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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱり引き込まれるなぁ、第4話。まるで、本当に一片の舞台を観ているかのようである。今回からコンテ演出が監督の手を離れたのだが、類まれな空間デザインのおかげで、きちんとチームで演出意図が統一されているのが伝わってくる。

 ここで書くべきでは無い余談なのだが、ぶっちゃけ、今期のアニメはあんまり感想を書きたくなる作品が無い。今週はどこぞのリークのせいで忙しかったこともあるのだが、それ以上に、「わざわざ記録せんでも……」くらいの印象のアニメばかりだったのでまるまる1週間、何一つ感想が書けなかった。流石にこの状態はあまりよろしくないので来週以降はもうちょっと身を入れてアニメを観ていこうとは思っているのだが(視聴体制が適当だとインプットも適当になりがちなのでね)。でもなぁ、こればっかりは無理やりやることでもないしなぁ……。考えどころだ。

 閑話休題、そんな悩ましいシーズンの中で、群を抜いているのはやはり今作。正直、原作をリアルタイムで読んでいた時には感じられなかった重みみたいなものが嫌という程上乗せされていて、息をするのも苦しいくらいの展開が続く。まぁ、例によって私は漫画を読むのが下手なので、単に原作の持つ魅力に気づけなかっただけなのかもしれないが。

 前回は草食の「生まれ出ずる悩み」を抱えたルイを中心とした展開だったわけだが、そのルイが一時退場し、今度は肉食側の「生まれながらの罪」の話へとスイッチする。常に「被害者」側である草食と違い、いわば「上位存在」である肉食はそれ単体では悩みとはならず、あくまで法の下で縛られることでの苦悩が立ち現れる。そのため、スタンスの違うレゴシとビルという2人の肉食獣を文字通り「対峙」させることでそのレゾンデートルを掘り下げていくことになる。「善人」として生きることを望み、それ故にどうしようもない裏側を抱えるレゴシに対し、ビルはある程度タガを外して肉食の人生を謳歌しようと誘いかける。レゴシの一晩の過ちを刺激するかのようなウサギの血の存在が、理性と本能をどうしようもないくらいに分け隔ててしまう。

 肉食側のスタンスとして、正しいのはビルなのかレゴシなのか。その答えは簡単に出せるようなものではなく、彼らの持つ「道理」は激しいぶつかり合いの中で二転三転する。前日のリハの時点で異様な熱を感じさせる2人だったが、当日の本番直前、トイレのシーンでは本作の特徴である強めのライティングが二人の心理を抉ってくる。小さな窓から差し込む光を背に「光ある方へ」と訴えるビルに対し、暗がりから摑みかかるレゴシ。しかし、実際には光源の位置の関係で顔に光が当たるのはレゴシの方。ビルはその「後ろ暗さ」を体現するかのように顔に光が当たらない。しかし、掴みかかったレゴシを振り切るために、今度はビルが露骨にそのポジションをスイッチさせる。「俺を見ろ」と、自分にスポットを当てに行く。レゴシはその手を振り切ることができない。

 転じて舞台上。今度は二人のメインキャラに等しくスポットライトが当たるが、突然現れたレゴシがマウントを取り、トイレで背負っていた「後ろ暗さ」をそのままに、スポットを背負って狂ったように殴りつけるシーンになる。象徴的な血の赤が彩る中で、舞台の上ではその色が極力見えないよう、小瓶は舞台袖に、そしてレゴシが負わされた背中の刻印もライトからは陰に。同じ身体に違う志を抱えた2人の肉食獣の正義はどこへ行くのかと思わせておいて、最後にライトを浴びるのは、やはりルイだ。ラストでビルが退場する際、さりげなくルイたちが舞台の上手と下手を入れ替えているのが非常に印象深い。突然のハプニングの中にあっても、ビルは直感的に理解してしまったのだ。「この場では、ルイこそが主役なのだ」ということを。ビル自身、舞台人としては一流のセンスを持った人物なのだと思うが……その野心の矛先を見誤ってしまったか。

 毎回入れ替わるエンディングテーマもなんだか印象的で、1つ1つの要素に隙がない本作。ちなみにビル役の声優さんが誰だかわからなかったのでキャストロールに注目していたのだが、出てきた名前が「虎」島貴明という人だったので笑ってしまった。

 

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