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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ゴールデンカムイ 最終章」 ― 思えば遠くへ来たもんだ。ヒロアカとかDr. STONEみたいないわゆるジャンプ漫画と違ってそこまで超大作というイメージもないかもしれないが、こちらの作品もアニメ第5期に突入、時間にして足掛け8年目の最終章とのこと。漫画は数年前に完結を迎えているので、「最終章」と銘打った今期が間違いなくゴールということになる。 そんな超大作、アニメは色々と端折ったり組み替えたりとなかなか原作通りにいかない部分もあるようだが、概ね好評のうちに展開しているシリーズ。ただ、相変わらず申し訳ない話だが、やっぱこんだけブランクが空いてしまうと中身は何一つ覚えてないという……。これね、原作漫画との付き合い方もちょっとややこしいんですよ。コミックの購入までしてない私は、原作については「年に1、2回程度こもる漫喫タイムで一気読みするかぁ」という姿勢だったのだが、そちらもだいぶ時間をおいてのイベントなので、当然漫喫に入ると「前読んだとこまで」なんて覚えてなくて。確かアニメ3期のあたりまではアニメと前後して原作にもあたっていたのだが、その後「どこまで読んだかも曖昧だし、そもそも事前の展開を覚えてねぇし」ってんで原作を追うのを一旦諦めた。おかげで確かアニメ4期あたりになると「誰が何を目標にどこで何してんだか」みたいな状態になってしまっていたはず。 実際、再開1話目から容赦なく復習も無しに本編突入した今回、今現在杉元たちがどこで何してたのかもあんま覚えてない。まぁ、どうやら土方とは渋々ながらも共同戦線が張れたみたいなので、全体像としてはざっくりと「鶴見がラスボス」みたいな認識でいいのかしら。2派が合流すると今まで以上の大所帯で大変ね。その上でジャックザリッパーがどうのこうのっていう目的もよく覚えてないけど、今回の話からして、やはり最終的な目標は刺青人皮の回収と黄金の獲得になるのか。あの暗号って、ちゃんと解けるようにできてるんでしょうかね。 まぁいいや、この際細かいことはすっぱり諦め、ノリと勢いで楽しんでいくことにしましょ。確か今回のお話は一時映画館で特別上映とかされてたはずなので、すでに完成してクオリティは保証されてるはず。大作らしい、堂々としたゴールを望む。 PR ○「ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-(第2期)」 ― 仮面ライダーにゃなれない。まさかの同シーズンに仮面ライダーが全く別な作品2つで出てくるとは。……いや、ライダーとは明言してないですが。「技の1号、力の2号」までそのまんまだと、流石に許諾とった方がいいんじゃないかとは思う。 という全然本筋と関係ないところから触れてみたが、2期目なので特に書くこともないのでしょうがない。1期もそこそこ面白かったし、しれっと「14話目」からスタートしたこの2期も特に問題なく視聴は継続できるでしょう。しいて難があるとすれば、本編のアニメがあれだけ大々的に、ドラマティックに幕を引いた後でこちょこちょした脇のエピソードをやられてもちょいと迫力不足になっちゃうという心理的な障壁があるが、そこはお仕事の違いと割り切った方が良さそう。そりゃあんなド派手な能力アルティメットバトルは展開されないだろうが、視点も規模も変えてこそ見えてくる世界もあるわけで、あくまで「イリーガル」な内容として、どこかユルい今作の雰囲気も嫌いじゃない。 ちなみに2期目のスタートはいきなりの「大阪編」といういかにもな拡張エピソードからの導入。大阪にわたったら当然のように植田佳奈が待ち構えてる世界線、信頼できる。 ○「幼馴染とはラブコメにならない」 4 ならねぇなら放送すんなよ。我々は何を見せられてるんだよ(いつも通りのやつだよ)。 なんかここんとこ数クールにわたって同じようなタイトルが垂れ流され続けている気もするのだが……今期もやってきた、マガジン界隈のラブコメとのこと。試しに今作の監督の過去作を確認してみると「五等分(1期)」→「カノかの」→「女神のカフェテラス」と担当しており、制作スタジオも「カフェテラス」からの引き継ぎでの手塚プロ。そりゃまぁ、雰囲気がどこかかぶるのは当然なのだが……なんだろね、ラブコメはラブコメでも、マガジン系列の作品って独自の匂いがあるよね。どっか古臭いというか、ベッタベタでアニメ映えしないというか……多分直近で一番イメージが近いのは「黒岩メダカ」なんだよな。 幼馴染というテーマはここ最近再びクローズアップされて有象無象のアニメが作られている印象があるが、今作における幼馴染の扱いも極めてベタというか、適当。ただ、個人的には「幼馴染」というツールは「本当に近しい関係であり、全てを理解したツーカーのポジションであるが故の恋愛感情へ発展させる難しさ」みたいなものにスポットが当たるべき存在だと認識しているので、作中においては唯一無二の特権的な立場を獲得するべきだと考えている。どこぞの妹ラノベのメガネ幼馴染に強く脳を焼かれているがためにそんな意見を出してしまうしかなくなっている可能性もあるが、まぁ、そこが一番のセールスポイントなのはおよそ一般常識だと思っていいだろう。 であるが、今作は1話目時点で「幼馴染」が2人等しく登場するというあまり見かけない設定が展開された。この時点で、すでに「幼馴染の唯一性」がだいぶ薄くなってしまっているのはご理解いただけるだろう。しかもオープニングを見る限りではまだこの2人で話が終わらない。どうやらハーレムものとして他にも2人の幼馴染が控えており、男1:女4の幼馴染関係という「もはや小学生レベルだったらいじめでは?」みたいな設定になっている様子。もう、こうなったら幼馴染という言葉は有名無実、看板に偽りあり、何を持って作品の特徴としたいのかが理解できない。テンプレートを適当に継ぎ接ぎしたら、どこかにエラーが出てしまったみたいな造形である。 そんな抑揚に乏しいぼんやりとしたシナリオを、手塚プロのどうにももっちゃりした映像でお届けする作品なので評価は上がりようがない。まぁ、ヒロインが可愛くなればここからワンチャンスあるかもしれないが、最初から2人して単なるピンク脳で、「甘い系とツンデレ系」という2キャラの差別化すらうまいこと図れてない始末。これならまだ川井モナさん1本に絞ってもらえた方がなんぼか可能性があった気がする。 マガジンって、ほんとにどういう編集方針になってるんでしょうね。 ○「花ざかりの君たちへ」 4 これって、なんか有名な作品やんな? 残念ながらこれまた触れる機会がないジャンルなので私はさっぱり知らなかったわけだが……名前は聞いたことあるんよな。ただ、Wikiで確認したけど「ドラマ化されました」くらいの情報しかないし、そんなドラマに興味あったはずもないし……なんで聞いたことあったんだろ? ドラマ見てなくても当たり前のように認知できるくらい知名度が高いタイトルだったんかな? どうなんだい当時の俺。 まぁいいや、そんなわけで中身も何もかも知らない作品ではあるが、何となく少女漫画であることくらいは知ってる。確認すると掲載誌は「花とゆめ」で、連載期間は1996〜2004とのこと……めちゃめちゃ古いな……ってことはこれも「懐古掘り起こしアニメ」の1つってことになる。まぁ、アニメ化自体は初のようなので「リメイク」ではないわけだが、作中にふつーにスマホが出てきたり、世代を現代に置き換えて再構築しているので、時代感が一番近いのは「ぬ〜べ〜」かもしれない。 ただ、そんな古参作品ではあるが残念ながら第一印象はピンとこない方。理由はいくつかあるが、真っ先にあげるべきは「映像自体が、あんまり……」というクオリティ。制作はシグナルエムディ。最近だと「星降る王国のニナ」はそこそこの品質だった記憶はあるが、それ以外だとやや低空飛行気味でそこまでいい印象はないスタジオである。今作は少女漫画なのでイケメンの描写が重要になると思うが、どーにも古臭いというか、ぼやっとした印象の「ステロタイプイケメン」みたいな造形のやつが回転寿司のようにゆっくりと目の前を通過していく。品質へのクエスチョンマークが分かりやすいのがオープニング映像で、背景をうまいこと編集で操作してワンカットロングみたいな撮り方してるシーンがあるのだが、そこのぐにゃぐにゃ具合がどうにも胡散臭い。多分CGの処理があんま作画部分に噛み合ってないから起こってる齟齬だとは思うのだが、本編に入ってもこれ以上のクオリティが発揮されるはずもなく、印象はあまりよろしくない。 2つ目のハテナポイントは、「男子校に男装で転校してくる主人公」という、いかにもありそうな設定そのもの。まさにリメイクの「らんま」もいわばTSもののカテゴリに入り、昭和から平成にかけての時代であれば紋切り型の性の描写が素直に「ネタ」として落とし込めたわけだが、もはや現代はそうもいかなくなってきているのが引っかかる。いや、別に小難しいLGBTがどうとかいう話は無しで構わないのだが、我々目線からしたら「こいつ、学校でトイレどうすんねん」とか「着替えは?」「部活に入った時に男子部に加入したら高校部活として違反行為になるよな」とか、どうでもいい部分が気になってしまう。実際、1話目時点ですでに転校から入寮までいろんなイベントが終わっており、これ全て女の子がこなしたというのは(周りの男視点で)大問題である。少女漫画でとどまらずレディコミも突き抜けて成人マーク待ったなしである。その設定のリアリティをどの辺に落とし込んだらいいのかがよく分からないので落ち着かない。 こうなると時代性がどうこういう問題でもない気はするが、それでもわざわざ20年越しに引っ張り出してアニメ化するくらいに魅力のある筋立てってことなんだろうか。少なくとも1話目時点ではあんまり期待は持てなかったな。最後に原作者への哀悼が表されたということで、どうやら作者が数年前に亡くなっているようなので追悼の意味でのアニメ化……というにはなんか今ひとつだよな……うーむ。よく分からん。 ○「違国日記」 7 居住まいを正す。これはきちんと受け止めねばいけない作品だと、そう思わせるだけの有無を言わさぬ迫力を持った1話目。 例によって何も知らん状態で視聴を開始したため、タイトルだけで「またどこぞの異世界ものでは」となろう作品だとすら思っていたのだが(ほんと適当だな)、全く違うものが出てきてちょっと面食らう。そして、その不思議な空気に少しずつ呑まれていく。こういうアニメもあるものか。 原作は漫画作品らしいが、掲載誌「FEEL YOUNG」の時点で聞いたこともなかったし、おそらくアニメ化されなかったら一生触れることのなかった作品だろう。こうして接触機会が与えられたことで、まずアニメという媒体に感謝。そして、こういう作品をアニメ化させようというその姿勢にも感謝。この印象をうまいこと表現する言葉が見つからないのがもどかしいが、安直な言葉を使うなら「綺麗」な作品だし、どこか「実直」な作品であると感じた。 くさす目的ではないので名前は伏すが、どこぞですごく安易で薄っぺらいと思わざるを得ない作品のアニメがあった。何かしらのレトリックを用いているつもりなのか、だらだらと意味もない直喩ばかりを並べたて、ただ冷笑的な文字列を垂れ流すだけで個性を持たせようとしている文章を見た。そうした媒体に辟易していたところなので、今作の言葉の真っすぐさと、あけすけな筆致にとても心惹かれる。一応、テーマ設定として「同性間の何かしらの感情」がありそうなところも興味を惹かれた一要因であることは否定できないが、それ以前の感覚として、この作品は何か大切なものに肉薄してくれそうな、そんな気がしている。 制作は朱夏。決して派手なスタジオではないが長年大切に育てている「夏目友人帳」の流れを見れば決していい加減なアニメを作るところではない。今回は音響監督の位置に大森貴弘氏がクレジットされており、音楽制作に「リズ」などでお馴染みの牛尾さんが参加しているところからも周りを固める布陣は万全。監督に起用された大城美幸氏という人はこれが初監督らしいが、大森さんの下で「夏目友人帳」などの作品に参加しているし、きっと何かしらの「イズム」は受け継いでくれているはず。そのことが、1話目のコンテ演出からも感じ取れるものになっている。映像部分に過度な派手さはないし、決して超絶作画で眼を楽しませるなんてことはないだろうが、本作にそれが求められていないことは明らかだし、純粋な演出勝負になる。是非ともこの1話目の印象を維持したままで走りきってほしい。 本作はとにかく1語1語のフレーズのインパクトが大きく、それをいかに伝えるかという画と言葉の調和の勝負。実はこれをアニメで実現させるってのは相当な難行である。そこで言葉(音)のスペシャリストである沢城みゆきをセンターに持ってきたのは当然の采配と言えるが、興味深いのは相手役にほぼ新人らしい森風子という子を持ってきたこと。まぁ、その理由も1話目の主人公・朝の様子を見れば(聞けば)分かるというもの。 いろんなところに刺激が潜んでいます。居住まい正して向き合いましょう。 まだお正月ですよ。すでに世間は動き始めていますが、我々日本人には「松の内」という概念がありますのでね。先人たちへのリスペクトを込めて、まだまだ正月休み気分で遊びほうけていきたい所存。 というわけで4日ぶりに劇場へ。こちらの作品もそこまでご大層なモチベーションはなかったのだが、どうにも元日に変な映画を観てしまってずっと胸焼けが続いてるような感覚だったので、口直しのためにこちらも観ることにした。幸いにして上映時間が90分弱とやや短めで、もしダメな作品だったとしてもそこまで心に大きな傷を負う心配もないだろうというダメ妥協もあった。 とりあえず折り返し前の一言感想を残しておくと「こういうのでいいんだよ」ですね。正直、手放しで絶賛してリピート確定! なんて作品でもないのだけど、90分の枠にギチッと内容を詰め込んで明快な起承転結を繋いでくれた「筋の通った」シナリオでしたし、映像もいかにも劇場アニメらしいド派手さもあり、余計な前提がなかったとしても総体の評価は「やや良」くらいでいいと思います。お子さん連れのお客さんも観にきてたし、ちょっとものが分かるくらいの子供さん(小学校高学年くらいか)に見せるお正月映画としては良いものかもしれませんよ。
<というわけで折り返し。一応ネタバレ注意だけど、まぁそこまで>
○「勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録」 6 タイトルだけ見て「勇者/刑に処す」だと思ってたら「勇者刑/に処す」だった。いや、結局言ってる意味は大して変わらんのかもしれんが。アクセントが変わるよね。 タイトルからまーた何かしらのなろうかと思ったが、こちらはカクヨムからというちょっとしたフェイント。いや、例によって媒体の違いなんてよく分かってないんだけど、少なくとも初見の印象ではなろう的な匂いはあまりせず、どちらかというとちょい懐かしめのラノベ風味にも感じるし、それ以外のダークファンタジーな漫画作品っぽさもある。最近だと「ユーベルブラッド」があったが、個人的には傑作アニメ「ラグナクリムゾン」の導入にもどこか似た雰囲気があり、なかなか悪くない出だしにはなっている気がした。まぁ、単に初回1時間スペシャルっていう部分が共通してるだけかもしれんが。ちなみに、「初回1時間SP」と銘打ちながらも、実は来週は放送が無いらしいので結果的な尺は一緒になる。わざわざこんなヘンテコな放送形態にしているということは、やはり業界的にも「とにかく1話目で視聴者を引き込まないとダメだ」という共通見解があるのだろう。実際、今回の流れも30分のところで切られてたらだいぶ印象が変わってた気もするし、今後はますますこの「つかみの1時間」形式は増えていくのかもしれない。 さておき、そんなわけで鬱々としたダークファンタジーが幕を開けたわけだが、「ユーベルブラッド」に負けず劣らずで設定は明かされていない。最後に審問シーンがあったことでようやく主人公・ザイロの過去については明らかになったが、肝心要の「勇者刑」とやらがいったい何なのかは冒頭にちょろっと文字情報が出たくらいでまだまだその内情は分かっていない。同様に「魔王現象」とやらも何一つ説明がなくて「分からんけどいきなり鉄火場」という状態。とりあえずド派手バトルで気を引いておいて、説明とかなくてもガンガン画の力で引き込んでしまおうという展開は潔い。実際、今回のバトルを見てれば退屈する暇はないわけで、設定がよく分かってなくても「とにかくやべぇ魔王と戦ってんなぁ」くらいで留めておいても何の差し支えもない。次回以降も同じようにほったらかしだと流石に困るが、インパクト重視の1話目を思い切ってこの構成にしているのは悪い判断ではなさそうだ。 制作はスタジオKAI。放送スケジュール的には前クールが「太陽よりも眩しい星」、さらにその前は「ぬ〜べ〜」を担当しており、今期もぬ〜べ〜の第2期と同時進行。それなりに負担はデカそうだが、今回の1話目は実質的な放送時間が57分とかなり長大だったにもかかわらず、クオリティを落とすことなく走り切ってみせた。まぁ、1話目だからなりふり構わず全力投球してきたという可能性もあるが……現時点では作画クオリティには期待票を投じてもいいだろう。ダークファンタジーなシナリオラインも今のところはそれなりに興味を引くものになっているし、もっとも重要な「女神」とやらのデザインも素直に可愛らしく観ていて楽しいものだ。是非とも何かしらの爪痕を残す作品になってほしいところ。 ちなみに、ロリ女神の中の人が「飯塚麻結」というどこぞの声優のパチモンみたいな名前で見たことがない人だったのだが、なんだか絶妙なロリボイスでちょっと面白い。テイストとしては本渡ちゃんに3割久野ちゃんを足してまぜまぜしたみたいな不思議なニュアンスのキャラ作りであった。ほんで新人かと思って情報を見に行ったら、なんと14年前にすでに活動実績があり、だいぶキャリアは長い人のようである(年齢は29だそうで、中高生の時から活動してることになる)。まだまだ業界には私が注目できてない人材が埋もれてるもんですなぁ。 ○「多聞くん今どっち!?」 6 さぁ、新年を迎え本格的に新クールへ突入していく。今期我が家で記念すべき1発目を飾ったのはこちらの作品である。いきなり男性アイドルキャラから始まったので「ん? Not for meな作品か?」と身構えたが、その後はスルスルと飲み込める愉快なラブコメになっていった。 原作は「花とゆめ」連載ということで分かりやすい少女漫画だが、主役が限界オタクということでアニメ化した時に勢い勝負ができそうなデザインでもある。座長を務めるのは我らが早見沙織その人で、限界オタク仕草も慣れたもの。そしてやはりみさおボイスが中心にあることで基盤はガチガチの盤石さを誇ることになる。 単なる限界オタクキャラの場合、ウザさやめんどくささばかりがクローズアップされて単なる人格破綻者になることも多いが(CVが悠木碧だったらそうなってた可能性があるが)、みさおボイスということもあり、最低限の常識と礼節をわきまえた社会生活に不自由を感じないタイプのオタク。普段はちゃんと我欲をコントロールできるが、リミッターを外した時の火力が桁違いになるギャップの描写がまず楽しい。そしてそこにさらにギャップが激しい二面性アイドルを加えて2×2の4倍テイストを狙った分かりやすい設定。ぶっちゃけ、1話目時点ですでに「ファンとアイドル」にあるまじき距離感で関係性を決定的なものにしてしまっているし、「こっから先何したらええねん」といういつも通りの疑問はあるものの、アイドルユニットが中心にいるのでここから自然とキャラも増えて賑やかになっていくことだろう。何気に超スペックの主人公・うたげさんが今後どんだけピーキーな活躍を見せてくれるか、注目が集まる。 制作は前クールでは「ワンパンマン」で評価を大きく下げ「無限ガチャ」の方で無駄遣いしてしまったJ.C.STAFF。幸いにして今作は「恵まれた方のJ.C.」になりそうで、1話目の映像クオリティはパリッとしていて非常に見やすい。ギャグのテンポとしっとりラブロマンスの緩急の描写が肝となる作品だが、うまいことコミカルな演出を交えて下手したら単なる迷惑行為になってしまいそうな互いの絡みがうまくギャグに昇華されている。監督の長岡智佳氏という名前は初めて見るが、これが(地上波アニメとしては)初監督らしいので、是非いいお仕事を期待したい。女性監督で良き人材がどんどん出てくるならありがたいですからね。 ちなみに中の人に関して、スタッフロールを見てたらメインの多聞役が「波多野●」と書かれていたので「ん? 渉の声じゃなかったが……」と思ってよく見たら「波多野翔」という字面が似てるだけの別人だった。こちらもまだまだ若手っぽいですが、いいお仕事になると良いですね。多分、今作は男性アイドルものとしての売り込みもかなり強めなので、実際の顔出し歌唱の仕事とかも多そうだしね。 「ある日、お姫様になってしまった件について」 4→5 とりあえず、ここで今期の最終評価枠は一区切りということにしておこう。今期はよく分からない構成の作品がいくつかあり、もしかしたらすぐにまた最終回を迎える作品があるかもしれないのだが……このまま放っておくと締まりが悪いのでね。今期執筆された最終評価は37本。前クールの53本はちょっと多すぎたが、その前が39本なので一応目標となる「40本前後」には近づいている(継続作品があるため試聴本数は当然これより多い)。このくらいが現在の私が処理できるギリギリのライン……いや、なおざりな試聴も増えているのでもっと削減しないと本来はキツいのだよな。引き続き、本数削減には努めていこう。 さておき、最後に並んだのが中国アニメ2本というのもなんだか不思議な話だが(そして半端に残っているのも中国アニメ「破産富豪」である)、色んな形で提供される中国アニメの色んなトピックが浮き彫りになるラインナップである。奇しくも10年以上前に制作された「羅小黒戦記」はほぼベストと言っていい形で日本のファンにも適合する最高のアニメーションとして制作されている。これはWeb版も劇場版も大きな差はない。対して、露骨に作画リソースがヘナヘナな「破産富豪」は根本的なクオリティの面でいただけない作品なのだが、シナリオ部分に「日本にはないかもしれない」要素があってちょっと興味を惹かれるのが、過去の作品だと「この恋で鼻血を止めて」あたりに近い印象。 転じて今作である。初期評点の4点から1点あげたのは、正直言って私が今作をちょっと好きになったから……ではない。「こういう制作体制も一定のニーズがあり、価値を認めるべきかもしれない」と考えを改めたためだ。あ、ちなみにこの記事において作品のシナリオに触れる気はあんまりない。なろう的ニュアンスもちょっと含んでるけどプリンセスストーリーとしては程よい刺激と程よいロマンス。正直そこまで印象に残らないが、決して悪い物語ではないというので「可もなく不可もない」評価で終わらせておきます。未完で終わっちゃったことも、もはやこの際あんまり問題じゃない。2期を待ち侘びるようなもんでもないしなぁ。 俎上に上げるべきは当然映像部分。以前からずっとこの作品のような描画について「AIをふんだんに使ったような」と表現しており、近いニュアンスがあったのは「時光代理人」(の2期目)だった。今作も表面的には非常に細やかで「美しく」見える映像なのだが、絶対に「人の手によるものではない」部分が含まれており、私としては「動かすために動いているだけ」の動画の多さは受け入れ難い部分であった。 しかし、ここで「AIというツールの是非」の問題が出てくる。法的な問題を全て度外視した場合、AIは純然たる「新しい創作ツール」となっている。これまで人が全て手作業でやっていた工程をコンピューターに任せるという、技術革新だ。その存在意義は、例えばペンタブを使って画面上で絵を描く「CG」の誕生の延長線上にある。「楽できる部分を楽する」ために人類は革新を続けているのだから、それを単に「今までなかったから」という理由で嫌悪するのは理論的におかしな話なのだ。「動けばいいじゃないか」という消費者層が一定数出てきている時代であるなら、それに適合する形で「手数を減らして、動きを減らさない」作劇に価値が生まれるのは必然ではあるだろう。 ただ、あくまで個人的な感情の問題だが、私はやはり今作のような作劇法は好みではない。人の手が減るということは、つまり人の「考え」が減るということだ。作り手側の意志の介在が減り、そこに「描こう」という意識が減る。一介のアニメファンとして、私はその変化を望んでいない。だからこそ「認めなければいけないかもしれないと考える」という段階で留まっているのである。 とはいえ、現在はAI技術に関してはまさに過渡期。もう数年もしたら、本当に人が自在にその創意を表出できてしまうくらいに優れた技術になっている可能性もある。否定ばかりしていてはその可能性を潰してしまうかもしれないという恐怖もある。この手の技術を貪欲に飲み込むのは、やはり隣国の方がエネルギーがある状態。中国アニメでこの方向性が進んでいるのは、なんとなく納得できる部分なのだ。古色蒼然たる伝統にしがみついて時代に置いていかれる愚を犯したくはない。さりとて、表面上の技術に溺れて魂を失うのも勘弁だ。さぁ、アニメ業界の未来はどこへ向かう? |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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