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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「この音とまれ!」 5→6

 最後「えっ?」って終わってしまったけど、分割2クールなのね。まぁ、だとしてももうちょい「終わった」感を出して欲しかったのだけど……。そこが完璧だったらもう1点加点してもよかった。それくらいに最終回は感動した。

 最初は「まー、よくあるジャンプ漫画(部活漫画)のフォーマットだよな」くらいの認識で見始めた作品だったが、回を増すごとに面白くなっていき、気づけば当たり作品が少なかった今期の1クール作品の中では(「さらざんまい」を別次元だとして)一番好きになった作品かもしれない。なんでだろ、部活ものに弱い部分はあるかもしれないけど、もしかしたら音響に直接影響される作品に弱いのかもしれない。「これとユーフォだけやんけ」って思ったけど、考えてみたらキャロチューもそうだし、「四月は君の嘘」とか「坂道のアポロン」とかもそうだな。「ピアノの森」も終わってみれば嫌いじゃなかったし。

 まっすぐな部活もの、そしてわかりやすいキャラ造形で、焦点が絞りやすいお話。奇抜なストーリーなんてものは出てこないが、奇抜なのは「箏」というテーマ設定だけでも充分である。その「箏」を中心にしてチカを置いて、武蔵・さとわちゃんなどを配置しおえた時点で1つの形は出来上がっていた。たとえば最終回の展開は本当にグッときたんだけど、先週時点でチカが怪我しちゃったところで「え〜、せっかくクライマックスの演奏なのに怪我要素入れちゃうの〜、フルスペックでみたかったよ〜」とがっかりしたのだが、この怪我要素が各方面に様々な影響を与え、最後の舞台はチカの物語のクライマックスであるのはもちろん、光太に大活躍の舞台を与えるきっかけになり、さとわちゃんには「自分なりのリーダー論」を再認識させる機会となり、武蔵には信じたものを貫くことの大切さを教える場となり、顧問には冷笑的な世界観を吹き飛ばす劇的な出会いとなった。様々な物語がチカの怪我というただ一点で交差する筋立ては、「安易な部活もの」と斬って捨てるには勿体無い完成度だ。

 そして、こうした卒のない「青春ストーリー」を鮮やかに彩る箏の音色。事あるごとに繰り返してきたが、本当に今作は「箏」という道具立てがアニメーション媒体と見事に融合し、素晴らしい音響面、そしてそれに見合った演奏シーンを引き立てあっている。箏の演奏の細かな技術なんてものはわからないが、虚実を織り交ぜた幻想的な演奏風景で、誰がうまくて誰が下手なのか、曲が目指しているイメージはなんなのか、そしてそれが周りの観客にどんな影響を与えうるのか、「アニメだからこそ」伝えられる要素が取りこぼしなく詰め込まれている。一見すると地味な部分ではあるのだが、私みたいな人間がこれまで一切触れたことのない「箏曲」に心奪われた時点で、今作はもう大成功と言っていいだろう。

 あとはまぁ、キャラがみんな良いしね。今回の一件でようやく顧問との壁も乗り越えられそうだし、次クールでは箏曲部が本格始動といったところじゃなかろうか。周りの高校には様々な因縁を抱えたライバルも配置できたし、1期目が「序章」だとしたら次からが「本章」であろう。まぁ、その序章がこんだけ面白かったことが次へのプレッシャーになる可能性はあるけれども。

 機会があったら原作も手に取ってみたいところだが、いかんせん分割では続きを知りたくない部分もあるので悩ましい。おとなしく次を待つしかないかなぁ。

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