たほいや譜（17／11／10）

　先日の試合の続き、第２セット目です。８人戦を終えて時刻は夜11時過ぎということで一人が帰宅、それでも７人戦になっての仕切り直しです。ちなみに、思い出したのでどうでもいいことを付記しておくと、この日僕はこんだけ試合やって１回たりとも正解してません。どんだけ勘が悪いんだ。

 

Round２−１・「つきばな」

１、閉経のこと。

２、月に供えるススキを花に見立てて言う語。

３、はなしる。はなみず。

４、月にまつわる御伽話の総称。

５、鼻水に同じ。

６、怪奇説話の類。月夜に獣の姿に変じる変化を討伐するもの。各地に伝わる。

７、ユニコーンの漢名。

　なかなか綺麗な言葉っぽいですよね。　①でもこれ。月のものから離れるから。　②こういうのばっかりなら他所様にも堂々と見せられる譜になりますね。ならなくていいけど。　③⑤これで被ってるのがなぁ。　⑥せっかくだから書いとくんだけど、これ、私の作品なのね。ここまで全然正解してなかったし、もうどこかで爪痕残してむちゃくちゃしてやろう、ってタイラント降ろしをやろうと思ったのさ。試しに「TWO 牙 男」って書いて「よしよし、なかなかひどそうだ」って思ってそのまま狼男に接続して書いたら、すげぇ普通の答えになっちゃったっていう……。この答えになった時点で「アァ、今日は駄目だな」って思ったよね。　⑦「なんで月でユニコーン？」「バージンじゃない人を突き殺すからじゃないですか？」などとむちゃくちゃな憶測が飛んでいたが、実際は「月とバナ」→「バナージ・リンクス」→「ユニコーン」というとんでもない接続だったという。

 

Round２−２・「くちのおもわく」

１、悪意ある企みのこと。特に人心の貧しさに付け込んだものを指す。

２、他者を害せんとする浅ましい思考。

３、（よだれの止まらぬさまから）つまらぬ話。転じて生説法。

４、スクレインの悲劇三部作の第一作。ローマを舞台にした異教徒同士の恋愛を扇情的に描く。「耳の誘惑」「目の困惑」に続く。

５、九州人のものの考え方のこと。

６、接吻。

７、国構えに同じ。

　一回出してみたいタイプのお題ですよね。　①回答用紙には「蛇の思惑」→「失楽園」という記述があるんだが……蛇って「くちなわ」か。知性の空回りがいい感じですね。　③「口の緒も湧く」です。　④読んでみたい（そうでもない）。　⑤「九地の思惑」。この日はやたらと九州ゆかりの人間が多く、「なんやねん！」「馬鹿にしとるんか！」と憤りながら、何故か票を入れたりしていた。　⑥ググってもよくわからないショートストーリーしかヒットしないんですが。　⑦口の枠。

 

 

夜中にも関わらず何故か人数が増えてやっぱり８人戦に戻る。

 

Round２−３・「ちょうけいうかい」

１、南極大陸の氷が氷点下にもかかわらず融け出す現象。

２、ヘーゲルに倣った思考法の一種。弁証法。

３、くびが長く口のとがっている人相。

４、先陣を切る者が最も被害を受けると言う教え。

５、人知を超えた茫漠たる世界。機界。

６、烏（からす）の字は鳥の字より線が一本少ないことを戒める言葉。

７、学問の自由を阻害する社会的風潮の意。

８、相反するもののたとえ。

　「どうせ画題だろ」「謎語画題だろ」　①「融解」から適当に考えただけの回答らしいのだが、勝手に周りの悪い連中が「カイは解けるだろうけど……他は……超Ｋ！　そうか、ケルビンを超えるってことだな！？」などとどんどん答えの信憑性を削っていくので、回答作成者からしたらたまったものではない。ちなみに我々の中でこうした所業のことを「やっちゃばパターン」と呼ぶ。　②「超形而上学的迂回」。　③説明されてもよくわからんのやめーや。　④長兄が迂回させられるから。　⑤「兆京宇界」。　⑥「チョウ」と「ウ」の「形（ケイ）」について「戒める（カイ）」。説明はできたけど、戒めるなよ。　⑦これも全員で頭を悩ませた結果答えが出なかったものだが、チョウは懲罰の懲。「けいう」→「Ｋ-Ｕ」→「Kyoto-University」で、「京大が懲罰される世界」の意。深夜です。早く寝ましょう。　⑧「重軽」とか「売り買い」とか書かれている。

 

Round２−４・「らいねけぎつね」

１、ゲーテの動物叙事詩。また、その主人公のずるい狐。

２、遊女の隠語。

３、→ハイイロギツネ。

４、ギンギツネに同じ。

５、カタールにのみ生息するとされるキツネ。

６、狂言の一。猟師のもとにやってきた狐が、「来年は帰（けえ）れ」「来年は帰（けえ）れ」と言われながらも生涯をともにする。

７、遊戯の一。輪になった子らのまわりを狐役の者が歩き、次の狐役の肩に触れて入れかわる。

８、「ごんぎつね」の旧称。

　どう考えてもキツネ以外にない出題だが、ライネケとは？　①固有名に逃げるのは安易だよなー。「動物叙事詩って！」と思ったけど一応ググったら、トップにヒットするのが「国際動物叙事詩学会」っていう学会で、もうなんでもありか、って思う。　②読み上げの時に例によって漢字を説明するために「えーと、プレイガールの……ヒドゥンワード」って言ってたら、素直な書記がそれを全部書き始めるという事件が発生した。　⑥だからさ、みんなして狂言に信頼抱き過ぎだろ。生涯をともにしたり群像劇だったり、面白おかしい共同生活だったり、そんなん無いからな（多分）。ちなみに、なんかやたらハマってしばらく「来年はけぇれ……来年はけぇれ……」って呟いてる人がいました。

 

Round２−５・「さてぃやーぐらは」

１、スキーの回転跳躍術。半身になり、そのまま体をひねる。

２、犯罪者。言行に問題のある人。

３、スーフィーに伝わる秘儀。通常の回転よりも速度を上げ、ひねりを加える。

４、ＭＫガンディーが提唱し、実践した非暴力・不服従の運動とその理念。

５、カモンイスの叙事詩。

６、釈迦が最期に訪問した祇園精舎。

７、→緑豆。

８、喫茶店で茶や菓子の写真を撮るものを嘲って呼ぶ語。

　これは答えを聞いたらなんとなく知ってた、っていう人が数人いたみたいです。　①③何故、この語で回転技がかぶるのかはわからん。　②回答用紙には「グラはSATイヤー」という謎すぎる書き込みがあったので、あとは各人で解決してください。　⑤以前出てきたワードを埋め込む戦法。いかにもそういう出題をやってきそうな人間の時に書くのがポイント。　⑥「以前なんかこんな風な祇園精舎があった」と話題になりましたが、正解は「せいたりん」でした。　⑧こういうのを嫌悪する陰キャっぽい思考な。たぶん「喫茶（サ）」とか「tea」とフォトグラファからの連想なんだろうけど、お茶が被ってしまったな。ところで、ラーメン食うたびに写真とる人間はなんていうんでしょうね。

 

Round２−６・「きょうすずめ」

１、（京の雀が人から餌をもらうばかりになることから）野心を失うこと。

２、貧しい食事を指す文句。「昨日しじみ、今日すずめ」。

３、京都の事情に詳しい人。京烏。

４、京都の雀。餌付する貴族が多かったため、よく肥えている。

５、天皇家に関する噂話を好む人々。

６、京都に居を構えるすずめ。

７、（大量の糊を舐めることから）五銭切手の蔑称。

８、渡り雀のこと。

　①なんか、答えを聞いて勝手にダメージくらってるやつが多数。みんな、大丈夫か。　②何度も反芻して味わわれていたフレーズである。「これ、多分前の日はさざえだと思う」。　⑥雀の分際でなんか偉そうやな。　⑦冷静に考えて、大量に使わなければいいのでは？

 

Round２−７・「はなのよっか」

１、草木生い茂る様。

２、晴れてブードウェイで封切りを迎えること。

３、一月四日を指す。正月が終わり、世間が動き始めて華やかになることから。

４、花祭りの前後祭。四月六日から十日まで行われる。

５、花の中でも特に四季を代表する桜・紫陽花・桔梗・椿を言う語。

６、一日から仕事を始めようと思っていても、ずるずると先延ばしして四日から手をつけることになる、の意。

７、（岡山県地方で）三月四日のこと。この日に山遊びをする。

８、飽きずに続けること。︎↔︎三日坊主。

　②華のニューヨーク。せめてもう少し煮詰める努力をすればいいと思うの。　③わずか３日で正月を終わらせてしまう暴挙は社畜ならではの絶望的な回答。なお、単に本人はクソ眠かっただけの模様。　⑥やっぱりダメージをくらう者多数。みんな、心に傷が多すぎる。この日も仕事の締め切りを放り出して来てたやつがいたような気が。　⑦岡山県地方って岡山県と何が違うんでしょうね。広辞苑さん、その辺の定義をもうちょっとはっきりさせてください。　⑧たかだか四日で調子にのるな。

 

Round２−８・「めっきしゃっき」

１、（鬼を倒した者が次の鬼となるの意）問題の根本的な解決が先送りとなること。

２、坂田金時が鬼退治に向かう際に掲げた文句。滅鬼殺鬼の転か。

３、明確に区別があるさま。

４、快眠のち起床。

５、青酸ソーダの別称。

６、地獄の鬼の名。

７、目がさえて眠れない様。

８、降魔調伏の際に唱える真言。

　最終問題でございます。みんなもうライフがゼロよ！　①何人みさきだよ。こえぇよ。　②⑥⑧意外とみんな鬼要素で被ってるんだよな。　③メリハリ。　④シンプルにして気持ちの良い回答（快眠だけに）。回答用紙には「目っきシャッキ」というすげぇ中途半端な解題が。「っき」はなんだ。　⑤鍍金関係がこれだけなんだよな。　⑦これ書いたやつは爆睡してたけどな。

 

　以上、全１６問。次回は……もう２週間後くらいに予約が入ってるんだ……。