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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 緊張感が持続、第2話。作画演出アニメだから2話で崩れるかな、と思いきや、2話続けての監督コンテ、作画にはちゃんと総作監の藤井さんもついており、1話と同レベルの品質が維持されていました。結構気合い入ってんのかな。

 今回描かれたファクターは大きく2つ。1つ目は、作中メインヒロインと主人公の関係。メリーは一度は橘家のやっかいになり、ドーナツの魔力でもって餌付けされかけるが、やはり自分の理念は曲げることはせず、一人静かに旅路へと出て行ってしまった。親父さんがむやみに渋いおかげで出立のシーンなんかもやけに決まっている。素直に橘家の団欒に溶け込み、憧れのまなざしを向けるメリーの態度もごく自然に描かれていたため、この旅立ちが一際印象的だ。画の遠近を大胆にあしらった1枚絵のごときコンテがそこかしこに散見され(例えば食事中の親父さんをバックにメリーのスプーンの柄を手前に置いた画面など)、大きな物語の1ピースとしての「一時の別れ」を演出している。きれいな画だ。

 ただ、画面には色々と感心出来るものの、シナリオラインについてはちょっと弱い部分もある。結局ヒロインのメリーに記憶がないというのが難点で、彼女のいう「たくさんの帰りたいという気持ち」だけが、彼女の原動力となっていることは分かる。分かるのだが、彼女の生い立ちはそれ以外全てが謎に包まれており、単に「帰りたい」と言われても、そこに共感して見ることは困難だ。まだ世界設定すら完全に把握仕切れていないような状態で、さらに謎を含んだキャラクターの心情は実に追いにくい。決意を秘めて橘家を後にする姿は絵になっているとはいえ、楽しそうだったベランダでの表情を見ていると「別にもうちょっとゆっくりしていってもいいのに……」と思ってしまう。シナリオ上どうしようもない部分ではあるのだが、ちょっと勿体ない。

 で、もう1つ今回描かれていたファクターが、よく分からないけどとにかく夢路たちのクラスメイトであるところの、看護婦志望の子と夢魔の関係性。ユミと呼ばれる「夢を見付けた少女」と、それに興味を持って友好的に彼女を応援するセリオという夢魔。その関係性は、出会った夢のフィールドを象徴するひらひらと舞う花びらに彩られ、断片的なカットからでも十全に伝わってくる部分。それだけに、荒涼とした「他の夢」に巻き込まれ、セリオが消滅してしまったことの衝撃が大きい。視聴者側からはセリオがどんな奴で、ユミという少女が誰なのかすらよく分からないはずなのに、セリオを失ってしまったユミの変容が本当に心を痛める。短いカットながら、「夢魔の本質」を見せる上ではなかなか見事な構成だった。大量の罠や鎖に巻き込まれていく「悪夢」のシーンも、実に印象的で見応えがある。こういうどこか現実離れをした画を作らせると、やはり山内演出は面白い。

 このくらいのレベルで毎週進行してくれると、割と無難な画面が多い今期の中ではいい刺激になりそうな気がします。期待。

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