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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 祝・復活! 第16話。万全の状態で帰ってきてくれるなら、待った甲斐もあったってもんです。まぁ、若干作画力は不安定かしらぁ、という気もしなくもないが、多少の調整は致し方あるまい。

 さて、改めてドリームランカー編のスタート。超電磁砲は1本1本のシナリオの見どころがわかりやすくてどれも良いのだが、今回のお話も見どころはたくさんある。個人的に嬉しいのは、メインの御坂以外へのスポットの当て方が丁寧なところで、今回なら黒子が普段は見せないちょっとおねーさんぶったところを見せて新たな魅力を広げてくれてるところとか、スカベンジャーズの面々が必死に悪知恵を働かせて目的を達成しようとするところ、サイコな敵キャラである猟虎の素直な壊れ方なんかも楽しい。そして、個人的には何と言っても我らがヒーロー・佐天涙子さんの活躍がみられるところである。フレンダとのタッグは佐天さん初の「能力無しタッグ戦」という珍しい状況だったのだが、一切引け目を感じさせず佐天さんの持つ「人たらし」っぷりが遺憾なく発揮されるのでとても楽しい。改めて、一時は天下を取らんとしていた伊藤かな恵という存在を強く認識させられるのだが、なんで仕事少ないんだろうなぁ。

 復帰1話目となる今回は、一応前回までとの接続の意味もあって食蜂さんとのドタバタが描かれており、御坂さんのお花畑の脳内が確認できたりするところもご陽気な導入としてちょうど良い。御坂さん、本当に乙女モードの時には年相応の可愛らしさになるので「ずっとこのままでもいいのに」と思ってしまうのである(中学生だからね、ほんとにね)。常盤台のスク水もエロくないのがエロくて良いですね。

 そうそう、オープニングとエンディングも今回から変更になっている。オープニングはややホラー感強めというか、ピリッとした雰囲気が新鮮。そしてエンディングは毎度のように長井監督のディレクションによる淡めの色彩のシーンの断片が印象的。何年経っても根底に流れているコンセプトがブレないのは安定感があるなぁ。

 

 

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 いい最終回だった……第15話。何やら次回以降は7月まで延期して事実上の夏番組扱いになるらしいので、実際分割2クールの最終回みたいなもんやね。じりじりさせられるけど、こうして超電磁砲に長いこと付き合えるのはむしろ良いことなのかもしらん。

 切った張ったの無い、純正エピローグ。本当に綺麗に全てのパーツが収束していて、1つの大きな事件が片付いたという実感に満ちている。厳密に言えば「ドリーにコピーがいたのはちょっと都合のいい話じゃない?」とかいうツッコミは出てくる可能性もあるのだが、学園都市において「クローン」の研究が盛んに行われていることは視聴者が一番よく知っていることであるし、ご丁寧に最後に御坂妹がそうして意識の伝達システムが構築されていたことを匂わせる発言までしているので、なんだか第1話から全て決まっていたかのような印象すら受ける。全ては警策さんが報われるため。そして何より、食蜂さんが幸せになるため。

 詳しくは知らないが、学園都市ってのはいろんなシリーズを見れば見るほどに心底クソみたいな環境であることが浮き彫りになっていく。考えてることが邪悪だし、やってることがひどいし、力も絶大なので太刀打ちのしようがない。御坂クラスのチートキャラですら学園都市の暗部を相手にすると主人公パワーが霞んでしまうレベルの存在であり、一個人が立ち向かうなんて無理難題もいいところ。しかし、だからこそ「全ての悪をそこに集約してしまえる」という利点(?)もあるのは事実なのだ。確かに警策がこれまでやってきたことは悪いことだろうし、命の扱い、法の精神などでジャッジメントと絶対に相入れないのは間違いないだろう。しかし、そんな彼女の「悪行」も元を正せば全ては学園都市がクソだからであり、その悪巧みが全て彼女を狂わせたのだと明示してしまえば、彼女本人に悪性を求める必要がなくなる。そのおかげで、今までのことを全部水に流してハッピーエンドを演出することができる。なんとまぁ、便利なシステムではないか。どれだけバチバチだった御坂と食蜂もタッグを組むことができるし、警策と食蜂だって、全てを木原のせいだと思えば普通に手を取り合うことができるようになる。そうして、この世界の女の子は善へと立ち返るのである(木原の血筋を除く)。

 今回のクライマックスはなんといっても、振り返らずにただ謝り続ける食蜂だろう。御坂相手にはあれだけのらりくらりと適当なことを言ってはぐらかしていた食蜂も、ドリーを前にしてはそんな態度を取ることができない。ただひたすらに真心から、彼女に謝罪の言葉を吐き続けるしかない。これまでたくさんの人を操り、軽んじてきた彼女であるが、ただ1人、自らの意思で操らないことを決めたドリーに対してだけは、不器用でも自分の言葉で話すしかない。だからこそ、あのシーンでの吐露こそが間違いなく彼女の本心なのである。彼女が抱えてきた罪だったのである。全ては浄化され、文字通りの「罪人」であった警策にも救いが与えられた。こんなにも素直なハッピーエンドはなかなか見ない。

 今後もドリーと警策は学園都市内で和気藹々と生活していくことになるはずなのだけど、どう考えても市民権(?)はないはずなので、多分食蜂がその辺の手配は全部やってくれたんやろなぁ。便利な能力やで。そうそう、「みーちゃん」という呼び方で思い出したけど、今回久しぶりに固法先輩が登場している(彼女の名前もミイである)。久しぶりだったけど、相変わらず飲んでるのはムサシノ牛乳。祝いの席ぐらい、もうちょい別なもん飲めよ。まだ成長する気か。

 

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 絵に描いたような大団円、第14話。いや、実際に画に描かれてるんだけども。こうしてエピローグ部分をたっぷり描いてもらえるのは2クール作品のありがたいところですな。そして、今作が長い歴史と安定した評価を得ている恩恵でもある。ありがとう長井監督。

 看策サイドのエピローグは来週に回されたが、それ以外の部分、つまり御坂サイドのあれやこれはたっぷりと。いちいち刺さるお話が多くて、ここまで観てきた甲斐があったというものだ。何といってもタイトルにもあがっている漢・上条当麻の主人公らしい見せ場とその後のおいしいポジションは、まさに元祖主人公の面目躍如といったところか。今回のお話を見てしみじみ内省するのは、今作のアニメが始まった当初、今から10年以上前には、わたしゃこの男を目の敵にしていたという事実である。この男を、っていうか正確には「ラノベアニメを」なんだけども、「ラノベのアニメなんてどうせ面白いわけもないし中身すっかすかや」という風に唾棄していた時代である。開始数話で上条さんの右腕が消し飛んだ展開を見た時には「なんで一介の男子高校生が片腕吹っ飛ばされた状態で戦う意思を保つことができるんだよ、おかしいやろがい」と息巻いていたりもした。今回再び上条さんの右手が飛んだことでそんな昔の話も思い出す。

 まぁ、別に「おかしいやろがい」については今観たところで感想としては変わらないだろうし、「禁書」1期の出来がいいとは思わないだろうからそこまで間違ってもいないのだろうけど、そんな過去の凝り固まった思いもはるか昔になり、今じゃ上条さんの謎ドラゴンを見ても「よく分かんないけど、御坂が幸せになるならそれでいいなぁ」とおじいちゃんみたいな気持ちで見守ることができるのである。俺の幻想もぶっ壊されているのである。上条さんの右手が光り、その先には全裸の女子中学生が現れる。それが全てである。

 あとは御坂さん周りの幸せな交友関係を確認するターン。男の中の男が上条当麻であるなら、女の中の女は婚后光子であろう。「桃李成蹊」という彼女の人生を歪め、支えた教えが改めて彼女に、そして御坂さんに巡ってくることで2人の生き様の正しさが示され、2人の関係性をこの上なく尊いものへと押し上げている。そこに湾内さん、泡浮さんも加わり、誰もが皆、友のことを思って戦ったことへの見返りを享受している。婚后さん、本当にどこまでも善良で徳の高い御仁なのだよ。末長く幸せな学園生活を送ってほしい。

 そしてもう1人、女の中の女、影のエースたる佐天涙子がいる。彼女にバットをもたせたら明日もホームランなのは、もともとアニメ1期から派生したネタである。別に野球が上手いわけでもなんでもないのに、こんなにバットが似合う女子中学生がいるものだろうか。そして先輩を見事に手玉にとるお節介婆っぷりも極まっている。佐天さんがいるからこその「超電磁砲」である。考えてみれば、彼女は今後も数々のシーンで御坂・黒子たちにも負けない活躍を見せるわけだが、これって、もともと「禁書目録」でやりたかったと思われる「無能力者が強大な能力者だらけの世界でも活躍できる」という物語の完成形なんじゃなかろうか。上条さんは「結局選ばれし者やんけ」という少年漫画お約束の流れに乗ってしまうのに対し、佐天さんはあくまでも無能力のまま。というか、ガンガン「無能力であるが故の特権」を活用していく。彼女が主人公の物語こそ、もしかしたら学園都市で描かれるべき最大のドラマなのかもしれない。まぁ、本人は一切そんなこと思わないだろうけども……。

 来週はすぐに警策サイドのエンディングも見られますかね。こちらも良いお話。今週は「かぐや様」もあったので、富田美憂特集ウィークみたいになってる感がある。

 

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 2局の終焉、第13話。うーむ、放映が飛び飛びになってしまっているのでなかなか集中して観ることができないのが口惜しいのだが、やっぱ面白いバトルアニメだよなぁ。クオリティは維持してくれているのがむしろありがたい限りである。

 冒頭に長めのあらすじ紹介が入ったのは、どう考えてもこのスケジュールのズレをフォローするためのものだろう。そう考えると、本来のシリーズ構成では一体どういう流れになっていたのかが気になるところなのだが、まぁ、ここまできたら開き直ってのんびりゆっくり、今できるベストの形での放送を続けてほしいところだ。折しも作品はクライマックスを迎えており、多少の邪魔が入ろうともその盛り上がりに疑いようはない。

 一応作品の中で考えるなら、最大の戦いとなったのは食蜂とじじいの心理戦。記憶を操り、自在に人を操作するというチート能力の持ち主である食蜂が、それを許さぬ木原に己の最大の武器を奪われ、残ったのは単なる虚弱体質の巨乳女子中学生。どう考えても絶望的なこの状況でも諦めず、自分にしか出来ない方法で格上相手に裏をつく戦略で逆転勝利を収める。こんなにもわかりやすい盛り上がりもない。これまで散々食蜂の悪行(?)を描いてきただけに、クライマックスで行うのが「自分の脳への干渉」であるという部分が綺麗な逆転構造からのカタルシスになっているのが良い。発想のとっかかりとなる一言が「もうこれいらなくなぁい?」なのも彼女らしいのである。

 そして、そんな食蜂の戦い以上に盛り上がるのが、アニメ的に見せ場の多い黒子の戦いである。自由自在のテレポーターという、こちらもチートと言って差し支えない能力を使いこなす黒子だが、そんな彼女もしばしば苦戦を強いられるのが学園都市の恐ろしいところ。今回の警策戦は遠隔操作型スタンドとの戦いということで、「本体探し」が苛烈を極めるのはジョジョでもお約束の展開である。承太郎だってンドゥールにあれだけ苦戦したのだから、黒子が傷つくのも必定。彼女に超便利アイテム「初春」がなかったら危ないところだった。クライマックスとなる地下道のシーンでの一瞬のやり取りと、それをフルスペックで見せるアニメーションは圧巻。警策目線なので自然なクライマックスに見えるが、あれって黒子サイドからすると1本目のナイフを「避けない」っていう選択を瞬時にこなしてる時点で恐ろしい覚悟を持っての戦いなのだよね。黒子は中学生のくせにそれが出来てしまうという事実が恐ろしい。彼女の「テレポーターだけど苦戦必至」という無茶な戦いはコミック版最新刊でも描かれており、これまた壮絶な死闘が手に汗握る。毎度毎度、能力を全力で使い切りながらもギリギリの戦いを演出するバトル描写は本当に秀逸である。

 さて、これだけ盛り上げておいて、やっぱり後のエピソードの放送日は未定……。まぁ、しょうがない、むしろここまでよく頑張ってきたと褒めるべきだろう。慌てず急がず、時を待つのみである。

 

 

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 時節柄、CMで一方通行さんが出るだけでちょっと笑ってしまう、第8話。今後はしばらくあらゆるキャラを使っていじられるんだろうなぁ……。まぁ、自業自得なので頑張れしこりん。別に羨ましくなんかないんだからね。

 さておき3週間ぶりの超電磁砲、そしてついに御坂と食蜂がコンタクトする転機となるお話。これまでのすったもんだを考えれば一触即発、御坂さんがすぐにでも食蜂をボコボコにしたっておかしくないくらいの展開のはずなのだが、そこは文武両道、才気煥発の御坂さんのこと、怒ってるのは間違い無いのだが、ある程度の現状分析はすでに済ませており、食蜂が一方的な悪ではないことに察しはついている。もちろん、それでも腹に据えかねるものがたくさんあるので、今回のトラック内での会談のような展開になるわけだ。ある意味で「ネタばらし」といえる説明パートではあるのだが、前提となっているのがあのレベル6計画や学園都市の暗部そのものであり、なおかつ未だ食蜂が全てを明らかにしたわけではなく、彼女が拠って立つところが秘匿されたままであるため、現状ではすっきりした回答が得られたわけではない。それでも、「食蜂がひどいことをしようとすればもっといくらでもひどく出来たはず」という身も蓋もない前提があるおかげで、御坂さんもキレずに済んでいる。やられたことはムカつくが、「この女がこんだけ無茶してるってことは、きっと事情はあるのだろう」という理解である。こういう時にお利口な主人公だと話が早くて助かりますね。

 さぁ、そんなわけでいよいよ“女王”たる食蜂の出番である。一気に複数の見せ場を展開させているが、やはりダントツは御坂に首根っこ掴まれて体操服がびろーんって伸びておへそ丸出しになるシーンではなかろうか。おへそっていうか、下乳まで完全に見えてしまっているので食蜂さんの食蜂さんがほぼ開示されていると言っても過言では無い。お嬢さん、ブラはどうしたんですか。けしからんからもっとやれ。それにしても伸縮性が自在すぎる素材だな。

 そんな胸囲の格差社会の話はさておき、食蜂が事実を明かしていくに従って「あれ、実はこいつ、別に悪いやつではないのか??」ということが明らかになっていく様子がこそばゆい。すでに当時の記憶はおぼろではあるのだが、実際に漫画で読んでた時にもこの時の食蜂さんのイメージ改善は結構劇的だった気がする。この後さらに彼女の過去が明らかになり、立派に主人公を張れる「ヒロイン」であることがはっきりしてくる。普通に考えたらコントロール不能なはずの「超広域・出力最強集団催眠能力」なんてとんでもない能力者のくせにストーリーを破綻させずに物語が進行しているのを見ると、やっぱりこの作品のプロットだけは文句なしで端正だなぁ、と思わせてくれるのである。

 現場から離れたところで活躍している黒子たちの存在も含め、ここからの総力戦はさらなるクライマックス感が演出されていく。木原サイドで残ってるのが木原・警策の2人に対し、主人公サイドは御坂・食蜂・黒子の3人体制。ここからどのようにマッチメイクがなされていくか……要注目。そして当然あの男の出番も近い。

 

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 コロナの影響をもっとも致命的な形で被った作品、第7話。すでに次回が特別編成の「前編」って言ってるわけで、最低でも2週は本放送無しってことになる。まー、現代アニメにおける中国の影響を考えれば致し方無いし、現在の自粛要請下では国内スタジオすらまともに動けない可能性もあるからどうしようもないとは思うけどね……各種産業がストップしてる中、アニメだけが平常通りに放送できるわけねぇしなぁ。むしろこんな状況で動けてる業界は偉いわ。

 さておき、そんな中でも一週間の休みを経てなんとか放送にこぎつけた第7話。作画面でも安定しており、単体で見れば制作スケジュールがダメージを受けたとは感じられないクオリティになっているのはありがたい。今回はコンテが二瓶氏、演出に森義博が参加しており、相変わらず充実した人脈の下で制作されているのがわかってありがたい。

 原作通りに進行しているだけなので特筆すべき点もないのだが、今回は記憶を失った黒子が御坂と改めて関係性を構築するという、実に芳醇な内容になっている。改めて、二人の信頼関係っつうのはもともとお互いの人格を基盤にして築き上げられたものだったのだな、ということがうかがえる。御坂は自販機さえ蹴っ飛ばさなければお嬢様学校でも非の打ち所がない優等生。そして黒子もレベル4という高レベル能力者であり、正義感に燃えるジャッジメントの熱心な構成員。本当に全良で、有能なコンビなのである。普段があんな雰囲気になっているのはひとえに黒子の変態性のなせる業であり、彼女の行き過ぎた愛情さえ取り除けば、純粋に最高のバディとして仕事にあたることができるのだ。これだけ絶望的な状況にありながら、お互いの信頼をすぐさま構築して背中を任せあえる関係性になるんもは凄まじい。

 そして、何故かは全然わからないのだが、今作のバトル展開は、同じ「とある」シリーズの中でも突出して面白くなるのである。今回の警策との初戦も、短い交渉の中にきっちりお互いの策謀が絡むし、御坂側の勝利に繋がる要因も明確なので見ていて気持ちがいい。能力者同士のバトルってのは、お互いの能力が見えない間の探り合いが面白い部分なので、こうして一触即発の空気の中で牽制しあう様子を見るだけでも見応えがあるのだ。それこそジョジョに代表される面白バトルの基本フォーマットである。御坂が最強クラスの能力者なのに決してオレツエーに終わらないのは、御坂が有名人なので一方的に相手に能力が知られているってのも大きいのでバランスが取れてるんだよね。

 能力というと、今回は久しぶりに黒子のテレポートをたっぷりと見せてもらったわけだが、単なる瞬間移動のはずなんだけど黒子のモーションってどこかシャープで、格好良く見えるのは何故なのだろう。余計な効果とか音をつけずにその場にシュンと出てくるだけなんだけど、それだけで「能力の行使に熟達してんなぁ」という雰囲気が出ている気がする。こういう細かいところにも、アニメで動きがついた時の見どころがあるわけですね。

 まぁ、だからこそここから2週間もお預けなのは本当に残念なんだけどね……。

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 聖母のような女学生ばかりを育んでいる常盤台中学……第6話。いやぁ、今時の日本でこんな淑女ばっかりが教育されてるって奇跡じゃない? 聖リリアン女学園でももうちょっと世俗にまみれてると思うわ。

 湾内・泡浮コンビの晴れ舞台。うむ、期待していた通りに素晴らしい展開だった。いや、全部分かった上で観てるんだからそこまで感慨もないはずなんだけど、湾内さんのあまりに清廉すぎる処遇や、そのくせ案外バトルに慣れているギャップなんかがたまらない味わいになっている。「常盤台の学生の嗜みとして護身術の心得はありますのよ」とか、一体どんな授業プログラムを組んだ学校なんだろうか。とてもじゃないが初春なんてこの学校に入ることは出来そうもないな。そう考えると、やはり風紀という意味では黒子や御坂は常盤台では鼻つまみ者になるのも致し方ない……(あと、普通だったら食蜂も)。

 そんな湾内さんが、おそらく初めて本気の怒りから「戦う」ことを決意したバトル。能力の使い方については学園でたっぷりトレーニングを積んでいたからこその取り回しだし、やはりこの2人は超がつくくらいに真面目な学生なんだろう。その上で、馬場が「すべての能力を読みきってくる」ことまでを警戒して策を仕込んでおいたってんだから、戦闘巧者とかそういうレベルの話ですらない。ジョセフ・ジョースターみたいな娘さんである。能力者って生まれながらに自分の能力と向き合い続けることになるだろうか、誰もがこうして自分の能力を最大限に引き出す努力を続けるもんなんでしょうかね。

 贔屓目なしで見れば、馬場くんだってめちゃめちゃ有能な人材だったのは間違いない。本人の言う通りに観察眼は超一級なのだろうし、それを使ってのしたたかなプランニングはこちらこそが「戦闘巧者」であるはず。彼の敗因はただ1つ、相手がお嬢様だと思って完全に舐めきっていたことだ。油断さえなければ、あれだけの兵力差があったのだから負けはしなかっただろうに……まぁ、相手が能力者だってどれだけ頭でわかってても、やっぱり女子中学生が相手だって思ったら軽んじちゃうのはしょうがないよなぁ……CVが戸松の時点で絶対に舐めちゃいけないはずなんだけどな……。

 そうしていいようにやられてしまった馬場くんだが、今回の主役は湾内さんたちよりもむしろ馬場くんだったとすら言えるかもしれない。湾内さんの操る水の能力の戦闘描写で「良い動画だなぁ」としみじみ観ていたら、キャラ画が最大限に振り切れたピークが溺れてむせ返る馬場くんだったっていう。そこに力入れんでもええやん、とは思いつつも、渾身の死にかけ展開は勧善懲悪の構図がわかりやすく、胸がスッとする思いである。その後の御坂さんの余計なまでの心折りまくり恫喝も念が入っており、この世界の象徴たるレベル5の恐ろしさを存分に見せつけてくれている。まぁ、今作における御坂さんはチートとかそういうレベルじゃない強さだしな(それでもこの後戦闘では負けることになるが……)。

 残念なのは、これで基本的に婚后派閥はご退場ということ。まぁ、これ以上湾内さんたちをバトルに巻き込むわけにもいかんのだが、頑張り屋の女子中学生の活躍はひとまず見納め。まぁ、まだ御坂や黒子が残ってますからね。そして、あの人もそろそろ……。

 

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 転校前の婚后さんにお友達がいなかったとか信じられないエピソード、第5話。まぁ、彼女の「世間知らずな帝王学」が氷解したのって御坂や黒子と会ってからのお話だしねぇ。世にも珍しい、「常盤台に来てよかったと思えるキャラ」が婚后さんなのである。

 それにしても、なぜこんなにも寿美菜子ボイスは「同性間の大きな感情」を揺りうごかす役にしっくりくるのだろうか。婚后さんの場合には決して「百合」とかいうワードに落としこまれるキャラにはなっていないのだが、彼女の打算のない真っ直ぐな友情パワーは、その純粋さ故に見ている者の心を動かす。転校してきた直後にはほんのちょっと世間知らずだったせいで世間とのズレがあった彼女だが、素直に周りの声を聞き、御坂のアドバイスを受け入れることができたおかげで、今やこんなにもかけがえのない親友と呼べる仲間を持つことが出来るようになっている。湾内さんも泡浮さんも本当にいい人だからお友達になれたってのもあるんだろうけど、やはり婚后さんの真っ直ぐさが伝わるからこそ、2人もそれに全力で応えてくれるような関係になったということなのだろう。

 今作食蜂編の魅力は、この非常にわかりやすい友情&勝利の構造である。今後の展開でもまた大きな愛情の物語が動いていくわけだが、前半パートの見どころの1つがこの婚后派閥の友情とバトルの顛末であろう。婚后さんは能力のド派手さの割にはあっさり敗退してしまっているが、そこから友人たちの怒りパワーに火をつけ、レベルでは劣るはずの2人が大きな敵に立ち向かう展開になっていく。こうして「単純な強さ以外でバトルを描く」ってのはストーリーテリングの中でも難しい部類のものだと思うのだが、ことに本シリーズはではうまいことはまっているのである。もともとモブとして登場した湾内・泡浮コンビがいっぱしの戦力として物語の大きな流れを作っていく姿は要注目。

 それにしても、こうしてキャスト陣が並ぶと初春・婚后・湾内で何かが結成されているのだな……もう1人揃えば……惜しい。

 

 

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 やっぱこの緊迫感良いなぁ、第4話。展開分かった上で見てると壮大なミスリードというか、どんでん返し展開ではあるわけだが、その上での余計なまでのサスペンス要素は実に良い引き。まぁ、後になって考えると「そこまでせんでもよかったのでは?」と思わなくもないんだけどさ。シスターズが絡むとどうしても学園都市の暗部との絡みが避けられないので問題が必要以上に重くなるよな。

 個人的にツボるのは佐天さんが珍しく初春のことを「飾利くん」って読んでるところ。たまに話題に出るところだけど、この世界って珍妙な姓名が一般的なので名前の呼び方が現実世界とは歪んでて、「初春」「佐天さん」呼びってすげぇ親しそうに見えるのに実際は「山田」「田中さん」っていう呼びと同じだっていう。初春佐天レベルの関係でもこの距離感ってのはなんとも不思議な感じだけど、佐天さんはたまーに下の名前でも呼んでくれる。ちなみに佐天さんの別な友達は普通に佐天さんのことを「涙子」って呼んでるシーンがあるので、単に初春たちが他人行儀なだけという話もある。

 さておき、いよいよ物語が回り始める、すなわち食蜂が動き始めたシーン。彼女の能力はレベル5の中でも実にねちっこいタイプのチートなのでやり方次第ではまさに無双状態になれる能力なのだが、とりあえずそれを敵に回したらどうなるか、っていうビジョンが描かれていく展開だ。御坂のパワーは食蜂に正面からぶつかればたやすく突破できるくらいの差があるはずなのだが、それができないようにしてしまうのが彼女の強み。中でも今回描かれたような「これまでの人生を全否定されるようなダメージ」を叩き出せるのは彼女ならではだろう。こうして包囲網が形成されていく様子は実にわかりやすいサスペンスの筋立て。まぁ、こうして黒子をリセットしてからもっかい関係構築をしていく今後の展開がより強固な2人の関係性を示すエピソードになるあたりが心憎いところではあるが。

 そして、今作でグッときちゃったもう1つの要素にエンディングテーマがある。岸田教団の手による今期エンディング、曲調とか雰囲気はこれまでの超電磁砲っぽくないのだが、歌詞をよく見るとこれがゴリッゴリに食蜂のイメージソングになっていることが分かり、一つ一つのシーンのつながりを思い起こすだけでちょっとうるっときてしまう。こういう重ね合わせがあるのが純正アニソンの良いところだなぁ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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