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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 なんやねんこの構成、第9話。これで京都と大阪のスルーはほぼ確定かよ……なんで7チームも用意したんだろうな。

 一応中身としては「新しい話数」のはずなのに、動画素材の7割が再利用でほぼ総集編仕様という、なんともスタッフに優しい一本。序盤の「各チームのダイジェストにナレーションを乗せる」っていう編集はお約束の総集編構成なので「こんな楽しやがって」みたいな気持ちで見ていたのだが、後半パートの昼ドラ映像は既存の映像に完全に新しいアフレコ入れてドラマを作るとかいうわけのわからんことをやっていたので「そんなんアリかよ」とちょっと感心してしまった。完全声優頼みでずっこい気はするけど、一応お話としては成立してる(?)からな。こうして正式に三宅女子の2人にスポットが絞られていくわけだね。それにしても、「これまで作中に使われてきた映像も、実は全て報道部が最低のピーピング技術力を駆使して撮影してきたものです」っていう設定は叙述トリックみたいで新しいな。

 ここでメインのチームにスポットが絞られたということは、結局メインのお話がなかったチームが3つ残されてしまったということであり、こいつら一体なんのためのキャラだったんだよ、という気もするのだが、まぁ、大阪はまだいいだろう。一応「ボケとツッコミ」というコンビ構成は前面に押し出して主張していたわけだし、前に出てくるキャラなのでそこそこ台詞もある。しかし京都の方は……ほんまに空気やんけ。こっからもう一山あるのかなぁ。そして、毎度毎度変なところで話題をさらっていくヅカコンビは……いやいやいやいや。単なる畜生だったやんけ。さすがにパートナーの事故死でリスクヘッジしてるのは笑うけど引くわ。もう、あいつらまともに車に同乗できないのでは……フォーエバーちゃうんやで。

 というわけで、結局この話はゆりとめぐみの2人のところに戻ってきたわけだが、2人して1話目から何一つ成長せずにいがみ合って互いに目的が迷子なのは次週からどのように影響するのだろうか。普通、この手の作品だったら仲の悪いチームがよそのチームの様子を見て、そこから学習して結束力を高めていくっていうのが定番な気がするが、今作の場合、周りのチームも割と欠陥品が多くてあんまり参考にならないのよね。双子とか、SMとか、絶対真似できない関係性だから参考にもならん。ゆりたちはコーチの登場を目の当たりにして、本番でちゃんとモチベーションを維持できるんでしょうかね。

 

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 まさかのそこかよ、第8話。本当に何が最終目的なのかさっぱりわからんアニメだよな。いや、「バディ」を描きたいというのは分かるが……。

 ここまで、1話が導入、2−3話で鈴鹿、4−5話で筑波、6−7話で茂木という風にきっちり2話刻みで進めてきたお話だったのだが、次に来るのは流れとして大阪か京都だと思われていたのに、なぜかぶっ込んできたのは1話完結の実況チームだったという。レーサーですらない。なんでこんなところで脇役にスポットが当たるんだろう、ってところを考えると、多分、レーサーばっかりだとマンネリになってしまうからだろう。毎度毎度「なんか喧嘩する」→「互いの価値観の相違を探る」→「埋め合わせて仲直り」→「タイム上がったんじゃない?」みたいな流ればかりでは、いくらコンビの内容をいじったところで限界がある(ぶっちゃけ、マンネリ感は5話目くらいでとっくに出ている)。そこで、今回はバディはバディでもレースに全然関係ないコンビを中心に据えてみよう、と脚本会議で思いついた、のかどうかは定かじゃないが、そんな感じでの変化球エピソードだったんじゃなかろうか。

 正直、これがグッドアイディアだとは思わない。そもそも「1話目から一気に7組出して、なんとなくその内情を探っていく」という構成自体がとっつきにくいのだし、島の中で延々回り続けるだけの展開に限界があるのは間違いないのだが、その打開策として「より影の薄いものを入れる」っていうのは単なる尺の無駄遣いになりかねないからだ。現在まだ出番がないのは大阪と京都の2チームで(ヅカコンビはもういいや)、この4人についてはちょこちょこ出てくるにも関わらず未だパーソナリティが明らかになっていない。そんな状況で、わざわざレーサーを犠牲にしてまで脇のエピソードに時間を割いてよかったものかどうか。まー、全13話だとするなら残り4話で各校をやって、ラスト1話が締めっていう展開もあり得るのだが……もうちょっと掘り下げようはあったんじゃなかろうか。

 これで暴走実況アナのあいちゃんが回想エピソードで際立っていればそれはそれで面白くもなったんだろうが(キャラ自体は立ってるからね)、残念ながら(嘘かもしれない)回想の中で彼女がテンションを上げたのは1度きり。その時のテンションだって、実況中のわけのわからないパワープレイとはかなり毛色が違い、一体どういう経緯で今みたいなモンスターになったのかが結局分からなかった。一応、歴史を紐解くエピソードを利用して過去の三宅島のレーサー達の様子が描かれるという意味はあったのかもしれないが……大事なのってゆりたちの監督がいたことくらいだよなぁ。

 後、個人的にすげぇ気になったんだけど、別にサイドカーってメットの着用は義務付けられてないのかね。今回子供達が乗るシーンではドライバーたちがノーヘルで乗ってたのだけども……大丈夫だったとしても万が一のことを考えたらやっぱり怖いよなぁ。

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 イイハナシダッタノカナー、第7話。まぁ、2人がいいんならそれで問題ないが……結局巡り巡ってスタート地点に戻ってきただけだし、記録も伸びずにもどってきてそう。

 ツインズが過去に抱えていたトラウマは、思った以上にしょうもないが、やるせないものだった。なるほど、二人とも自分が告白されたと思って、二人して同じ行動に出てしまったのね。男の方はどういう連絡のやり方で待ち合わせ場所とか伝えたんでしょうね。2人して知ってたってことは、複数回のやりとりがあったってことだけど……目の前でリアル双子トリックやられてた男の方もかわいそうといえばかわいそう。どっちが悪いって案件でもないし、お互いに秘密は持ってたはずだけど全く同じ行動に出てる時点で罪状も一緒。何ともモヤっとした状態になったからこそ、特にゆりあの方が「変わらなきゃ」って思ったんだろうね。

 しかし、「変わらなきゃ」が内的要因ではなく、外部からの強制だったことでちょっと無理をした。違いが見えなくなった双子のコンビネーションが破綻し、これまでの違いから焦りも生じる。その結果、責める相手は隣にいる人間のみ。これまでは「あなたは私」状態だったのでたとえ責めたとしても歪な自己言及にしかならなかったところだが、目の前に「違う存在」がいればこそ、責任のなすりつけ合いも発生するというわけだ。そりゃまぁ、短期的に見ればトラブルの種だが、冷静に2人の今後の人生を考えたら、もうちょい我慢してしっかりと自我を育てておいた方が……。でも怖いよなぁ、ゆりあが言っていた、「自分でもあなたでもない、誰でもない双子という人格」っていうお話がさ。たとえ話ではあるが、実際に他者の認識においては間違いなく「まりあでもゆりあでもない何か」が存在しているのである。そう考え始めたら、そりゃおっかなくなって「アイデンティティを確立しなければ」って焦るのもわかる。

 しかし、ことレーシングニーラーにはこのアイデンティティの創出は枷にしかならなかった。互いに相手のことをみろ、って言われてるのに「相手と違うこと」ってことばかり考えていたら、ちぐはぐになるのも当たり前。当面は差別化計画もお蔵入りである。離れてしまった互いの心をもう一度つなぐためには何かとっかかりが必要だ、と思っていたら、なんとまぁ、ここでゆりとめぐみのアホさ加減が活きて来るとは……。髪型見ても区別できんか。ダブルヒロイン設定なのにどっちもアホってのはなかなか斬新だぞ。

 まぁ、今回はそうしたすったもんだを演出するためにいつも以上にシナリオラインがむちゃくちゃしてるのが見どころですかね。夜の車庫で喧嘩して、突然乗れもしないマシンに乗って走り出すゆりあ。いや、ここ島やん。走ったところで一周して戻ってくるやん。でも追いかける3人。レースさながらの全力で追いかけたら、そりゃ全力で逃げるやん。いや、ゆりあさんは幾ら何でも命知らずが過ぎるとは思うが。サイドカーってマジで「板一枚下は地獄」みたいなデンジャラスな世界なんだな。

 とりあえず、これで3組目のカップル(?)も処理完了。さて、残るは京都と大阪が残ってるけども……ズカコンビは……なんもしないやろな。

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 ミラクルぺっちゃん劇場、第6話。多分これ、双子の演じ分けで別撮りしてないと思うんだよね。声優・洲崎綾の本気の仕事ですよ。

 3組目のお当番となったのは双子レーサー・宍戸姉妹の栃木県茂木女子校。「雇い主と労働者」→「主人と下僕」ときて、今度は「双子」。分かりやすく2者関係が変遷していきますが、今回は前提条件がいがみ合いでなくて「仲良し」っていうところが毛色の違うところかな。

 双子ってのは、我々のような一般人からすると想像も出来ない存在なので、ある種の憧れもあるし、アニメのフィクションに最適な神秘性がある。私はまだ兄弟姉妹が多いのでそういう血の繋がり程度ならば理解できる部分もあるのだが(電話口とかならよく兄や妹と間違えられることがあった)、やっぱり「実際に見ても自分と同じ顔で他者が見分けられない」ほどの現し身っていうのはスペシャルである。その存在がいい部分もありつつ、どうしようもなく恐ろしい時もあるに違いない。双子を持った親御さんってのは、その双子をどのように「個人」として扱っていくのでしょうかね。

 幸い、宍戸姉妹は仲が良いタイプの双子であり、仲が良すぎて次第に自我が怪しくなるというおっかないレベル。ただ、本人たちもこれまでそれでいいと思って人生を歩んでおり、そこに現し身への嫌悪感は感じられない。双子がテーマの物語っていうと、定番の筋書きは「双子のどちらか(もしくは双方)が強い自我を抱え、自分をきちんと個人として見てほしいと願って反発する」というものだろうが、今作の場合、そうして「自我」を根拠にした葛藤は今のところ描かれていない。あくまでも外的要因から「これではひょっとして駄目なのだろうか?」と、やっぱり2人一緒に、同じように思い立っているのである。一応、少し前に「同一性の問題」を浮き彫りにする事件は起こっているようで、まだ詳しくは語られていないがおそらく「どこぞの野郎が片方(まりあかな?)に告白したんだけど、そいつはどうせ区別がついてなくてどっちでもよかったんだ」みたいな問題だろう。まりあは自分だけ告白されたという秘密を抱え、ゆりあはそれを見て傷ついたという秘密を抱えた。まぁ、その後仲良く手を繋いで帰っているので、すぐに打ち明けて2人で思い悩んだのだろうけども。

 この2人に限って、喧嘩別れの心配はなさそうである。問題は、こうした問題を起点にして義務的に「個性を持たねば」と思わされた結果、急ごしらえで差別化を図ったせいで、無理が生じてしまうという部分だった。これまでの人生をずっと一緒に、同じようにして歩んできた2人。それで全てが上手くいっていたはずなのに、無理やり個性を探そうとして急すぎる変化を遂げたせいで、コンビネーションがついてこなかったのだ。興味深いのは、この差別化を引き起こすために「まりあの髪を切る」という物理的な変化を選択したこと。さらに「別々の宿をとる」という方法で周辺環境にも変化を与え、少しずつ「ドライバーとしてのまりあ」、「パッセンジャーとしてのゆりあ」という個性を形成。「ちゃんと違うことができるんだ」という確証が得られた時点で、最後のトリガーとなる断髪を決行した。こうして外見が変わることで、周りからの視線も変わってくる。目の前にいるのが確実に「自分と違う存在だ」と認識できることで、自然に立ち居振る舞いまで変わってくる。率先して自分に変化を与えた姉のまりあは、関係性を引っ張る「大人」の方向へ。変化の契機を委ねたゆりあの方は、まりあについていく「子供」の方へ。本人たちは意識していないにも関わらず、外的要因から少しずつ「個」が生まれていく過程は非常に興味深い。

 内的要因から発生したわけではないこうした変化は、2人の人生にとってもいい影響が与えられるばかりかと思ったが、やはりサイドカーレースにおけるコンビネーションはデリケートなものだった。ドライバーたらんとするまりあ、パッセンジャーたらんとするゆりあ。二人は「自分が変わらなければ」という強い思いが先行し、分け身たる相手のことがおろそかになってしまった。常に相手が見えないからこそ見て、声が聞こえないからこそ聞く。バディの基本とも言える繋がりはこれまで意識する必要すらなかったはずなのだが、皮肉なことに、個性の芽生えと共にそのリンクは不確かなものになってしまったのだろう。二人が事故を起こした場所は、カメラが設置されていなかったことを考えるとなんてことないコースの一部だったに違いない。そんなところでのクラッシュを起こしたということは、何かよっぽど致命的な連携ミスが生じたということだ。果たして、双子の繋がりは再び結ばれることになるのだろうか。

 なお、もうズカコンビは完全にギャグ要員として定着したらしく、今後お当番回が絶対にないことが確認されたっぽい。まぁ、毎回何かしら傷跡を残してくれるので、こっちの方が美味しい存在と言えるのかもしれないけども。

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 SとMの精神性な、第5話。よく言われるやつだ。真性のMってのは、結局相手になんらかの行為を強いて自分を満足させたい奴だから本質はSっていうやつ。まぁ、それを言い出したらきりがないのだが。

 本作は「すげぇ面白い」っていう作品ではなくて、毎回「次は感想書かなくてもいいんじゃないかな」って思うんだけど、何故か当落線上ギリギリでずるいところを突いてくる。今回だって、筑波の顛末が収束することはわかっていたのだし、いつも通りに「なんとなく乗ったら解決」という展開に変化はないのだからしょうもない内容のはずなのだが、その中で描かれるコンビの関係性が、絶妙に「ウムゥ、百合……であるか……」という代物なのである。難しい。

 ドライバーがS、パッセンジャーがM。全てのチームがそうじゃなかろうし、そもそもそんな役割分担なんてなさそうだが、少なくとも筑波の場合はそう思われていた。幼い頃から常に上にいたいずみと、それにずっと従ってきたなぎさ。誰がどうみても、いずみがSでなぎさがMだ。しかし、果たしてその関係性は本物なの? というお話。前回に引き続き今回も似たような内容の淫夢からスタートしており、しかも今回は夢を見ていたのがいずみの方。結局、2人して精神の奥底では同じような絵図を描きながら感応しているのである。

 前回のラストでいずみが突然キレた理由は今ひとつ分からなかった。まぁ、「他の女といいタイム出しやがって」という嫉妬で問題ないと思うのだが、なぎさの謝罪をあっさりと受け入れて再び同乗しているので、あんまり本気でキレてたというわけでもなく、単なるヒステリーだったということか。どうもなぎさの対応からするとよくあることなのかもしれない。今回はゆり達に背中を押されて多少積極的な「ガツン」になぎさが動いたため、関係修復も早かったのだろう。

 結局、周りのチームもなぎさの決意も、特に二人の関係性を動かすには至らなかったのである。しかし、世界が変わったのはちょっとした偶然から起こった事故の後である。バイクなんかと同じでバードストライクが命に関わりかねないこの世界、不慮の事故でいずみが初めて気づいていしまったのは、「実は自分の命がなぎさに握られているのだ」という当たり前の事実。サイドカーに乗ってる人間だったらそれくらいは最初に覚えそうなものだが(実際、ゆり達はそのことをコーチに教え込まれていたのだし)、これまでそうした認識がなかったのは本当になぎさが諾々といずみに従っていたためだろうか。とにかく全てを決定するのはいずみの方。そこに紛れが起こらなければ、あらゆる決定は「いずみが正しい」前提で進むわけで、あらゆる決定権は彼女が握っていると思っていてもおかしくはない。

 しかし、事故によって命の危機を実感し、それを回避できたのは明らかになぎさのおかげ。つまり、なぎさがヘマをしていたら、もしくは命を投げ出してやろうと一瞬でも考えていたら、いずみはもう車どころじゃない身体にされていたのかもしれないのだ。そのことに気づき、後ろにいる人間が下僕じゃなくて「命綱」だと気づいた時、いずみの中での優位性は終わりを告げた。そして、彼女のドライビングからなぎさが感じ取るのは、いよいよいずみが自分の存在を認識し、主導権を譲り渡したという実感である。表面は変わらずとも、運転中に限っては、その主従は逆転する。そのどうしようもないトランスに、なぎさは異様な興奮を覚え、極まってしまうのである。いずみに出来ることと言ったら、車を停止させた後に精一杯の強がりをぶつけるくらい。今後、この2人はどんな距離感で日常生活を過ごすことになるんだろうな……。まぁ、あの淫夢から察するに、いずみさんの方も薄々わかってはいたんでしょうね。これもまた、1つの友情なのかもしれない。

 それにしても……あのズカコンビは結局幕間のギャグ担当で終わりそうだな。いや、今更オリジナルのシリアスエピソードとか持ってこられてもどうしようもないけど。お客さん、バーカウンターでESPカードはやめてください。

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 レズ特有の面倒くさい嫉妬心、第4話。いや、特有かどうか知らんけども。ホモでもあるかも知れんけども。

 今週からは2つ目の学校、茨城は筑波女子高校のコンビのお当番回。前回時点で「残りのチームは全部に2話は使えねぇよなぁ」と心配していたが、どうやらここは2週使ってもらえるようだ。間になんとなく挟まった宝塚っぽいコンビ(兵庫)は、今後お当番回がもらえないような空気があるんだが……今時の女子高生でレオナルド熊を知ってるのはさすがに尋常じゃねぇな。

 鈴鹿のコンビが「雇用関係」だったとするなら、筑波のコンビは「主従関係」がテーマとなっている。いや、なってるかどうかも定かでないのだが、とにかく主人と奴隷である。普通、女子高生のチームメイト同士でそんな関係になるわけがなく、まだ鈴鹿みたいに金が絡んだ関係の方が絶対的な上下関係が生まれる理由としては納得できるのだが、このコンビの場合、パッセンジャー役のなぎさが完全に奴隷気質であるというのが原因になっているのかもしれない。相方・いずみのわがままにも文句ひとつ言わず、それぞれパートごとに分かれての愚痴大会でもさらりと現状を受け入れる発言をして同じパッセンジャー役の面々からドン引きされている。「ドライバーとパッセンジャーでどちらが上か」なんて話に結論は出るわけがないが、少なくとも筑波の場合はドライバーが上にいる関係性が自然なようだ。

 しかし、一方的に使役するような関係性がいつまでもうまくいくわけがない。どこかで誰かが我慢をしているに違いないのだ。まぁ、我慢が効かないコンビだったらプリン1つで大げんかになるわけだが、筑波の場合はこれまでこの「主従」でうまく行っているように見えた。しかし、この関係性に耐えきれずに爆発してしまったのは、意外なことに「主人」であるいずみの方からだったのだ。「なぎさがついに我慢の限界を迎えた」だったらお話としては至極分かりやすい。口ではなんと言おうとも、あんな淫夢をふた晩も続けて見ているようでは、何か溜まっているものがあるのも間違い無いだろう。まぁ、あの様子だと「鬱憤」というより「妄想」が溜まっているといった感じだが。少なくとも、なぎさの方から関係性を壊そうという様子はなかった。

 それに対し、今回最大のポイントになったスワッピングを提案したのはいずみの方である。そして、相手パーティがうまく行っているのを見て、勝手にキレて、勝手に解散を申し出たのはいずみなのである。彼女の中で一体何が起こっているのか……って、まぁ、嫉妬なんでしょうけども……随分身勝手ではあるな。彼女はパートナーのなぎさになんと言ってほしかったんだろう。「やっぱりいずみの隣でなければ乗れない」と、それを真っ先にいって欲しかったんだろうか。自分のドライビングでなければろくすっぽ車にも乗れないと、そんな泣き言を言って欲しかったのだろうか。

 スワッピングした2つのチームの様子を見る限り、どうやら筑波の走行の鍵を握っていたのはなぎさの方である。一方的に命令を下すいずみの方は「なぎさが自分のいう通りに仕事をしていれば」と文句こそ言っているが、おそらく自分のドライビングがまだまだ未熟であるが故になぎさを使いきれていないことに薄々感づいているんじゃなかろうか。その結果、いずみがドライビングを担当してスワッピングしたチームは難があり、なぎさがパッセンジャーを担当したチームは完璧とまでいかずとも無難に走行できたのである。

 となると、やっぱりここは王道、いずみさんが本当に望んでいるのは、一方的な主従の関係などではなく、なぎさの方からもきちっと言いたいことが言える関係、つまりは友情なのである。なのに不器用な自分はどうしても高圧的な態度に出てしまうし、なぎさは全てを飲み込んだ上で自分を許してしまう……。そんな実質的な「立場の差」を見せつけられて、いずみは不甲斐ない自分に苛立っているのだろう。そうでないと、さすがに理不尽すぎる怒りですからね。まぁ、次週で仲直りすることが分かっている喧嘩なので安心して見てられますけどね。毎週毛色の違う百合カップルの揉め事を観せられ、翌週それを解決するだけのアニメである。サイドカーレースである必要性は……まだまだ分かりません。

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 素直に百合です、第3話。まぁ、こういう設定なんだからそういう方向性になるに決まってるんだけども、このまま各校に少しずつ時間を割いていく形になるんだろうか。大量のカップルを1話目でばらまいてゆっくり収穫していくっていうデザインは案外斬新である。

 前回導入され、今回解決した1件目のカップルは鈴鹿女学園。ぶっちゃけ学校名なんてさっぱり覚えてないのでネットで確認してるんだけども、そりゃまぁ、いきなり7校×2人もヒロイン勢が登場してんだから、覚えられるわけがない。せいぜい中の人で頑張って識別していく程度である。一応、今回のカップルの場合は一発目ということで2週にわたってエピソードをつないでくれたのでそこそこの深さまで掘り下げられたとは思うのだが、尺を考えると今後は全ての学校に2話使うわけにもいかない。一体どんな構成になっていくのだろうか。まぁ、双子の学校とか、別に扱わなくても良さそうなところも結構あるんだけどさ。大阪とか、単なる賑やかしな気もするし。

 毎回毎回同じようにして公道を走り続けるサイドカー。ルールも醍醐味もよくわからん状態で見せられてもピンとこねぇよ、と1話目から言い続けているのだが、もちろん制作側もそれくらいのことは理解しているわけで、少しずつではあるが「どこを見ればいいか」という観戦のコツみたいなところもレクチャーしてくれている。今回はようやくパッセンジャーの重要性が前面に押し出され、今まで漠然と「加重の移動だけやん」と思っていた部分がなんとなく理解できる形でストーリーに絡むようになった。さっぱりと「死ぬよ」を連発してくれたおかげで、そのあとに鈴鹿が展開した事故のシーンが「オイオイオイ、あいつ死んだわ」ってな感じになったのでいくらか真剣味も増したと思うし。マジで走る棺桶に乗ってるみたいな競技なんやな……まぁ、カートだってF-1だって程度の差こそあれ命の危険は常にあるのだろうけども。

 こうしてパッセンジャーの重要性が説かれることにより、百合関係が設定から補強されていくのは当然の摂理。互いに命を預け合う関係性は、生半可な信頼では成立しないはず。鈴鹿の2人の場合、貧富の差という圧倒的な隔絶を乗り越え、互いに本当の姿をさらけ出すことで得られた真の友情パワーによって結びつけられるのである。まぁ、2話しかないのでどこまで本気でそのあたりのシナリオが伝わったかは微妙なところだけども……僕もさすがにハンカチをあれだけで使い捨てるような連中とはお付き合いしたくないですよ。

 こうしてサイドカーレースの危険性と見所が伝わったところで……なぜか知らんが夜の公道で花火を鳴らしての大騒ぎである。いや、ただでさえ危ないって言ってるのにそれはいいのかよ……。まぁ、スピードは大して出さない走行なんだろうけど、そのイベントは今回のシナリオのオチにやらんでも良かったような気が……まだまだ謎が多いな、サイドカー。

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 日笠ボイスだとエルフも巨乳、第4話。確か「GATE」のときのダークエルフさんも巨乳だった。エルフって痩身のイメージがあるんだけど、声のイメージからは逃れられないということか。日笠ボイスのキャラで乳がないのなんて、当の本(略)

 4話目になって、この作品の見方も随分分かってきた気がする。はっきり言って、話の中身はどうでもいいんだよ。本当に定食屋の料理を普通に食うだけだから。ただ、当初思っていた「どうせ異世界の何も知らない蛮族に先駆的な料理を見せてドヤ顔するだけの話だろ」というのは(まぁ、やっぱりそうなんだけども)ちょっと違っていた。なんだろね、話の切り出し方が、「ありきたりな飯モノなんだけど、たまに頭のおかしいズレが発生する」みたいなところがある。そして、今回のAパート、「オムライス」は割とその狂気じみた部分が色濃く出ていて面白い話だったので、これはこれでいいものかなぁ、という気がしてきたのだ。せっかくBパートに巨乳エルフが出てくるってのに、屈強なリザードマンのために入浴シーン使っちゃうアニメって……。

 「飯モノ」というジャンルは一体何を見せるエンターテイメントなのだろうか。はるか古来より、テレビのバラエティ番組で動物ものとグルメものだけは大ハズレしないジャンルだと言われている。動物ものの場合、あいつらの可愛らしさは永遠不滅、人類不偏のものなので分かるのだが、「グルメもの」って他人が飯食ってるのを見て何が楽しいのか、個人的には首を捻る部分も多いのだが、確かに、何となく見てしまうのもまた事実。おそらく、「美味いものを食う」という喜びは、これまた人類不偏のものであり、テレビを見ていても共感しやすい「体験」なのだろう。芸能人が飯を食うのを見て、「畜生、高い金であんな美味そうなもの食いやがって」と思う反面、自分もその「美味いもの」のイメージの中で何か幸福感を得る部分があるに違いない。そのあたりが分かりやすいからこそ、「孤独のグルメ」みたいな「高くもなければ特別でもない」タイプの飯モノってのは人気を博しているのではなかろうか。

 翻って、「飯モノアニメ」はどうなのか。極論を言ってしまえば、「飯」に関してはアニメは実写に太刀打ち出来ない。どれだけ美味そうな飯の画を描いたところで、それこそ「絵に描いた餅」であり、分かりやすく美味そうなグルメレポートよりも共感性が上がるはずはないのだ。過去にも「幸腹グラフィティ」のようになるべく美味そうな画を作ってアピールする作品はあったが、それでもやはり、「美味そう」に関して、アニメはビハインドがあると考えるのが自然である。

 それじゃぁ「飯アニメ」は価値がないのかというと、どうやらそうでもないようだ。常々確認していることだが、アニメの強みは「無い物を作れる」ことである。今作の場合、料理はありきたりの日常食。もちろん映像としてめいっぱい美味そうに作る努力はしているものの、それだけで実写には勝てない。しかし、それを食べるのが「無いもの」であり、それを食べるシチュエーションが「無いもの」だったらどうか。これは、実写には出来ない作品作りだ。そう、「飯アニメ」の勝負すべきグラウンドは、やはり「飯」ではなく「アニメ」だったのである。「オムライス」におけるリザードマンの存在は、そうした「アニメ飯」の極致とも言える訳の分からないシチュエーション。「異世界もの」としても色々と突っ込みたい部分はあるもの、祭り上げられた祭壇の扉を越え、ただオムライスを食いに来るだけのリザードマンの存在は、間の抜けたファンタジーとして非常に愉快である。そして、本作ではそうしたヘンテコシチュエーションを桑島法子のナレーションのみで貫き通すという、何とも珍妙な構成で切り出して見せた。この辺りの図太さは、やっぱり監督の神保さんの采配なのだろうか。原作でどういう扱いになっているのかは知らないが、今回はとにかく、「リザードマン勇者のオムライス冒険記」をただ淡々と読み聞かせてくれる桑島法子の1人勝ちの様相。いや、そりゃまぁ、私は色々とフィルターもかかってますけどね。朗読ものでの圧倒的な存在感で思い切り補正かかってますけどね。

 正直、今作は映像面では割と力尽きてる感がある(Bパートラストシーン、エルフ娘と一緒に走ってるウサギの映像とか、ギャグに見えるくらいひどい)。しかし、今作で見せるべきは「飯」でも「絵」でもない。強いていうなら作品全体の「画」、「特に押しつけるでもなく、ただただ異世界の人間が普通の飯を受け取る」という平坦な物語なのである。こういう攻め方も、ありといえばありなんでしょうかね。

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 誰が敵やら味方やら、第11話。もう、闇堕ちって設定さえあれば全部仲間内で捻出できるからキャラいじり放題やな。

 緑世界、マジで1話で終わりだったのかよ。敵キャラ3体ってこれまでで一番多かったはずなのに、サナギ姉妹がコントで積み重ねてきた時間が全てアインスへのしわ寄せに行ってしまったという……いや、どっちかっていうと活躍シーンがざっくりしすぎていたナイアの方がかわいそうか。結局彼女だけ紗夜とも天音とも交流シーンがあんまり描かれなかったしなぁ。他の3人が紗夜にべったりなのに、ナイアだけ違うのはむしろキャラが立ってお得と考えた方がいいのかな。まぁ、彼女がデレる描写も想像しにくいからこれで良かったんだろう。残った話数は最終回へ向けての準備段階としてせいぜい有効活用させてもらおうじゃないか。とりあえず、サナギ姉妹は別々のカプセルに収容した方がいいと思うんだけど。倫理的に。

 というわけで、いよいよラストステージの青の世界だ。突然冒頭から紗夜の嫉妬劇場で幕を開けるというなかなか残念な展開で、これって紗夜の闇堕ちフラグなんだろうか、とか考える暇もなく、満を持しての葵先輩の特攻。何故闇堕ちメンバーの中で彼女だけが上位存在の意図を理解して大ボスっぽい雰囲気で立ち回っていたのかは謎だが、他のメンバーも計画については知っていた上で陽動役を買って出ていたのかしら。一部メンバーにはとてもそうは見えないガチ加減があったが。とにかく、「これまでの各世界での反乱はあくまで時間稼ぎで、本命はこの青の世界に蔓延ったヘンテコ機械の方だ!」という展開。そんなん言われても青の世界の本部で何が起こっていたのかもよく分からなかったから全然ピンと来ないのだが、巨大ロボ的システムが起動し始めたのを見て「あぁ、とにかくここが最終決戦場になるのね」っていうことくらいは分かる。ただ、その巨大システムが今回の試合に影響するかというとそんなことはなく、紗夜さんとその仲間たちによる、5対1の超ハンデマッチ開戦。5対1くらいは戦隊ヒーローでもお約束だから別に卑怯とも思わないが、よってたかって葵ちゃんに手も足も出ないメインパーティはちょっと不甲斐ない。これまで自分たちの世界ではちゃんとヒーローとして活躍出来てたのになぁ。葵ちゃんのスペックがそれだけ高かったってことなんだろうか。

 5人がかりでも負けそうになったその時、現れたのはなんと美海先輩であった。ようやく闇堕ちから開放され、謎の修復ポッドによるリカバリーも完了したということだろうか。怨念をぶっ込んでくる葵ちゃん相手に横綱相撲を見せつけての完勝。メインパーティじゃなくてジョーカー切られた結果あっさり負けちゃう葵ちゃん可愛そう。単に御前ボイスで高笑いするために登場しただけの存在である。まぁ、ここまでのお話でも敵キャラ全部あっけなかったけどさ。「え〜、あんだけ引っ張ってきたのにこんなにあっさり終わりかよ」と思いきや、今週はまだ最終回ではないのよね。なんと、修復完了したと思っていた美海ちゃんが改めて闇堕ちアゲイン。なんだそれ。もう、怖くてプログレスとか使ってられないじゃん。

 カオスな展開だけど、結局ラスボスが美海先輩になるのかしら? 天音は眠ったままだからマジで単なる「ご褒美アイテム」扱いだし、彼女が牙を剥いて襲ってくるって展開はなさそうだしなぁ。最後に5人+残り6人での合体技で美海先輩をフルボッコにするとかいう展開だったら、先輩がマジで浮かばれない。っつうか、青の世界の近場でバトってんだから首脳陣が出てくればいいのにな。

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Thraxi
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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