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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 梅ちゃん劇場さらに加速、第29話。今期はどこのアニメをみても梅原裕一郎の声が聞こえてくるという奇特なシーズンになっているのだが、ここにさらにもう1本、面倒くせぇキャラが追加された。来週からの悪人ウェザーの無茶苦茶、今から楽しみである。

 どういう展開になるのか、全部知ってるはずなのにいちいち爆笑してしまう、名台詞、名シーンのオンパレードとなっているアンダーワールド戦。正直、6部も後半のカオス展開になると「もうついていけんわwww」って冗談半分で盛り上がってた印象が強かったので過去作ほど熱心に見直したわけではないのだが、こうして改めて叩きつけられると、よくもまぁこんだけ意味不明なことを立て続けに紡げるものだと改めて感心してしまう。そして、それを丁寧にアニメにしてくれるスタッフの絶望的な努力。みんなすごいよ。こんなもん、よく映像にできるよ。まぁ、最初に漫画にした荒木先生が一番すごいのだけど。

 今週の一発目は「お前が一番ヤバいやんけ」という裁判官のババアの大迫力フェイスに幕を開ける。ヴェルサスの不幸な生い立ちを畳み掛けるキツいパートだが、ババアのドアップ1枚だけで全部許せてしまう気がする。そうしてヴェルサスというクズの人格が出来上がったことが嫌というほど理解できると、今度は現代に戻ってきて神父との会話。前回時点でだいぶネチネチと文句をつけていた神父だが、今回はもう、本当にお前は何がしたいんだ、ってぇくらいにヴェルサスの意志をくじきにくる。ここまでしつこいと、多分神父はヴェルサスのことはあんまり好きじゃなかったんだろうね……いや、そもそも3兄弟については好きも嫌いもなかったかもしれないけどさ。少なくともリキエルに対しては前向きにエールを送ってたし、彼の精神性は嫌いじゃなかったと思うんだ。それに対してヴェルサスは……まぁ、今回の展開で分かる通り、生い立ちがどうこう以前に人間として最低なので、一応は神父という職を持つプッチからしても受け入れがたかったのかもしれない。まぁ、そんなら最初から共闘すんなって話だけど……自分の都合で目覚めさせといて、散々文句言って最後には切るという、神父も神父で存分に酷いことしとる。

 ヴェルサスが「うるせぇなァ〜」とか「誰の味方なんだよォ〜」とか愚痴る度に「それはそう」と納得しかないのでいちいち笑ってしまう。せっかく能力が目覚めてまだ数時間のヴェルサス君が頑張って徐倫を殺そうと画策してるのに、横からチャチャ入れられるし、天才小学生のエンポリオにはまさかその場にいもしないのに能力の本質突かれてあっさり対抗策を提示されるし。流石にエンポリオがズルすぎるんだよな。最初に徐倫から電話を受けた時の渾身の「は?」はまさに視聴者の代弁。イタズラ電話だってここまで意味のわからんメッセージは送ってこないだろう。それでもスタンドバトルに慣れきったエンポリオはすぐにその事態を飲み込めてしまったのだろうか。ネットにはまさかの飛行機の座席表まで全部載ってたし、今の時代はググればスタンドバトルにも勝ててしまうのである。

 そしてヴェルサスの最後の一手、子供送り込み作戦。送られてきた子供達がやけに物分かりが良くて、「お姉ちゃんの座席だったらどくね」と一切のためらいがないのもツボポイント。まぁ、ええ子らが落とされた方が作戦の趣旨にもマッチしてますからね。いまだになんでエルメェスがピンチを脱したのかよく分かってない部分はあったのだが、あのゲキキモい爺さん融合シーンもアニメで完璧に再現してもらったのでなんとなく説得力はあった。個人的にはエルメェスが爺さんを突き飛ばした時の「てめェらはただの事実だ!」っていう脅し文句が狂おしいほど好き。人生で一回は使ってみたいセリフだよね。「お前たちはただの事実だろうが」。

 何はともあれ、丁寧な神父の実況付きで生き残った徐倫たちにより、ヴェルサスあっという間にボッコボコ。さぁ、最後のひと足掻き。当時は気づかなかったけど、ウェザーがいきなり怪我人ぶん殴ってベンチに座ったところって、徐倫たちが命懸けで障害を持つ子どもたちの座席を守り切ったこととの対比になってんのね。

 

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 「穴=機内!!!」 第28話! 何のことやと思う人もいるかもしれませんが、これもジャンプ本誌で連載時に書かれていたアオリの一文です。まぁ、これだけなら単に編集のテンションがあがっちゃったんだろうな、って言うだけでおわりなんだけど、このアオリの何がひどいかって、このちょっと前の徐倫と承太郎の親子の愛情を描いたお話の時のアオリが「愛=理解」だったんですよ。つまり、せっかくのいい話で使った文句のセルフパロディがこんなとこで出てくるっていう……まぁ、もしかしたら編集もパロディのつもりでやってなくて、偶然イコールを使ったフレーズが重なっただけと言う可能性もあるのだが、いくら何でも「愛=」と「穴=」で韻踏んでて「理解」と「機内」も韻踏んでるのは偶然ではあり得ないと思うんだよな。そもそも「穴=機内」ってなんやねん。

 という昔の記憶も掘り起こしつつ、いよいよヴェルサスの登場。CVは星野貴紀。いい具合のベテランですね。実は彼は数少ない「私が実際に会ったことがある声優」の1人で、ず〜〜〜〜っと昔、某アニメの販促で近所のアニメイトのイベントにきてたんですよ。別にチケット買って並んだとかじゃなくて、ふつーに店内でファンサしてるの見てた。身長が190を越える尋常じゃねぇ巨漢なのでめっちゃ目立ってました。

 中の人トークももうええか。とりあえずそんなヴェルサスだが、そうかぁ、神父に悪態つきはじめるまで30分かからなかったか……この「ちっ、うっせーな」感、よく考えりゃゴロツキばかりの3兄弟だったんだからある意味で当然の反応だったはずなんだけど、ウンガロはマジでなんもせんで消えたし、リキエルはあの通りの性格だったもんだから、ヴェルサスがこの流れになったのが当時はやたらと新鮮だった。一番長く暴れるのがこのヴェルサスだし、この最終盤のキャラの中では割と活躍した方と言えるのだが……それでも印象が悪いの流石だよな。まぁ、ジョジョの悪役なんて超絶イカす奴かゴミクズみたいな敵かの二極になりがちだけどさ。ヴェルサスは能力の意味不明さ、そしてその対応策の輪をかけて意味不明さなどが重なり合って、6部を代表する良いカオスを演出してくれていたと思います。

 今回久しぶりに見て思い出したけど、そうなんだよな、アンダーワールドの能力をご丁寧に解説してくれたのってスポーツマックスなんだよな。あそこでスポーツマックスの口を借りてご丁寧に説明する意味も全く無いのだが、流石にそうでもしないと読者がついていけないからしょうがない。ヴェルサス自身に説明させる手もあったかもしれないが、能力の都合上、直接徐倫たちに話しかけるわけにもいかなかったしなぁ。説明のためだけにわざわざ掘り起こされてすぐに退場したスポーツマックスお疲れ様。生前は単なる殺人犯で、死後2回にわたって蘇ってエルメェスにちょっかい出してるの、もう運命じゃん。

 既に神父も若干ヴェルサスの性格に気づいて警戒を強めている様子なので2人の分解はすぐに訪れるわけだが、それにしても神父、ヴェルサスにだけ当たり強く無い? リキエルにはあんな親切だったのに。せっかく頑張って働こうって言ってる新人さんにあんなふうにチクチク文句言ってたら、そりゃ機嫌も悪くなるよ。最初の時点であんだけ褒めて「似てるかもしれん」とか言ってたのにさぁ。神父があの流れで貝類が苦手っていう類似点を語ってたってことは、もしかしてDIO様も貝類が苦手だったんでしょうかね? いや、吸血鬼になってからは人しか食ってないと思うが……。それ以前で考えると、確かに生まれ育ちは山間の村だったし、もしかしたらあんまり貝類と縁がなかったかもしれませんね。DIO様に提供された飲食物、今となっては「ヴァニラアイスの血」以外覚えてねぇや(飲食物?)。

 

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 なんか思ってたよりずっといい話になった! 第27話! アレェ? リキエル、こんな奴だったか……どうもウンガロとヴェルサスの2大クズに挟まれてたもんで必要以上に印象が悪くなっていたようだ。今見ると結構格好良くない?(服装の相変わらずのセンスは除くとして)

 というわけで、1週間にぎっちり詰め込まれてしまったVSスカイハイ。まぁ、バトルの内容自体はシンプルなので、これでもそこまで駆け足って印象はなかったが、残念だったのは作画がちょいと……徐倫が姿を見失った後のリキエル、何してるか全く分からんカットがあったな。リキエルの顔ももっと思いっきりイケメン寄りにしても良かった気がするのだが、最後まで三枚目っぽさが抜けなかったし。配信アニメにしたならもうちょい作画頑張ってくれよ。

 でもまぁ、格好いい部分もそれなりに出せてはいたと思う。そうか、こうしてみるとパニック障害でこれまでの人生が悩み多きものだったという過去こそ「格好悪く」は見えるかもしれないが、神父と出会って自らの運命を理解した後のリキエルは割と真っ直ぐな青年で、DIOの血を引くといっても、どこか7部のDIOっぽい志の高さみたいなものは感じられなくもない。一応3兄弟は3人とも「世が世ならDIOなみに世界に影響を与える存在」として描かれてるはずだからなぁ。能力が他2人に比べるとあまりにみみっちいとは思うが、それでも対人戦闘に限定して考えれば(そして完全に使いこなせていれば)かなり強い能力なのかも。ただ、スカイハイ本体のビジュアルはやっぱり可愛い。よりによってCM前の決めのポーズで初登場したもんだからやたら浮いてて可愛さ2倍だったわ。

 リキエルとの戦闘の「訳のわからなさ」はボヘミアンラプソディの意味不明さとはまた違ったもの。「体温を奪うとて、そうはならんやろ」という原因と結果がつながらない部分が最大の問題ではあるが、そこはもう、それを前提にロッズという生き物を作っちゃったのだからしょうがない。エンポリオだって「謎を解く鍵は餌に違いない!」って一発で見抜いてるし、そのくらいの一般的な共有見解がある世界なのだろう(当然、誌面を追いかけていた読者は「何言ってんだこいつ」と思っていたが)。とにかく、特定の部位に攻撃を叩きこんで機能不全に陥らせる恐怖のスタンド、それがスカイハイなのだ。ある意味で非常に男らしい、「近距離パワー型」の能力と言えるかもしれない。ぶっちゃけ、ヘリの中であんだけの攻撃を実現していたのだからリキエル本体が姿を現さずにひたすら遠隔攻撃を続けていたらそのうち勝てたとは思うのだが、そうして騙し討ちみたいなことをしないというのがリキエルの成長した精神性なのだからしょうがない。当時我々の中で大人気でみんなして真似した「俺はアポロ11号だぁ!」という完全にイッちゃってる台詞も、古川ボイスでビシッとキメて言われるとなんか格好良く見えてくるから不思議なもんである。

 いや、彼の精神性はふつーに格好いいんですよ。そして「戦闘中に成長する敵」ってのも格好いいもんなんですよ。いや、アヌビス神とかノトーリアスではなくて、ジャンケン小僧とか、ペッシみたいなタイプね。「元が頼りなかったのに、少しずつ強くなって最後には強敵として立ちはだかる」みたいなキャラクターデザインは荒木先生うまいんだわ。その辺は流石の少年漫画家。リキエルも短い時間ではあるが「泥にまみれた人生からの再起」というテーマをきっちり描き上げたキャラだったに違いない。その前段階のパニックの描写とか、些細なことでストレス溜まってどうにもならなくなる描写がやたらリアルだしな……。

 まぁ、そうして精神の成長を経ても、残念ながらジョースターの黄金の精神には敵わなかった。この辺は「凄み」で勝てる徐倫の特権なので致し方ない。あと物知り博士のエンポリオがいるのも運が悪かった(何のアドバイスにもなってなかったけども)。覚悟しろエンポリオ、こっから先の現象はもう、物知り博士でもどうしようもないぞ。

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 街中を平然と歩いてるゴッホの自画像がアニメで見られただけで僕は満足です、第26話。原作でも荒木絵で描かれた印象派なゴッホはインパクト抜群だったが、アニメになって色がつき、さらに動くようになったことで混沌ここに極まれり。いやー、スタッフ頑張った。

 というわけでカオスの中のカオス、ボヘミアンラプソディー戦が決着。多分、初見の人は「え? 決着? ついたの?」くらいなもんだろう。なんなら2話使う必要すらなくて後半にロメオのエピソードが挿入されるくらいである。長い長いジョジョ史上でも最も適当な幕切れ……かどうかは微妙だな。これ以降の7部8部まで含めるともっとどうでもいい奴も結構いそう。

 しかし、話の流れがクッソ適当なのにこれだけのインパクトがあるってことは、とにかく画面が強い。絵力が強い。本当にこの2週間の画面のキモさは恐るべきもので、人間、何をどう学んだらあんなに気持ち悪い「7匹の子やぎ」が生み出せるのだろうか。アニメだと全部のシーンが緊急事態だったもんでなかなか目が追いつかなかったかもしれないが、母ヤギは大量の乳房が体の周りにまとわりついているという謎の形状をしている。他にも顔面がやたらとでかいチョコ屋の親父の王子様とか、夢も希望もありゃしないメルヘンにメンタルやられてしまうこと必至であった。「突然壁が捲れて絵本になるシーン」とか、漫画だからこそできた(?)演出部分は、アニメだと割と強引に切り抜けてましたね。もう、映像化前提で描かれてないから訳わからんところが多すぎるな。

 おかげで「アニメじゃぁこのキモさはフルで発揮できないな」という私のようなイチャモンも想定されていたのだろうか、アニメならではのサービスも色々と考えられており、東京でのケンシロウたちの活躍を伝えるためだけに千葉繁を呼んでくるなんてのは、今作では当たり前の展開だったのかもしれない。あと、よく分からんニューヒーロー「put back man」もめでたく映像化されましたよね。……ああいうヒーローだったんだ……いや、やっぱよくわかんなかったけども。ポッと出未満の謎ヒーローがあっという間に世界を吸引してしまい、肝心の本体だったウンガロの方が動きが少なかったんじゃねぇかというレベル。せっかく山崎たくみフル回転でねちっこい味が出てたのに……もう出番終わりです。まぁ、こいつらだいたいこんなもんです。ウンガロはまだ生き延びただけ幸せかもしれんな(まぁ、この後世界消し飛ぶんですけどね)。

 合間に徐倫のひでぇ話(あと地味になんも考えてなさそうなエンポリオもひどい)を挟み、続いてはリキエルだ。こいつもなぁ、ウンガロとは別な意味でよく分からん奴なんだよなぁ。いや、キャラとしてはまぁ、分からんではないのだが、よりによってボヘミアンラプソディとアンダーワールドの間にこの能力が入るってのが……なぁ……。ストーンな目が特徴!(当時の煽りより)

 

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 当然、エンドクレジットにはダイナミック企画や手塚プロの名前があります、第25話。本誌掲載時もしれっとそこは載せてたからね。海の外の企業との関係は知らんけど。

 一応番組表記は新番組になってたんだけど、史上初、「第2クールと第3クールが別々に作られたはずなのに連続放送」という形態になったのでそのままの形でお送りしますね。オープニングはこのタイミングで変更されいよいよラスボス感(と特殊エンディングへの準備)感が出てきた。あと、地味に次回予告が監獄モチーフから「虹」のモチーフになってるのが芸こま(よりによってそこかよ、という話ではあるが)。

 それにしても、年明け一発目のジョジョがまさかのボヘミアンラプソディーという……長い長いジョジョの歴史の中でもおそらく最大級の問題児。もちろん、一番の問題児は誰かと尋ねられたら荒木先生ご本人だと答えるしかないのだが……この時期にいったい何を考えてたんでしょうね? 流石の編集部も頭を抱えただろうなぁ……いや、一番頭を抱えたのは読者だったわけだけども……。

 あれから20年の時が経とうというのに、私の中で未だボヘミアンラプソディとの付き合い方の正解は見つかっていない。何しろ製作意図が分からん(いや、単に荒木先生が楽しいってのが最大のモチベーションだろうが)、能力者ウンガロがなんで生まれちゃったのかも分からんし、能力の詳細もよく分からんから何が起こったのかも分からん。そして何よりこの後の解決策も分からん……分からんづくしでさじをあさっての方向へ全力投球してしまったのがこのスタンドである。楽しけりゃそれでいいんでしょうけどね……。

 原作時点でカオス中のカオスだったこのスタンド。アニメにしたことで「ほら、やっぱこの連中を見るならアニメじゃないとねッ」という免罪符を手にしたような気もするし、荒木先生渾身のキモキャラが活き活きと動き出してしまっては、より混迷を極めて取り返しがつかなくなっているような気もする。史上最もキモいピノキオであることは論をまたないだろうが、そのピノキオに対しての仕打ちが酷いし、およそ作者にもキャラにも人間の心がない。いよいよクライマックスを迎えるという物語の核心部分でこんなヤベェ敵キャラを繰り出してくるセンスもどうかしている。いや、多分「いよいよラストバトルだし、今回の3人は生まれを考えれば超強いに決まってるんだから、それが一発でわかる能力にしなきゃ……」ってんでこれが生まれたのかもしれないですけどね。間違いなく、影響範囲で言えば史上最強クラスのスタンド(まぁ、この後で神父自身が記録を塗り替えるわけだが)。DIOのスタンド「時を止める」が世界そのものに影響を与える効果だと考えれば、これくらいやっちゃってもいいのかもしれません。……かもしれないけど、なんでこっち方向に尖っちゃったかなぁ……。

 ま、考えても仕方ないことしかないので、あとはノリと勢いをぜひお楽しみください。ちなみにウンガロのCVは山崎たくみ。ここで持ってくるような人でもない気がするが、三兄弟全部揃えたらどんなカオスが見られるだろう。今から楽しみだ。

 

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 地上波版だと第3クールまでシームレスで放送してくれるのね、第24話。てっきり今回が節目の回だと思ってたんだけど、年明けに一気に最終回までいけそうだ。ありがたいことです。

 というわけで節目でもなんでも無くなったので単なるトンチキ話になってしまったわけだが(元からそうだけど)、なんと今回のコンテ、古川知宏なんですよ。なんでここでいきなりおはちが回ってきたのかはよく分からんのだが、よりによって天才クリエイターの古川氏が担当した回が「チィーッス、ホィッス」だったという……。無駄遣いの極みだ。まぁ、クライマックスとなるミューミュー討伐方法をどのように表現するかってのは腕の見せ所ではあったのだろうが、あのあたりについては絵面がどうこういうより、「いや、そういうことじゃねぇよ……」っていうツッコミの方がどうしても上回ってしまうため、ただひたすらに理不尽に耐え抜くだけのお話になっている。

 前回から言ってる通りにジェイルハウスロックの「3つ」という制限は本当によく分からない設定になっており、「3人目の看守が現れたらそこから先はミューミューがまるで見えないものであるかのように扱われている」意味も分からんし、それ以前のエンポリオとのやりとりなんかも、何をもって3カウントで振り出しに戻っているのかもよく分からんまま話が進む。そうして「敵の能力がいまいち分からんのだが……」と困っていると、最終的に「もっと分からん方法」でもって徐倫が勝ってしまうのである。普通に考えたらこんなんクソ漫画だしクソアニメですよ。でも僕は荒木先生に超甘いので許します。むしろ「お利口な人なら絶対にやらないだろ」っていう展開を抜け抜けとやっちゃうその才能に嫉妬すらします。常人が到達し得ない領域、それが荒木節。ちなみに、6部の頃は友達とキャッキャしながらつっこめていたので荒木節も消化しきっていたんですが、7部ではそうしたコミュニケーションが取りにくくなって次第に食べきれなくなり、8部では完全に持て余すようになります。歳を取ったらジョジョの摂取量にも気をつけましょう。

 閑話休題、とにかくそうしてミューミューを打破し、いよいよ監獄から飛び出すことに。「石造りの海」というタイトルから飛び出し、連載当時は「もうクライマックスなんだなぁ」と、3部で言ったらペットショップ戦が終わったあたり、5部で言ったらコロッセオについたあたりのイメージだったのだが、6部の場合はこの後に刑務所の外でももう一悶着ありますね……賛否両論(???)のあの3人がいよいよ登場。次回どうなる、ほんとどうなる。

 

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 祝・「豚の逆はシャケ」おばさん再登場、第23話。え? そこじゃない? いやぁ、でも、まぁ、ツッコミどころが多すぎるから……。じゃぁ祝・グェス再登場で。そっちは割と素直に祝やねん。

 というわけで、いよいよ脱獄というクライマックスを迎えているはずなんだけども、よりによって記憶操作系とかいう激シブい能力が相手なので絵的な盛り上がりはそうでもないという、なんとも通好みのマッチメイクになっている。当然、当時のわれわれの感想は「荒木先生、『メメント』観たんやろな……」である。ここまで堂々とパクオマージュできる作家、日本広しといえども荒木先生くらいのもんでしょう。もちろん、そこまで大胆にネタを持ってきても許されるのは、「どうせ荒木先生が調理したら元ネタとかどうでもいいくらいにオリジナルになっちゃうから」という溢れ出すぎる作家性のなせる業である。

 このあたりのエピソードは我々のツッコミもいい加減に追いつけなくなってきてる時期で、まずもって「お髪が伸びましたね神父様」の時点で大爆笑。「見るとこそこじゃねぇよ」「星そこ行くのかよ」「髪型に合わせて服のカスタムすんな」などなどの意見が多数。吉良吉影の時も「ラスボスのフォームチェンジ」ってのは1つの見どころになっていたが、この新(ニュー)神父、格好良くなってるのかどうかもよくわからんところが最高である。こうして本体側の変化で「スタンドも変わったんや」ということが嫌でも伝わってくるのは、荒木先生の狙い通りなんでしょうかね。もしザ・ワールドが同じ手順で次のステージに行ったらどんな能力になってたんやろ。

 そして今でも忘れられないのがミューミュー初登場のシーン……。「次のスタンド使いはどんなやろ?」というのはジャンプ読者のお子さんたちの素直な好奇心が一番そそられる部分だったと思うのだが、その時に廊下を「カツーン、カツーン」と歩いて出てきたミューミュー(とそのスタンド)のビジュアルに、下手したら1週間笑い続けてたんじゃなかろうか。「なんでこんなやつが刑務所におんねん」「どっちがスタンドかもわからんやんけ!」などなど。アニメだとミューミューが割と普通にオシャレ(??)なデザインとして纏まってるのでそこまでおかしな印象もないが(そうか?)、原作での立ち絵のインパクトは強烈だった。なぜそこまで爆笑したのかというと、連載当時は、実は世界的に狂牛病(BSE)の話題がホットだった時期で、「脳がスポンジ状になる」みたいな問題がそこかしこで取り上げられていた時代だった。そのタイミングで露骨に脳味噌デザインなスタンドを出してくるのが本当に……。さすがの荒木先生。まぁ、当人としては「記憶に影響する」っていうイメージから脳味噌にしたんだろうけども。

 スタンド能力についてはツッコミが多すぎるので省略するが、「3つ」という括りがいろいろと雑なので、「対処法を考えようにもまずもってルールがよくわからん」という難物。今回見てて改めて思ったのだが、「敵の名がミューミュー」っていう記録を残せるタイミングってどこにあったんでしょうね。もう、そこら辺は本当に神(原作者)の匙加減なので……個人的にグェスが単なる「いいルームメイト」になっちゃってるのがなんか好き。ま、今になってさらに問題が増えた徐倫にちょっかいかけるのなんて面倒なだけだしな。チーズ味のペンネさえ食べられればそれでいいんじゃなかろうか。

 

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 ほんでジョットって何ィ!? 第22話! 訳のわからんことを言われてパニクった当時の記憶が蘇るね……。覚えているのは「ジョットて何ィ?!」と、あと「カブトムシ多すぎ!」ですね。もしかして壮大なジョジョリオンへの布石だったとか……カブトムシVSクワガタムシは、つまりラバーソールと神父の代理戦争だったわけだな。うん、すごく好きなんだ、ココナッツ。

 というわけで、今回が「本当の」FFとのお別れである。まぁ、事実上前回で死んでたようなものだったので「お別れにしちゃ軽いよね」みたいな話をしたのだが、実際にはこっちでガッツリ別れの情感を醸し出すための布石程度だったわけだね。ただまぁ、やっぱりこの6部は相棒ポジションとの関係性の薄さは否定できない部分であり、FFの死もどちらかというと「友人との別れ」というより「1つの命の終わり」みたいな切り取られ方をしているようにも感じる。ありがたいことに、今回はキャストロールでFF(伊瀬茉莉也)が一番上でした。スタッフからの愛情はしっかりもらってたんやな。

 二転三転で訳わからんことになってるし、「スゴ味」とかいう謎概念も出てくるのでバトルものとしての評価は難しいところだが、この「あっさり大ダメージ」「色々考えてるくせして力技といい勝負」あたりはジョジョの醍醐味とも言える部分なんじゃなかろうか。たとえばアニメだと分かりにくいが、神父は今回「爪の間にロザリオを差し込んでリーチを伸ばす」という肉を切らせた小技を使っている。ここで神父のマストアイテムであるロザリオを凶器に使うあたりは心憎い演出だし、スタンドどうしで殴り合ってるはずなのにあえて生身の方が物理的にリーチを伸ばすという、いいんだか悪いんだかよくわからない戦術を平然とやってのけるのがさすが。普通なら「指に刺した異物でリーチ稼いでも当てた側のダメージの方がでかいやろ」と思うのだが、今回は「おでこからゆるゆるではみ出してるディスクにちょっと引っ掛けて目隠しにするだけ」なのでこれでも問題ない……んだろう。あの近距離で目隠ししてどんだけ意味あるねん、とか、そもそもスタンド能力で出したものに物理的にロザリオ当たんのかよ、とか色々ツッコミはあるのだが、なんかそれっぽいことをやってるのだからオールOK。そしてそんな必死の小技も徐倫側が無慈悲なオラオララッシュで吹き飛ばしちゃうんだから細かいことを考えてもしょうがない。この流れ、どっかで見た気がするなーと思ったが、多分あれだ、まさに今回の対戦の前哨戦とも言える承太郎VSDIO。あれだけ強大な力を持ったDIO様が、最後の最後でよりによって「血の目潰しだァ!」とかいう本当に小手先だけのズル技で勝負を決めにかかり、そこを承太郎がたった一発の「オラァ!」で台無しにしちゃった歴史。ジョースターの血統ってそういうとこあるぞ。

 ただ、幸か不幸か、DIOはオラァ1発でぶっ壊れてしまったが、神父はその後のスゴ味に対しても最後の切り札で切り抜け、めでたく白星を獲得。こうして見ると、やっぱ歴代最強ボスとしてのしぶとさが光りますね。こうしてラスボスと最終決戦より前に1回やりあうのもシリーズを通してのちょっとした見どころになっていて、吉良吉影ならムカデ屋からの逃げ切り、そしてディアボロならブチャラティ抹殺戦。どのマッチメイクを見ても、ラスボスと言えども案外ぎりぎりのところで戦ってるんだよなぁ、というのが確認できて、より最終戦でのアツさが活きてくるというわけだ。まぁ、神父の場合はこの後それこそ「ニュー」神父になっちゃうので今回のバトルとは全く毛色が違うのだけども……。

 しかし、問題はそのタイトルだ。「ニュー神父」は、本誌では実際にこの後生まれ変わって変な髪型になった神父が登場した時に使われたあおり文だったはず。今回、結局ニュー神父のビジュアル出ませんでした。まぁ、次回ミューミューとセットでお目見えになると思うのだが……頭おかしいビジュアルばっかり叩きつけられて、死ぬほど笑ったあの日の記憶も蘇りそう。ミューミュー戦までが第2クールですね。

 

 

 

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 訳わからんの波状攻撃ッ!! 第21話! 「原作時点で訳わからんかったからなぁ、アニメにしてどんだけわかりやすく説明できるかなぁ」→「より訳が分からんようになっとる……」………………まぁ、アニメスタッフは悪くねぇよなぁ。

 いろんなことが起こりすぎて超大変。こんなドタバタの中で退場を描かれてしまったFFには本当にご愁傷様である。いや、ちゃんと劇的な別れにはなってるんですけどね。ジョジョといえば絶対に死亡キャラは出てしまう作品であり、ことに2部のシーザーあたりからは「別れの壮絶さ」みたいなものも売りの1つになったんじゃなかろうか。3部ではアブドゥル、イギー、花京院。4部の虹村形兆や重ちーの退場シーンに、5部ではやっぱりアバッキオ、ナランチャ(フーゴ? しらんな)。そして6部ではこのFFであった。まぁ、元々仲間との絆が希薄なお話ではあるし、その仲間自体が少なくはあるのだが……それだけにFFの退場がどれだけドラマティックになるかというのは非常に大切な要素なのだが、残念なことに、その退場に至るバトルが「え? は?」とか思ってる間に終わってしまうので、なかなかそっちの方に感情を持って行きづらいのである。結局「ディスクによって作られた生物と、その生みの親であるホワイトスネイクの関係性」ってのがよく分からんままだったよなぁ。「知性がどこにあるかを決定するのは私だ」とか、「え、そうなの?」ってなるし、ディスク差し込んだら能力が無条件発動になっちゃったのも謎だし。まぁ、そもそもFFという生物の存在自体も謎が多かったからなぁ。結局「創作物は作り手側には勝てない」という無情なお話だと受け止めるしかないのだろう。

 ちなみに、原作時点でも「????」という要素だったのでもしかしたらアニメではカットされるかもしれないと思ってたけどそのまま放送された要素として「FFの嘘記憶」というのがある。死に際のFFの脳裏に走馬灯のように徐倫たちとの思い出がフラッシュバックするのだが、その中に、FFが徐倫、エルメェス、エンポリオ、ウェザー、アナスイたちと一緒に談笑しているシーンがある。「語られてないだけで、そういう日常もあったんちゃう?」と思って納得できそうだが、よく考えると懲罰房棟での徐倫とアナスイの出会いのシーンからして、どうみても2人はあの時初対面だった。それ以前に「みんなで仲良く」会話してる思い出なんてあるはずがないのだが……どういうことなんでしょうね。多分、単に荒木先生が雰囲気で描いちゃっただけだとは思うのだが……もしかして、この時にすでにFFには「2周目」の記憶が?!

 閑話休題。そうしてFFと神父のバトルが無情な決着を迎える中、ヨーヨーマッがあっさり退場して徐倫たちは「緑色の赤ん坊」との対決へと向かう。史上最強スタンドの1つであるグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム(こんなん、いちいち名前覚えてないが)。その理不尽な能力は「生まれ変わったDIOの不可侵の現れ」とされているが、多分、単に荒木先生が「へぇ、パラドックスって面白いじゃん」と思った経験から勢いで生まれた能力だと思われる。当然、パラドクスを体現した能力は解決方法などあるわけもなく、その攻略にはノリと勢いだけが求められる。サイズの大小をテーマにしたバトルはセト神、リトルフィート、グーグードールズと荒木先生の十八番であり、映像面でもサイズの対比を大胆な構図の妙で見せるシーンが面白いのだが、まーこれがアニメにしにくいこと。アニメだと常に「動き」が求められるので、遠近法のズルを多用した能力の見せ方がどうにも上手くいかぬ。おかげでアナスイたちが少しずつ赤ん坊に近づきながら能力検討するシーン、やたらわかりにくくなってましたね。その後の落下対決のところも「大きいの? 小さいの?」っていうのがずっとふわふわしたまんまだったし。そして極め付けは作中迷台詞ランキングでも上位にくる(俺調べ)「ビンの口が来るッ!」である。ただでさえよく分からんダイバーダウンの能力、なんかもう、この時点でやりたい放題だったな……。

 まぁ、とりあえずはこれで赤ん坊との対決も一段落だが……ま、すぐにいなくなっちゃうのよね。個人的に一番納得いかないのって、「DIOの子供のくせに星形のアザで存在感アピールするのやめろよ」っていういつもの話。それってDIOじゃなくてジョナサンの方の性質やろがい。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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