忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[26] [27] [28] [29] [30] [31] [32]
  なんとも奇妙な味わいの第9話。これまでのシナリオラインからは完全に逸脱しているのだが、これって原作だとどういう扱いのエピソードなんだろう。

 これまでこの作品を見てきた誘致要因と言えば、安定感のある画面の質と、真奈美、アオイの2人の心情描写。あとはややエロ。しかし、今回は1つ目のファクターこそ維持されているものの、残りの部分は特にない。メインキャラクターが初登場(そしておそらく最後の登場)である「最初のアシストロイド」ことラウリィである。一応「アシストロイド」という要素自体はこれまでのエピソードでも積み重ねられてきたキャラクターがあるので、それを活かせば違和感のあるエピソードにはならなかったと思うのだが、ここまでアシストロイドたちが発揮してきたキャラクターはとにかく「愛らしさ」に重点を置いたもの。今回登場したラウリィとは縁遠く、より異質さを際立たせる結果となっている。どうにも奇妙な浮き立ち方だ。

 しかし、最初は拭いきれなかったこの違和感も、最後まで見終われば何となく丸め込まれてしまったのは不思議なところ。キャラや設定に似合わず割と重たいテーマを扱うのがこの作品の妙な味なのだが、今回扱われたアシストロイドの存在意義そのものにおける問題提起は、SFでは定番でそれだけに分かりやすい。エリスとラウリィが語るような辛いアシストロイドの過去と、現在のアシストロイドの愛らしさは同じ問題の裏返しであり、ここまでのエピソードでアシストロイドたちが散々に愛嬌を振りまいてきてくれたおかげで、今回の問題意識はよりダイレクトに伝わる部分がある。ま、どう擁護してもエリスの抱えている罪悪感は突飛な気がするのだが……そのあたりは尺の限界というしかないだろう。彼女の罪の意識を突き詰めると、結局はエゴイズムの極みなのであまりきれいな答えは出てこないだろうしね。ラノベ媒体ならこのくらいのゴールが丁度良い気がする。

 とまぁ、シナリオラインでの異質さも目立つわけだが、今回はやはりアニメとしての構成の方がずっと異質。アシストロイドと人間という2つの存在の差異を嫌というほどに浮き彫りにさせたあとに、キャーティアと地球人という2つの種族の橋渡しをすることで「異種間交流」というテーマをまとめ上げるのが、たった1曲のオリジナルソングである。最終的に、「人ならざるもの」の歌い上げる楽曲により、地球人との理解を超え、犬の人にまでユニゾンが広がっていくのは、「異種間交流」を描くこの作品の最も大きなゴールの素描と言えるかもしれない。今回が最終回と言われても違和感がないくらいの、何とも雄大な物語を感じ取ることが出来る。

 今回最も大切なツールとなるのが、メインテーマとなった「おいらは淋しいスペースマン」である。第一印象から言ってしまえば、非常にチープな歌だ。演歌をベースにして80年代アニメのような分かりやすいテーマをそのまま歌詞に乗せた、子供だましの曲である。最初の流れからすると「キャーティアは日本の子供向けアニメソングみたいなものをそこまで愛好する、妙な風習があるんだな」というレベルの解釈だったのに、ラウリィが歌いはじめるシーンからキャラクター全員での大合唱を経て、まるで「We are the World」のような奇妙な架け橋としてこの曲が熟成されていく。その過程が、無闇に壮大なのだ。エンディングは「たった1つの地球」をバックにラウリィのソロ歌唱となり、まるで「消失」で長門が歌った「優しい忘却」のごとく。最初はチープだと思ったどうでもよい曲が、終わってみれば1つのアンセムになっているのは驚きである。こういう味の出し方もあるんだなぁ。

 当然避けられない話題として、今回の曲を歌った面子を確認しましょう。メインボーカルは情報統合思念体としてのキャリアが長いおかげで「人型であるが故に不幸な身の上となった最初のアシストロイド」の悲哀は妙な切実さがある茅原実里。演歌調の歌を熱唱するのは初めて聞いたが、やはりそれなりの破壊力がある。きちんと「ラウリィの歌唱パート」は機械要素を維持しており、エンディングは本人の声で歌っているのがなかなか。

 他パートはキャストがリレーすることで奏でてくれたわけだが、スフィアに加え井上喜久子、堀江由衣となかなかのラインナップ。花澤さんも歌ってましたし、田村睦心も参加。1人だけ男性ボーカル扱いなので辛そうだったがな。

 

 こういう回があってもいいよね。

拍手

PR

 何を見ても「終わりへの序曲」にしか見えなくて切ない第47話。二ツ木の動きが活発になっても、ドクトルの正体に肉薄しても、町中がジャングルになっても、ついにキルミンのことがばれても、ビューティーバットの正体が判明しても、全部「最終回が近いなぁ……」という感想しか出てこないんだよう。

 1年使って構築された世界が少しずつゴールへ向かっている実感。もうそれしかないから本当は細かい部分の感想記事とかあげる必要は無いんだけど、今回はシリーズ屈指の名シーンがあったので、あまりの爆笑に思わず記事立て。

 その名シーンとは、もちろんリコとカノンの大喧嘩シーンである。「あ、お前らそれって突っ込みどころだって分かってたんだ……」というメタレベルの衝撃が止まりません。先発はカノン。リコの髪型への突っ込みは、この世界におけるヘアスタイルの基準に衝撃を与えた。そりゃま、現実に居たらおかしな髪なのは確実だけど……それがアニメのお約束だろうに。それに対するリコの反撃も髪型へのもの。「横に広がりすぎてうしろの席の子の迷惑になるから一番うしろの席なんだよ!」とは、斬新過ぎる意見。いや、転校初日にあの席に行ったのは自然の成り行きだったと思うのだが……もちろん、「お前が言うな」の突っ込みは確定的。

 髪型への攻撃で一瞬カノンが止まった隙を突いて、リコは一気にカノンの身なりについてたたみかける。「何でお前だけ土足」「腕章が変」など、まぁ、もっともなものばかりだ。カノンの反撃も精彩を欠き、「私は別にいいのよ」「サルみたいな顔でうるさい」など、感情的な文句になってしまったので、総合で見ればリコの勝ちである。そして今回のエピソード終わりからは「ビューティーバットってどういうセンスだよ」という悪口も言えるようになったので、リコはますます有利ですよ。ま、あれだけ細かいポイント(?)に目が行くのにビューティーバットの正体に気づけなかったのは、アニメ世界の限界ってことだろうか。

 今回、この喧嘩シーンでの悠木碧のマシンガントークが本当に見事なものだった。長台詞をものすごい早口でまくし立てて、きちんと何を言っているかが分かった上で感情ものっていて、あおちゃんが得意とするキーキーボイスの味が一番良く出ている。もう、これが聞けただけでも今回は大満足。ほんと、リコは毎回いい仕事をするなぁ。

 そういや、ドリル髪で思い出したのだが、今回は5人の変身バンクが全部流れるというオールスター仕様だったのだが、リコリムの変身シーンで出てくるのってDNAの二重螺旋モチーフってことでいいんだよね? あまりに自然にそう思っていたので確認をしていなかったのだが、調べてみたら案外そういう保証のソースが無くて不安になった。リコはドリル髪が左右に分かれて、それが1本に繋がるイメージで、リムはびんぞこ眼鏡の2枚のレンズのぐるぐるから、2つの渦に飲まれるイメージ。ま、リムの場合はどっちかっていうと螺旋力を高めてるようにも見えるんだけどね。グレンラガンのエンディングのラストカットのイメージ。

 ただ、そうなると他の3人がそこまで明確に螺旋のモチーフを表していないのはちょっと不自然かなぁ。ポチ姉は一応渦を巻いてるけど、リコリムほど明示的なツールがないし、ケンとタマオは特に回るイメージもない。謎だ。そして、キルミン発動時の「何かにひびが入るみたいなカット」でタマオだけ3本入るのもよく分からない。1人だけ鳥類だからか?

 とにもかくにも、……終わってほしくないなぁ……

拍手

  流石にアシストロイドモザイクが鬱陶しい第8話。もう、シチュエーションとか一切関係無しに登場するのな。あんなに愛らしい彼らを憎悪の対象にはしたくないのだが……見えないからどうとかじゃなくて、画面構成が崩れるから見づらいんだよなぁ。本編での活躍は文句無いんですけどね。「なかよくしまそう」はちょっと吹いた。分からない人はスルーで。

 アントニアの機転(?)でエリスの立場も一段落。そんな中、前回の騎央の依頼を受けて、アオイと真奈美は2人で狙撃練習の補助。アオイと騎央の関係をサポートするために真奈美は身を引いてみせるが、アオイにはそれが不真面目・不義理に見えてしまう。「既に手遅れ」と諦めた真奈美同様、アオイも前回の騎央の態度で何かを諦めてしまっている。そのおかげで、真奈美の気遣いも余計なこととしか映らない側面があるのだ。こじれた2人の関係は互いの力量の計り合いから肉弾戦、狙撃戦、そして野外訓練と称した「決闘」にまで発展。それぞれに持ちうる武器を最大限に活かし、相手を出し抜こうと試行錯誤する。

 実力は拮抗。狙撃力と実戦経験ではアオイが上。「真奈美は汚れ仕事の厳しさを分かっていない」とこぼしながらワンチャンスを狙う。地の利と勢いは真奈美が上。「アオイは自分の気遣いを分かっていない」と愚痴りながら雨の中に佇む。勝負を決めたのは天然記念物。ヤンバルクイナの足音で始まった銃撃戦は、その気紛れに振り回されるように、かろうじて真奈美に軍配が上がる。真奈美は更にアオイと騎央を接近させる策を講じ、対してアオイは狙撃してきた不審者に対抗する策を講じる。「犬の人」の刺客は、2人の戦闘員の前に一瞬で蹴散らされてしまった。

 2人の女の子の様々な思いが交錯する「決闘」は何事も無かったかのように幕を閉じたが、大きく前進したと思われた騎央との関係性は、結局ターゲットの鈍さというファクターを計算に入れていなかったために、あまり実りのあるものではなかったのでした。

 

 タイトル通りの「決闘」ががっつりメインの今回。前回までの経緯からアオイと真奈美が対立する流れはちょっと唐突な気もするのだが、2人が2人とも適当な思い込みでネガティブ思考になってしまっているため、些細なことでも気が立ってしまうというのが案外真実なのかもしれない。怒りの矛先がイマイチはっきりしないのに決闘までいくなんて、単なる鬱憤晴らしにしか見えないからね。

 そして、今回はこの決闘描写が、2人の身の上や騎央との関係性を含意したものになっていて、そのあたりの描写がなかなか良い感じで雰囲気が出ていたのが最大の見どころだろう。

 まずは真奈美。彼女の武器は「地の利」であるが、これは当然騎央との「幼なじみ」という立場の言い換え。アオイの読みのせいでこの地の利というアドバンテージは消えてしまい、真奈美は「雨」という障害が発生する前に勝手に動きにくいポジションに身を置いてしまい、「既に動くには遅すぎる」とそのまま立ち尽くす。前々回激昂していた真奈美のスタンスそのものである。そのくせ、「アオイは自分の気遣いを理解していない」と愚痴っているあたりに、余計なお世話で更に自縄自縛の状態になっている彼女の窮地がよく分かる。

 対するアオイはというと、「戦闘のプロである」という自負のおかげで、真奈美に裏をかかれて判断が遅れるという失態をやらかしている。結局、彼女に足りないのは現実に即した対応力であり、真奈美のような試合巧者を相手にした時、彼女のリアルは通用しない。住む世界が違うのだ。そして、「雨」が降り出したことを契機に「動くか?」と悩んだ彼女も、結局その場に座り込み、行動に移すチャンスを逸してしまっている。これも、奥手で踏ん切りがつかない彼女の恋愛模様そのもの。「真奈美は素人だから戦闘の機微・騎央との間に存在する溝のことが分かっていない」と愚痴るわけだが、騎央の中にそんなものは存在しないことは明らかなわけで、結局彼女には現実が見えていないことの現れなのである。雨にうたれる2人の何とも情けない姿は、自ら道を閉ざしてしまった2人の心情風景としても見ることが出来るだろう。

 そして、最終的に今回真奈美に軍配が上がった。これは一見「真奈美側が恋愛レースでも有利になれる」という含意ともとれるのだが、その後のミッションでは真奈美は単なる劣り役になっており、実際に窮状を打開したのはアオイのプロの技。「相手は相当腕に自信があるので確実に急所を狙ってくるだろう」という予測があったからこそあんな無茶な技が出来たのだと思うが、そんな無茶苦茶な作戦に平気でのっているあたり、真奈美とアオイの奇妙な信頼関係も確認出来る。友情がありそうでなさそうな、妙な関係性。最終的にアオイの努力がいくらか進展要素になった気もするのだが、もう、さっさと騎央なんて諦めてしまえばいいような気もする。だって、主人公あんま出番ないんだもん。

 なんだか不思議な説得力でなんてこと無いエピソードもそれなりに見せてしまうのがこの作品の不思議なところ。これだけきっちりバトルや心情描写が描けるのだから、陳腐な萌えやエロで覆い隠すのは勿体ないよね。

拍手

  アシストロイドの言語体系が気になる第7話。「こくげん」とか、チバちゃんたちはわざわざそれっぽい辞書をインストールしてるんかな。じゃ、書き文字間違うのは仕様か。

 夏休みが終わって学校が始まったらしいです。そう言えば先週までは学校に行ってなかったんだな。あまりに非日常が連続していたせいでそんなことも気になってなかった。学校が始まったことでエリスやアントニアたちがクラスになだれ込み、被害は周辺にも拡大。ま、学校側は特に出資もせずに設備が強化されたのだから悪いこともないのかもしれないが……普通の高校には防弾ガラスはいらんなぁ。むしろ銃の脅威は身近なものになってしまったなぁ。

 具体的に新規組が絡む初のイベントは、映像部の夏合宿。夏休みが終わって2学期が始まったばかりのタイミングで合宿とかどないやねん、と思うのだが、日程的には1日くらいだし、沖縄県民だから海もすぐ近くだから、ちょっとした散歩気分なのかもしれない。そのくせ真奈美たちは水着をもっていかなかったりと、どこか認識にズレがある気も。

 そして、常夏の島が舞台である特権を利用しての乱舞する水着回。少なくともこないだ登場したギャグにしか見えない水着よりはまっとうなデザインだったので、逆に目の保養としては正しい方向性。キャーティア仕様だったせいで色々と問題があり、さらに後ろ前に履くことで奇跡も起こるみたいだが、何故か被害者はメインヒロインたちではなくてモブキャラの方。メインヒロインにやらせるにはヨゴレ属性の高いネタと判断されたのかね。水着回の有効利用の方向としては斬新だが……どうせアシストロイド目隠しが炸裂しちゃうから大したサプライズにはならんわ!

 そして夜の浜辺を舞台とした痴話喧嘩を経て、あっさり目の犬猫バトル。この作品、メインの戦闘員が愛らしいアシストロイドなもんだから今ひとつ迫力が出ないな……今回は相手がちゃちかったっていうのもあるんだろうけど……もう少し気合いの入ったアオイのアクションとかも見たいんですがね。メカ・銃・アクションに萌え要素と、ごった煮にしすぎると画面に収拾がつきませんが。

 とまぁ、相変わらずシナリオラインは適当なわけですが、今回の見どころは主に2つ。1つは、前回の真奈美に引き続いて爆発したアオイの癇癪。この作品の面白いところに、ヒロイン勢のわがまま勝手な1人上手っぷりがある。例えば前回の真奈美は、自分で勝手にバーチャル騎央相手に不満をぶちまけてもやもやしてしまい、かえって自分の気持ちに踏ん切りを付けられなくなってしまっている。そして今回のアオイ。騎央は特に他意もなく「訓練に付き合って欲しい」と言っただけで、その依頼にアオイの生い立ちのバックグラウンドなど関係無いはずなのに、勝手な期待を持って応対してしまったために余計な傷つき方をしてしまい、結果的にエリスにお門違いの不満をぶつけることに。

 「私の方がずっと前から騎央を好きだったのに」という不満はアオイからすればまっとうな怒りなのかもしれないが、第三者から見れば「いや、その蓄積期間に意味は無いし。言い出さなかったお前が悪いやん」ということになってしまう。勝手に悩んで勝手に落ち込む、真奈美と同じ理不尽な恋煩いだ。でも……なんか分かるけどね。特にアオイは生い立ちが歪んでいるので、どうしても自分の欲求が絡むとネガティブになりがち。面倒な女性心理としては不気味な生々しさを伴った痛さも感じられる。むしろ底抜けに明るくてお人好しなエリスの心情の方が追いにくいな。もちろん、今回も脇で勝手にやきもきしている真奈美だって見どころ。ほんと、どこに着地したら一番波風が立たないんでしょうね。

 そしてもう1点の見どころは、これまでナレーションのみを務めていた彩陽の声をもった新キャラの登場! よく分からないのが出てきましたが、底抜けに明るそうなその立ち居振る舞いからすると、ひょっとしたら今までのナレーションも彼女がやっていた設定なんでしょうか。これで無事にスフィアそろい踏み。めでたし。

拍手

 たとえ弾が入ってなくても、安全装置が入っていても銃口を人に向けちゃいけない第6話。丁度今週のスクデッドで平野が注意してたろ! ガンマニアならそれくらいの礼儀は知っておけよ!

 キャーティア首脳陣は本格的なサウナでへろへろになりながら外交会議。どうやら犬の人たちとの因縁は浅からぬものがあるらしく、地球でも残念ながら平和に解決、とはいきそうにない。大量のアシストロイドに大事な部分をガードされたナイスバディたちの表情も曇ります。

 一方、切ったはったの騒動からは一時開放されて、嘉和家の回りにはひとときの平和が訪れています。かな恵ボイスで発情期挑発されている室内を尻目に、庭先で気軽に狙撃練習するおよそ日本人の感覚じゃねぇ女子高生2人組。当然家主からはストップがかかり、渋々ながら他の場所を探すことに。と同時に、アオイはなんとか騎央との関係を進展させるために真奈美先生から料理をマスターするように指示される。銃の訓練についてはプロであるアオイも、少女漫画だの料理に関しては素人以下。銃を教えて料理を教わるという奇妙なギブアンドテイクの関係が成立し、お互いが自由に練習できる場所を探し回る。

 キャーティアから提案された代替案は、なんと全てのマテリアルをイメージから構成できるという夢のような空間。そういや学園都市にも似たようなシステムがあったような気もするが、流石に宇宙人のオーバーテクノロジーはあれの比じゃない。ちょっと考えただけで食材も出れば思い人も現実化させることが出来る。本家キャーティアたちは発情期のオ○ニーに使っているという大胆素敵な事実も判明し、視聴者としては「よし、真奈美もアオイも、まずそっちの用法から極めるんだ」と応援する姿勢。しかし、残念ながら地上波アニメではその方向性を追い求めることは無理なようだ。

 アオイは素直に料理特訓。試食してもらうためにバーチャル騎央を生み出すというのはやや危険な領域だが、終了後の様子を見る限りでは本当にそれ以外の目的では使用しなかったみたいなので、こちらのお嬢さんは本当に問題なさそう。銃器の扱いは繊細なのに料理はからきしなのはお約束。

 問題ありありなのは、銃の練習名目で勝手な射撃場を生み出した真奈美の方だった。イメージだけでクソ重いガトリングガンを生み出せるほどのガンマニアっぷりは見上げたものだが、そこで補佐役としてバーチャル騎央を生み出してしまったのが運の尽き。「口答え機能をオフ」などという都合の良い補正をかけつつ、これ幸いとばかりにバーチャル騎央相手に溜まりにたまった鬱憤を吐き出すことに。

 幼なじみ同士の淡い恋心。まず、そんな感情に片を付けてしまったのが真奈美自身が引き起こした勘違いであることを確認する。騎央は真奈美に対して悪くない感情を抱いていたはずなのに、真奈美自身が素っ気なく、その上で「相手もいる」雰囲気を漂わせていたがために、騎央は今のスタンスに落ち着いたという。「こうなってしまったのは全部自分のせいだとでもいうのか」と激昂する真奈美。それに対しても、騎央は「自分が悪い」と引いた態度。そんな様子ですら、真奈美には辛い。「小さいころは自分がお姉さんだったのに、気付けば相手は男の子」という、良くある切ない関係性が、真奈美の感情を爆発させてしまう。騎央のことは好き。それでも、自分のせいで離れてしまった関係は、今更戻すことも出来ない。銃の練習どころじゃない彼女の戸惑いは、一筋縄ではいかない。

 と、ここまでの内容が、「バーチャル騎央」を中心としたものであるというのが難しい点。あくまで「真奈美の想定した騎央の反応」を返すというバーチャル騎央。ということは、真奈美が泣き叫んだ一連の会話は、実に技術力の高い独り相撲ということになってしまうのだろうか。しかし、「理想の騎央」なのに望まざる反応をするというのも不思議な部分。ドリアンの催眠術にかかった独歩が全然油断しなかったのと同じ理屈かなぁ。全責任が真奈美自身にかかっているだけにフォローしにくい部分だ。

 今回は完全に真奈美オンリーの回となり、キャーティアやアシストロイドの愛らしい様子もあまり描かれなかったのでちょっと消化不良。冒頭で登場したモザイク替わり(もしくは鬼印替わり)のアシストロイドも、ちょっと微笑ましくはあるものの、流石に鬱陶しいという印象になってしまう(フリップに書いてある台詞が「らめぇ」だったのはちょっと笑ったけど)。当然製品版で外れるんだろうけど、「外れます!!」っていうとアシストロイドがまるで邪魔者みたいに扱われているのがちょっと嫌だ。可哀想にね。

 アクションシーンも少なく、今回の画的な見どころは真奈美の回想シーンでの海辺の自転車道。そのあたりの雰囲気はよく出ていたと思うのだが、他のシーンでちょいちょいキャラクターの顔の作画が残念な部分が出始めた。画面がビビッドで少しの崩れも目立つデザインなので、そのへんはなんとか堪えて欲しいもんである。

 来週は発情期も終了。どういう見せ方になってくるんでしょうね。

拍手

  美也の「にしし」笑いは不自然なのに許せる気がする第5話。今回もサブキャラの舞太とか、アスミスとか、そういうとこまで全力で耳が研ぎ澄まされる至福の時間。

 今回から棚町薫編ということなのだが、私が必要以上にもきもきしたのは、キャラクターのせいだけではないはず。終わってからスタッフを見たら、コンテに金崎貴臣氏、そして演出はまさかの小林智樹。無駄に豪華じゃねぇか。やってることは凄くありきたりな「気の置けない女友達と思っていたアイツが最近気になり出して……」という流れなんだが、要所要所の棚町さんが無闇に魅力的でどうしようもない。それだけの作品なので、そこが力強いと満足するしかないのですよね。

 ま、あとはどこまで行っても中の人のことなんですけどね。佐藤利奈ってのは不思議な役者で、「サトリナならこれだね!」っていう役のタイプがはっきりしていない。同じ作品に出ている役者を見ると、たとえば御前なら「委員長タイプ」というのが真っ先に出てくるし、アスミスなら「放っておけない妹系」ってことになるだろう。新谷は……「普通」? まぁ、とにかく「この人がやるってことはこういうキャラだな」という中心が、どこかにあるはずなのだ。しかし、サトリナはそれが無い。ヒットのきっかけになったのは「ネギま!」のネギなので少年役が第一かと思えばそんなこともなく、「みなみけ」「明日のよいち!」「グレンラガン」のようなお姉さん系、「バンブーブレード」「にゃんこい!」などの天然系、そして今回の棚町さんや「超電磁砲」の美琴のような元気っ子系と、どのフィールドでも分け隔てなく溶け込んでいる。

 他の声優だって役者なんだから様々な顔を演じることは出来るだろうが、「この人の代表役を上げてくれ」と言われて票が散りやすいのが佐藤利奈。そんな気がするのだ。もちろん、看板役のイメージが割れるということは決して印象が薄いこと、メインがはれないことと同義ではない。あくまで「その時その時で印象が変わる」ことの証左であるから、役者にとってこれ以上素晴らしいこともあるまい。たとえ「サブミッションが得意な魔法の国からきた女王」を演じさせても、「普段はクラゲだけど時々王妃になる大家族の長女」を演じさせても、サトリナはサトリナとして揺るぎなく存在できる。そんなところが、きっと彼女の最大の魅力なのだと思う。かつて某所では「弱い生き物」との二つ名を付けられた彼女だが、芸歴も積み重なった今となっては、回りの影響を受けずにただひたすら自分を磨き続けてきたことが最大の強さになっているのだ。

 というわけで、棚町さんも素晴らしい女性に違いありません。佐藤利奈ボイスの悪友に耳を噛まれたり、右フックを食らったり、校舎裏に呼び出されたり、「どこ見てんのよ!」って言われたりしたいです。ゲームを買うのは面倒なので、棚町シナリオだけ分割して1000円くらいで売ってくれないでしょうか。あ、もちろん佐藤利奈シナリオでも一向に構わないのですが。一緒にカレーを食いに行こうとするとバッドエンド。タイカレーだとセーフ。

拍手

  中に人などいない第5話。「中の人などいない!」っていうフレーズは完全に定型句としておさまっているな。吉田戦車は偉大だ。

 サブタイトルにもなっているが、今回は予定通りに救出作戦でまるまる1話。突撃するまでに色々と準備は必要だったが、いかにネコ宗教の人たちが軍備を固めていたとして、相手は地球外科学の結晶みたいな連中(しかも2勢力)。いざ攻撃が始まれば、あとは巨大艦が撃沈されるまでは特に時間もかからず、襲撃作戦自体にはそこまでの盛り上がりはなかったか。メインウェポンがオリジナルアシストロイドの皆さんなので、ビジュアル的にシリアスにならないっていうのも要因かも(あいつら無駄に強いし)。

 というわけで、今回は大きく分けるとドラマとしては本筋以外にも2つの要素がクローズアップされている。1つ目は教団トップの少女、アントニアの生い立ちと改心。ロボットの中の人として間近でエリスと交流し、さらに騎央からは主人公補正つきの説得を受けたため、わずか1話でお嬢さんも心を改めてしまいました。一応船内遊園地の描写から彼女の孤独さとかやるせなさみたいなものは分かるようにはなっているわけだが、流石にちょっと安易だし物足りない部分も。あんなに簡単に諦められるくらいの野望なら、あそこまで大々的な誘拐作戦を展開せずにもう少し穏便にキャーティアと接触すればよかったのにな。どちらかというとアントニア自身よりもその回りに使えているメイド軍団の忠心と行動力の方が見ていて楽しい部分で、眼帯さんのしょうもなさとか、マジ顔で「中の人など……」と連呼する傷のおねーさんなんかのキャラの方がたっていた。今後もこのメイドさんたちとの絡みは続けて欲しいもんだけど。

 そしてもう1つのファクターは、今回ついに直接的な接触を果たした「犬の人」の存在。これまでは影に潜んで具体的なアクションを起こさなかった犬耳星人だが、今回は「ネコ好き教団なんて許し難い」ということで、ステルス装置つきの最新兵器を携えて乱入。更に「悪運紅葉」ことアオイとの直接対決も実現し、あの謎のパワードスーツが犬の人たちが卸したものであることが判明した。アオイ、つまり入国管理局に犬の人たちの息がかかっていたってことは、アメリカ政府以外にも割と根深いところまで関わっていたのかしら。

 アシストロイドメインだったのでどこかユーモラスな突入戦の描写に比べて、犬の人VSアオイの戦闘は、時間こそ短かったがハードな展開が手に汗握る。唯一の難点は、あのスーツ着ちゃうと誰が誰やらよく分からなくなることだね。

 そして、更にもう1点あげるなら、今回の特定層へのアピールポイントは、よく分からないキャラの映画監督が絡んだせいで登場した真奈美とアオイのマイクロビキニ。どう考えても律儀にあれを着てから乗船する必要はないと思うのだが、この作品的には避けられない部分だった模様。真奈美の水着も充分酷いが、アオイの場合は貧相なボディラインが包み隠さず現れるので更にキツい。あれはエロとかいう以前に虐めじゃなかろうか。それとも、ステータスだし希少価値なんだろうか。この絵柄ではあんまりニーズがなさそうだけどなぁ……

 そういや、どうでもいいことに今回気付いたんだが、戸松と花澤がレギュラーで共演する作品ってのはかなりの量があるわけだが、何故か共演すると必ず花澤キャラが黒髪で、戸松キャラは別な色になる(唯一「バスカッシュ」だけちょっと違うけど)。分かりやすい声の棲み分けが出来ています。でも乳の大きさは作品によって可変。だいたいどっちかが貧乳で悩んでいる設定な。

拍手

  まさかのアシストロイドに個性が出ていた第4話。ピーキーってそう言う意味じゃねぇ気がするけどな……どんな格好でも可愛いもんは可愛いけどな。

 前回登場した謎の誘拐組織の全貌が明らかになった。入国管理局やCIAも顔負けの統率力、組織力、そして魔法力(?!)を持つ新手の宗教、その名も「小猫の足裏」。猫と猫耳を至高の存在とし、その顕現であるエリスの奪還に命を賭ける。ふむ、「ビューティフルコンタクト」以上に訳の分からない連中が登場してしまいましたな……いや、教義には賛同しないわけでもないが……猫の愛らしさは口元と額。異論は認めない。

 で、そんな連中がものすごい綿密かつ大がかりな作戦を実行してエリスの誘拐を実行したため、東京の色んなところに影響を与えそうな大暴れが起こりつつ、アオイと真奈美という2人の現地SPが就任後すぐのミッションで護衛隊商を奪われるという失態をやらかすことに。そらまぁ、魔術や人海戦術、地の利に軍備と、正直女子高生2人の手でどうにかなるような相手ではなさそうだったけど。むしろあれだけのすさまじい攻勢を相手によく頑張ったと言うべきか。今回もドンパチや殺陣を含めてビビッドなアクションシーンが見応え充分でした。ぶっ飛んでごろごろと転がるアオイとか、一歩間違えたらギャグになりそうなシーンだったけどね。

 結局、キャーティアの科学力とCIAの情報収集力で敵の正体はあっさりと判明し、外交上の問題で手助けを受けられないアオイたちは、2人(+自分たちのアシストロイド)で巨大客船に特攻をかけることになる。次回は奪還作戦ですね。

 今回はAパートの中野ブロードウェイ探索シーンと、Bパートのアクションシーンが各々見どころ。買い物に興じる面々はとても女の子とは思えないような趣味が面白かったり、宇宙人との交流や秘密組織のミッションには関わっているのに経済力は一介の高校生レベルだったり、妙に親近感の湧くシチュエーションに共感が持てる。また、提携各社の力をフルで活用して様々な作品から引用してきたオタクショップの背景なんかも、妙に画面に馴染んでいて笑えてしまった。こういうコラボネタだとやたら「ゼロの使い魔」が出てくるのはどうしたことなんでしょうね。他には私は見てなかったけど「聖剣の刀鍛冶」あたりが出てきたか。背景の声優ポスターは……ひょっとしてスフィア? キャーティアがかき集めた漫画アニメの資料にはどんなものが入っていたやらね。

 Bパートのアクション絡みでは、今回アオイと真奈美が新たに雇ったアシストロイドの個性が見もの。アオイの配下はキンちゃんとチバちゃん。不可能命令を出されるとじゃんけんで負けた方が切腹しなきゃいけないというあり得ないデフォルト設定の儚げな奴らだ。銃のトリガーには指を入れられないが、じゃんけんは対応可能な絶妙なスペックがたまりません。見た目通りに時代劇が好きみたいだけど、どこからどこまでがアオイの入力した性質なんだろう。真奈美のアシストロイドはユンファというらしい。こちらもグラサンがなかなかハードボイルドなイカした奴。今回は特に出番もなかったが、次回はナイスなコンビプレーに期待したいところです。

 で、本編には直接影響しないどうでも良いことなのだが、今回は「小猫の足裏」のおかげでエリスたちキャーティアのスペックについて改めて理解が深まった。特筆すべきはキャーティアはきちんと「人耳」もあるといことが分かる部分。ネコミミキャラって、「絶望先生」なんかでよくネタにされるのは「顔の横の耳はどうなってるの?」って部分なのだが、エリスはきちんと「人耳」が見える位置についており、いわば「耳が4つ」の生き物なのだ。ま、結局「じゃぁ上の耳はどういう機能なんだよ」っていう謎は解けていないわけだが、「ネコミミは単なるオプション!」という造形上の潔さが分かりやすくて良い。そして、目から鱗だったのは「我々人類は猿から進化してしまったのが失敗だった!」という説教の論旨。そうか、確かにネコミミキャラやウサミミキャラはいるけど、サルミミキャラってのは聞いたことがない。人間は生まれながらにサルミミだったのだな。「サルっぽい少女」って新しいジャンルとして受けないもんかね。

 ま、そんなことはどうでもよくて、最後はエンディングテーマの話。今のところ毎回エンディングが変わっているわけだが、今回の曲はエリス役の伊藤かな恵の歌唱ってことで、一応「正式なエンディング」と見ていいのではなかろうか。かな恵ちゃんの歌唱力は……まぁそこそこだが、作品を強く意識した歌詞と、沖縄音階をベースにした曲調はなかなか面白い。これらのエンディング群はどういう形でリリースされるんでしょうね。

拍手

  キャラクターも制作者側も変態しかいない気がする第3話。もう、「キミキス」→「アマガミ」と来たら、次は「キ○ガイ」でいいよ。

 というわけで、この3話についてはもう語るのも馬鹿馬鹿しいくらいの出来になっているので、視聴している間に考えていたよしなしごとを綴っていこう。

 「考えていたこと」の起点は、「現在の声優のスタンスはどこで確立されたのか」ということである。この記事をわざわざ読んでいるような御仁は既に承知の通りに、現代において声優という職業は実に奇妙なアイドル性を帯びた、確固たる「華の職業」である。しかし、十数年前にはそのような状態は固定化しておらず、歴史年表を紐解けば何度となく現れる「声優ブーム」にしても、「第n次声優ブーム」という書かれ方をすることから分かる通り、一過性のものであった。しかし、現状において、「声優人気」は(たとえ一部の層に限定されているとはいえ)不動のものとして成立してしまっている。この状態は、一体どんな要因がもたらしたものなのか。

 歴史的な転換点をピンポイントに指摘するのは難しいが、確実に言えるのは90年代末期から2000年代の初頭にかけての時期が、一つのターニングポイントとなったことだ。たとえば「やまとなでしこ」の結成が99年、「みっくすJUICE」は2002年。声優雑誌「hm3」が確立したのも2002年のこと。この時期に何が起こったのか。

 端的な答えは、「深夜アニメの爆発的な増加」だ。最盛期には国内アニメの年間製造本数が500とも600とも言われたこの時期、それだけの受け皿が用意された声優たちは、自然と活躍の場を増やし、それだけ力を発揮する場が増えた。この時期にデビューした面々が現在においても業界を牽引していることを考えると、この通称ゴールデンエイジの存在感というのは、偶発的なものではないだろう。また、この時期は劇的なIT革命とも重なっており、インターネットの普及により、これまで裏方に回っていた役者たちの声、顔、キャラクターが一気に身近なものになった時代でもある。この「声優業界の近接化」が、これまでの声優ブームとは異なり、「声優の常在化」を引き起こしたと考えられるだろう。

 業者別に見ていくと、この「声優という商品」にいち早く目をつけて動いたのは、先に「やまとなでしこ」の名前を挙げたことからも分かる通り、アイムや日ナレを要するアーツビジョンであった。「元祖」カリスマ声優林原めぐみを要していたことでノウハウがあったことも大きいが、積極的に「アイドル声優」の路線を開拓し、現在にも残る多くの名優を排出するに到る(「ブリブリの引くくらいの衣装」や「大して上手くもない歌」といった「アイドル声優」の負の側面も、このあたりの時期に確立している)。また、声優事務所としては老舗の青二プロダクションもこの流れは見据えており、林原の対抗として一時期はアイドル声優の代名詞ともなった國府田マリ子の次弾として「DROPS」を送り込んだり、既存の声優像以外の売り込みも心得たものだった。

 そして、そんな中で独自の方向性で分野を開拓した2つの事務所がある。1つは、大沢事務所。それなりに古参の声優事務所であり、伊藤美紀、南央美といった確実な「アイドル性」を持つ役者を一転突破型で輩出していた大沢は、98年に川澄綾子、02年に能登麻美子という核弾頭クラスの役者をヒロインデビューさせる。この1点豪華主義のごり押し気味の采配は、現在に至っても変わらぬ事務所のテイストとして確認出来て、花澤香菜、井口裕香など、数こそ多くないものの、業界を牽引するレベルの役者を出すか、もしくは業界を巻き込めるレベルにまで育て上げる根気と地力の強さを見せる。単なる「アイドル」ではなく、きちんと役者として成立出来る事務所、という何物にも代え難いブランドを生み出したのだ。

 そしてもう1つの事務所が、内海賢二率いる賢プロダクションである。アーツや青二のようにアイドル性の高さや数で押すわけでもない事務所だが、雪野五月やかないみかなど、こちらも名の知れた役者を輩出している。そして、独特なのは、他社ではタブー視されている場合もある「エロゲ出演」への寛容さである。もちろん変名は使っているが、賢プロ所属の役者はメジャーである程度有名になった後でもエロゲーに平気で登場するという妙な社風がある。「仕事の貴賤を問わず」という、ある種見上げた姿勢ではあるのだが、このことが、数年前に定着した「アイドル声優の常在化」の中では何とも奇妙に映る。

 やはり、エロゲーに登場していた声というのは、アニメと比較しても非日常の極み。そうした人間たちが一般アニメに現れたり、ラジオ番組をやったりという流れは、いくらかいびつに見えてもしかたない部分がある。今となってはエロゲも深夜アニメも大差ないので気にもならないが、やはり当時は「エロゲーに出てることはタブー」という風潮があった気がする。

 そして、そんな中でも「エロとアイドル性の両立」という易しそうで難度の高いハードルをクリアしてみせたのが、賢プロ所属の「アイドル声優」の1人、伊藤静というわけだ。彼女のデビューは03年。翌年には「マリア様が見てる」で代表役の1つである令を演じているし、彼女(たち)の印象を決定づけた「開運野望神社」もこの時期に始まった。様々なアイドル声優が現れ、消えていったこの時期に、伊藤静は生天目仁美とコンビを組みつつ、たくましく、図々しく、そして気高く生き残ったのである。エロに出ていればこそ、膝の裏を嘗められようが、緊縛ラーメンプレイをさせられようが、そこに残るのは嘘くささや馬鹿らしさ(だけ)でなく、純粋なエロさなのである。

 気付けば、もう半年もすれば彼女も三十路の大台に乗る。それでもなお、彼女はエロキャラであり続ける。痛々しくない、自然体のアイドルにして、僕らの御前。彼女の行く末を、今後とも興味深く見守っていきたいものである。

 どっとはらい。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
07 2026/08 09
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[07/26 な]
[07/19 な]
[07/17 NONAME]
[07/13 とみしの]
[07/13 とみしの]
バーコード