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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ゼロから始めるイシュカンコミュニケーション、第2話。すげぇジリジリ進むのな。ザシュニナさん登場のシーン、ものすごい長回しで全裸の野郎が着地するまでめちゃめちゃ時間かかって笑った。

 「異世界から全然分からないものがやってきた」というのは、そりゃもう、現在のアニメ業界では定番中の定番。しかし、そこにからありとあらゆる「お約束要素を取り除き、一から全部組み立てる必要があるとしたら? これが、とんでもない時間を要した最大の理由だろう。何も分からない相手からいきなり第一次接触を(すげぇ大胆に)図られたら、そりゃぁ何をしていいか分からない。そして、相手さんだって、こっちをどう扱っていいのか分からないのだ。

 スタート時点で与えられたのは、ザシュニナ側の「交流する意志」のみである。そしてそれを下支えするのは「カド」と呼ばれるなんかすごいもの。現時点では飛行機を飲み込んだ立方体が「カド」であり、さらにその中でザシュニナさんが起動させているあらゆる能力も総合して「カド」と呼んでしまってよいと思うが、これだけの突発的コミュニケーションを行うのに、スマホ1台とか、戦艦一隻あってもまだ足りない。この奇跡の出会いには、一辺が2㎞というとんでもないサイズを誇る「カド」が必要だったのだ。そして、そんだけサイズがでかいものをこちらの世界に現出せしめるのだから、うっかり飛行機の1機くらい飲み込んじゃうのもしょうがないことだったのだろう。今のところあちらに害意はなく、あるのは「疎通を図る意志」だけ。まずはそこからスタートだ。

 カドがなんなのかも分からないし、相手が何を考えているかも分からない。そんな状況では流石のエリートネゴシエイターである真道さんも動きが取れなかったが、そこはカドの性能をフル活用したザシュニナさんサイドが何とかしてくれる。まず彼は、取り込んだ巨大な物体の中から現れた何らかの有機生命体が、おそらくこの世界で「疎通」出来る相手だろうと考えた。そして、カドの力によって「似たような見た目の有機体」を模倣するところから始まる。容姿がオリジナルなのは何故だか分からないが、ザシュニナさんサイドもひょっとしたら同じような「容器」を保持しているのかもしれない。まずは形を持つことで、相手(真道たち)に「何らかの対象がある」ことを示す。すると、今度はこの対象に向けて、真道たちが何らかの「接触」を持つはずだ。実際、飛行機の外に降り立った真道はザシュニナの「身体」に目線を向け、意識を向けた。で、この段階で情報のやりとりをしていいかな、って思っちゃったのはザシュニナさんの早とちり。残念ながら人類は、まだ直接お互いの意志をやりとりする次元には達していない。突然テレパシーをたたき込まれた真道さんは悶絶する。

 ここで真道が叫び声を上げたこと、そして部下の花森がザシュニナさんに向かって声を荒げたことにより、賢いザシュニナはすぐに「ここにいる相手は、音(なんらかの媒介物の振動)を用いて意思の疎通をするのかもしれない」ということに思い至る。そして大気を揺らすための力場を産み出すことに成功し、更に、その「音」には高低(振動数)があることも察した。色々と調整し、ついに「音」は「声」に辿り付く。あとはもうとんとん拍子だ。真道のスマホに目を付けた理由は分からないが、高密度な情報媒体であるスマホの内容が、ひょっとしたらカドのような「あっち」の道具と共通する部分があったのかもしれない。スマホに入っている電気信号には、文字があり、音があり、そこには言語がある。超高密度な情報媒体も難なく解析し、あっというまに「発声」は「対話」になった。ここまで、ほんの十数分。アニメの1話としちゃぁ長い行程かもしれないが、2つの全く別次元の「意志」が疎通にいたるまでのプロセスとしては超高速。「カド」がどれだけ優秀かが分かるというものだ。

 こうして、「ゼロから始めるイシュカンコミュニケーション」は無事に我々がアニメやなんかでよく見るレベルに辿り付いた。そして、ここに辿り付くまでの流れが(これでも簡略化していると言えるが)ここまで偏執的に描かれるのが、今作の恐ろしいところだろう。普通は飛ばしちゃうんだよ、そこは。メイドのドラゴンは何故か日本語ペラペラだし、異世界の魔法使いたちだって大体言葉が通じるし文化も似たり寄ったり。多少言語の壁があったのは自衛隊が現地語を頑張って勉強していた「GATE」くらいのもんだろう。徹底して「異物」たる「カド」をフィーチャーするためにここまで亀の歩みですすめる姿勢は、今後の物語に何が出てくるのかが想像出来ないために恐れ入るばかりだ。多分、ちゃんとしたSF作品ってのはこの辺りを全て描ききる筆力があってこそなんだろうなぁ。

 まぁ、結局アニメとしては何も進んでいないし、ザシュニナさんが何を言っているのか、何が目的なのか、そして彼が言うように「敵なのか味方なのか」、全てが謎のままだ。少なくとも現時点では腕ずくで何かしようと思っていないことだけでも分かれば充分。「カド」は正解を導くらしいのだが、果たして、現在のコミュニケーションで人類はその「カド」にたどり着けるのか。ここからが真道の腕の見せ所? でも政府側にももう1人有能そうな女の子も出てきたぞ。いや、別に真道さんも敵に回ったわけではないし、「真道と張り合う」必要はないと思うのだが……今後、このアニメは「何アニメ」になるんでしょうね?

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