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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 イオニアさんお目々キラキラしすぎ、第42話。じいさん、なかなかアツい回ではあった。しかし……今まで「権力志向のジジイ」とか言ってきてすまなかった。ある意味そうした感情とは真逆のキャラクターだったというのは少なからず驚きである。考えてみりゃ、パライストラでちょこっと出番があっただけで、あんまりパーソナリティは語られて来なかったからな。全国のイオニアファンの皆さんには心から謝罪いたします。……いるのか?

 時間も無くなってきたので、今回はサイドストーリーを全てカットして30分まるまる磨羯宮。ただ、時間が無いのは光牙たちも同じはずなのだが、何故か突入直後に始まったイオニアさんの昔語りはちゃんと聞いてあげるのが若者の礼節である。そりゃまぁ、校長先生のお話はたとえ嫌でも聞かなきゃいけないのが学生の義務ですからね。途中貧血で倒れなかっただけでも儲け物。それなりに衝撃的な告白だったのは間違いないし。イオニアが以前登場したときにもちょっともめた部分ではあったのだが、なんと言っても彼の語りで衝撃的だったのは「何代ものアテナを見守ってきた」という部分である。確かにジジイはジジイだが、流石に何百歳とかいう歳でもなかろうに。年寄りキャラといえば過去に童虎という事例があるわけだが、彼の場合には専門の処置を必要としていたわけだし、逆に言えば、彼があそこまでしてアテナのために延命を図っていたということは、聖闘士といえども寿命は普通の人間と同じであることの証左である。と言うことは、イオニアも何らかの特殊な能力で長い時代を生き抜いてきたと考えるしかないだろう。「言葉の力」を使った彼の最終奥義が「若返り」だったことを考えると、「言葉」以前の能力として、肉体活性、長寿を司るのが彼の元々の能力だったのかもしれない(でもシオンとかも長生きだった気もする)。

 そして、少なくとも沙織よりも以前のアテナを知っており、沙織が成人する以前に彼は黄金聖闘士として実績を残していたのは間違いない(沙織が牢獄での再会時に「もう一度黄金聖衣を」と言っている)。ということは、どうやら彼はシュラよりも以前に黄金聖闘士だったのは間違いなさそうだ。勝手に推測するならば、いかに延命を司る能力を持っていたとしても、意外に若手の多い黄金聖闘士の中に自分みたいなロートルが混ざっているのを遠慮したんじゃなかろうか(先代十二宮で最年長は童虎を除くとサガの28歳である)。また、歴代アテナの中でも「一際輝く」沙織を見て「もう、十二宮とか守ってる場合じゃねぇや、後進を育てるために私塾でも開くわ」と脱サラ後の夢をスタートさせることも目的だったのかもしれない。しかし、残念ながらこの「元黄金聖闘士が指導!」を売りにした聖闘士養成塾はゆとり世代の増加によりあえなく経営破綻。負債を抱えたまま(勝手に)投獄され、延々ストレス発散の同人誌を書き綴るという非生産的な生活に没入。どこかで噂を聞きつけたアテナに救済されて新たな事業を興すまでは完全にニートだった。そして再起を図ったパライストラ経営でも「うまい話ありますよ」とそそのかしてきたメディアさんにあっさりと騙されてオーナーを裏切っての事業方向転換。確実に駄目な方向への猪突猛進タイプであった。なんだ、こうして書き上げるとやっぱり駄目な人だな。

 結論をまとめると、アテナ大好き人間がアテナ大好き人間とぶつかるという構図である。イオニアさんの主張も実は割と筋は通っているのだが、光牙のいうように「好きなら相手のことも考えてやれよ」という至極真っ当な反論が聞けない時点でイオニアさんに正義は無い。パラドクスの説得を龍峰が「何となく間違ってる気がするよ!」と突っぱねるなど、青銅聖闘士勢はまともな論戦になると雰囲気で逃げることが多かったが、今回の対決は珍しく光牙の方が正しいことを言っていた。まぁ、その上で今ひとつ噛み合ってない感じがあるのは、多分あんまりお互いの話を聞いてないせいだ。「俺が一番アテナ(沙織)のこと考えてあげてるしー!」「分かってねーなー! アテナ(アリア)のこと一番知ってるの俺だしー!」てなもんで。

 後はまぁ、理屈抜きの殴り合いに移行するだけなのだが、またイオニアさんの持ってる能力が悪そうなんだよな。「言葉の力で相手を操る」って、確実に正義の聖闘士が持ってたら駄目な能力である。しかもその使い方が「光牙とユナを同士討ちさせる」って、完全に自ら悪役ポジションに収まって負けるフラグを立てまくっている。更に光牙が闇の小宇宙を持っているという情報もメディアから聞きつけ、それを利用して後々まで光牙をだしに使おうなんて下衆いことも考えていた。校長、それは多分駄目だよ。案の定、目玉から暗黒物質を垂れ流すおっかない光牙に2人のアテナが宿り、どうにもやぶ蛇気味の光の小宇宙覚醒を促してしまったようである(光牙的には多分アリア8の沙織2くらいの配分)。それを見た上での最大奥義が「言葉の力を利用した若返り」って。時間の彼方で時貞さんが「被ってるやん!」と文句たらたらですわ。結局、光牙の光純度100%彗星拳をくらい、ヨボヨボになった上で「うわぁい、アテナの光」と恍惚気味にこの世を去るのであった。光牙に殴られた数は最初のげんこつもあわせてわずか4発、この間わずか30分。うち半分を自分語りで費やしたことを考えると、本当にあっけないキャラであった。

 まぁ、今回は「光牙のセブンセンシズイベント」という風に割り切ってしまえばセッティングとしては丁度いいよね。「どちらがアテナのことを考えているか対決」だったのでちゃんと大目標を確認してパワーアップ出来たし、光牙がアテナ像の下で覚醒するっていう配置も綺麗なものである。今回の一件で闇の小宇宙もある程度乗り越えた扱いになったみたいだし、これで少なくともマルスとの最終決戦までは大丈夫だろう。順調にヘッドギア破壊も侵攻してるしな。……今のところユナだけはちょっと欠けただけでヘッドパーツが残ってるんだよね。みんなして脱ぎ捨てたのは当然最終的な聖衣パワーアップ(黄金化)フラグだとは思うのだが、ユナはあのまんま強化されるのか、それとも双魚宮でもう一騒ぎあるのか。

 次回、宝瓶宮なんて無かったことにしていよいよ最後の関門、双魚宮へ突入。謎の大物アモールとの対決になるわけだが、なんと、ここでアモールさん、少年漫画的には一番やらない方が良い「よく分からない雑魚敵大量投入」を決行。この正念場でいきなり無名の敵キャラ4人も参加するとか、完全に四星(四神)じゃないですか。そりゃまぁ、1対多でボコボコにされる展開はハービンジャーさんとかフドウさんとかで散々やっちゃったから飽きたのは事実だが……ここでまさかの5対5かぁ。あれ、エデンさんはまだ天蝎宮にいるのか?


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