たほいや譜（19／02／10）

　冬のたほいや祭り２日目。夜の部と違って体力的にも時間的にも余裕があるはずなのに、最終的に時間に押されてバタバタになったのはなんなんでしょうね。

　まずは昼日中に集まった４人戦。４人なので出題者もダミー解を作るパターン。そういえば、某奴が「“ダミー解”って言葉を日常的なシーンで使ったら怪訝な顔をされた」っていうエピソードを聞かせてくれて、「もしかして人口に膾炙してないのか？」ってググったら、ウチのブログがトップにヒットするとかいう衝撃的な事件があった。ダミー解業界の第一人者たちです。

 

 

Round１・「びーし」

１、（対話者をＡ氏と呼び）その場にいぬ人。第三者。

２、二級市民の住む都市。

３、（名古屋で）模造紙。

４、Ｂ判紙。

５、頭文字がＢからはじまる人の隠語。

　「４人戦なので軽めに、弱いストックを消化しておく」という謎の行程。「弱いストック」ってなんだよ。　①事前に「（オタク的文脈で）Ｂ氏ｗｗｗ」みたいな流れがあってこの答え。　③④「大きな紙のことをなんて呼ぶ？」っていうのは結構地方で差が出るのかもしれません。そのほかに「大洋紙」なんて格好いい呼び方も。　⑤それ、隠語じゃなくて単なるイニシャルトークや。広辞苑にはＡ氏～Ｚ氏が全部掲載されてるんだろうか。

 

 

Round２・「もみたす」

１、聖夜に彩りを添える。

２、モンゴル国営放送。

３、斎事を全うする。

４、クリスマスツリーに飾りつけすること。

５、紅葉・黄葉させる。

　「（烏野天皇のおっしゃるところ）藻で満たせ」。ちなみにググるとYoutuberがヒットします。まぁ、いるかな。　①④４人戦でこれって、もう絶望的じゃないですか？　②そんでこれだし……。

 

 

Round３・「とんご」

１、脆弱な門扉を嘲っていった語。

２、すぐさま悟ること。ただちに悟ること。

３、獣の言葉。

４、［仏］修行の段階を経ずに一挙にさとりを開くこと。

５、（雀）南場。

　出題させてしまったが、いざ聞いたら知ってたパターンだし、約１名だいたい知ってた上で書いてるし……。　①「戸ンゴｗｗｗ」　③「豚語」。　⑤「東後」。

 

 

Round４・「ねながれ」

１、流暢に楽器を演奏すること。音取り。

２、稲がみな枯れること。凶事の前触れとしておそれた。

３、ものごとの源流。ルーツ。

４、海獣などが水面に寝たまま流れること。

５、（牛の背にはねずみが乗ることにかけて）善光寺参り。

　これは色々とバリエーションが考えられたので良問。４人戦だとこれくらいのバランスがいいのかもしれない。　①「音流れ」。　②③「根流れ」。　④「寝流れ」。「らっことか、流されないように手を繋いで寝たりするんだよね」って言ったら素早く「ゆゆ式知識だ！」って言われたけど、僕が最初にそれを学んだのは「ぼのぼの」です。せっかくの機会だから、ミラクル可愛い手繋ぎラッコの動画とか観て癒されるがいい。　⑤「子流れ」。

 

 

 

　ピザ休憩を挟み、２人追加しての本戦。この間、時間を持て余し「アイツの家にありそうなものワードバスケット」などのあまりに不毛な時間があったことは忘れることにする。「お前の家に首輪ある？」「無いです」「キムチは？」「無いです」「ネグリジェは？」「無いです」「おっぱいは？」「僕のはあります」。

 

 

Round１・「きのかいおん」

１、家鳴りの類。九日九晩の霊騒という。

２、伐採を行う最中に発生する、耳ざわりな音。

３、江戸中期の浄瑠璃作者。大阪の人。豊竹座の座付作者として、竹本座の近松門左衛門に対抗。

４、ホームランを情感豊かに言った語。

５、臨済宗の僧侶。黄任時住職。

６、→フィトンチッド。

　本戦いきなり難しいお……。　①「九日異音」。　②「木の怪音」。チェーンソーの音なんだろうか。ちなみに木を切り倒すような音がするという怪現象は妖怪「古杣」（もしくは「天狗倒し」とも）と呼ばれています。　④「木の快音」。高校野球限定。　⑤「黄任寺住職」なら文脈がわかるのに、「黄任時」という全く謎のワードが出てきたため、訝しんで投票した人間多数。「これ、一体なんなんだろう？？？」「すみません、漢字、間違いました……」。

 

 

Round２・「おちゃおび」

１、伝統工芸の将来を担う若者に、技能を伝授している引退者の通称。

２、結納の帯。お茶を添える。

３、救難時緊急度合の副候補を示す語。また、それを示す束帯のこと。

４、南アフリカの伝説的陸上選手。引退後は政治活動に専念。

５、段々畑で生育する茶の風景。

６、使い古した暖簾に染みが目立つ様。

　割と普通っぽい語感なので、出てきた選択肢も割と普通。　①「おっちゃんＯＢ」。　④この語感でアフリカ人の人名にするのはやりよる。

 

 

Round３・「しろざ」

１、海辺の砂。主成分は酸化カルシウム。

２、織田城の楼閣。

３、乳牛の品種。鳥取の牛。

４、糖。

５、アカザの変種。時に別種ともされる。

６、城下町で発達した座。

　②「織田城ってなんだよ」みたいな流れになっていましたが、一応福井の朝倉氏の居城として実在はしたみたいです。まぁ、書いた人間もその情報を聞いて「えっ？！　マジで？！」って言ってたので適当でしたが。　③「白バラ(rose)」。「鳥取なんて砂漠しか無いんだから、牛なんていませんよ」「カラッカラに干からびた牛から搾乳してるかもしれないだろ！」「鬼かよ」　④「しろざ」「とう」。シンプルすぎたので、なんかやたらと警戒されていた答え。　⑤アカザとシロザのややこしい関係。ずっと「あっかりーん」としか言われてなかったけど。

 

 

Round４・「あいのがっこう」

１、真宗大谷大学の校是。また、そこから大谷大学の俗称。

２、ケストナーの小説。退職前最後の授業で老教師が愛について語る。

３、「クオレ」の邦訳名。

４、アリス・マンローによる大衆小説。未完。赤裸々な記述が若者の共感を呼んだ。

５、自分の妻と夫が密会している場面を目撃して驚愕することのたとえ。

６、1982年公開の映画。菅原文太主演。およびその主題歌。山本リンダ歌唱。

　「確実にエロいやつやーん！」　②③④⑥固有の作品名になってしまうと限定のしようがないのだが、この中からいかに本当らしいものを探すかである。そして、コレも言われてみればなんとなく聞いたことがある気はする。　⑤あまりにも文意が分からず激論を巻き起こした一文。「夫という字が妻を意味する事例もあるのだから、それを踏まえれば一夫多妻制であれば条件を満たせるのでは？？？」。作者は例によって日本語の不自由なヤツなので、単なる間違いである。

 

 

Round５・「じょーくらっしゃー」

１、→顎砕き。

２、煎餅の英名。

３、アッパーカットの異称。

４、たわむれに走る者。気ちがいの典型だが、これを真似する者もまた気ちがいである。

５、→アウシュビッツ＝ビルゲナウ強制収容所。

６、鉱石・岩石・石灰岩などの荒砕きに用いる粉砕機。粗砕機。

　出題者が見つけてやたら気に入っていたお題。まぁ、おかげで随分浮いてたけど。　①②③みんなしてどうやって顎を砕くかだけを考えている。せっかくなので和英辞典でせんべいを調べると「Japanese cracker」「rice cracker」などの表記があり、大体はクラッカーでいいみたいである。なお、エビ煎餅が「shrimp cracker」で鹿せんべいは「deer cracker」なので割と誤解が生じそう。　④なんで書いた本人（キチ○イ）は満足そうなんだよ。　⑤「jew crasher」。クラッシュは怖いな。ちなみに「ビルケナウ強制収容所」はいわゆるアウシュビッツの正式名称であった。「ビルゲナウ」という表記になっていたので「ビルゲ・いつ？」「ビルゲnow!」などという謎のギャグが流行っていたが、解答用紙を確認すると作成者はちゃんと「ビルケナウ」と書いている。

 

 

Round６・「しゃも」（≠軍鶏）

１、熱心なファンのハートを、的確に、物理的に射抜くこと。

２、（仏）孤高。孤独。忠臣の無い身。

３、アイヌが非アイヌ系日本人を指していう称。

４、（ともすれば溜まるさまを藻にたとえて）不採算社員。

５、早朝からやかましい者を指す語。

６、→ボルボックス。

　最後は例によって「同音異義語」出題パターン。終電の時間のせいで結石先輩は参戦できずに帰宅。代打として後から来たモラハラが解答作成している。ちゃんと代打らしい仕事してるのは笑う。　①「射萌（オタクスナイプ）」などと書かれていたが、文体があまりにもアレだし文意はもっとアレなので特に相手にされなかった。　②syamoさん……。　③個人的には「もし本当ならゴールデンカムイで出てきたはずだが記憶にない」と消去した選択肢だったのだが、作中では「シサム」という語が用いられている。なんか、色々とややこしいらしい。　④生産性に日々疑問を投げかけ続けるかわいそうな社畜による。「フサイサンシャイン」というフレーズが読み上げられた時に「負債sunshine」だと思った者２名、「夫妻sunshine」だと思った者１名。　⑥矢印先輩の遺志を継ぐ者。

 

　以上、２日間お疲れ様でした。ちなみにこの後は早朝までカラオケ、さらにその後コンビニ行軍を挟んで麻雀が始まった様子です。みんな体力あるなぁ……。