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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 何故にぶくぶ、第5話。二階堂とモモちゃんっていうキャラチョイスは流石だと思います。

 前回に引き続き、やはり心に染みる良いお話が続いている。幸い、全てが打ち明けられて解法へと向かっていくお話になるので前回ほどシリアス一辺倒にならずに済んだが、それでもまだ、問題解決は始まったばかり。関係者それぞれが、しっかりとした強さを持ってことに当たっていることがわかるお話になっている。

 まずは何と言っても零の強さ。自称「ぼっちのプロ」である零も、他人がいじめられているのを解決したことは無い。むしろ自分がいじめに近い(?)状態をニュートラルにしていることもあり、繊細な人間関係の機微や問題点は理解しにくい性格かもしれない。そんな自己分析があってか無くてか、真っ先にリサーチに向かったのは教育の専門家である林田先生のところだった。幸い、先生は零の相談には親身になってくれる人であるし、適当なお為ごかしで問題をなげようとせず、きちんと「分からないところは分からない」と言ってくれる人だった。いじめ問題なんて一括りにしたところで、それぞれに別な問題、別な解決を抱えているのが人間関係の難しさ。先生はそれをちゃんと零に説明し、その上で、現時点で出来るベストのアドバイスをしてくれたのだろう。まぁ、若干の私情と面白半分は入っちゃってるけども……そこは零の素っ頓狂な対応があるのだから致し方ないな。それにしても、「そのひなちゃんって可愛い子なのかい?」「具体的にどこが可愛いんだい?」とか聞いている様は、一歩間違えば単なるロリコンである。零が各方向に鈍感で良かったな。

 こうしてアドバイスを得て行動を開始する零だったが、「恩人」への恩返しとして自分ができることを熟考した末に、「とにかくどんな事態になってもサポートできるように金を稼いでおかねば」とかいう斜め方向に努力を始めるあたりは流石である。まぁ、決して間違いというわけではないのでやらないよりは用意しておいたほうがいいのは確かなのだろうが、いきなり「いじめ→経済状態」というジャンプをしてしまうあたり、天才棋士の天才らしい悩みである。でもまぁ、零が将棋へのモチベーションをここまであげたことは過去にもなかったし、動機が「自分が生き抜くこと」以外に「他人のため」になったのも初めてのことだろう。人間らしい目の色になった零を、周りの仲間たちも応援してくれているみたいです。その情熱の数パーセントでいいから心友に向けられたらよかったんだけどな……。二階堂は現時点で幸せそうだからいいか。いっそのこと、彼だって川本家とか交流があるのだし、零は二階堂にも相談すれば力を貸してくれそうだけども……まぁ、デリケートな問題なので、あんまりいろんな人に話してしまうのも問題ですかね。

 零をここまで駆り立てているのは、全ての「恩」を与えてくれたひなちゃん自身の強さである。最終的に事態は彼女の手に余るものになってしまったが、それでもここまで一人で戦い抜いたひなちゃん。友達を思い、自分が壊れてしまう直前まで戦い抜いたひなちゃん。周りの人たちが全力で彼女のために動けるのは、ひとえに彼女自身の強さが作り出した「絶対正義」の図式があるおかげである。その信念は知らないうちに一人の少年の過去を救い、確実に1人のクラスメイトを救っていた。ここまで頑張ったのなら、そろそろ彼女が救われる側に回ってもいいはずだ。

 そして、そんなひなちゃんをこれまで支え続けてきたあかりさんの強さ。零を「ふくふく」にするために色々と暗躍しているブリーダーという側面もありつつ、やっぱりあかりさんはみんなのお母さん。これまで一番近くでひなちゃんの成長を見守り、女手一つで姉妹を支え続けてきたその強さは間違いなく本物であろう。しかし、そんなあかりさんが今回はちょっとだけ揺れていた。ひなちゃんがいじめられるという残酷な現実にぶつかり、その不条理を、危うくひなちゃん本人にぶつけてしまうところだったという告白。じいちゃんのおかげで全ては未遂に終わったが、あかりさんの中で、そのことはいくらか傷を残している。孤軍奮闘し続けたひなちゃんの姿を見て、どうしようもない不条理さと、一抹の寂しさを抱えている。もちろん、あかりさんが許せないのはそんな気持ちを抱えてしまった自分自身なのだろう。じいちゃんにも諭されたその傷が、零を前にしてもうっかり漏れ出してしまった。零からすれば、おそらく初めてあかりさんから漏れた「弱さ」の告白だったはず。その姿を見るにつけ、やはり今回の問題はどうしようもなく理不尽で、許せないものなのだ。

 そんなあかりさんの陰りを見て、再び現れる零の強さ。おそらく零そこまで深く考えたわけではないのだろうが、あかりさんの苦しむ姿を見て、自然に出てきた言葉が「家族ならば当然なのだ」という言葉。すでにあかりさんからすれば零だって家族の一員のようなものだろう。その零から、形はどうあれ救いの言葉をかけられたことで、みんなのお母さんは多少なりとも救われたはずだ。色々と不器用なところはありながらも、零はきちんと川本家に「恩返し」出来ているのだろう。

 次回あたりからそろそろ具体的に動き始めますかね? さて、零ちゃんは一体どうやってこの問題を打開していくのだろうか。

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