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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「年齢不詳」「ピアノ弾ける」「歌える」「アイドル哲学に精通している」「運動神経も抜群」←New! てっしー伝説が更に増えた第11話。そうか、ダンスレッスンも全部てっしーでまかなってるんだもんな。マジでハリウッド東京に宿りし精霊とか、そういう存在なんじゃなかろうか。

 ラスト前のギスギス展開といったところだろうか。これまでやたら上手くチームとして盛り上がっていた小ハリだったが、ここにきて突然の空中分解。しかしまぁ、その理由も何となく分からないではない。問題の中心はクリスマスに控えたファーストライブである。既に舞台だったら1回こなしているし、テレビ出演は何度もこなしているのだから、今更ファーストライブだから何を緊張するものか、という気もするのだが、どうやらこの場合は単純な緊張感というだけではないらしい。中途半端に知名度が上がったことで、客から返ってくる声が一体どんなものになるのか、想像出来なくなっているというのが1つ。テレビ慣れしていっても、直にお客の目に晒される機会はこれで2度目。そして、最初の舞台は「どうせ誰も知らないだろ」という駄目もとの精神でやっていた部分もあり、たとえ客が入らずとも、とにかく自分たちの役割を言われた通りにこなすだけで精一杯だった。しかし、今回は「ある程度客に来て欲しい」という欲が出てしまっている上に、なまじレベルが上がった分、下手な真似が出来なくなっている。定石を覚え始めたあたりが一番怖いと言われる由縁である。

 そして、こうした特別なマリッジブルーならぬ「ライブブルー」の中で、小ハリの持ち味でもある、「5人がバラバラ」というファクターが大きく働き始める。まとまったように見えていて、全員が見ている先は実は全然違う5人。その彼らが1つの目的意識でライブを成功させるためにはまだまだ課題が山積みなのだ。それは技術的な面でもそうだろうし、精神的なものも大きいだろう。

 「冷静な優等生」側に位置しているのは、トミー、春、そしてキラの3人。この中で一番今回の騒動の影響が薄いのはトミーだろうか。常に天真爛漫、真っ直ぐな目的意識だけで突き進んできたある意味一番「アニメの中のアイドルっぽい」トミーであるが、そんな彼ですら、家族の期待を背負うと多少なりともブルーになってしまう。やはり、この時間は特別なのだ。ブルーというのはちょっと違うかもしれないが、相変わらずの唯我独尊のために軋轢が生じたのはキラ。彼の冷静な「芸能人魂」は、引き続き与えられた任務を黙々とこなすことだけに費やされる。客が多かろうが少なかろうが、今の彼には大きな問題ではないし、彼が望むのは、自分が立つ舞台の質をとにかく上げること。それが、彼の華々しい芸能人生の門出を飾る上で欠かせないものだからだ。そのために、まだ甘っちょろい素人根性の抜けないメンバーにはどうしても厳しくなってしまう。

 同様の傾向は春にも見られる。元々歌が専門だった春だが、前々回目が覚めた通りに、とにかく全力でアイドルのいろはをたたき込むところからスタートすることになった。ダンスに関してはまだまだ至らない部分があると内省しているために、誰に言われずともストイックに自主練を続ける。それ以外に、彼の不安を取り払う術が無いことを知っているからだ。そのため、自分と違う価値観でライブへの不安を漏らす生馬に対しては真っ直ぐに反感を抱いてしまう。「しゃべっている暇があったら練習しろ」と思ってしまう。また、彼の目的のためには、キラのように「客なんてどうでもいい」と割り切るわけにもいかない。客がいなければ、見てくれる人がいなければ、自分の頑張りは報われないと思ってしまう。だからこそ、客がいないというてっしーたちの話を立ち聞きしてしまったために「気分が乗らない」のである。

 客の反応については、颯も非常に気にしている。それは、「何人の客が入るか」ではなく、「少年ハリウッドは本当に求められているのか」というキツい疑問から生まれてしまった悩みだ。確かに、何年も前に持てはやされたアイドルグループが、同じ名前でまったく違うメンバーを送り出してきたら、当時のファンは反感も持つだろう。そんな現状を目の当たりにしてしまい、元々目的意識の薄かった颯は怖じ気づいてしまう。「客のためを思って」というアイドルの大義名分が成立しなくなってしまう。技術的にも拙い部分の残る颯にとって、「頑張っても見返りのない、反感を生みかねない」ライブは、既に恐怖の対象になってしまっている。

 そして、そんな閉塞感を独自のアプローチから打開しようとしているアホこそが、リーダーの生馬である。キラや春に言わせれば「一番下手」なリーダー。駄目なんだったら練習すればいいのだが、どうも生馬はヤンキーあがりの根性論が身体に染みついており、リアリストの2人とは意見が合わない。「頑張って徹夜気分で練習すればきっと上手くいくし盛り上がるんじゃね?」なんてのは根性論の非常に馬鹿馬鹿しい考え方だし、甘っちょろい現状認識なのは間違いないのだが、てっしーの言うような「パッション」に関しては、生馬のテンションが一番良いものとも言える。「根性で上手くいく」という安易な解決はこの作品には似合わないので、生馬の「下手さ」はおそらく今後も影響を及ぼすだろうが、彼の妙な方向性の行動力は、最終的にチームをまとめる原動力になり得るのかもしれない。……それにしても、ひどいビラだったけども。

 5者5様、今は繋がらない少年ハリウッドのスピリッツであるが、はたして、どういう形でライブが結実することになるのか。ひとまずの締めくくり、楽しみに待ちたい。

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