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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 アニメにもっとも登場する駅舎、京都駅、第9話。日々記録を更新し続ける京都駅ですが、流石のP.A.Works、描写の精密さが段違いですわね。何がすごいって、メインキャラが会話してる後ろで駅の背景に溶け込みながら動き続けるモブが、全部違うキャラで違うモーションなんだよ。おそらくCGを何らかのアルゴリズムで動かしてるんだろうけども、細かく伸びをしたり、時計を確認したり、全員が同じ動きになってない。今期P.A.は2作品同時並行で大変な気がするのだが、やっぱり念が入ってるのは相変わらずである。

 そんな京都駅での別れのシーンを演じるのは四国へ旅発つという矢二郎。すっかり人間フォームも板について、旅立ちにも不安は無い。いや、でも旅行って電車使うのかよ。まぁ、そりゃ歩いて四国まで行くのは大変だろうし、矢三郎だってしょっちゅう電車で大阪くんだりまで出かけてたんだから、電車移動は普通なのだろうが……それだと四国くらいならあっという間に着くぞ。まぁ、いいんだけどさ。叡山電車に化けるのが得意な矢二郎がJRで移動するのもなーんか変な感じ。ちなみに、玉瀾はお見送りに来てくれたが、お母さんは別れの席に参加していない。曰く「いたら絶対に引き止めてしまうから」。玉瀾が「本当に別れの席が苦手なのね」って言ってたから昔からそういう性格なのだろう。強い母ではあるが、こういうときはちょっと弱い。でも、しょうがないよね、母親だものね。もちろん、旅立ちを祝福していないわけじゃないんだ。これもまた、1つの母子の形だ。

 矢二郎が去り、残されたのは矢一郎と矢三郎。当面の問題は偽右衛門選挙のことで、またもや赤玉先生がわがまま言い始めたらしい。天狗の後見が無いことには偽右衛門という称号も単なる飾り。なんとしても先生には立会人になってもらわなければ困るというのに、今回ばかりは今までのようにちょっとおだてて引っ張り出すということもままならぬ様子。矢三郎が言っていた「弁天に公務を担当させてなし崩し的に二代目にしちまおう」という計略はどうやら本当のようだ。うーむ、弁天様本人はどう考えてるのかしらねぇ。矢三郎はいくらか自宅で膝を突き合わせて粘ってみたものの、頑固ジジイはテコでも動かぬ。そこで一計を案じた悪い毛玉は、「波風立てる」方向へと話を持っていくことになる。河川敷でOPを(ジャスラックに配慮した感じで)歌っていたが、この世界におけるmilktubの存在ってどういう風に定義されるんでしょうね?

 先生が会議に出てこない。弁天は倫理的に立会人には不向き。だったらも1人の天狗を引っ張り出そう、というのが矢三郎の良からぬ考え。二代目に関しては、矢三郎はいつも通りに飄々とした態度で接している割に特に敵視されている様子もなし、家財道具捜索の任務のおかげでむしろ貸しがある状態。それをうまいこと利用し、いつものように白々しい会話で二代目を抱き込む矢三郎。二代目の方も狸の浅知恵などすっかり承知しているのだろうが、それを蹴らずに甘んじて受け入れるあたりが英国紳士の器の大きさだろう。何事も泰然と、統べる者の任を果たす。それが、腑抜けた父親を反面教師とする二代目の行動原理なのだろう。結局は毛玉の思い通りになるのである。ただ、この時の交渉で、二代目が父親に憧れる矢一郎を見てどこか物憂げだったのは気になるところだ。片や父に憧れ、必死にその重責を継ごうと奮闘する「二代目」。かたや、見る影もない父の老醜にあきれ果て、同じ天狗であることすら忌避する「二代目」。互いの人生を重ねあわせ、彼は一体何を思ったのだろうか。

 とにかく段取りはついた。偽右衛門会議の本番は、「京都の中心」とも言われるへそ石のある名所、六角寺で行われる。この六角寺のロケーションも非常に京都らしいところで、市街地のど真ん中に異物のように紛れ込んだ奇妙な光景。実は私もこの度のスタンプラリーのために初めて施設内に入って様子を見たのだが、古色蒼然とした寺社の佇まいから、少し視線を移すだけでガラス張りで先鋭的な高層ビルが立ちはだかるのである。この不可思議な背景もアニメの中できちんと再現されており、狸たちが頭を寄せ合って沸き立っている図式と相まって何とも奇妙な構図になっている。会議の最中は「へいもーん」ってんで寺門を閉めてたんだけど、本来なら観光客とか周りにいっぱいいる場所だからね。あんなところに大量の毛玉が集まって昼間っから談合をやってるとか……夢があってよいなぁ。

 そして更に、そんな真っ昼間のビルの間から、ふわりと降り立つ弁天の影。一応和装で登場したのは、狸たちの催しにTPOをあわせてきた結果なのだろうか。それとも、全てを承知の上で、キセルでぴゅうと一吹きするための準備だったのだろうか。先生からの指名を反故にされ、ちょいとおかんむりのようすの弁天。自分が狸を食う女だから駄目なんだ、っていう理由は重々承知してるはずなのに、それで断られるのでなく、自分の知らぬところで勝手に事を進められているのが何より気にくわないのだろう。敢えてこの場で自分が天狗ではなく「人間だ」と言ってしまうあたりも、どこか捻れた彼女の矜恃が窺えるようである。

 たくさんの毛玉が転がる境内(可愛いなオイ)、そんな中、弁天の一吹きにも耐えて平身低頭の矢三郎だけが残る。弁天が矢三郎にだけ手加減した可能性もあるが、まぁ、あれはおそらく矢三郎があの中で一番人間に化ける練度が高かったということなのだろう。怯える弟や母を小脇に、ただただ小言が頭の上を抜けるのを待つごとく。もちろん、弁天もそんな矢三郎の困った性分は充分理解しているので、そう簡単に彼の軽口で逃げ道を作らせない。「アイツと私、どっちが好きなのよ」という史上もっとも面倒臭い女の質問を、こんなところで狸にぶち込む冷酷な人。さて、どちらで答えてもDead or Dieな矢三郎だったが……。

 ラウンド……3ですかね? 二代目居宅では長椅子から転がされ、納涼船の時には鴨川に沈められた弁天の屈辱。清水寺ではそんないざこざを一時忘れたようににこやかに(??)対話していたものだが……さぁ、改めての因縁試合。そういえば、二代目は過去にイギリスでも弁天に会ったと言っていたし、その様子がぼんやりと回想で描かれていたが……二人の間には、一体どんな火花が散っているのだろう。波風立ちました。平和を乱しました。なるがままに、騒ぐままに。

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