在意義の分からない設定が、どこかリアルな所作でもって描かれている。技術が進化して人間がどんどんずぼらになった結果が伺えるようで、この「現実」空間のあれこれがなかなか面白いのだ。また、サンライズ作品ということで当然ながら動画の質は安定しており、ハルユキが必死になっていたテニスゲームの描写なんかは流石だし、細かい部分の動きも実に丁寧。バーチャル世界での豚さんモードの動きが何とも愛らしいのである。

 今作の監督は小原正和氏。デザイン関係に椛島さんも関わっているので、サンライズのチームとしては「空かけ」以来の担当作ということになるだろう。基本的に小原さんの画作りは好きなので、今後も動きでビッと見せる作品作りを期待したいところ。唯一の不安材料は、「ギルティクラウン」で大きく評価を下げてしまった吉野さんがシリーズ構成を受け持っている部分(主役が梶君だからさらにイメージが被る)。まぁ、今回はオリジナルじゃないからあんまりはっちゃけたことは出来ないはず。是非とも汚名返上をお願いしたい。

 そして中の人の話。梶君は使いやすくて本当に便利。幼なじみヒロインの豊崎を配し、特に目新しさはないものの、安定したキャスティング。となると、あとはメインヒロインらしきお嬢様を担当する三澤紗千香という見慣れない名前だ。どうやら新人のようだが、1話目の時点では……まぁ、新人なりに、という感じ。大きな難点は見受けられないが、「こいつぁ上手い!」と手放しで褒めるわけにはいかないレベル。この作品1本を通じて、一皮剥けることが出来るかどうか。最近は未成年声優でも競争が激しくて大変だなー。

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