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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「機動戦士ガンダム サンダーボルト TV Edition」 ―

 ハサウェイに触れたので、一応こちらも記録程度に。

 正直「ハサウェイ」以上にバックグラウンドが分かってないし、あんまりかぶりついて見てたわけじゃないので人物関係なども全く理解しない状態で、ほんとに「雰囲気で」視聴していた。これはまぁ、責任放棄の逃げ口上でもあるんだけど、一応「それくらいの感覚で見てても、結構刺激的で面白かったっすよ」というフォローの手管でもある。

 「ハサウェイ」はどちらかというとMS戦闘などのゴリゴリの「ロボットアニメ」部分を削ぎ落とし、政治と謀略での立ち回りを描いたガンダム作品。もちろん人間と対比的に描かれたでっけえメカの存在感が効果的に働いていたのは事実だが、あくまでも中心にあるのはお偉方が裏でどのように立ち回り、勢力間の衝突で何を狙っているかを描くのが主眼だったと思う。そうして政治を描くことで、単なる子供騙しのロボットアニメでは終わらんというガンダムのコアな精神が確認できるという意味では象徴的な一作。

 対してこちらは、(単に私が裏のドラマを見てなかっただけかもしれないが)あんまり細かい戦略だの野望だのという部分にスポットを当てることなく、とにかく戦闘宙域で生きる戦士たちが何を考え、どれだけ必死に生き抜いているかを描いた作品。見せ方の肝はMS戦闘にあり、クドすぎるくらいの濃いィキャラデザで描かれた泥臭い男たちの、切実な生き死にの物語がダイレクトにアツい。最初から最後まで「欠損」という部分をあけすけに取り上げており、「戦争」が国レベルの巨大な関係性としてではなく、あくまで一個人が生きていく中での不自由さ、必死さの元凶として掘り下げられていく。古今東西、戦争を描いた映画やドラマなんてものは掃いて捨てるほどあるはずだが、多分旧来からの「戦争ドラマ」としての描かれ方でオーソドックスなのはこちらの描出なんじゃなかろうか。それだけでに、ちょっと気を抜いたら本当に陳腐な「戦争って怖いよね、生きるために必死になるのもしょうがないよね」みたいな御涙頂戴になりそうなものだが、そこをどこかドライに、エグいくらいにクールにも描いているので独特のパサつきみたいなものが味わいになっている。なるほど、これも間違いなくガンダムで描けるものの1つだ。

 そうしたパサパサした戦争風景にもう1つのモチーフである「ジャズ」ってのが面白いアクセントとして絡み、映像・音楽が純粋に娯楽として楽しいものに仕上がっていることに加え、主人公・イオのキャラクターにいい具合に背景を持たせることに成功している。かなり割り切った上で演出を徹底しなければこうした雰囲気ってのは滑り散らかすリスクもあるなか、きちんと「なんか分からんけど、イカすやんけ」っていう全体像が完成しているのだから、なるほど良いものである。なんか、私はこうして短い時間の中だけでエッセンスを見せてもらえればガンダムも好きなようである。まぁ、元々劇場公開を前提とした作品だから単純に完成度が高いってだけの話かもしれんが。あと、大原さやかが精神をやられるっていうキャラ配置が美味しかったってのもあるかもしれん。普段そこまでやかましい役が回ってこないタイプの役者なので、ひとたび暴れ散らかした時の存在感がエグい。

 

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