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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「PROJECT A」2本目の放送作品。原作は新美南吉らしく、いかにも訓話的な、何とも懐かしい香りのするお話である。
始まった直後は、のっぺりした空気と、どうと言うことも無い画面のおかげで「ふつーだなぁ」と思って観ていたのだが、話がおじいさんの昔語りに入り、いざランプが登場したあたりになると、だんだん引き込まれていくような不思議な感覚があった。キャラクター造形は割と今風でシャープなものなのだが、背景を含む全体的な作品コンセプトは絵本をそのまま写したような、何とも懐かしいものになっており、ちょっと「普通の」という評価は当てはまらないような気になってくるのだ。そして、「ランプ」というこの作品のキーパーツに火が灯るところで、その思いは更に強くなる。明かりの乏しい田舎の寒村に灯ったランプの炎は、周囲の闇を突き破って明々と灯り、主人公の思いを一気に発露させた「生きた」光を解きはなった。 そして、更にその後に訪れる「電気」の時代。ランプの炎が打ち破った闇を、更に鮮烈に打ち払う電気の明かり。主人公にとって忌むべき存在となったその明かりは、皮肉にもランプの明かりよりも更に印象的で、世界の変革を知らせるのに充分な威力を持っていた。この「ランプ」と「電気」の明かりの描出が、このアニメを作る上での一番の勘どころだったのだろう。 シナリオ自体が素朴で、どこも突っ込みどころは無いものなのだが、そうした丁寧な画面作りのおかげか、何とも言えない侘びしさと懐かしさが気持ちいい。「物語を十全に伝える」というのがアニメーションの1つの働きだとするなら、このアニメはかなりの秀作と言えるのではないだろうか。なかなかこうした単発の「いいお話」をアニメで制作する機会というのは与えられるものではないので、こうしたプロジェクトで、1本でもこうした試みが行われたのは、実に有意義なことであったと思う。 また、この作品がこのご時世に放送されてしまったことも、皮肉な運命といえるかもしれない。作中では「初めて訪れて人々の暮らしを変えていった」電気という存在。それが今や当然のものとなり、生活の中で全く意識されないものとなる。本来、この「訓話」はそうした現代人の中に静かに入ってくるくらいのものになるはずだったが、今の日本で「電気」というと、それはもう大切な資源となっている。闇を打ち払って人々の生活を支える伝記の物語。それをランプ屋の主人という1人の主人公の視点から描いた物語が、現代日本には別な角度から訓話として伝わりそうである。関西からでは、どう書いても他人事になってしまうのが申し訳ないのだけれどもね。 PR 地下鉄のホームアナウンスが一番耳に残った第2話。わーい、本職の人だー。ん? そういう作品じゃない? あー、首都圏にすんで1日中京急のホームとかにいたらすごく幸せだろうなー。 てなわけで、基本的に中の人の話題にしかならない作品。見どころその1、今回メインとなったサブ(?)ヒロイン嵐子。早見沙織のヒロイン度数はかなり高く、こちらをメインで行った方が真っ直ぐで良い作品になるんじゃないか疑惑もある。わずか1話で男性恐怖症の緩和っぷりが凄まじく、改めて伊波さんは立派なキャラクターだったことを感じさせてくれる。 見どころその2、さらに属性を追加した辰吉が格好良い。サトリナのイケメンボイスってあんまり聞く機会がないんだけど、タカビーお嬢ボイスまでオプションでつくとか、どんなご褒美だろうか。適当なキャラ設定だなぁ。 見どころその3、アスミスは妹だとばっかり思ってたのに、実際は姉だった。珍しいこともあるもんだ。淫乱姉キャラアスミスもなかなかの破壊力。もう太郎とか出さなくてもいいので、姉・母コンビでサイドストーリー「佐戸家の一日」とかやってくれないもんだろうか。その方が見どころが多そうなのに。 メインストーリーが本当に山もなくてしょうもないんだよね。嵐子が男性恐怖症になった理由とか、マジ過ぎて引くし。後天的に与えられたトラウマと先天的に持って生まれた太郎の病気は同列に並べたらいかんと思うんだけどな。女性の性体験のトラウマをネタにするのって、各方面からの目が厳しいからネタにしにくそう。そう考えると、やっぱり伊波さんは偉大であったな。
突然別番組みたいな最終話。あれは……筋だけで見たらガンダム? 外見はテッカマン? おかしい、確か猫耳萌えエロ作品だったはずだが……
アントニア達の協力で一気に宇宙へ到達した騎央たち。発射直前には真奈美がキれて騎央とエリスに突っかかり、それにアオイも絡んで泥沼になりかけるなんて一場面もあったが、どうしようもない四角関係は、天真爛漫なエリスの一撃であっという間にうやむやに。慣れない宇宙にあがった効果もあってか、女性3人、うまい具合に折り合いがついたようだった。 まるで今生の別れのごとく、3連接吻で騎央を送り出した女性軍は、パワードスーツに身を包み、謎の推進装置を駆って追撃してきた犬の人の狙撃から母船を防衛する。なんとかワープに成功した騎央は、キャーティアシップでの犬ロイドとの苦戦を乗り越え中央管制室へ。プログラムの再起動を申請するも、なんと命令プログラムはキャーティアにしか出せないという無理難題。結局、万能の鈴を使って自身をキャーティアにすることで解決を見た。 一方、大気圏外で必死に戦闘を繰り広げていたエリスたちと犬の人。全てを片付けたエリスは、三位一体の必殺技を追跡者に見舞い、一撃の下に撃墜する。しかし、犬側の母船は運悪く地球へ落下。このままでは沖縄の近域に甚大な被害が出る。慣れ親しんだ土地のピンチに真っ先に動いたのは、「愛してもいない国のために働いている」はずのアオイだった。アオイと真奈美は捨て身のままで落下するデブリに推力を与えようとするが、燃料切れの小型ブースターでは焼け石に水。命を諦めたその瞬間に、駆けつけた騎央が間一髪で2人の手を掴んだ。 4人で帰還した沖縄の大使館。平和が訪れた騎央の家に空から降りてきたものは、キャーティアからのクリスマスプレゼント、軌道エレベーター。予期せぬ理由で迎えたホワイトクリスマスであった。 原作はやたらいっぱい出ているみたいなのでまだまだ続いているんでしょうが、とりあえずアニメは一端幕引き。ラストシーンの狙い澄ましたビジュアルとシチュエーションだけを見れば、それなりに最終回らしいきれいな締め方に見える。特大の白いクリスマスツリーとか、アニメだからこそ見せられたインパクト重視の演出だし、胡散臭いながらも沖縄に雪が降る理由も説明されていたので、おそらく原作でもこのシーンは一つの物語を締める重要なシーンだったに違いない。そこは素直に評価していい部分ではないだろうか。 ただ……流石に今回どうよ? 最近だと「オカルト学院」もラスト直前のトンデモ展開が色々と話題を振りまいているが、この作品の場合、本当に今回限りの、前後関係をぶっ飛ばした突然の宙域戦闘。エリスが小型のマシンを操って爆弾を撃墜していくくらいならまだ分かるのだが、流石にアオイや真奈美がああも容易く環境に順応してしまっているのはどうなんだろう。しかも、パワードスーツのデザインのショボさがちょっとフォロー出来ないレベル。この作品は作画自体はかなりのレベルで安定しており、背景や細かい小物なんかにまで気が回っている「きれいな」作品だったのだが、今回登場した各種宇宙マシン(犬の人の量産型UFOとか)の適当さがあまりにあまりで言葉がない。とんでも展開になるのは原作ありきで仕方ないとしても、もう少し「それっぽい」画面を作ることは出来たと思うのだが…… いや、このショボさこそがこの作品の真骨頂なんだろうか。今までだって戦闘は愛らしいアシストロイドと、彼らの操るピコピコハンマーがメインウェポンだったのだ。そう考えれば、今回のスーツや武器などの小物もギャグの一部と……見られないなぁ。やっぱり浮いてるなぁ。それまでがシリアスな痴話喧嘩だったり、渾身のエロだったり、画面は相変わらず「きれい」だっただけに、その落差はどうしようもない。 そして、そんな慣れない画面が現れたということは、シナリオラインもなんだか適当。宇宙にあがるのにあんだけ苦労したのに、ワープとか宇宙戦闘はあっさりできるのな。騎央がクリエイトした母船に乗っていたってことは、あの戦闘用の小型船も騎央がイメージで作ってたのか? 犬の人にしても、前回から今回にかけて、今までの暗躍っぷりは何だったのかと思うくらいに直接的な手段でキャーティアを鎮めようとしている。あんたらが宇宙まであがってくるなら、地上でこそこそ工作する必要とか全然なかったのにな。 宇宙へあがるのに奮戦する、という展開はガンダムの昔から王道展開ではあるが、さらにクライマックスはコロニー落としというのも何の捻りもない盛り上げ方。熱が入るのは分かるが、ちょっといい加減にセッティングしすぎじゃないか? 「沖縄を中心とした半径300キロに落ちる」って、意外と海の可能性が高いじゃねぇか。しかもアオイたちが組み付いたデブリを見ると、あんまり大きく見えなかったぞ。本当は相当なでかさなんだろうけど、いまいち迫力がでないぞ。アクシズをおさえるのがギラドーガなら燃える展開なんだろうけど、女子高生2人による軌道修正ミッションってなぁ。緊迫感がないなー。 「恋に悩む」→「何となく解決してちょっと晴れ晴れ」っていう展開があったのに、次の瞬間命を捨てる覚悟をしちゃうっていうのも無駄に感情が揺れ動きすぎる。アオイだけならギリギリ「愛してもいない国のために」云々を理由にワンエピソードひねくりだせるが、真奈美もノリで追いついちゃったからあんまり尊い行為に見えなかったのがね。どうにも今回描かれた「ドラマ」は全部上っ面だ。こういう最終回だと、今までのちょっと面白かった昼ドラ展開も全部嘘っぱちだったのかという気さえしてしまう。騎央が最後にキャーティアになるくだりの意味も分からないし(すぐに戻せるんだもんな)、この脚本は流石に無いわ。そんなに簡単に軌道エレベーターが手に入っちゃったらソレスタルビーイングが可哀想だろ! 色々と不満が残ってしまった最終回、というのがとりあえずの感想。ストーリーは一応けりをつけているだけに、なおざりになった部分がラストに集中してしまったのは本当に残念。画面の出来が良かったせいでラノベ原作に過度な期待を抱いてしまったのかなぁ……
意外にとんとん拍子の第11話。先週の時点では色々どうしようもないと思っていたのに、割とあっさり諸々が解決していきました。どれもこれもそれなりに納得出来てしまったのが凄い。
タイムリミット2週間を強制された地球とキャーティア母船の危機。どこをどう見ても八方ふさがりの状況に、キャーティアシップのクルーは自爆の覚悟を決める。しかし、艦長は意識を失う前に、とっさの判断で最上の保険をかけていた。なんと、艦長権限が騎央に移っていたのである。 艦長が動ける。そのたった1点から打開策が見える。なんとか宇宙にさえあがることが出来れば、騎央が母船を再起動して軌道を変えることが出来るようになったのだ。地球製のロケットでも、とにかく打ち上がる推進力さえあれば残りの部分はルーロスの本体が管理するし、時間凍結はいちかの特製護符で突破。肝心のロケットも、アントニアのコネを使ってギリギリエンジンのみ調達出来た。はるかロシアの地で念願の足を手に入れた面々は、犬の人たちの執拗な攻撃を乗り越えて、いざ宇宙へと向かうのである。 プロットだけを追えば、単にピンチの打開策を集めて宇宙に飛び立つ準備をしたというだけなのだが、なんだか色々なパーツが少しずつ集まってくる感じが、無茶苦茶なのに不思議な説得力がある。猫耳巨乳宇宙人少女の発情期とか書いてるくせに、多分この作品の作者はそれなりにSFが好きなんだろうし、そのあたりの要素もきっちり書きたいっていう意識があるんだろう。フィクション部分の整合性が、ラノベっぽくない。いや、もちろん色々と無茶はしてるんだけどさ。今回は騎央のチートクラスの情報管理能力を除けば、それなりにありそうな展開じゃない? 強いて釈然としない点をあげると、地球内における犬の人の影響力の強さが流石に無茶な気がする。一気に圧力をかけて全てのロケット使用権を封じる手はずを整えるっていうのは、かなり面倒な案件のはず。わずかな期間で全世界の宇宙へのルートを掌握できるほどの実権があるのはちょっと妙だ。何せ犬の人たちは表だって地球との外交を結べていないのだから。裏ルートで繋がってあそこまで出来るなら、実力行使なんて不器用なことをせずに、絡め手でキャーティアの地球侵攻を防げそうな気もするし。 そして、わざわざ宙域への進出を妨害する手はずをうっていたということは、「万が一でもエリスたちに宇宙に飛ばれたらまずい」という意識があったということ。艦長の機能停止やルーロスの駆逐など、細かいミッションを全てこなしていた犬の人たちは、更に最悪の最悪(つまり今回の艦長権限譲渡)まで想定していたということなんだろうか。更に更に、ロシア地下部におけるロケットエンジンの確保にまで目を光らせ、NATO軍に無茶苦茶な軍事演習要請まで出来たり……もう、お前が地球政府でいいよ。 ま、すったもんだはあったけど、とにかく騎央達は宇宙にいけるらしいので、頑張ってミッションをこなしてほしいもんです。これに成功すれば、あからさまな実力行使に及んだ犬の人たちとの関係性も変化しそうだしね。 で、今回はそうしたSFミッションに加えて、いつも通りに真奈美・アオイの恋愛沙汰がさらなる混迷を極めているのも見どころ。アオイは後ろ向きさ加減が全く変わらないのに、開き直って真奈美を責めるという姿勢にまで移行した。わざわざ真奈美の秘めたる思いを刺激してライバルを増やしちゃうあたり、奥手不器用もここに極まれり。真奈美も真奈美で、「女の子がどんな相手のためだったら、命を賭けたり職をなげうったり出来ると思ってるの?!」などと騎央を諭すのだが、このカテゴリーに自分自身が含まれているということに気付いているのだろうか。あなたもCIAへの就職を蹴って騎央を助けているのですよね。意識せずにそんなことを言っちゃうあたり、なかなか意味深で面白い。 アオイはアオイで逆ギレ気味のビンタを炸裂させたりしているが、戦闘機械じみたあんたのビンタは一般人相手に繰り出していい技なんだろうか。あと、騎央を人質に取った密告者と対峙している時に思ったのだが、あのとき両手で相手の銃とスイッチをアポーツしたら良かったんじゃなかろうか。ま、そんなことせんでも、無茶苦茶な狙撃で強引に解決してましたけどね。恋愛対象の男の子に向かって眉一つ動かさずに引き金を引けるってのも、逆に問題がある気がします。 今更だけど、この作品、アバンの彩陽の語りが面白いよね。毎回なんか元ネタがあるんだろうけど、あんまり詳しくないからよく分からないのが残念。
シリアス一直線の第10話。まさかたったの30分でここまで絶望的なピンチに陥ることになろうとは……この作品、ほんとに毎回のテンションの落差が激しいからついていくのが大変です。
過去にはアントニアの船を襲撃したことがあった犬の人だが、今回はいきなり全力全開の本気モード。キャーティア本船に奇策でもって猛攻をかけたほか、地球の大使館にも部隊を送り出し、さらに今の今までどこに居たのかさっぱり分からないエリスの保護船、ルーロスも個別に襲撃されていた。ここまで完璧なアタックを仕掛けられるとは、犬の人も単にアニメ見てくつろいでいたわけでもなかったんだな。 母船の襲撃は、デブリに見せかけた地球の人工衛星の破片にアシストロイドを詰め込み、狙撃で四散させた一群を船外から突入させるという、いわば物量作戦。犬型アシストロイドは7話でボロボロの状態のものが何体か出てきていたが、まさかあれだけの数を投入できる程の軍備が整っているとは。結局、予想外の方法による侵入を許したキャーティア勢は、船長の不在もあってか、容易くコントロール基盤を失ってしまう。 他方、地球上に移動していた船長を含む大使館メンバーも、突然の襲撃に対応は後手後手。一撃目でアシストロイドを封じられ、返す刀で船長も無力化。残されたのがエリスのみでは、大量のアシストロイド相手に分が悪い。戦線に参加しようとしていた騎央もまだ準備が出来ていないし、母船との連繋が取れない状態では、一気にベースが制圧される可能性すらある。このままではどうしようもない……というところで引き。 今まで何をしていたのかと思うくらいの強行作戦に移った犬の人。地球上では表だった活動が出来ないようなことを言っていたのに、最初のトラックによる攻撃に始まり、回りからの見え方など一切気にした様子のない徹底攻撃は、流石にキャーティア陣も予期していなかったものだったのだろうか。あまりのワンサイドゲームに、キャーティアの文化レベルがものすごく低く見えてしまう。今までの展開からみるに、犬と猫の軍事力は似たようなものだと思っていたのだが……何か打開する手立てはあるのだろうか。現時点で空いている戦力は、まだ機能していない騎央自身と、別働隊として直接攻撃を回避出来た真奈美とアオイ。彼女たちのアシストロイドも残っているだろうか(そういや定やんも大丈夫だったかな)。あとは犬側のアシストロイドがどの程度の知能レベルか、というのが気になる部分だが、今回はかなり臨機応変に作戦行動を実行していたし、にわか仕込みの地球人の手でどうにかなるようには見えないのだがね…… この作品は、結局何がやりたいのかがよく分からないのがもどかしい。今回の急展開だって、それぞれのシーンは割と本気で描かれているし、本格バトルものとして見ていればそれなりのものだと思う(決して上質とはいわないが)。しかし、振り返ってみれば前回が謎の思い出ソング回であり、前々回は真奈美とアオイの恋愛バトル回。犬の人の存在などすっかり忘れ去られてもおかしくないような平和な状態だったのだ。そこでいきなり最大の敵勢力として犬軍団を投入されても、「どこかでギャグ要素が残ったりするんじゃないか」という懸念を持ちながらの視聴になってしまう。 そもそも犬側がどの程度破壊行動を行えるかも分からないような状態で観ていたわけで、「あ、そんなことまでやっちゃうんだ」という驚きの方が大きくて、バトル要素としてのめり込むのが難しい。今回のエピソードでいうなら見どころは「自分の過去の経験をもとにしてアオイに忠告する身勝手な真奈美」とか、「ひたすら官能的に焼き肉を貪る艦長」とか「定やんの無駄に決めた狙撃シーン」とかだった気がする。これまで描いてきたのは「恋愛」や「エロ」や「アシストロイドの愛らしさ」なのだから、そちらに目が向いてしまうのは致し方ないことだろう。 むー、なんとも据わりが悪い。次回で決着がつくのか、それともこのままバトルメインになり、本気で犬の人との血みどろの侵略戦争が始まるのか。予想もつかないし、考える気も無くなってきているが、とにかく見守ることにしましょう。
なんとも奇妙な味わいの第9話。これまでのシナリオラインからは完全に逸脱しているのだが、これって原作だとどういう扱いのエピソードなんだろう。
これまでこの作品を見てきた誘致要因と言えば、安定感のある画面の質と、真奈美、アオイの2人の心情描写。あとはややエロ。しかし、今回は1つ目のファクターこそ維持されているものの、残りの部分は特にない。メインキャラクターが初登場(そしておそらく最後の登場)である「最初のアシストロイド」ことラウリィである。一応「アシストロイド」という要素自体はこれまでのエピソードでも積み重ねられてきたキャラクターがあるので、それを活かせば違和感のあるエピソードにはならなかったと思うのだが、ここまでアシストロイドたちが発揮してきたキャラクターはとにかく「愛らしさ」に重点を置いたもの。今回登場したラウリィとは縁遠く、より異質さを際立たせる結果となっている。どうにも奇妙な浮き立ち方だ。 しかし、最初は拭いきれなかったこの違和感も、最後まで見終われば何となく丸め込まれてしまったのは不思議なところ。キャラや設定に似合わず割と重たいテーマを扱うのがこの作品の妙な味なのだが、今回扱われたアシストロイドの存在意義そのものにおける問題提起は、SFでは定番でそれだけに分かりやすい。エリスとラウリィが語るような辛いアシストロイドの過去と、現在のアシストロイドの愛らしさは同じ問題の裏返しであり、ここまでのエピソードでアシストロイドたちが散々に愛嬌を振りまいてきてくれたおかげで、今回の問題意識はよりダイレクトに伝わる部分がある。ま、どう擁護してもエリスの抱えている罪悪感は突飛な気がするのだが……そのあたりは尺の限界というしかないだろう。彼女の罪の意識を突き詰めると、結局はエゴイズムの極みなのであまりきれいな答えは出てこないだろうしね。ラノベ媒体ならこのくらいのゴールが丁度良い気がする。 とまぁ、シナリオラインでの異質さも目立つわけだが、今回はやはりアニメとしての構成の方がずっと異質。アシストロイドと人間という2つの存在の差異を嫌というほどに浮き彫りにさせたあとに、キャーティアと地球人という2つの種族の橋渡しをすることで「異種間交流」というテーマをまとめ上げるのが、たった1曲のオリジナルソングである。最終的に、「人ならざるもの」の歌い上げる楽曲により、地球人との理解を超え、犬の人にまでユニゾンが広がっていくのは、「異種間交流」を描くこの作品の最も大きなゴールの素描と言えるかもしれない。今回が最終回と言われても違和感がないくらいの、何とも雄大な物語を感じ取ることが出来る。 今回最も大切なツールとなるのが、メインテーマとなった「おいらは淋しいスペースマン」である。第一印象から言ってしまえば、非常にチープな歌だ。演歌をベースにして80年代アニメのような分かりやすいテーマをそのまま歌詞に乗せた、子供だましの曲である。最初の流れからすると「キャーティアは日本の子供向けアニメソングみたいなものをそこまで愛好する、妙な風習があるんだな」というレベルの解釈だったのに、ラウリィが歌いはじめるシーンからキャラクター全員での大合唱を経て、まるで「We are the World」のような奇妙な架け橋としてこの曲が熟成されていく。その過程が、無闇に壮大なのだ。エンディングは「たった1つの地球」をバックにラウリィのソロ歌唱となり、まるで「消失」で長門が歌った「優しい忘却」のごとく。最初はチープだと思ったどうでもよい曲が、終わってみれば1つのアンセムになっているのは驚きである。こういう味の出し方もあるんだなぁ。 当然避けられない話題として、今回の曲を歌った面子を確認しましょう。メインボーカルは情報統合思念体としてのキャリアが長いおかげで「人型であるが故に不幸な身の上となった最初のアシストロイド」の悲哀は妙な切実さがある茅原実里。演歌調の歌を熱唱するのは初めて聞いたが、やはりそれなりの破壊力がある。きちんと「ラウリィの歌唱パート」は機械要素を維持しており、エンディングは本人の声で歌っているのがなかなか。 他パートはキャストがリレーすることで奏でてくれたわけだが、スフィアに加え井上喜久子、堀江由衣となかなかのラインナップ。花澤さんも歌ってましたし、田村睦心も参加。1人だけ男性ボーカル扱いなので辛そうだったがな。 こういう回があってもいいよね。 何を見ても「終わりへの序曲」にしか見えなくて切ない第47話。二ツ木の動きが活発になっても、ドクトルの正体に肉薄しても、町中がジャングルになっても、ついにキルミンのことがばれても、ビューティーバットの正体が判明しても、全部「最終回が近いなぁ……」という感想しか出てこないんだよう。 1年使って構築された世界が少しずつゴールへ向かっている実感。もうそれしかないから本当は細かい部分の感想記事とかあげる必要は無いんだけど、今回はシリーズ屈指の名シーンがあったので、あまりの爆笑に思わず記事立て。 その名シーンとは、もちろんリコとカノンの大喧嘩シーンである。「あ、お前らそれって突っ込みどころだって分かってたんだ……」というメタレベルの衝撃が止まりません。先発はカノン。リコの髪型への突っ込みは、この世界におけるヘアスタイルの基準に衝撃を与えた。そりゃま、現実に居たらおかしな髪なのは確実だけど……それがアニメのお約束だろうに。それに対するリコの反撃も髪型へのもの。「横に広がりすぎてうしろの席の子の迷惑になるから一番うしろの席なんだよ!」とは、斬新過ぎる意見。いや、転校初日にあの席に行ったのは自然の成り行きだったと思うのだが……もちろん、「お前が言うな」の突っ込みは確定的。 髪型への攻撃で一瞬カノンが止まった隙を突いて、リコは一気にカノンの身なりについてたたみかける。「何でお前だけ土足」「腕章が変」など、まぁ、もっともなものばかりだ。カノンの反撃も精彩を欠き、「私は別にいいのよ」「サルみたいな顔でうるさい」など、感情的な文句になってしまったので、総合で見ればリコの勝ちである。そして今回のエピソード終わりからは「ビューティーバットってどういうセンスだよ」という悪口も言えるようになったので、リコはますます有利ですよ。ま、あれだけ細かいポイント(?)に目が行くのにビューティーバットの正体に気づけなかったのは、アニメ世界の限界ってことだろうか。 今回、この喧嘩シーンでの悠木碧のマシンガントークが本当に見事なものだった。長台詞をものすごい早口でまくし立てて、きちんと何を言っているかが分かった上で感情ものっていて、あおちゃんが得意とするキーキーボイスの味が一番良く出ている。もう、これが聞けただけでも今回は大満足。ほんと、リコは毎回いい仕事をするなぁ。 そういや、ドリル髪で思い出したのだが、今回は5人の変身バンクが全部流れるというオールスター仕様だったのだが、リコリムの変身シーンで出てくるのってDNAの二重螺旋モチーフってことでいいんだよね? あまりに自然にそう思っていたので確認をしていなかったのだが、調べてみたら案外そういう保証のソースが無くて不安になった。リコはドリル髪が左右に分かれて、それが1本に繋がるイメージで、リムはびんぞこ眼鏡の2枚のレンズのぐるぐるから、2つの渦に飲まれるイメージ。ま、リムの場合はどっちかっていうと螺旋力を高めてるようにも見えるんだけどね。グレンラガンのエンディングのラストカットのイメージ。 ただ、そうなると他の3人がそこまで明確に螺旋のモチーフを表していないのはちょっと不自然かなぁ。ポチ姉は一応渦を巻いてるけど、リコリムほど明示的なツールがないし、ケンとタマオは特に回るイメージもない。謎だ。そして、キルミン発動時の「何かにひびが入るみたいなカット」でタマオだけ3本入るのもよく分からない。1人だけ鳥類だからか? とにもかくにも、……終わってほしくないなぁ……
流石にアシストロイドモザイクが鬱陶しい第8話。もう、シチュエーションとか一切関係無しに登場するのな。あんなに愛らしい彼らを憎悪の対象にはしたくないのだが……見えないからどうとかじゃなくて、画面構成が崩れるから見づらいんだよなぁ。本編での活躍は文句無いんですけどね。「なかよくしまそう」はちょっと吹いた。分からない人はスルーで。
アントニアの機転(?)でエリスの立場も一段落。そんな中、前回の騎央の依頼を受けて、アオイと真奈美は2人で狙撃練習の補助。アオイと騎央の関係をサポートするために真奈美は身を引いてみせるが、アオイにはそれが不真面目・不義理に見えてしまう。「既に手遅れ」と諦めた真奈美同様、アオイも前回の騎央の態度で何かを諦めてしまっている。そのおかげで、真奈美の気遣いも余計なこととしか映らない側面があるのだ。こじれた2人の関係は互いの力量の計り合いから肉弾戦、狙撃戦、そして野外訓練と称した「決闘」にまで発展。それぞれに持ちうる武器を最大限に活かし、相手を出し抜こうと試行錯誤する。 実力は拮抗。狙撃力と実戦経験ではアオイが上。「真奈美は汚れ仕事の厳しさを分かっていない」とこぼしながらワンチャンスを狙う。地の利と勢いは真奈美が上。「アオイは自分の気遣いを分かっていない」と愚痴りながら雨の中に佇む。勝負を決めたのは天然記念物。ヤンバルクイナの足音で始まった銃撃戦は、その気紛れに振り回されるように、かろうじて真奈美に軍配が上がる。真奈美は更にアオイと騎央を接近させる策を講じ、対してアオイは狙撃してきた不審者に対抗する策を講じる。「犬の人」の刺客は、2人の戦闘員の前に一瞬で蹴散らされてしまった。 2人の女の子の様々な思いが交錯する「決闘」は何事も無かったかのように幕を閉じたが、大きく前進したと思われた騎央との関係性は、結局ターゲットの鈍さというファクターを計算に入れていなかったために、あまり実りのあるものではなかったのでした。 タイトル通りの「決闘」ががっつりメインの今回。前回までの経緯からアオイと真奈美が対立する流れはちょっと唐突な気もするのだが、2人が2人とも適当な思い込みでネガティブ思考になってしまっているため、些細なことでも気が立ってしまうというのが案外真実なのかもしれない。怒りの矛先がイマイチはっきりしないのに決闘までいくなんて、単なる鬱憤晴らしにしか見えないからね。 そして、今回はこの決闘描写が、2人の身の上や騎央との関係性を含意したものになっていて、そのあたりの描写がなかなか良い感じで雰囲気が出ていたのが最大の見どころだろう。 まずは真奈美。彼女の武器は「地の利」であるが、これは当然騎央との「幼なじみ」という立場の言い換え。アオイの読みのせいでこの地の利というアドバンテージは消えてしまい、真奈美は「雨」という障害が発生する前に勝手に動きにくいポジションに身を置いてしまい、「既に動くには遅すぎる」とそのまま立ち尽くす。前々回激昂していた真奈美のスタンスそのものである。そのくせ、「アオイは自分の気遣いを理解していない」と愚痴っているあたりに、余計なお世話で更に自縄自縛の状態になっている彼女の窮地がよく分かる。 対するアオイはというと、「戦闘のプロである」という自負のおかげで、真奈美に裏をかかれて判断が遅れるという失態をやらかしている。結局、彼女に足りないのは現実に即した対応力であり、真奈美のような試合巧者を相手にした時、彼女のリアルは通用しない。住む世界が違うのだ。そして、「雨」が降り出したことを契機に「動くか?」と悩んだ彼女も、結局その場に座り込み、行動に移すチャンスを逸してしまっている。これも、奥手で踏ん切りがつかない彼女の恋愛模様そのもの。「真奈美は素人だから戦闘の機微・騎央との間に存在する溝のことが分かっていない」と愚痴るわけだが、騎央の中にそんなものは存在しないことは明らかなわけで、結局彼女には現実が見えていないことの現れなのである。雨にうたれる2人の何とも情けない姿は、自ら道を閉ざしてしまった2人の心情風景としても見ることが出来るだろう。 そして、最終的に今回真奈美に軍配が上がった。これは一見「真奈美側が恋愛レースでも有利になれる」という含意ともとれるのだが、その後のミッションでは真奈美は単なる劣り役になっており、実際に窮状を打開したのはアオイのプロの技。「相手は相当腕に自信があるので確実に急所を狙ってくるだろう」という予測があったからこそあんな無茶な技が出来たのだと思うが、そんな無茶苦茶な作戦に平気でのっているあたり、真奈美とアオイの奇妙な信頼関係も確認出来る。友情がありそうでなさそうな、妙な関係性。最終的にアオイの努力がいくらか進展要素になった気もするのだが、もう、さっさと騎央なんて諦めてしまえばいいような気もする。だって、主人公あんま出番ないんだもん。 なんだか不思議な説得力でなんてこと無いエピソードもそれなりに見せてしまうのがこの作品の不思議なところ。これだけきっちりバトルや心情描写が描けるのだから、陳腐な萌えやエロで覆い隠すのは勿体ないよね。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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