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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  突然別番組みたいな最終話。あれは……筋だけで見たらガンダム? 外見はテッカマン? おかしい、確か猫耳萌えエロ作品だったはずだが……

 アントニア達の協力で一気に宇宙へ到達した騎央たち。発射直前には真奈美がキれて騎央とエリスに突っかかり、それにアオイも絡んで泥沼になりかけるなんて一場面もあったが、どうしようもない四角関係は、天真爛漫なエリスの一撃であっという間にうやむやに。慣れない宇宙にあがった効果もあってか、女性3人、うまい具合に折り合いがついたようだった。

 まるで今生の別れのごとく、3連接吻で騎央を送り出した女性軍は、パワードスーツに身を包み、謎の推進装置を駆って追撃してきた犬の人の狙撃から母船を防衛する。なんとかワープに成功した騎央は、キャーティアシップでの犬ロイドとの苦戦を乗り越え中央管制室へ。プログラムの再起動を申請するも、なんと命令プログラムはキャーティアにしか出せないという無理難題。結局、万能の鈴を使って自身をキャーティアにすることで解決を見た。

 一方、大気圏外で必死に戦闘を繰り広げていたエリスたちと犬の人。全てを片付けたエリスは、三位一体の必殺技を追跡者に見舞い、一撃の下に撃墜する。しかし、犬側の母船は運悪く地球へ落下。このままでは沖縄の近域に甚大な被害が出る。慣れ親しんだ土地のピンチに真っ先に動いたのは、「愛してもいない国のために働いている」はずのアオイだった。アオイと真奈美は捨て身のままで落下するデブリに推力を与えようとするが、燃料切れの小型ブースターでは焼け石に水。命を諦めたその瞬間に、駆けつけた騎央が間一髪で2人の手を掴んだ。

 4人で帰還した沖縄の大使館。平和が訪れた騎央の家に空から降りてきたものは、キャーティアからのクリスマスプレゼント、軌道エレベーター。予期せぬ理由で迎えたホワイトクリスマスであった。

 

 原作はやたらいっぱい出ているみたいなのでまだまだ続いているんでしょうが、とりあえずアニメは一端幕引き。ラストシーンの狙い澄ましたビジュアルとシチュエーションだけを見れば、それなりに最終回らしいきれいな締め方に見える。特大の白いクリスマスツリーとか、アニメだからこそ見せられたインパクト重視の演出だし、胡散臭いながらも沖縄に雪が降る理由も説明されていたので、おそらく原作でもこのシーンは一つの物語を締める重要なシーンだったに違いない。そこは素直に評価していい部分ではないだろうか。

 ただ……流石に今回どうよ? 最近だと「オカルト学院」もラスト直前のトンデモ展開が色々と話題を振りまいているが、この作品の場合、本当に今回限りの、前後関係をぶっ飛ばした突然の宙域戦闘。エリスが小型のマシンを操って爆弾を撃墜していくくらいならまだ分かるのだが、流石にアオイや真奈美がああも容易く環境に順応してしまっているのはどうなんだろう。しかも、パワードスーツのデザインのショボさがちょっとフォロー出来ないレベル。この作品は作画自体はかなりのレベルで安定しており、背景や細かい小物なんかにまで気が回っている「きれいな」作品だったのだが、今回登場した各種宇宙マシン(犬の人の量産型UFOとか)の適当さがあまりにあまりで言葉がない。とんでも展開になるのは原作ありきで仕方ないとしても、もう少し「それっぽい」画面を作ることは出来たと思うのだが……

 いや、このショボさこそがこの作品の真骨頂なんだろうか。今までだって戦闘は愛らしいアシストロイドと、彼らの操るピコピコハンマーがメインウェポンだったのだ。そう考えれば、今回のスーツや武器などの小物もギャグの一部と……見られないなぁ。やっぱり浮いてるなぁ。それまでがシリアスな痴話喧嘩だったり、渾身のエロだったり、画面は相変わらず「きれい」だっただけに、その落差はどうしようもない。

 そして、そんな慣れない画面が現れたということは、シナリオラインもなんだか適当。宇宙にあがるのにあんだけ苦労したのに、ワープとか宇宙戦闘はあっさりできるのな。騎央がクリエイトした母船に乗っていたってことは、あの戦闘用の小型船も騎央がイメージで作ってたのか? 犬の人にしても、前回から今回にかけて、今までの暗躍っぷりは何だったのかと思うくらいに直接的な手段でキャーティアを鎮めようとしている。あんたらが宇宙まであがってくるなら、地上でこそこそ工作する必要とか全然なかったのにな。

 宇宙へあがるのに奮戦する、という展開はガンダムの昔から王道展開ではあるが、さらにクライマックスはコロニー落としというのも何の捻りもない盛り上げ方。熱が入るのは分かるが、ちょっといい加減にセッティングしすぎじゃないか? 「沖縄を中心とした半径300キロに落ちる」って、意外と海の可能性が高いじゃねぇか。しかもアオイたちが組み付いたデブリを見ると、あんまり大きく見えなかったぞ。本当は相当なでかさなんだろうけど、いまいち迫力がでないぞ。アクシズをおさえるのがギラドーガなら燃える展開なんだろうけど、女子高生2人による軌道修正ミッションってなぁ。緊迫感がないなー。

 「恋に悩む」→「何となく解決してちょっと晴れ晴れ」っていう展開があったのに、次の瞬間命を捨てる覚悟をしちゃうっていうのも無駄に感情が揺れ動きすぎる。アオイだけならギリギリ「愛してもいない国のために」云々を理由にワンエピソードひねくりだせるが、真奈美もノリで追いついちゃったからあんまり尊い行為に見えなかったのがね。どうにも今回描かれた「ドラマ」は全部上っ面だ。こういう最終回だと、今までのちょっと面白かった昼ドラ展開も全部嘘っぱちだったのかという気さえしてしまう。騎央が最後にキャーティアになるくだりの意味も分からないし(すぐに戻せるんだもんな)、この脚本は流石に無いわ。そんなに簡単に軌道エレベーターが手に入っちゃったらソレスタルビーイングが可哀想だろ!

 色々と不満が残ってしまった最終回、というのがとりあえずの感想。ストーリーは一応けりをつけているだけに、なおざりになった部分がラストに集中してしまったのは本当に残念。画面の出来が良かったせいでラノベ原作に過度な期待を抱いてしまったのかなぁ……

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