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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「サヴェジガーデンを探してください、行けばわかります」←分かるわけない定期、第10話。いや、実際徐倫は分かったんだけどさ。なんで分かったんやお前。

 というわけでジャンピンジャックフラッシュ戦。こいつの本体名、思い出そうとすると何故か必ずマッドアングラー(ガンダムの潜水艦)を経由しないと出てこない(誰に共感してもらいたいんだ)。他にもアングラー(ゼルダの伝説夢を見る島・4面ボス)とかも出てくる。シリーズ中でも屈指の地味&雑魚ボスである。さておき、正しい名前はラング・ラングラー。割と捨て駒タイプのキャラなので作品全体に与える影響は小さく、終わったあとはあまり印象に残るタイプのキャラではない……はずなのだが、やっぱり見た目のエキセントリックさとか、戦い方の訳のわからなさがあるので面白いっちゃぁ面白い(だから6部はだいたいそのパターンなんだってば)。「重力を操るんだぜ!」なんて他の能力バトル漫画だったら最強クラスの可能性を秘めているのに、ジョジョだったらこんなもん。あげく最終的にホワイトスネイクが手に入れる能力が「重力」の度を超えたバージョンだったりするので、長い目で見ると本当にちゃちな設定にされてる感がある。同時に登場して見せ場を作る味方キャラがウェザー・リポートで、彼の能力が非常に柔軟性に富んで(富み過ぎて)強い能力なので、やっぱり「敵にしちゃぁしょっぱいなぁ」と思われてしまうのも仕方ないところだろう。

 しかし、ありがたいことにアニメでの彼の活躍はなかなかバカにできない。ここまで「ネトフリ先行配信になったってのに、全然作画がパッとしないやんけ」と思っていた本作だが、今回のジャンピンジャックフラッシュの戦闘スタイルはなかなか格好良くできている。決してリソースがじゃぶじゃぶ注ぎ込まれているタイプの作画では無いのだが、トリッキーな動きからのド派手なガラクタ飛ばしアタックのビジュアルがようやく「本気のバトルもの」っぽい構図になっているので見栄えが良いのである。まぁ、これも原作の荒木先生のセンスの表れだと言われればそうなのかもしれないが、あのトンチキな絵面をきちんとアニメ的に「魅せる」デザインに仕上げているのは作劇スタッフの功績だろう。誰かと思えば今回のコンテ演出は南川逹馬氏。きっちり決めてくれるのは嬉しいじゃないですか。やっぱりジョジョなんだから正面からの拳の殴り合い描写で格好良くキマるのが一番良いのだ。

 ちなみに今回から登場した2キャラの中の人を確認しておくと、まずウェザーが梅ちゃん。渋格好良くキメてくれてるのは良いのだが、さて、記憶を取り戻した後のウェザーをどうしたものか……まぁ、このままの調子でいくんだろうな。あかんよな、やっぱあれ知ってる状態で今のウェザー見ると笑ってまう。そしてポッと出の怪人・ラングラングラーはなんと小林親弘が担当。うわー、なんかこう、……もったいねぇな。もっといいキャラで使ってもよかったのにー、と思ったが、遠慮なく使っていけるこの強みよ。今後の敵キャラも楽しみです(個人的にはウエストウッドが誰になるかが気になる)。

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 エルメェスが丁寧に「ギャハ」って笑うのがツボ、第9話。いわゆる荒木節を声に出して演じるだけでも大変なのに、笑い声とか効果音とか叫び声とかいちいち再現してるの、ほんと大変そう……特にGDS刑務所にいる女性陣はみんなしてキャラが濃くて声も野太いので……萌えアニメでなかなか出来ない仕事が回ってくる貴重な現場であることよ(ちなみにミラション役は近藤唯)。

 今回もマックイイーンの時と同じく1話で1体と戦う形式。これまでのシリーズだといささか性急な印象になるペースだが、幸か不幸か、この6部のバトルは以前に比べるとだいぶスピーディというか、勢い任せというか……(オブラートに包まないと、まぁ、超テキトーというか)、これくらいのペースでも問題なく「よし、解決したな!」と思える展開になっている。いや、本当にマリリンマンソンに関しては「なんだこの話」っていう印象が強かったからな……スタンドの能力も、使い方も大雑把。勢い任せのバトルでしかないんだけど、一応「遠隔自動操縦のスタンドは本体を叩け」はこれまでのシリーズでも培ってきたセオリーではあるので、徐倫たちがそれを学ぶ展開だったと考えれば一応の目的意識は見えるだろうか。でも、過去の遠隔自動操縦に比べると距離がめっちゃ近いんだよな……むしろマンハッタントランスファーの方が距離があったくらいだからな。ま、刑務所の中であれこれやろうとしたら無理が出るのはしょうがない。

 おそらくこのエピソードも荒木先生が「命がけの賭け事面白いな」っていう興味から描いた話だろう。「懺悔室」の時のポップコーンキャッチが一番ニュアンスが近くて、「ほんとくだらない遊びなんだけど、それを命がけでやってみろや」というのはじゃんけん小僧などにも通じるエッセンス。そして、じゃんけん小僧は「じゃんけんしてるだけなのに宙に浮くし、なんか知らんけど精神的マウント取りまくるし」というぶっ飛びギャグになり、「懺悔室」はマジで命がけの攻防をワンアイディアで描き切るという傑作になっているのだが、今回のキャッチボールに関しては、まぁ、ケッサクといえばケッサクなのかも。途中の展開も、オチも割とあっさりしてるし、オチにいたっては「それはないやろ」というツッコミ待ちですらある。もう、徐倫は大抵の問題は鋼のメンタルでクリアするしかないからな。相手どったミラションが可哀想だが……まぁ、基本的に敵キャラは全員クズだから何しても構わんかぁ……。普通、せっかくFFが加入して1発目の対戦なんだからFFの能力とかフル活用させて勝つようなシナリオにしそうなもんだが、もうあんまり関係なくなってるのよね。狭義のスタンド使いですらないので、「まぁ、色々と便利なやつだよ」くらいの認識で今後も進んでいくことになる。伊瀬ちゃんのお馬鹿キャラは最近じゃ珍しいので、その辺を楽しんでもらえばいいんじゃなかろうか。

 

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 考えてみりゃ今作は最終的にハドラーとダイの一騎打ちになるんか、第8話。ちょうどハドラーが最大の見せ場で活躍してるタイミングでのプッチ神父の登場、うまいこと繋がってんなぁ(繋がってない)。

 正直6部になるとどれくらいの尺で話が進行していくかもあんまり想定してないんだけど(5部までに比べると再読した数が一気に落ちるので)、フーファイターズ戦、結構短いな。というか、本当にワンアイディアで勝負決まってんな。でもまぁ、6部の試合は全部だいたいこんなもんか……はちゃめちゃな舞台設定の割に、ちゃんとエルメェスと徐倫の2人にそれぞれ活躍の場を与え、2人の間の信頼関係をきっちり見せていく構成はそつがない。実際にアニメになっているのを見ると「この世界の50メートル、長すぎやろ」とか色々思うところはあるが、その辺を突っ込むことにはすでに意味がなくなってるからね。いや、でもさ、50メートルってことは全力で走れば10秒そこらの距離なわけじゃない。エルメェスが水辺でフーファイターズ分体を倒してから看守の身体引き上げるまでは絶対10秒以上かかってるし、あの時点で腕輪になんの問題もなかったってことは、結局倉庫と現場の距離は50メートルも無かったってことなんだよな。一応、看守の身体が遠ざけられると困る、っていうのが徐倫の提案の理由なんだろうけども。

 そして徐倫との直接対決に至っては、なんと徐倫は一切FFに手を出さずに勝つという「そんなんありかよ」という幕切れ。確かリアタイで読んでた時も「は? 終わり?」って思ったけども、このあたりから徐倫の物言いが完全に承太郎のそれ(というか5部のジョルノのそれ)になっていて、すげぇ達観して「勝って当然」みたいな風格を出してるもんだからいちいち疑ってるのもアホらしくなってな。「とりあえず全員ぶん殴る」のあたりは確実に父親の血を感じる一幕なのだが、「不良っぽいくせに変なところでお利口」というジョースターの血は健在である。そう考えると、純正馬鹿だった仗助の性格はジョースターの血の中では貴重だったかもしれないね。

 最終的に「FFが仲間として加入」という顛末を迎え、少しずつパーティの人数が揃ってくる徐倫御一行。言われてみりゃ、刑務所の中という非常に制限された空間で3部とか5部みたいに冒険の仲間増やす行程って結構考えるの大変だよな。残りはウェザーとアナスイという「エンポリオが派遣しました」2人だけだし、純粋に徐倫が人望で集めた仲間はこの2人で打ち止めやな。FFが仲間になる心境の変化は当時も「?」とは思ったが、今回改めてみてもやっぱりよくワカンねぇや。まぁ、人間じゃないから何考えててもおかしくないってことでひとつ。あと、原作みてて気付いてなかったことなんだけど、もともと倉庫のディスク置き場を発見したのってマックイイーンの記憶を覗いたからで、マックイイーンはあの倉庫で直接ホワイトスネイクにディスクをねじ込まれていることになる。そしてFFの言を信じるならあの倉庫のディスクは「使えない」ものばかり…………うん、まぁ、確かにハイウェイトゥヘルは使い物にならんとは思うわな……いや、でもこの後神父は「水を熱湯に変えるスタンド」のディスクは持ち歩いたりしてるんだが? どういう選出基準なんだよ。

 

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 荒木先生がやりたかっただけシリーズ、第7話。まぁ、極論すればストーンオーシャンはもう全部それな気もするが……(言い出したら4部以降は全部それなのでは?)。

 というわけで、サブタイトルのくだりがやりたかっただけのお話。まぁ、そりゃ名作漫画のオマージュとして、サスペンス設定の鉄板ですもんね。わざわざ刑務所の外へ飛び出して多少人数の増減があっても不自然じゃない状況を用意し、11人は無理だけど5〜6人くらいなら「異物」との戦いを描くのにちょうどよかろうという思惑がある。実際、リアタイで読んでる時は「こりゃぁ誰が犯人になるんだろう?」という部分は興味が持続したわけで、「なんやそのオチは!」でちゃぶ台ひっくり返すところまで含めて最高に荒木節。まぁ、ぬけぬけとあの結論を出しちゃうあたりがむしろ豪胆で面白いところなのかもしれないが。

 ってことでキャラが一気に増えたはずなのだが……「日焼け」とか「カリアゲ」とかいう植田まさしみたいなネーミングのキャラばかりが増えただけなのでそんなにややこしいことはない。FFオルタの女の子に「エートロ」っていう名前があり、「あぁ、そういやそんな名前だったなぁ」と十数年ぶりに思い出したりもした。ちなみにCVはもう伊瀬ちゃんで固定なので、FFはのちに声帯も全部コピーしたってことになるわね(身体そのまま奪ったんだっけ?)。改めて今回の戦いを見るに、どこまでも節操がなくて便利なスタンド。毎回なんだかんだ適当な理由をつけて治癒系の能力に繋げてくるしなぁ。ま、ジョジョって割と短期決戦の連続バトルが多いので、毎回重傷を追いつつ、回復役がいないと話が成立しないのは間違いないのだが。7部もどうせ回復役がいるだろ、と思ったらまさかのゾンビ馬だった時の「なんでやねん」感を思えば、適当でもなんでも治癒が成立してる方がシナリオはすっきりするよな。

 一応、スタンド使いになったエルメェスと徐倫が初顔合わせをしてお互いの目的意識をすり合わせるっていう部分も重要な展開で、最初に入所した時の絆なんて大したことなかった気がするのに、いつのまにやらめっちゃマブになってる2人の関係性も確認できる。まー、同じように命に関わるトラブルを乗り越えたどうしなので、仲良くできるのは分からんでもないのだが。エルメェスがホワイトスネイクに対して素直に怒りを向けられるわかりやすい奴でよかったよな。グェスみたいな奴だったらどうなってたんだろう(グェスはもう今後ほとんど出番が無いので、多分、そういう扱いになってたんだろうな)。

 あと、前回書くの忘れてたんだけど、漫画でも充分イカレてたロッコバロッコの造形、アニメで動き始めるとより一層カオスなもんだからほんとにキモい。下手したらFFより人外味が強いかもしれない。まぁ、これも荒木ワールドではお約束か(リオちゃんのパンティ奴とかさ)。

 

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 ギャグとしてのレベルが高すぎる、第6話。やっぱクソおもしれぇな。これ、アニメスタッフも「俺たちは何を作らされてるんだ???」って冷静になったら負けだと思う。

 エルメェスパートへ。そして個性派スタンドハイウェイトゥヘルとの戦闘(?)。もう、この辺りで「このジョジョどうもなんかおかしいな?」ということにみんな薄々気付き始めてたあたり。一応キッスはそれなりに「らしい」スタンドに仕上がっているのだが、対戦相手がイロモノすぎるのでどうにもギャグ漫画から抜け出せないという。まぁ、ジョジョなんて最初から最後まで全部ギャグやんけ、と言われたらそうなのかもしれんが。

 マックイイーンのキャラ造形、荒木先生がベテランの域に達して編集からも何の制約も受けずに好きにやり始めたことの表れのようにも思える。荒木先生の作家性は(少なくとも私は)疑う余地はないのだが、少しずつ少年漫画的なお約束から逸脱しており、「本当に怖いものってなんだろう」みたいな思索がいろんなところにまざっている。多分「岸辺露伴は動かない」みたいな少年漫画とは違う作品も書き始めたのもその流れなんだろうけど、とにかく「いやだなぁ、怖いなぁ」と感じるものを描くときが一番輝いている。おそらく、マックイイーンもそんな「どうしようもない怖さ」の1つの形なんだろう。悪意も殺意もないのに、ただ相手を巻き込んでしまう「悪よりひどい最悪」というやつ。初戦でそんなやつと戦わされたエルメェスもとんだ災難である。

 幸いにして、この世界の人間たちはみんなして頭が良い。エルメェスは多少なりとも自分のスタンドとの遭遇に戸惑っていたが、ものの数分でその本質を理解して使いこなせるようになった。普通、突然スタンドに目覚めたらもっと戸惑うし、そう簡単に理解は追いつかないと思うのだが、徐倫ともども、あまり悩まずに使いこなせるようになっている。まぁ、それこそ「魂のヴィジョン」なので、何か本質の部分で理解が及ぶのだろうが。そう考えると、外部から観察して概要を察しちゃうエンポリオの方がすげぇ才能かもしれない。エルメェスの方からは何一つ説明してないのに、「あぁ、はいはい、自殺しようとしたらそれが相手にも伝わっちゃう能力なのね」みたいな部分をほとんど理解してたように思う。ま、結局最後の最後までエンポリオって何なのかよくわからん部分はあるからな。

 それにしても嬉しかったのはマックイイーンのキャスティング。ここで登場したのは奈良徹。彼もまた曲者声優の1人と言って良いのではなかろうか。マックイイーンの如何しようもない人間性、演じろと言われたらイロモノ感を出してぶっ飛んだ方向に向かうしかないのだが、これがまぁ、綺麗にはまっている。いわゆる「荒木節」ってどうしても声に出して読むと不自然になりがちなのだが、奈良徹独特の芸風がそれすらも飲み込んで「これがマックイイーンなんやなぁ」という妙な納得感があった。エルメェス役のむっちゃんも頑張っとるし、やはりストーンオーシャンはコント集団として有能揃いだ。ちなみに奈良徹といえば妖怪ウォッチシリーズだが、そういやプッチ神父がウィスパーだったな、なんてことを考えると随分ゲラゲラポーである。むっちゃんも「妖怪学園Y」で主人公やってたしな。

 

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 ジョースターの血統、第5話。うむ、主人公の克己シーンはバッチリ決まってて一安心である。このあたりの世代の交代劇は素直に上手いと思えるところだなぁ。

 改めて「ジョースターの血統」という便利フレーズの力を認識させられる展開。冷静に考えりゃ世代が繋がってる分だけ「ジョースターの血」はどんどん薄まってる(?)はずなのだが、そのあたりはあんまり気にしない一子相伝のジョースタースピリット。間違っても「スージーQの血統」とか「空条貞夫の血統」とか、まして「名前もよく分からんアメリカ女の血統」とか言われることはないんだよな。……この中でそれなりに説得力がありそうなのは「スージーQの血統」だけだな(あいつはあいつで胆力あるし、ババアになった後は素直に格好良かったし)。結局、承太郎の結婚生活がどんなものだったのかは分からず終いなのだが、まー、やっぱり家族を作るのには不向きな性格だったんだろうなぁ。いや、でも小学生くらいまではすくすくとまっすぐに育っていたはずだし、家庭の愛情はちゃんと身に受けていたはずなんだが……。嫁さんに対する執着がほとんどないっぽいし、下手したらデキ婚とかなのかもしれん。彼の結婚に際し、ホリィさんはいったいどんな顔をしてたんだろうか。ホリィなら何も考えずに素直に喜んでくれただろうし、いい姑さんになると思うのだが、嫁さんのあの態度からして、嫁姑以前の問題だったんだろうな。

 承太郎のこれまでについてはさておき……問題は今後であるが、今回の対戦をけじめとして、承太郎はここで退場。強すぎる先代主人公をスムーズになかったことにする名采配である。きちんと「敵が二人がかりで攻めてきている」とか「愛する娘の身代わりになることを選ばざるを得ない状況を作られた」とか、決して承太郎をSageすぎないようなバトル展開で無力化してるのは少年漫画のシナリオとして上手いところだよね。いや、この時点で既に「ホワイトスネイク万能すぎね?」という疑問はあるにはあるんだが、まぁ、そこはラスボスなので多少下駄を履かせてもらったということで。実際能力は高いスタンドみたいだし、ジョジョにありがちな「なんか意味深な登場」で多少盛ってたとしても我慢してあげよう。この時点での最大の見どころは、やはりそのイカれた外見じゃなかろうか。当時はマジでしばらく爆笑してたな……「CTGAが……CTGAがwww」。

 親父を無力化され、徐倫にようやく家族愛、そして正義の心が芽吹く。まぁ、この後も問題行動は多いので完全に正義ってわけでもないが、今回の1話分だけで、承太郎の「もうちょっぴり左がいい」からのジョンガリAオラオララッシュの流れは綺麗。こんなに分かりやすい「似た者親子」もないだろうよ。今後の徐倫の人生で承太郎と差があるとするなら、多分「あんまりいい仲間に恵まれなかったかもしれないこと」かな……ま、場所が刑務所だし……徐倫パーティの中で一番いいやつって……もしかしてアナスイ?

 

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 偽承太郎のくだり、ほんの一瞬なのにクソ面白いな、第3話。やっぱ原作で笑ってた箇所はアニメになっても的確に笑えるわ。

 さて、残念ながらどうやら作画的にはそこまで出力を上げない様子の今シリーズ。2話目の時点でそこは素直にがっかりした部分で、「ネトフリに完パケで納入するのに、結局無理してたなら意味ねぇじゃん。どうせなら時間かかってもいいから国内ユーザー向けに丁寧に作ってくれよ」と思うのは金も出さねぇわがままな視聴者の意見でしかないんだろうな。今やアニメの主な収入源は配信ビジネスになってしまっているわけで……国内の一握りのクソオタクがぎゃーぎゃー言ったところでノイジーマイノリティでしかない。まー、見てられないほどひどいってほどでもないので、このまま低空飛行の作画でいくならそれはそれでしょうがないと割り切るべきだろう。もともと作画カロリーの高い作品なのは間違い無いのだし、全部が全部100%で作ってたらしんどいだろう。心配なのは要求を出している海外ファンがこのクオリティで満足してくれるかってことなのだが……今のところ大きな不満には繋がってないみたいだし、このコスト調整が無難ってことでいいと思うよ。

 というわけで中身の話だが……正直、ストーンオーシャンは5部までに比べるとそこまで読み返す行為を繰り返したわけじゃないのだが(まぁ、5部までが異常なのだが)、こうして見返すとやっぱり1シーン1シーンのインパクトがでかい。5部までの作風が丁寧に積み上げられていくシチュエーションコントだとするなら、6部以降は一発ギャグの垂れ流しみたいな勢いがある(ジョジョリオンに至っては全盛期のラーメンズみたいになってるが)。もう、ここから先はキラークイーン戦やホワイトアルバム戦を作り上げたあの荒木飛呂彦ではないということは割り切っておく必要があるだろう。そして、我々ファンはどっちの荒木先生でも好きなので特に問題はないのである。

 いや、それにしてもこのジョンガリA戦は……事実上、この6部の初戦であるはずなのだが、「承太郎の登場」そして最終的に「承太郎の無力化」にまで接続しなきゃいけないってことで、いきなりシリーズ屈指のややこしさとむちゃくちゃさを含んだバトルである(いや、この程度はまだ序の口か)。マンハッタントランスファーの能力が本当にちっぽけなものなのに、それが充分な脅威となり得るっていうのは、この6部で特に荒木先生が突き詰めたデザインの最初の発露でもあるだろうか。一応、DIO様の認定だとまだ「最弱」ではないのよね。まぁ、すでにチープトリックとかローリングストーンズとか、強い弱い以前の存在もたくさん出てきてるしなぁ。

 そうそう、一応「親父」承太郎の初登場というのも注目ポイントなのだが……やっぱアニメで描かれると「オメェ、その歳とその立場で、なんでそんなファッションになるんや……」っていう絶望感がすごいね。そらこんな親父が面会に来たら、徐倫じゃなくても看守はっ倒すわ。承太郎自身、「ジョジョ」って呼ばれたことはほとんどないはずなのに(作中でも女子高生・看守・花京院くらい?)、そのネーミングを全力で上着に刺繍してるっていう。あれ、奥さんの手縫いとかなのかな……。

 

 

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 エンドクレジットわかりにくすぎィ! 第34話。 そこはもう、どっちか片方でええやろが。メインキャストは入れ替わってても意味わかるけど、「母親(赤ん坊)」とか、どっちがどっちだかわからんわ。

 なんちゃらの名は、状態。チャリオツの能力がなんでこんなはた迷惑になったのかは誰にも分からないのだが、もしかしたら「発動時にみんな眠る」っていう効果が、ポルナレフ初登場時に「寝ながら飛び上がっているぞ!」に関係が…………あるわけない。ちなみにレクイエムといえば何と言っても、ドリームキャスト版格ゲー「ジョジョの奇妙な冒険」でポルナレフに追加されたスパコンであろう。いや、どの辺が「何と言っても」なのかは分からないけど、俺の中ではそうなの。使うと相手キャラが眠ってしまうので好きに攻撃できるようになるという必殺技だったのだが、発動までそこそこ時間がかかり、隙もでかいから余裕で潰されるわりに、承太郎やDIOの時止めと違ってどうあがいても寝ている相手には一撃しか入れられず、「それなら発動する分のゲージ使って別なスパコン叩き込んだ方が早いやろ」という、完全にネタ優先の技だった(Youtube動画あったわ)。一応「スースー」という寝息の部分だけは新規グラフィックだったはずだが、他の部分は基本的にやられモーションと同じなので新規絵は特になし。さらに、キャラによっては寝ている状態の当たり判定が低くなりすぎるために追撃でスパコンを当てようと思ってもスカるなど、色々と楽しい思い出のある技なのである。まぁ、本当にネタ優先のゲームだったから楽しけりゃいいんだけどね。

 閑話休題、そんなレクイエムが発動したというお話なのだが、これまでの緊迫感満載の流れを完全にぶった切っての「君の名は」展開。何が起こっているか分からずに必死にキャラクターが思考を巡らせるというのはジョジョの真骨頂とも言える展開のはずなのだが、ここに至った経緯に理屈も何もあったもんじゃないため、ジョルノですら状況を持て余し気味。しょうがないので亀に憑依したポルナレフが片田舎のタンスの裏と格闘する回想を交えつつ大まかな流れを説明してくれるという親切設計。ジョルノたちはここでポルナレフと初対面なので、彼らの中でポルナレフといったら「ホウキみてーな髪型」ではなく、完全に亀である(一応、最終回間際でポルナレフの魂の形が亀の中から出てくる描写があるはずだが、あれが実際に見えていた映像なのかどうかは不明だ)。今回もAパート終わりの映像が亀のキメ顔というわけのわからない展開になっており、ここにきて荒木先生の「やりたいネタがあるとどうにも止まらない病」が加速している。荒木先生が当時この5部をどんな風に締めるつもりだったのかはわからないのだが、……流石に最初っからこの人格入れ替わりを導入してバトる展開になるとは想定してなかっただろうよ。おそらく、それこそ連載中に「君の名は」的な何かを見て「面白いからこれやりたい」って見切り発車したんじゃなかろうか。おかげでナランチャがとんでもないとばっちりを食うことになってしまうわけだが……。まぁ、きちんとボスの人格問題にまで決着をつけてくれているのだからうまいことまとまったもんだとは思うんだけどさ(そうか?)。

 コメディリリーフとして今回大活躍してくれたのは何と言ってもミスタ&トリッシュ。お約束の男女入れ替わりネタを一通りやるにしても、いちいち荒木節が冴え渡っているのがどうにもこうにも。非常事態とはいえ、ミスタはあんまりおっぱいに喜んでないのが意外だよな。それどころか冷静に「ブラが矯正ブラだから痒いゾ」とかコメントしてるし。トリッシュのブラジャーがどういう形状で、どんな役割を果たしているのかはもう誰にもわからないが、あれだけのサイズあるなら別に寄せてあげる必要も無いと思うんですけどね。尻の方は……知らん。ミスタが冷静にあれだけトリッシュの状態を分析したのは、多分潜在的に彼がちゃんとしたフェミニストだからなんだよ、きっと。そりゃね、これから身近に扱う女性の身体なんだから、ちゃんと現状を把握しておかないと困るからね(まじでこのまま一生戻らなかったらどんな人生を送ってたんだろうなぁ)。

 今回の入れ替わりに際してキャストはそのまんまで演技してくれているために色々と「変なお仕事」を楽しむことができるのだが、でもまぁ、みんなして達者なもんだからイメージがガラッと変わるのもいつも通りって感じか。山下大輝とか、むしろジョルノの方がしっくりくるまである。頑張ってるのはミスタを演じた千本木だろうが、はすっぱな演技になるとどこぞのヤサグレ声優キャラの影がちらつくのはちょっと面白い。意外と真面目系の役が多いのよね。しかし、これで来週からブチャラティが喋ると全部小西ボイスになるわけだが……なんか、最期のお別れをするのにそれでいいのかよ、ってのは気になるところだな。

 さて、人格転換をめぐるゴタゴタも次回あたりでクライマックスだろうか。「魂」とかいうよくわからない概念で強引に引っ張り上げてここまで荒唐無稽なシチュエーションでもそれなりに「ジョジョらしい」展開になるのが見どころと言える。そしてドッピオはぼちぼちお別れですね。

 

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 やっぱ訳わかんねぇな! 第32話! もう、このあたりからは勢いの勝負になりますので、細かいところで「えっ」って思ってもスルーするのが吉です。いいじゃない、車椅子で謎跳躍するポルナレフの絵面は面白いやろ!(面白いけども) あと壮馬きゅんのトリッシュかわいいな!

 もう、やりたい放題のスタンド(笑)バトルに突入した。いや、すでにセッコ戦のあたりから怪しかった傾向はあるのだが、本当にわけのわからないものが足し算じゃなくて掛け算になっているのでカオスが加速する。まず、ブチャラティの現在の状態が分からない。神様にもらったわずかなエネルギーの残滓で動いてきたと自称していたブチャラティだが、すでに活動限界を迎えてどんどんエネルギーが減衰。そのダメージは目や耳といった感覚器官に影響を与えているらしいのだが、それでも「魂の形」とやらは認識できる。そして、そんなブチャラティの症状を一瞬で見抜いちゃうボスの慧眼。なんでそんなことわかるんや。

 しかし、残念なことにブチャラティの相手をしているドッピオも、実はよく分からない存在。以前のリゾット戦で何かわかったような気になっていたが、改めて振り返ると、こいつ結局なんなんだ。ボスとの連携がどのように形成されているのかも分からないし、「魂」がどうなっているのかも分からない。一応、後になって「2つある」ことは明示されるわけだが、どうやらボスの「魂」とやらは普段ドッピオのボディの奥深くに隠れて認識されない状態にあるらしい(トリッシュの証言による)。でも、その割にボスの方はがっつり外界の様子を観察して必要になったらドッピオにアドバイスを送れるんだよな。ずるくない? まぁ、そうして意思を伝えるために電話を「とぅるるるる」するには表に出てくる必要があるみたいだけど。なるほどね、確かにギリギリまでドッピオを維持していた方がトリッシュ対策には良かったのかも。

 そんな謎めいたドッピオの生態に、さらに「魂のトリッシュ的部分だけを与える」とかいう荒技を披露するボス。「スタンドは1人1能力」のはずなのだが、なんかもう、ボスがやってることはスタンドとかいう次元を超えて色々器用すぎる気がするんだけど。全部ドッピオとの「人格」という関係性の中でのみ成立する能力だからスタンドとは関係ないってことなんですかね。こんだけ自由に「魂」を行き来できる人間なら、そりゃ娘の存在も気になるはずだよな。なんでトリッシュがこの歳になるまで気づけなかったんだろうな。やっぱサルディニアとか怖くて近づけなかったのかな。

 そうしてトリッシュのふりをしてなんとかたどり着いたコロッセオでは、ついにポルナレフとの対面。ポルナレフと承太郎がどうやって活動していたのかがちょっとだけわかったのは良いところかもしれません。なるほど、承太郎はやっぱりアメリカ方面を担当していたのね。でもさ、どう考えてもDIOの活動の本拠地は出生地であるヨーロッパとか3部で本拠地にしてたアフリカ大陸の方だと思うんだけどね。ポルナレフの負担でかくない? まぁ、後になって「アメリカにも旅行してたやで」という事実が判明するわけで、結構DIO様も自由だったことがわかるのだけど。案外エンヤ婆の足跡とか辿ってるともっととんでもないものも見つかったのかもしれんな。今となっては「この世界線」のDIOがどこまでやる気だったのか、知る術もないのだけど。

 とにかく出会ってしまった因縁の二人。改めて、ボスは「殺したはずなのに!」とか叫んでるのが詰めの甘さを感じさせて笑える部分だ。部下にはあんだけ組織の教えやルールを徹底してたのに、自分で手を下した任務がざるだったってのは情けないよな。「殺したはず」は使っちゃダメ。「殺した」なら使っていい。まぁ、そんだけポルナレフが優秀な戦士だったと解釈しましょう。今回見てて(ほんとに今更)気づいたんだけど、ポルナレフの「俺は上、貴様は下だぁ!」って、DIO戦の時の階段芸のオマージュだったのね。いや、荒木先生がどこまで考えて書いてたかは知らんけど、少なくとも今回のアニメの演出を見る限りでは、構図なんかは確実に「もっと恐ろしいものの片鱗」を意識していたように見えた。考えてみりゃ、あのDIO戦があったからこそ、ポルナレフもこんだけ正確にディアボロの能力を把握できたわけで、「歴戦の勇者」であるのは間違いない事実だよな。スタンドの射程もばっちり計算に入れてるらしいしな。まぁ、あの距離でもどうとでもなるスタンドはいっぱいいる気もするけど。

 「血の雫の数の変化でキンクリの発動タイミングがわかる」っていう対策法がどう有効なのかは多分人類の誰一人として理解してないところだと思うんだけど、まぁ、ディアボロ本人が「考えたな!」って言ってるんだから多分有効なんだろう。飛んだことを認識した瞬間はもう手遅れのはずなんだけどな。ほら、ディアボロさんも飛ばした時の中では目潰しするのが精一杯みたいだし。ほんと、この世界のボスキャラは血の目潰しが大好きだな。あ、でも4部のボスは逆に血飛沫が原因で負けたりしてるな……。なんか、こうして歴史を重ねると作者の手癖みたいなものがクローズアップされてくるんでしょうかね。

 さぁ、あとはDon’t think. feel.

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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