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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 俺だって能登麻美子に「美味しい」って褒められたらフランスに飛ぶわ、第9話。ナチュラル男殺しな感じが素晴らしいですね、さゆりさん。

 今回のお話は回し方も分かりやすくストンと落ちるし、そこそこハッピーエンドですっきり出来る良いお話だったのではないでしょうか。今作にありがちなもやもや成分が少ないのは、今回ネガティブな感情を抱えた人間がほとんどおらず、身の丈にあった結果に落ち着いたおかげだと思われる。まぁ、さゆりさんのラブ話は割とどうでもいい扱いだったけども……結局今回直接絡まなかった料理人、今後の展開で何らかの切り札として機能することを祈ろう。というか、そうならないと出てきた意味ないからな。

 前回抱えた悩みは大きく2つ。2つは「商店街のイベントと日程を被せちゃってババアが大激怒した問題をどうすればいいか」。そしてもう1つは「間野山の名物料理をどうやって開発するか」。前者の問題は、これまで商店街と観光協会が長い年月をかけて積み重ねてきた軋轢の限界として吹き上がった問題だったのだが、ここで我が身を挺して矢面に立ったのがしおりさんだったのが大きな意味を持った。厳しいと思われていたババアであるが、例えば身内の凛々子に対しては抜群に甘かったり、実は「単にジジイのことがマジで嫌いなだけ」であり、その理由も「間野山を害するような行為はゆるさん」という地元愛から生まれたものである。そのために「どうせ余所者はろくなことしねぇ」ってんで由乃に対してはハードルが高いのだが(そして実際に由乃もろくなことしないのだが)、それがしおりだってんなら話は変わってくる。おそらく幼い頃から見知っているのでしおりがとても良い子だということは分かっているし、普通だったらこんな状況で前に出てこない子だということも知っているはず。意を決して飛び出したしおりの覚悟を見て、何か特別なものを感じ取ってくれたのだろう。また、しおりが本気で事に当たれば何らかの解決策が出せるかもしれない、というレベルの信頼もあったのかもしれない。基本的に身内に寛容な姿勢もあり、しおりの勇気でその場は収まる。そして実際、彼女は「何を名物料理にしたらいいか」という問題に対しても、「素麺を使う」というブレイクスルーを思いついたのである。

 ぶっちゃけ、「素麺を使う」というのは地域振興のアイディアとしてはイマイチであろう。すでに日本の都道府県には素麺を名産にしているところがいくつもあり、長年培ったブランドに立ち向かえるほどの決定力を持つ企画ではない。しかし、その「ありきたり」な感じがかえってほどよいバランスになっていたのかもしれない。ちなみに、一応確認したら都道府県別で素麺の生産量を見ると、富山県は2009年時点で一応第7位だが、6位の岡山には5倍もの差をつけられているので、ぶっちゃけ全国シェアでも1%にも満たない「雑魚」である。あんまり地産地消のイメージではない。念のために小麦の生産量も確認したが、まあ、こちらも大したことはない。つまり、「富山ならコレ!」という産品ではないのだ。しかし、もしそういう「コレ!」という名物があるなら、おそらくそれは都道府県の規模ですでに使用しているだろうし、今更間野山が取り扱えるものでもないだろう。今回の企画で重要なのは「オリジナルのメニューを作る」という点であり、例えば焼きそばの産地ではないけど富士宮焼きそばが有名になったり、そういった「目新しさ」があり、「地元ではよく食べてますよ」という売りがあれば、それは立派な名物になる。しおりは、そんな「隠れた目新しさ」を素麺という定番で家庭から引っ張り出そうとしたわけだ。

 企画は使いやすさも功を奏して商店街にも認可され、実際のイベントもそこそこの盛況。商店街の企画と合同で開催出来たことで、集客の面でもカバーしあうことが出来たのだろう。きちんと地元参加型だし、将来性も最低限は期待出来る。何より、地元の人に参加を募っているだけなので、企画がこけても財政的に大した痛手にならないのは大きい。イベントで結果を出したという事実さえ作ってしまえば、あとは全国レベルのB級グルメ大会とか、そういう方向にも展望が開けそうだし、最悪一切外部に広がらなくても、「間野山のみんなで新しい素麺の食べ方をシェア出来た」っていうだけでもなんか楽しいからいいじゃない。いかにもしおりさんらしい、良い企画だったのである。

 今回の企画は、別に劇的な成功を収めたという結果を伴わずとも、「しおりさんが人間的に成長した」という事実、「チームの結束力が更に高まった」という事実、そして「商店街とのすり合わせに成功した」という事実が確認出来ただけでも進歩なので、作品全体で見れば充分なハッピーエンド。これまでのように「今後どうなるか分からない」という不安が残っていないので、ようやくすっきりと見ることが出来た良いお話である。また、そんな綺麗な起承転結の中で、由乃だけが勝手に暴れて自爆しているのもポイントが高い。由乃はベースとしては頑張り系の主人公のポジションにいるのだが、きちんと「お祈り30社」キャラを忘れずに駄目なところを見せてくれている。最初は遠慮がちだった町興しとんでもプランも、少しずつ地元との接点が生まれ始めたことで良い具合にコワレ始めた。誰だ、このアホをドクと引きあわせたヤツは。いや、まぁ、子供さんには人気だったっぽいから成功と言えなくもないのだが……食べ物で遊ぶんじゃねぇよ。「これだから東京もんは……」とか思われてそう。別に東京都民でもないのに。まぁ、由乃はまだまだ「成長」という文脈にのっていないキャラなので、今回のコックと同様、少しずつ駒を配置して、ラストのカタルシスに備えている状況でしょうよ。どこかで、彼女のアホパワーが爆裂して間野山を救う日が……来るといいね。

 追伸:アンジェリカの娘、エリカちゃんはまだ若いのにすでに自分のボディのことを気にしている様子ですが……いいやん、四ノ宮の姉妹がちょっと規格外なだけで、多分年齢を考えたら相応のサイズでしょ。しおりさん、何でよりによってバストアップを強調するセールスちらしを用意してたんや。もしかして、実際は自分の武器をフル活用するしたたかな女なのかも……。薄い本が捗るなぁ。

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