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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 はい完璧。はい最高。There is no 異論、いいね。

 というわけで、年に1度の悲しい別れの季節。今年も無事にスーパー戦隊が幕を閉じた。そして、この物語がわずか1年だったということが驚きなくらいに充実した年になった。最近の戦隊、ちょっとトバし過ぎじゃないですかね。ここ数年全くハズレ作品がなくて、失礼ながら「そろそろ休んでもいいから来年あたりに1回ちょっとハズレ作品はさんでもええんやで」とか思ってる自分がいる。すまんなブンブンジャー。ちなみに戦隊シリーズにははっきりした点数づけはしないことにしてるんですが、今作はざっくり評価で「A」は確定。「S」にしたくもあるしどうしようかな、と悩むくらいのレベル。まぁAかな。そういえば去年のどこぞの戦隊は「文句なしにS」と評したんですが、今になって考えるとアイツはもう「Z」とか「Ω」とか別次元にぶん投げた方が正しい気がしてきた。

 そんな1年前の先輩が全ての常識をぶっ壊してトンズラした大破壊作品だった揺り戻しだろうか、登場時には色々とキワモノ扱いされていた今作も、その名の通りに王道を爆進する真っ正直な作品となった。もちろんさまざまな部分に新規性に富む挑戦が盛り込まれていたことは前提として、それらを全て駆使して「戦隊ヒーローで描くべき英雄譚」が丁寧に積み重ねられていったのである。ラスト3話での綺麗な伏線回収、特に劇場版との絡みでざくざく過去キャラが出てくるカタルシスはおしっこちびっちゃう楽しい展開で、ほんとは先週時点で感想書いちゃおうかと思ったくらいである。デボニカの再登場はある程度予想されていた部分だが(劇場版感想でそう書いている)、その前にデズナラクが帰ってきたところで「その展開よゥ!」と盛り上がっちゃったし、イロキ様の堂々たる帰還とかもたまらんものがあった。この展開に持っていかれちゃぁ、もう何も言えませんよ。

 ざっくり今作の良かった点を見ていくと、まず戦隊シリーズの個人的な最重要評価点として「個々のメンバーのキャラがしっかり立っていること」が挙げられる。以前もどこかで書いたのだが、どうしたって5人以上の「主人公チーム」がひしめく以上、影の薄いキャラってのは出てくるもんで、乱暴にまとめるとグリーンとかイエローあたりの影が薄くなりがちな傾向にある。1話完結を前提とするためにゲストキャラなんかも右から左に流れて消耗品扱いされる場合もあり、「積み重ね」というよりも単に「連なったお話」になってしまうとどうしても刺激は落ちる。しかし、今作は47年の歴史の中で、最も極端な形で「全員主人公」を実現してしまった部分がエポックメイキング。何しろ「全員王様の戦隊」である。登場時には「そんなん成立するわけないやろ、どうせ途中から王様要素が薄くなってみんなでつるむだけになるで」とたかを括っていたのだが、なんとまぁ、見事に最後まで「みんな王様」だった。しかも作品の唱えたいメッセージとして「王も民もみんな主役」というスローガンがあり、王どころか従者チーム、モブに見えた民の1人1人にまでがっつりキャラが立っている始末。イロキやデズナラクの復活も嬉しかったが、多分ボシマール(本物)の復活が一番嬉しかった人も多いんじゃなかろうか(マジで泣くよあんなもん)。

 そうして「ばちばちの個性を遠慮なくぶつけ続ける」という無茶な構成が「6王国同盟」という形の上で成り立つ奇妙な戦隊を作り出し、1話1話全てに濃いお話が提供してもらえたというのが一番の評価点。加えて、同じようなポイントだが「敵組織のわちゃわちゃ」もちゃんと見られたのは嬉しかった。これまた毎度触れてるポイントだが、やっぱり敵さんサイドのキャラを立てるのにも「わちゃわちゃ」が手っ取り早いんですよ。本作は2部構成になっている関係上、真の敵キャラであるダグデド様と五道化の登場が中盤以降になってしまったが、それでも充分インパクトを残せるだけのキャラとシナリオになっていた。ダグデド様(石田彰)が身も蓋も無い強さとキャラで最大限に掻き回してくれたことが大きいが、文句なしで敵キャラMVPであるカメジムを筆頭に、やたら濃いキャラと被害のデカさで盛り上げてくれたグローディなど、ほんとにどのキャラも「与えられた時間内に全部の要素を出しきる」という生き様(死に様)(死ねない様)が見事。

 そうして「敵」「味方」全部が楽しかったということで、ワタシ的今作総合MVPは悲しき為政者、ラクレス様に差し上げたい。彼のせいでほんとの主人公であるギラが若干食われ気味だったのは残念と見る節もあろうが、私としては今作の重要なテーマである「指導者とはどうあるべきか」という問題をず〜〜〜〜〜っと抱え込み、明確な答えを与えてくれた歩くお手本がラクレス・ハスティー。序盤から「まぁ、何かあるやろこの人」と思わせておいてそれを回収するまでに二転三転。もう、見たい展開を全部見せてくれている。スズメとの純愛要素はそれだけでも1本のドラマが作れてしまいそうだ。そういう意味では最終的に一番好きになった王国はトウフかな。イロキ・カグラギ・スズメ。血族全員が恐ろしいまでにディボウスキの信条を貫き通しているアツすぎる一族である。

 ちなみにスズメさんも大好きですが、ベストヒロイン賞は個人的嗜好によりモルフォーニャさんのものです。これはまぁ、しょうがない。最初から最後まで1ミリもぶれずにずっと可愛いままだった。リタさん、あんたほんとに友人に恵まれてるよ。

 他にもヤンマの話とかジェラミーの話とか最終的にちゃっかりゴッカンの国民になってた稲田さんの話とか、語らなきゃいけない話はいっぱいあるはずなんだけどキリがないのでここで一旦切ります。まとめると、「ほんとに1年間最高の刺激をありがとう」です。毎年クソ高いハードルを更新し続けてるのに、あの手この手できっちりクリアしてくる戦隊シリーズ、ほんと恵まれてるな。

 

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