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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「音楽少女」 5→4

 結局、今作の主人公は羽織だったということでいいのだろうか。最初から最後まで彼女のツンデレ(?)模様を見て、イライラしてたらいつの間にか終わってたような印象である。

 何だか、打算的であまり踏襲して欲しくないようなところは従来のアイドルアニメのままなのに、押さえとかなきゃいけないポイントだけは変に尖っているような、どこかズレた作品だった。そもそもどの程度「アイドルアニメ」として売り出したい作品なのかもよく分からなかったが……「メンバーを少しずつ切り崩してエピソードを作っていく」っていう部分は基本に則っているのに、そのためのシナリオラインがいちいち適当で、少しも「キャラを活かす」っていう方向に働いてないのがなぁ。

 アイドルそのものじゃなくてマネージャーを女の子にして、その子を中心に物語を回すっていうのは割と新しい設定だったと思うのだが、結局アイドルになりたいんだか違うんだかがよく分からずにモチベーションがまとまりきらず、視点がアイドルの中心に据えられていないせいで「アイドルの仕事」という掘り下げ方も半端に終わってしまっている。そんな中で一番「アイドルって何さ」ということを考えようとしていたのが羽織だったと思うのだが、彼女の場合は「苦悩と努力」というより「癇癪とヒステリー」という要素が強くなり、結局迷惑かけてるだけになってしまっているのが何とも。途中の「適当にメンバー個人のエピソードをつないでいく」パートの方が緩かった分楽に見られて、本筋が霞んでしまっているのは失敗だったんじゃなかろうか。

 「マネージャー本位」という要素から面白い働き方もしてはいるんだ。例えば沖縄アイドル(名前もろくに覚えてない)中心の化粧回。メイクを中心に据えたストーリーなんてのはこれまでのアイドルアニメでもなかなか見たことがない設定だったし、「すっぴんだと誰だか分からないアイドル」なんて設定は振り切れてて楽しい。そこにアイドル本体ではなくサポートとしてのマネージャーが「メイクさんって大変だなぁ」なんてことを考えながら現場に入っていく。これなら確かに本作オリジナルの切り口が出ている。ただ、それ以外の部分だと「弟と会ったら週刊誌にスキャンダルとしてすっぱ抜かれたよ」とか、あまりにも適当すぎる筋立てが「初めて作ったアイドルアニメ」っぽくてさっぱりそそられないのである。これだけ大量のアイドルアニメが乱立している中、他の作品から何か学ぶものはなかったのだろうか。

 映像部分もあまり力が入っておらず、ライブパートのモーションとのギャップが激しくて違和感が先に立つ。いっそライブなんて全部捨てて、「アイドルの日常」を徹底的に切り取った手書きメインの作劇にした方が多作品と差別化が図れて面白かったのではなかろうか。このジャンルも、なかなか新規層が参入しづらい世界になってしまっているなぁ。

 全体的には低調だったので評価しづらい作品ではあるが、尖った部分があったのは事実なので、そうした数少ない「引っかかり」が楽しいと感じる部分もあったのは救いではある。続編は……あるのかな……。

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