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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 プリキュアロスが終われば、次に戦隊ロスがやってくる。今年のロスは……でかいぞ……早くVシネの上映が来てくれ……。

 ハグプリ、ビルド、ルパパトという最高の並びになっていたニチアサ(ジオウはまだ保留ね)。実に完成した時間帯だった。これだけお手軽に骨太なドラマに接することができる日本の子供達は本当に恵まれていると思うし、今後も我が国の情操教育は東映が担っていくのだという安心感がある。本当に、良い作品だった。

 作品を評する時には良かった点と悪かった点を個別にあげていくのが基本的な感想記事の書き方なのだが、今作については、悪かった点がほとんど思いつかない。強いて言うなら「もっと観ていたい」という欲求だけだろうか。いや、それだって尺足らずで物足りないというのではなく、単なるわがままである(ほら、ルパンレンジャー2ndの活躍が1年分観られるわけじゃん)。1年のスパンで構成をみた時にも不満はないし、やれることをこれだけ盛り込んで、破綻なくまとめ上げたというだけでも文句のないところだろう。

 大枠だけを見れば、初見の時に思いつく「VSって言ってるけど、どうせ最終的には手を組むことになるわけだし、仲良く喧嘩しながら少しずつ友情を深めていく展開になるやろなぁ」という想像を1ミリも出ない展開ではあるはずなのだが、そんな臆面もない王道展開が非常に端正にキマっている。3+3+1という7人構成は昨今の戦隊モノとしては特別多い人数ではないが、最序盤は「いきなり6人だと取っ散らかるんじゃないか?」という懸念があった部分も、丁寧に関係性をわけ、3・3のチームを少しずつ変性させ、次第に「7」へと融合させていくさじ加減が絶妙。ここまで満遍なく、自然に全てのキャラクターに愛着が湧くようになる戦隊シリーズというのは稀有なのではなかろうか。例えば2年前のジュウオウジャーだって文句なしに傑作と言える作品だったわけだが、果たしてその中の1人であるセラについて、今作のつかさ先輩や初美花と同じくらい思い入れがあったかと言われたら、正直自信はない。とにかく1人1人の顔がはっきりと残る、そんなドラマに仕上がっている。

 関係性の妙というのがとにかくうまく、一番上にあるのはもちろん圭ちゃん×魁利なわけだが、咲也×初美花なんてのも放っておけないだろうし、一番薄いはずの咲也×透真ですら、あのレオタードのせいで強烈なインパクトを残しているのがズルすぎる。なぜだろう、一番格好いいはずの透真のエピソードで一番笑えるのが多いのは。まぁ、その辺りのギャップも狙っての構成であるが(困ったらキツツキを飛ばせばいい)。最終的には、この6人にノエルを交えて完璧な「警察と快盗」のつながりが完成し、その上で「VS」という関係性をなおざりにしないままで、無理なく最大限の友情を描ききっている。一歩間違えれば茶番にしかならないはずの設定なのに、最後まで緊張感を維持し続けられたのはお見事としか言いようがない。そして、やっぱりそれを支えたのは2人のレッドの存在感あってこそなのかな、と思う。

 個人的には1話を見た時からずっと圭一郎推し。むしろ1話の時点では金髪でチャラそうな魁利なんて「ちょっと番組の顔を任せるのは気に食わない」くらいの印象だったのだが、今となってはそんな魁利がまごうことなき戦隊のレッドになっている。悔しいくらいに格好いいし、愛すべきリーダーになっている。この2人が文字通りに切磋琢磨し、互いを高め合い、深めあったが故に2大戦隊の関係性があることを考えると、やはり今作の功労者はこの2人だと断言できるだろう。わざわざ2つの戦隊を分けた効果もシナリオ構成上の効果が非常に大きく、どこかトリッキーで、颯爽とした格好よさを見せつける新世代戦隊としてのルパンレンジャー、泥臭くて暑苦しい昔ながらの戦隊スピリットを見せつけるパトレンジャーという2つの味わいを時には話数ごとにセレクトし、時には1つの枠の中でぐるぐるとかき混ぜ、様々な表情を見せてくれるシリーズになっている。「2つに分けたから半分ずつ」ではなく、「2つ合わせて2倍楽しめる」という、ありがちな歌の文句みたいな効能だ。今後も、僕らの人生を生きている中で、ふと、朝加圭一郎が今日もどこかで暑苦しく業務に励んでいる姿を想像する機会も多くなるのではなかろうか。

 意外だったのは、これだけ戦隊サイドにお話を詰め込んだにも関わらず、それを幹部三人だけのギャングラーが存外受けきっていたことである。歴代戦隊でも「3人」(+ザミーゴ)という敵陣営の人数は少ない方だと思うのだが、それでもあまりマンネリになった印象がない。デストラ退場のタイミングはいいアクセントになったし、最後に大きな役割を任されたザミーゴが少ない出番できちんとインパクトを残せていたのは嬉しい部分。ドグラニオ様が最後に警察に受けた仕打ちだけは若干許しがたい部分はあるのだが(なんやねんあの施設)、それでも最後まで威厳を崩さず、徹頭徹尾、伊達と酔狂を目的に生き抜いた「親分」の姿は勇ましく強大であった。最終回にロボ戦持ち込まずに身体と身体でぶつかり合ったのも嬉しかったよね。鎖ジャラジャラのドグラニオ様のデザインが格好いいんよ。

 他にもコグレさんの立ち位置の妙とか、ルパンコレクションの無茶な使い方とか、個々の要素を見てもいくつでも拾える部分はある。実に賑やかで、戦隊シリーズ初の挑戦を彩るのにふさわしい力作になったのではなかろうか。今後も、スーパー戦隊は過去の業績にあぐらをかかず、こうして野心的な挑戦を行い、新たな地平を切り開いてほしいものである。

 まぁ、そんなことを言っても次はまた恐竜戦隊なわけだが……どうなんでしょうね。提クレバトンタッチを見る限りでは次のレッドは割とおちゃらけタイプみたいに見えるが……。そして、なぜか放送時期を1ヶ月ずらし、間に謎特番を挟むという展開になった。……なんでなんでしょね? これ、話数はこれまで通りで今後は3月開始にずれこむようになるのかな? それともリュウソウジャーの話数が少なくなるのか。気になることは多いが……とりあえず、特番楽しみ(戦隊がいっぱい出てくるだけで雑に楽しくなるタイプの人種)。

 

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