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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「将国のアルタイル」 5→4

 これはまぁ、結局あんまり真剣に見られなかったので評価する資格はない作品なのですが……。

 漠然とした印象では、多分かなりしっかりまとまった作品だったんじゃないかと思う。映像は最初から最後まで統制が取れていたし、戦争シーンの「大きさ」なんかも割と丁寧に作られていた。作品の内容に見合うデザイン、見合う成果が得られていたのだから、原作ファンには望まれるアニメになっていたと思う。思うのだが……。

 アニメ初見の人間を引っ掛けておくフックが無いのよね。初見の印象通り、当然「軍記物」なので展開は「アルスラーン戦記」なんかと同じ様相になる。今作は「商人の国」という部分を生かしてガチでぶつかる戦争以外の部分からも帝国をなんとか絡め取っていこうという謀略部分も関わってくることになるのだが、それぞれの要素で特に「新しい」と感じられるような部分は無い気がする。いや、古今東西、こうした軍記物は山ほどあるのだからそこから新しいものをひねり出すのは無理だとは思うが。ただ、CMの売り文句なんかでは「これが騎馬民族の戦いだ!」って言ってた割に、別に騎馬民族関係なかったんだよね。どっちかっていうと海戦の方が多かったレベルだしさ。

 普通なら普通で別に構わないのだが、適当に見ていた弊害だろう、今作で最大のハードルは、「いちいち名前が覚えられない」という部分だった。1話目で話題を呼んだ「パシャ」という呼び方に象徴されるように、今作は中東イメージの固有の言い回しが多数登場する。さらにたくさんの国が出てきて、それぞれのたくさんのキャラも出てくるので人名を把握するのも割と重労働。それぞれの国に文化・信念の違いがあると言われるが、こちらには前提となる知識がないので、なんとかしてトルキエの文化をベースにして、「ここが違う部分、ここはこの世界に共通の一般常識」ということをいちいち仕分けしながら認識していかなきゃいけないので、特に名前がわかりにくいことの負担は大きくなってしまう。普段、異世界転生ものなんかに対して「安易な設定で説明を放棄するな!」と文句を言っておきながら、いざオリジナルで設定を盛られると受け取るだけでも四苦八苦ってんだから、なんとも情けない話。そりゃお手軽スナック感覚の異世界転生が受け入れられる理由も分かるというものだ。もうちょっと最初のうちからしっかり襟を正して見ておけば理解も違ったのだろうが……。

 あとはまぁ、中心になるマフムートが今ひとつキャラを定めきれなかった、っていうのは難点だったかな。天才少年という触れ込みの割に、最初のうちは「負ける」ことがかなり多くて、鷲使いっていう特性も割と早めに対策されたり、役に立たなかったり、作中で有能さが前に出るのか未熟さが前に出るのかが掴みにくかった。最終的にはちゃんと大出世を果たすわけだが、その頃には多数のキャラクターの物語に視点が散ってしまっているので、なかなか「主人公たるマフムート」が認識しにくかったのだろう。この辺りも理解が追いつかなかったことの悩ましさである。

 まぁ、ちゃんと余裕を持って見られた人にとっては中身のある充実した2クールになったはずだ。今後はこれを反省してもうちょっと真面目に取り組みたい所存。

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