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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まずはどんなアニメの感想よりもこれの感想を書かねばなるまい。最終回を迎えたんだからね。……え? ほんと迎えた? ……多分、来週から2週目に入る視聴者も多いんじゃないでしょうかね?

 真っ先に評価というか、好み指数を書いておくと「S」です。アニメと違ってスーパー戦隊については評価するっていう姿勢じゃないので点数づけはしてないんですが、私の中では一応毎回大雑把なランクづけはしていて「S・ヤバい」「A・好き!」「B・普通」「C・イマイチ……」くらいにしています。スーパー戦隊って幼少期の見てたタイミングとかでも評価は変わってくるのでなかなか一意な評点が難しいし、良いの悪いので戦争になっちゃうかもしれないのでランクづけは公表しませんが、過去にS評価をつけた作品は4本(ご自由にご想像ください)。そして、めでたく今作は史上5本目のS級作品という位置付けとなった。おそらくこの評価に異論がある人はそんなにいないんじゃなかろうか。まぁ、異論がある人の異論は特大異論だろうけども。

 1つだけちょっとした後悔があるとしたら、「毎週真剣に見て考察や感想を落とし込んでいたらどうなっていただろう?」というのが気になるくらいでしょうか。序盤の1、2話を見た時点で「これはもう、真剣に受け止めたら脳溶けちゃうやつだ」と見切りをつけたため、それ以降はなるべく感覚のみで受容するように努めてたんですね。おかげで細かい設定部分とかよく分かんないで見てた部分もあったんですが、正直、集中100%で観たところでその「よく分かんない部分」が解決したとも思わないし、自分のメンタルキャパシティを考えるとこれでよかったのかな、とも思う。だって、何となくしか受容してない現時点においても感想追いつかないんだから。

 今作最大のセールスポイントは、まさにその「分かんない」ところである。スーパー戦隊って、毎年序盤くらいは「今年も変なの来たな!」ってなる違和感と高揚感があるじゃないですか。昨年のゼンカイジャーなんかもそうで、見た目の派手さ、無茶苦茶さで「訳わからんwww」ってなるんですよ。しかしまぁ、それも追加戦士加入くらいで落ち着いて、残りの30話は「朝のルーティーン」として見られるようになる。それはそれでいいことだと思うし、戦隊ヒーローの追求してきた究極のマンネリズムの正しい表出だと思うんですよ。

 しかし、残念ながらドンブラザーズにはそれが一切無かった。穏やかな日曜の朝にモーニングコーヒーを飲みながらお子さんと一緒に朗らかに観るなんてことは絶対出来ない作品だ。1話から50話まで、毎週毎週「は? 何が起こってるんだ?」「来週どうしたらいいんだ?」「どうやって終わるつもりだ?」という疑問だけが渦巻いていく。何なら最終話を見終わった現時点においても「何が起こってたんだ?」ということが理解できていない。1週たりとも油断出来ない不条理の大嵐。それがドンブラザーズ。

 既存の戦隊フォーマットのあらゆる部分をぶち抜いてまかり通り、「巨悪との対決」という戦隊フォーマットを大胆に解体。最後までラスボスが誰なのかもよく分からず、世界がどこへ行こうとしていたのかも分からない。放り投げられて謎のままな設定を細かく拾い上げていったら、1020ではきかないんじゃなかろうか。本当にただ、その日の物語を生き続けるライブオンステージ。こんな刹那的な連中が正義の味方を名乗ってよいものか。

 そのくせ1年を通してのメインストーリーの骨子に意味の分からない頑強さがあり、誰一人として捨てキャラがいない(脳人処刑人のことは置いとくとして)。私は常々「4人目、5人目のメンバーにまでドラマがしっかりある戦隊が好きだ」と言っているが、本作は9人目までがっつり物語がある(ムラサメだけちょい微妙だが)。どの絡みを見ても不条理が付きまといながら、ただ見守りたくなるだけの熱がある。たとえそれがヤンデレ闇落ち常連ヒーローだとしても、タイムパラドクス青春女子高生ヒーローだとしても、究極光落ち敵組織トンチキイケメンリーダーだとしても。そうして脇のストーリーの絡み合いが濃密になればなるほど、その理不尽を司る主人公は立ち位置を危うくするものだが、今作最大の理不尽である桃井タロウは、最後まで何一つブレることなく、ただ桃井タロウであり続けるだけで主人公の座を譲らなかった。戦隊史上最も死亡回数の多い主人公。彼は様々なお供の物語を見続けることでこの世界の伝説となり、今後、あらゆる戦隊次元に縁を結ぶ使者となる権利まで得た……のかもしれない。なぁ、この短い間に五色田介人と桃井タロウというイレギュラー過ぎる主人公を2人も作っちゃって、今後のスーパー戦隊ユニバースは大丈夫カイ?(個人的には雉野つよしVSドン・ドッコイヤーが見たいです!)

 個々の要素についてのいちいち感想を書いていくと卒論一本分くらいの分量は余裕で書けそうなのでなるべく叫びたい部分だけに絞っていくが……まずは女の子について。私の幸せ度数を上げてくれた最大要因として、「みほ(夏美)ちゃんのルックスが超好み」っていうのがあったんですよね。ほら、今作ってメインヒロイン(?)のはるかがさ、いうて美人じゃないでしょう(失礼とは思うがそう書かせてもらうよ?)。もちろんオニシスターをやるにあたって、ギャグもやれる愛嬌全振りのはるかっていうキャラが先にあったはずで、その周りを固める女性陣に、いわゆる正統派の美人を揃えてるんですよ。だから1話目でみほちゃんが登場して雉野とイチャイチャしてるのを見て、「もうこの子が毎週出てくれるだけでも癒しだわ〜」と思ってたら、想像の2、3倍出てくるわけじゃないですか。しかも今作のギミック的にも最重要ポジションで、メインヒロインって言葉は彼女のためにある訳ですよ(はるかにはちょうどいいのでヒーローガールっていう称号をあげよう)。もう、とりあえずそこが眼福でした。ちなみにもう1人、ソノニっていう美少女もいますよね。今作のエロ担当。やはり戦隊の悪(?)のヒロインは真っ当な少年たちの性癖を歪めるために頑張っていただきたい。ソノニさんは、他のヒロイン2人に出来なかった「真っ当な純愛」が出来るという美味しいポジションでもあったからなぁ。いや、みほちゃんが純愛じゃなかったかどうかはもう分からんのだが。

 雉野については、多分日本中の人間が触れてるだろうからもう触れなくてもいいんだろうか。「戦隊ヒーローが怪人に変身して退治される」というだけでも歴史を揺るがす大事件だったのに、最後には「天丼が許されるのは3回までだ」と怒られる始末。誰よりも今作に不穏な空気を与えてくれた正義の味方。間違いなく戦隊の歴史に名を刻むことになった史上初の男性ピンク。まさか「史上初の男性ピンク」っていう要素が一番どうでもいい要素だとはおもわねぇだろ。最後の最後にタロウから「名前の通りに強く生きてくれ」って言われたとこで何故だか泣いてしまったよ。

 同じく、最後までラスボス候補として名前が残り続けるというとんでもねぇ動きを見せた桃谷ジロウ。「こんなにも好感度のあがらねぇ追加戦士は初めてだ……」と遠巻きに見ていたのに、いつの間にやらそのありえん設定が少しずつ真っ当なヒーロー像の地固めをしていくという奇跡の展開。そして最終回では「桃」を継ぐ「次郎」としての存在感を発揮するという逆転劇。多分最後の最後まで一番分からんかったキャラはこいつなのだが、雉野と2人でカオス方向に引っ張り続けた功績は偉大。

 そして今作のもう1人のメインヒロイン、ソノイ。おそらく作中では一番のイケメン。顔が出てくるだけできゅんとしてしまう最高の鑑賞系フェイスに、マッハで崩れて爆裂していく最高のキャラクター性。全ての視聴者が「最悪、雉野やはるかが不幸になるのはやむなしだと思うが、ただソノイだけは幸せになってくれ」と思っちゃうハートフルヒロインである。ソノイVSタロウの天丼回のラスト演出、何度見ても泣いて笑ってしまう。今後の人生で、我々はおでんを食べるたびにソノイの顔を思い出して幸せな気持ちになれるのだろう。

 ここまで来たら触れないわけにはいかない、作中一番の努力家で、愛されキャラとなったソノザ。「ソノイには幸せになってほしい」と書いたわけだが、実は私が今作で一番好きだったキャラはソノザかもしれません。まぁ、ソノシもソノロクも好きだけど。ソノザがいなかったら鬼頭はるかはハッピーエンドを迎えられなかったわけで、「人間を学びたい」と願っていたあの不器用な笑顔が素敵なソノザが、今や誰よりも人間の感情を理解できる徳の人となっている。今作カップリングランキングを募集したら雉野&みほか翼&ソノニがトップになる気がするけど、実は裏チャンピオンはソノザ&はるかですよ。今後、ソノザ役の役者さんをどこか別な作品で見かけたら思わず追いかけちゃいそう。

 ほんと、どのキャラも役者とキャラがピンズドで刺さってたよなぁ。猿原だけうまいこと触れられなくてごめんやけど、彼の存在感も言わずもがなだから別にいいよね。こんだけメインキャラが濃いのに、おまけみたいな扱いになってたヒトツ鬼との戦闘要素も次第に肉付けされて盛り上がっていく作りもうまくてねぇ。やろうと思えば大野稔だけでスピンオフの1本も書けるでしょうし、その他にも雉野の会社の面々とか、おでん屋の親父だってドラマが書けそう。「巨悪」の存在が曖昧だった作品だけに、日常に息づくモブたちの生き様をイメージさせられる作品だったのよ。勝手な読み込みだけど、これってコロナ禍やウクライナ問題など、一昔前だったらありえないと思っていたような世界的な脅威について、「日常のすぐ隣にある危機」を描き続け、それを退治し、また日常へと戻っていきたい新たなヒーロー像を描いた結果なのかもしれませんね……。知らんけど。ん? まとまってない? しょうがねぇじゃん。

 来週からのドンブラロスが本当に怖いですが、そこはグッと堪えて新戦隊も楽しみですね。次の五色田介人はどんなキャラで出てくるんでしょうね(?)。

 

 

 

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コメント
無題
お久しぶりです。
ムラサメに関してなのですが、暴太郎戦隊ドンブラザーズとは、予告編の「じかーいじかい……というおはなし」という表現から、記憶を失った桃井タロウに向けてドンブラザーズの仲間たちがこの1年間にあったおとぎ話のような物語を語るという体裁を取っているのではないか(というかトウサクの漫画がまさにそれなのですが)と考えられるため、どうしてもあんまり全員と絡んでいないムラサメに関する描写が簡素化してしまったのではないでしょうか。ムラサメはムラサメでこの一年はムラサメが独り立ちする物語だったのを妄想して楽しむのもまた井上敏樹脚本の面白いところ。というかタロウに向けて語られる物語だから、正直各話の展開について視聴者の理解なんてまったくもって問題ないんでしょうね。
私も語りたいことは山ほどあるのですが、まあそれはおいといて、我々は今も宇宙のどこかで戦っているドン・キラーとドン・キラー・キラーに思いを馳せながら、次なる王者のもとへひれ伏しましょう。

ちなみになのですが、そちらまで追っているかどうかわかりませんが、ドンブラTikTokのみほちゃんかわいいですよ。
【2023/02/26 19:00】 NAME[ろはん] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
生きとったんかいワレ。ほんでなんでこんなとこ見てんねんワレ。まぁ、お互い元気にスーパー戦隊が応援できてるなら何よりですわ。
ドン・キラーキラーとかいう文字列だけで人を笑顔にできる。それってとても素晴らしいことだと思うんです。
おっちゃん歳だからTikTokとか言われても全然分からないよ(見にいきました。ソノニがいっぱい出てました)。
【2023/02/27 22:12】


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