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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 あの終わり方だったらせっかくだからドラム強めのエンディング用意して欲しかった、第4話。流石にエンディングちょくちょくいじるのは無理かしら。バンドものなんだから曲自体はありそうなもんだが。

 これにてひとまず「すばる加入編」が決着ということでいいんでしょうかね。ダブスタ田舎もんのせいで完全決着とまではいかなかったが、とりあえずバンドを続けるのは問題なさそうだ。今回は形の上での主人公は当然すばる。彼女の家庭事情をめぐってのすったもんだと彼女なりのモチベーションがちゃんと描かれたし、彼女の持つ二面性というか、友達向けの上っ面の下に見える他2人以上に下世話な性質なんかもちゃんと伝わってくる造形。この1話で感心するくらいにキャラが馴染んで、いい3人組になったように感じた。最後にきちんと彼女のCRY(叫び)も聞けたし、1つ大きな壁を破って良い関係性が築けたんじゃないかな、と思う。

 「すばるの物語」としてもお手本のようにまとまった1話だったが、やはり今作の面白さの中心には仁菜がいる。すばるの掘り下げ回と見せかけて、厄介クソJK・井芹仁菜の掘り下げも順調に行われているのだ。彼女の中心属性は「空気の読めない田舎者」で、桃香やすばるから「空気が読めない」と思われているのも、きっと東京もんのドライな人間関係が飲み込めていないからってのがあるだろう。元々仁菜はそれほど人付き合いが上手い方でもなさそうだし、どっちかというとコミュ障とか陰キャと呼ばれる部類の属性だと思うのだが、それでも時にしつこいと思われるほどにグイグイ行ってしまうのは、人間関係の感覚がバグっていて「距離を保つ」という概念に欠けているから。だからこそ今回のすばるの「バンドやめる」宣言にもすぐに反応して、あれだけの熱量で迫ってしまったわけだ。「バンドならよくあること」とクールな桃香とはエラい違いである。

 ただ、これで「田舎の人間は人情があるから」とか、「困ってる人が放っておけないから」とか、「嘘がつけないまっすぐな正義の人だから」みたいな簡単なくくりで説明できればいいのだが、そうじゃないというのが仁菜の面白いところ。アクターズスクールに通い続けてわだかまりが募っていたすばるはようやく祖母との対話をする決心がついたというのに、すんでのところで「やっぱばあちゃん可哀想やん……」というその場の空気のみで咄嗟の判断をしてしまう仁菜。これはもう、ばあちゃんのことを考えてるとかそういう話じゃない。いや、もちろんそういう側面も大いにあるだろうが、一番の理由は単に「今ここですばるがばあちゃんを悲しませたら、それって原因は私だよねェ!」ということに気づいてしまい、悪者になりたくなかったからだろう。すばるが告白した後に、なんともいえない空気になる責任が取れなかったのだろう。もしかしたら「すばるは綺麗な子だし、まだ役者としてものになる可能性もあるよなぁ、あたしと違って」とか考えちゃった可能性すらある。

 仁菜の行動はそのどれもが突発的で短絡的。そこには激情も思いやりもないまぜにした珍妙な感情の噴出のみがある。この辺が面倒臭いところでもあり、面白いところでもある。あくまでも今作のタイトルは「CRY(叫ぶ)」。歌うでもなく、奏でるでもなく、それぞれが抱えた青くて歪な感情を、どこかにぶつけるだけのお話である。こうなってくると、仁菜やすばるが好きに暴れているのを訳知り顔で偉そうに見てる桃香にももう一波乱ほしいところですけどね。最終的には仁菜×桃香に着地する作品だろうしなー。

 
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