最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「生徒会役員共*」 5 今年一発目の新番組は、なんとコイツである。うーむ、良い1年になりそうだよ。なによりだよ。AT−Xでは前日に1期目の一挙放送をやってくれており、それもちょろっと見ていたので非常にスムースに今作に入ることが出来……なかったわー! なんやねんあの始まりはー! テレビつけて、始まって、訳の分からない映像が流れて、まじで「K」が始まったかと思ってしまったわ。「あれ? この時間であってる? ん? あ、でもKっぽいってことはGoHandsだから……あってる!」って、理解するのに随分時間かかったわ。その結果が完全に三村テイストの「いぬはじまり!」て。やっぱりこの作品はタカトシありきだなぁ、としみじみ思いました。 さて、気付けば1期は放送は既に3年以上も昔のことらしく、年月の過ぎる速さに驚愕するが、実際は1期と2期の間にはコミックス付属のOVAがコンスタントに作られていたようなので、真性のファンの人にとってはほとんどブランク無しくらいのレベル(流石にわたしゃOVAは見てません)。1期から大きく変わったところもなく、安定して世界は繋がっている。1期目も充分楽しませてもらったので、今作も問題無く楽しめることだろう。一応1期の感想を読み直したら、「なんか色々と目先を変えようとチャレンジしてるけど、ベタが一番なのであんまり奇をてらわずにやった方が」みたいなことを書いている。確かに、この1話目も色々と目先を変えて刺激を与える作戦に出ているので、多分1期目のときはそれがうるさく感じたのだろう。ただ、1話目を見る限りでは、やかましいくらいの小ネタや阿漕なくらいの画面効果による修飾は、別に捻ってるという感じではなく、単に「賑やかに」なっているように見えて、一切不快感はなかった。この3年で私の見方が変わったのか、作品のテイストが変わったのかは定かじゃないが、このままやってくれればとてもとても満足出来る気がするよ。ひょっとしたら1話目だから気合い入ってただけかもしれないけども。もう、覚えられないくらいのキャラが大挙してお祭り騒ぎになってたのは、こんな作品のくせに(褒め言葉)長年やってるよなぁ、というのがしみじみと分かって良いものである。 そして、今作を見る上で大事にしたいのは、やっぱり中の人ブーストによる気持ちよすぎる下ネタぶっぱの数々である。初めてシノをやったのが3年前、「けいおん」で人気を爆発させた直後だった日笠陽子。今じゃすっかりこっちのキャラの方が大看板となり、本人の神々しいまでの芸人体質と絡んで完璧な配役になっている。ぴかしゃの黒髪ロング伝説の1ページとしてはあまりに異彩を放つシノであるが、可愛いぴかしゃ、恰好いいぴかしゃ、全力で色々楽しめるので、日笠ファンにはたまらない一本である。更に、アリア役で佐藤聡美と絡むというのでブースト力は2倍3倍無限倍。しゅがぴかだけでも私は死より安らかな気持ちになれるのです。よりにもよってこんなネタやしな! かてて加えて、ここにスズ役の矢作紗友里まで絡んでくる。すげぇ余談だが、私は3年前の感想では矢作紗友里を「おはぎ」と呼んでいたのに、今やすっかり「パイセン」で定着している。パイセンまじパイセン。今作は様々な功績があるが、「パイセンとしゅがぴかの絆を強固なものにした」というのが、個人的には最大の偉業。ちょいちょいプライベートで名前が出てくるこの(大体)同年代3人の絡み。三者三様のキャラなので、替えの利かない不思議な相乗効果があるのだ。あ、あとむーちゃんこと田村少年までここに絡むのね、この辺の世代は本当に元気だなぁ。 他にも、なかなか聞けない貴重なテイストの畑さん・新井里美や、いつも通りのブーストが変な方向に尖った小林ゆう、下田麻美に小見川千明などなど、ひでぇ作品なだけに、そこで溌剌としているキャストの輝きはまた格別だ。これからもきっと酷いことになるだろうが、遠慮なく堪能させてもらおう。そしてあさぬママ、今後とも頑張って手綱を引いて下さいますよう。ママさえいれば、この作品に心配は無いよ。 PR ○「サムライフラメンコ」 6 ノイタミナ後半戦。こちらもオリジナルであり、更にこちらも倉田脚本とな。そして監督は大森貴弘! やったね! 大森監督は「夏目友人帳」以降、単発仕事ばかりでなかなか作品の舵取りをすることがなかったので、久しぶりの大仕事がアニメオリジナル、しかも今まで仕事をしたことがないマングローブとのお仕事ってことで、何が出てくるかさっぱり分からない期待感がある。作品のテーマも実に怪しげで、胡散臭い、バタ臭い、アホ臭いの三拍子揃った怪作品になっている。画的にも何か特徴があるというわけではなく、見栄えのするマシンやモーションで見せていた「ガリレイドンナ」とは好対照。でもね、ノイタミナオリジナルですよ。しかもこれ2クール確定してるんですよ。何が起こるかなんて分かったもんじゃありません。現段階では明らかに監督への期待票で贔屓してる点数になってる気がするけど、掴みのふざけた感じもわたしゃ好きですよ。何一つアニメ的な頓狂なことが起こらない世界で、ものすごく地に足着いた、性根に染みついたような話をするこの感じ。潔いではないですか。あまりにも今後の展開が未知過ぎる。 こういう「特別さがない」話の中でもきちんと見せ場を作らなきゃいけないっていう仕事は相当大変なことだろう。夜の暗がりでコンビニをふらつくだけ、とか、中学生にボコられるだけ、とか。そんな華のない画面だけど、ちゃんと主人公の人となりが伝わり、主義主張も分かりやすい。これは脚本の達者さもあるんだろうけど、「それお前、カレーうどんじゃん」なんて言われてスルッと入ってくる不思議な敷居の低さが良いじゃないですか。そして、羽佐間の見つけた「等身大のヒーロー」の主張も、なんだかすごく正しいんじゃないかって気がしてくる。「大人はどうでもいいから観て見ぬふりをしているだけ。だが俺は文句を言う!」って、確かにそれって、現代に生きるヒーローと言えるのかもしれません。このテーマで一体何をしでかすことになるのかはさっぱりだけどな! 主人公の後藤が一般人としての監査役を果たし、誰しも日常生活で思っていることを代弁する。それを羽佐間が情けないなりにも少しずつ掘りさげて、いつかどこかで風穴が空くかもしれない。そんな新しいヒーロー像に期待したいね。 なにげに「ヒーロー」っていうテンプレートの扱いも丁寧。「ハラキリサンシャイン」ってなんやねん、って話だが、CVはなんとアカレンジャーを務めた(こともある)関智一である。劇中で流れる挿入歌はしっかり宮内タカユキに歌ってもらっているという豪華仕様。特撮好きなら無視出来ないですよ、このクオリティ。劇場版は泣ける出来らしいじゃないですか。是非DVDを貸して欲しい。そして、そんなヒーローの真似をする羽佐間の姿は、「タイバニ」なんかでみせたヒーローよりも更に情けない姿なので、余計に親近感も湧くのである。憧れの「画面の中のヒーロー」と、身近過ぎる「ヘタレヒーロー」の共演が、メタレベルでも愉快ですね。何故かしらんがエンディングテーマを担当しているアイドルユニット(?)の中にはゴーカイイエローも混じってるしな。戸松・市道・(あと知らない誰か)という謎ユニットなのだが、エンディングを占拠してまで出張っているということは、今後作中で関係してくるってことだろうからね。ただでさえ野郎臭い作品なので、アイドルユニットも頑張ってほしいものである。あ、でも羽佐間役の増田俊樹君という子も期待してますよ。若手のようだが、当然のように堂に入った仕事が出来ているし。細谷の相方の子かー。 ○「ガリレイドンナ」 5 今期も30本以上お送りしてきた新番チェックも、この枠でようやく締めくくりとなる。「関東から遅れること一週間」でお馴染みノイタミナ枠。最近は再放送で枠が埋まることもあるが、今期はめでたく2本とも完全新作。しかもアニメオリジナルと来てるから大変だ。ノイタミナに駄作は許されないのである。 さて、前半枠はこの不可解なタイトルの作品。「ガリレイドンナってなんやねん」と思い訝しむも、大体言葉通り(?)のものが出てきたような、そうでもないような。原案、監督はなんとあの梅津泰臣である。この起用はなかなか意外。梅津さんというと「アニメーションを動かす人」というイメージではあるものの、なかなか監督になって率先して作品作りを主導するイメージは無く、実際、監督作品は「MEZZO」以来約10年ぶりとのこと。「MEZZO」は確か見てなかったはずなので、実質初めての接点と言ってもいい。全く何が出てくるか分からないのだが、1話目はすげぇ普通。まるでウルジャンの新連載で始まりそうな筋書きである。偉人の末裔の3姉妹、それぞれ全然違った特性を持っているでこぼこな3人のところに、過去の偉人の遺産目当てに現れる賊と、個々の特性で打開する主人公チーム。うん、すごく分かりやすい。世界観などはさっぱり見えてこないのだが、タイトルの不可解さから身構えていた身としては拍子抜けするくらいである。ノイタミナオリジナルって、なんかクセのあるモノが出てくるイメージがあったんだけどね。 もちろん、素直なのは決して悪いことじゃない。倉田脚本だからそれなりにまとまって盛り上がれることは期待してもいいだろうし、ハテナが乱舞する1話目よりはよっぽど好感が持てるというものだが……あんまり梅津さんのオリジナルって感じがしないんだよな。足立慎吾氏によるキャラデザのためか、絵的な特徴は梅津テイストじゃないし、最大の特徴であるモーションの個性も、1話目ではあまり見られなかったように思う。流石にシリーズアニメだとそこまでくどいものを出すわけにはいかないからなのか、正直、言われなかったら梅津さんの手によるものとは気付かないレベルな気がする。まぁ、ゆーてもあんまり知らないから見過ごしているだけなのかもしれないけど。印象に残っているのって「それ町」とか「BLOOD-C」のオープニングだからね。 まぁ、今のところは「普通のアニメでよかった」と思うべきなのかもしれません。3姉妹の紹介エピソードとなる1話目は分かりやすさは文句なし。法律家の長女(でも不良学生)、保健室常連のくせに何故か物理最強臭い次女、そして引きこもりながら機銃装備の巨大飛行兵器を作ってしまう三女。なかなかの傑物揃いではないですか。異国で戦う三姉妹物語っていうと同じく倉田作品の「R.O.D」を思い出すわね。あっちも末っ子が主人公だったし、髪の色が大体対応してるし。長女が有能かどうかで話が分かれたりしてな。あ、でも今作は姉妹の両親も元気である。お母ちゃんの傲岸な感じがたまりません(主に声の部分で)。 というわけで中の人だが、まーそりゃ三女ちゃん可愛いですよね。CV日高里菜で可愛くないキャラなんてこの世にいないと思いますが、相変わらず問答無用の存在感。声も容姿も可愛くてちょっとおどおどしてるくせにやってることがえげつないあたりが実にいい幼女である。次女は台詞が少ないのでまだ全容は見えてこないが、何はともあれ大久保瑠美である。今後何か威勢の良い物が飛び出すことに期待。長女は「脇に置いとくとさりげなく良い仕事する」でお馴染み、しんどけこと真堂圭。こういう訳の分からない作品に出てくると無闇に輝く気がします。あとは敵側の陽気なイタリアンが神谷兄ぃなのが無闇にはまっていたり、飛行メカの金魚が「ロウきゅーぶ」で外人幼女役だった久野美咲だったり。キャストも予想外のところから楽しめればよさげ。なぜか京都出身の力ちゃん関西弁が微妙に胡散臭く聞こえるのは、多分本人の人柄のせいだと思う。 ○「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している」 4 タイトル見るだけでお察しなラノベ原作アニメ。視聴前から「こりゃ、酷い事になるぜ……」と固唾を呑んで見守っていたが、予想通りが6割、それ以外が4割って感じだろうか。 製作はディオメディアで、実に「らしい」原色多めの色彩は、元々あんまり得意じゃないので早速腰が引ける。1話目から動画面についてはうっすら粗が見えるくらいの仕上がりで、あんまりアニメとして飛び抜けたものが出てくるような期待感は無い作品。ヒロインの配置、キャラ設定なんかもいかにも考え無しなラノベらしく、素直に「痛々しい」と言ってしまっていいであろう状態になっている。ラストには空から少女が降ってくる展開になり(まぁ、流石にここは狙ってるんだろうが)、なかなか潔い、逃げをうたない救いようのなさといえる。 とまぁ、ここまでマイナス要素は並んでおきながらも、どこか気になる要素もあるというのが正直なところ。まず、独自設定である「脳内選択肢」はあまりに無茶苦茶で、もう、作者の思惑でなんでもやりたい放題の本当に酷い設定。挙げ句ラストの方の選択肢のように、2択にすらなっていないようなものまでOKという設定になると、完全に運命支配を理不尽なメタ意識に任せてしまうことになり、アニメとしても小説としても破綻してしまうことになる。全てが「神の意志だから」というので行動する主人公など、前代未聞である。これを一体どのようにしてシナリオとして成立させるのか、というのは気になるところ。まぁ、多分そんなことは大して難しく考えていないが故の設定なのだろうが……。また、作劇面についても、個々の演出を見ると不思議と目を引くパートがあるのは事実。ラストのブリッジストライクなんかは割と面白かったし、なかでも一番印象に残ったのはオープニング映像。全員で意味も無く粛々と逆立ちしていくビジュアルは、なかなか刺激的なものだ。こちらもあまり意味など無いのかもしれないが、ただでさえ理不尽なシナリオなのだから、いっそ画面も全部理不尽にしてしまえば案外面白い展開もあるのかもしれない。あまり期待せずに、緩く見守って最終的に「俺ガイル」あたりを越えるくらいの作品になればそこそこ、といった感じじゃなかろうか。 中の人は角川キャスト混じりながらも割と新鮮なキャスティングになっている。主人公が豊永利行、最後に登場した落ちものヒロインは佐土原かおり。佐土原かおりは何とかこのあたりで「角川キャスト」から抜け出した一仕事が欲しいところ。そして、周りのキャスティングは久しぶりに見た気がする辻あゆみの名前があったり、近藤唯という初めて見る名前があったり、何故かママン役でささきのぞみがいたり、メジャー路線を外しながらも、決してハズレとは言わせない配置になっている。まったく記憶に残らなかった「問題児」なんかのようにならずに、何とか「代表役」と言える作品に仕上げたいところだね。 ○「のんのんびより」 5 今期きらら枠。と思ったらこれ芳文社作品じゃなかった。「アライブ」だってさ。まぁ、別に違いは無いけども。とにかく今期日常もの枠であり、あやねるが出てくる狸アニメである。 今作のテーマは「田舎」であり、作品の構成も「田舎あるある」がベースになっている。「あるある」なのだからある程度写実性もあるわけだが、基本的な概念は都会の人間が思い描く「理想の田舎」、もしくは「エンターテイメントとしての田舎」。実際に田舎を知っている人間からしたら「別にそんないいもんじゃねぇよぉ! こちとらガンガン人口減ってんだから、田舎暮らしがいいなんて言ってるぐらいなら実際に移住してみろやぁ!」と言いたくなる部分もあるわけだが、まぁ、そういう鬼気迫る作品ではないので、「きんいろモザイク」が「なんとなく外国人」だったのと同じように、「なんとなく田舎」を満喫すればいいわけである。 監督は川面真也氏で、当然制作はSILVER LINK。今作の目標は、とにかく「田舎らしさ」を画面からどれだけ醸し出すことが出来るか、ということである。「キャラ萌えもの」はそれこそ掃いて捨てるほどあるわけで、オリジナリティである「田舎」を前面に出していかないことには差別化は図れない。そこで川面氏が最も重きを置いたのが、なんと言っても「田舎のテンポ」だろう。作品の繋ぎ、ネタの間尺がとにかく長い。悪い言い方をすれば「間延びしている」ということも出来るだろうが、この作品の場合には、それが最大の武器となっており、何をするにものんびりゆったり。あくせく必死にアニメを見るのが馬鹿らしくなってくるようなスローテンポで話が進む。主人公の幼女が吹き鳴らすリコーダーの音も相まって、どこかこの手の作品の始祖である「あずまんが大王」を彷彿とさせるのである。つまり、この手の作品にはお馴染みのことだが、なかなか視聴者を選びそうなセッティングといえる。癒しを求め、ゆとりを求めるのならば、この作品がかけがえの無いものになるだろうし、刺激が欲しくて、変化が欲しくてアニメを見るならば、なかなかこの作品の泰然としたリズムを許容出来ないかもしれない。こういう「時間軸をフィーチャーした画面作り」というのは、漫画原作ではなし得ない要素であるので、積極的に押し出してきたのはなかなか面白い試みだと思う。 もちろん、そうしたチャレンジが出来るのは基礎の基礎が安定しているからであって、田舎の眩しい風景はディティールにも拘って描出されているし、動かすべき部分ではきっちり動かしてメリハリを付けている。間尺に余裕があるといっても、単に伸ばすだけでなく、シーンごとにきちんと差異が見えるように細かくデザインをいじる工夫も大切である。こういうところでちゃんと仕事が出来るのは、やっぱりスタッフの技量であろう。慌ただしい毎日の中で、毎週この間尺にスイッチを入れ替えられるかどうかはまだ分からないが、出来ることなら、せめて30分くらいこの時間の流れにつきあえるくらいの余裕はほしいものである。 中の人については、「阿澄隊長率いる若手問題児軍団」みたいな陣営になっている。佐倉・小岩井のじょしらくコンビが主軸を握り、そこを佐倉・村川のビビパンコンビでサポートする。こうしてみると、佐倉さんがどんどん人の輪の中心になっている気が……くそぅ、田舎のことなんか何一つ知らない都会育ちのくせに……。 ○「IS<インフィニットストラトス>2」 4 まだまだ2期もの。1期の放送から2年半ということで、今期の2期ものの中ではかなりブランクが空いた方の作品であるが、その間には原作者が出版元と云々みたいな話があったやらないやら。まぁ、あんまり興味が無いから個人的にはどうでもいいのだが、そんな紆余曲折を経てもちゃんとこうして2期が始まるのだから、それなりに人気があった作品ということになるだろう。 1期も「どこまでもありきたりなハーレムもの」という視点は今期も変わっておらず、むしろそういう方向で受けているということをしっかりと認識した上での製作なのだから、より萌え成分は高まっている。1話なんて、もうマシンを描こうなんて気はさらさら無い。単なるラウラ・シャルのあげ回である。キャラが可愛いのがこの作品の最大の売りなので、別にこれが1話でも何の問題も無いのだが、でもこれなら別の作品でもいいよね、という話になるのである。一夏は古式ゆかしい朴念仁主人公で、あれだけ発情し続けているヒロイン勢を前にしても修行僧のように無私無欲を貫くED野郎なので、なかなかそっち方面で盛り上がる展開が見られないのが悩みどころ。もう、ここまで5人が並び立っちゃうと、1人にゴール設定するのは無理なんだろうなぁ。潔く「ハーレム王に俺はなる!」と宣言してくれればまだ納得出来るストーリー進行になるのだろうが、この期に及んで「何も気付いてない」風を装うのがなぁ。 んーむ、まぁ1話もラウラやシャルが可愛いのは事実である。どのキャラも、中の人のことを考えると微妙に本筋からずらした設定になっていることが多く、たとえば麻里奈ならばツンデレ高飛車はいつも通りだが、普段はあまり見せないロリ寄りのキャラになっているし、花澤の男装キャラというのも珍しい(日笠の巨乳キャラはよくありますけどね!)。そういう部分を楽しむのが正しいわけなので、あまり肩肘張らずに、贅沢なキャスティングで脳内妄想を楽しむのがよかろう。私は幼なじみを無闇に応援する宗派の人なので箒に頑張って欲しいと思っていますが、それでもセシリアさんはずるいくらい可愛いと思います!(逆ギレ) ○「革命機ヴァルヴレイヴ(第2期)」 5 やっぱり今期も2期ものが多いな。3ヶ月の休止を挟んで再開した「ヴヴヴ」2期目です。 1期目の総括はかなり否定的な意見を持った今作、「シナリオがわや」「プレスコの無駄遣い」など難点が目立ち、個人的にはあまり楽しめたとは言えない作品なのだが、2期目が始まったことで心機一転、改めてこの作品を観たいと思っている。シーズンが変わったことで、デメリットとなる要素は「既に1期目の内容を忘れている」ということだが、シナリオ全体が刺激物のみで満たされるような身体に悪い構成だったので、重要な要素を忘れてしまうような心配はあまり無いだろう。実際、1話目を見ただけでも大体どんな話をしていたのかは思い出すことが出来た。いや、正直敵側の101人なんちゃらとかはさっぱり分からないのだが、その辺はまだブラックボックスでいいんだよね。 逆に、2期目になってプラスに転じた要素も少なからずある。1つは、今回だけかもしれないが、作画面におけるプレスコとの齟齬が大きく緩和されている点。やはり時間を取るということは大事なのだろう、少なくとも今回だけを見れば、日常パートでの作劇も見やすくなっており、音声と画像のギャップはほとんど無くなっている。1期目で一番気になっていたのはそこなので、改善されたのならば評価は大きく変わる可能性もある。基本的には「金のかかっている作品」だから画面は贅沢なんだよね。また、ものすごーく勝手な話だが、前期放送分はやたらとロボものが被っていたという実情もある。「マジェプリ」「ガルガンティア」と「3大ロボアニメ」などと言われていたのが春クールであり、他2つも突出した存在だったため、どうしても「ロボもの」としての今作は見劣りする印象があった。「ライバルがいなければ」というわけではないが、今期は幸いにも比較対象はいない。それなら、唯一のロボものとして楽しむことにも抵抗はないだろう。 シナリオ面についても、2期目ってことでこちらがある程度知識を持ち、馴染みやすくなっているのはプラス要素。大きなファクターである「ヴァルヴレイヴの動力源」なんて話が公開され、これまで疑問符ばかりだった世界設定も、解体される部分が出てきている(まぁ、それに加えて新たな謎も増えてるんだけども)。健全な高校生たちの国家運営プロジェクトについても、1期で無茶をやられた流れの続きなので、諦観を持ちながら見ることが出来るようになっているのである。まぁ、それでもやっぱり酷いとは思うが……外交交渉でことごとく大人に主導権握られてるシーンなんかは多少なりとも溜飲が下がるものがある。この世界の大人たちは、もっとガキどもにお灸を据えるべきだと思うんだけどね。「単に強い武器を手に入れちゃった子供が、わがまま言って暴れてる」だけのアニメだからな。未だに「世界」って言う言葉が何を指しているのかよく分からないのである。未だに細かい部分の台詞回しなんかは違和感が残るし、「エルエルフの首に噛み付くだけで全部のヴァルヴレイヴのエネルギーがまかなえるとか、どんだけ燃費いいんだよ」とか、突っ込みどころは事欠かないが、しばらくは大人しく見守っていくことになるだろう。 それにしてもサンダーが愉快。そして流木野さんは相変わらずエロい。今後三角関係はどういう風に収束していくんでしょうかね。流木野さんがセフレポジションで落ち着くとは思えないのだが。 ○「BLAZBLUE Alter Memory」 4 こりゃ完全に原作ファン向けな気がするなぁ。格ゲーのアニメ化ってなかなか無いと思うのだが、はたして上手く実現出来るんだろうか。キャラの多さでいったらギャルゲーを凌ぐわけだし。 原作はほぼ知らない。「ギルティ」は多少かじったことはあるものの、元々あんまり格ゲーは得意じゃない。このタイトルについても、「ぶるらじ」が話題になった回(あおちゃんが┌(┌ ^o^)┐ で荒ぶった回)を聞いたのと、「タオカカ」でググったことがあるくらいの知識しかない。そんな視聴者にとっては、正直あんまりピンと来る1話ではなかった。だって何してるかさっぱりわからねぇし。どうしたってキャラが多いから視点が散漫になってしまうのは避けられないだろうし、1話目から絞って説明するよりは賑やかな世界観を出した方が原作ファンには受けもいいのだろうけど、本当に「どういう文明を持つ世界なのか」から分からない視聴者は、あまりついていこうという気が起こらない出だし。ま、ファンタジー設定部分はシンプルなので理解不能とまではいかないだろうが、せっかく作り込んだ世界があるのだから、もうちょっと他のタイトルとの差を出すためにセールスポイントとなる独自の点を売り出す出だしにした方が良かったような気もする。 多分この散逸したシナリオラインはあんまり収束しないんだろうな、という予測はありつつも、アニメとしての骨子は非常にベーシックなものである。画もそこそこだし、キャラ自体は当然個性を発揮出来るように作っているだろうから、見ていて退屈はしない。特に今作の場合は阿漕なまでのキャストも売りにしているであろうから、それを見ているだけでも一応成立してしまう部分はある。まぁ、あんまり良い見方ではないと思うが……。今回はバトルシーンはそこまで多くなかったが、原作ファンなら、バトルシーンがどの程度実際のゲームを下敷きにして作っているか、という部分も注目したいところだろう。そういうファンサービスに徹して作り込めるならば、私みたいにあんまり興味が無い人間は放っておいても、それなりの成果は出せるのではなかろうか。 それにしてもタオカカ可愛いな……千和の猫キャラはやっぱり至宝。 ○「ワルキューレロマンツェ」 6 あ、ごめんなさい、ボクこれ好きですわ。多分放送が終わってる頃には点数下がってるだろうと思う、下手したら2,3点余裕で下がってるかもしれないんだけど、1話目は楽しんじゃったから刹那的にこの点数。なんかとってもとってもノスタルジー。 牛や豚を育てるアニメが終わったと思ったら、今度は馬を育てるアニメが始まった。よく色んなところで「まだアニメになってないモチーフって残ってるの?」みたいな話題を見かけることがあるが、今作のテーマは「馬上槍試合」。なるほど確かにこいつぁ初めてのアニメだ。属州を公開すれば素敵な報奨カードがもらえるとても強力なカードだ。まぁ、別に設定自体は何だっていいんだけど、とにかく「すげぇ強い男の子がいる周りに、なんかのスポーツとかやってる女の子が集まってきてハーレム」作品である。設定だけでいったら「IS」とまったく同じと言ってもいい。テーマが槍試合ということで、馬のデザイン、槍のデザイン、そして甲冑のデザインなんかに割と気合いが入っており、古き良き中世ヨーロッパファンタジー的な画面がまず懐かしい。そして何より、メインヒロインが清水愛っていうのがすげぇ懐かしい。清水愛がいて、ナバがいるキャスティングで女の園を描いてくれるっていうだけで、「ストロベリーパニック」で培われた百合脳がずくずくうずく。これ、男がいなければ完璧な世界だけど、まぁ、今作の主人公はわざわざ作中で「朴念仁」と断言されちゃうような分かりやすい「あ? なんだって?」キャラなので、そこまで邪魔にはならんだろう。あー、少女迷路でつかまえてほしいわー。 キャラクターデザインももとがエロゲってことで御耽美系に寄せてあり、これまた何か懐かしい(「中妹」のキャラデザの人らしい)。賑やかな金髪とか巻き毛とかがふぁっさふぁさしており、これに独特の甲冑やヘルムが合わさることで、なんとなく中世ロマン。特に現代のCG処理が施された甲冑のツヤツヤ感は見目麗しく、胸部装甲部分が単に盛り上がっているならまだ分かるが、乳袋を形成しているアーマーはどんなオーダーメイドやねん、と思うことしきり。フルプレートアーマーって完全に身体が隠れちゃう上にデザインが面倒臭いからなかなかアニメだと描かれないモチーフだったと思うのだが、こうしてちゃんと作り込んでもらえるとやっぱり恰好いい。そしてどこかエロい。最大の見せ場である槍試合のシーンもちゃんと迫力が出ていたし、このまま「女の子がくんずほずれつ槍でつつき合うアニメ」になったとしても問題無く楽しめる自信がある。 いや、まぁ、多分ここからはお約束のハーレム展開に突入していくだけだろうから、1クールこのモチベーションが続くとは思えないが……いいじゃん、誰にでも無条件で惹かれる設定ってのはあるものなのさ。ボクの場合はそれがたまたま「一人だけ西洋甲冑の中に紛れ込んだ鎧武者」だったり、「タカビーに振る舞ってるのにすげぇヘタレの金髪先輩」だったりするわけさ。ん? 鎧? 武者? 覇権争い? ……これが鎧武か……。にんじんとかの野菜モチーフで変身する女の子のお話ですね。分かりません。 というわけで、割と理不尽な理由で楽しかった1話だが、やっぱり大切なのはこのノスタルジーを喚起させる万全たるキャスト陣である。何故懐かしいかといえば、もとがエロゲーらしいために「裏の仕事も出来る人」が集まっており、どうしても平均年齢が高くなるためである(最近の若手はあんまり裏の仕事しないみたいだしなー)。メインの清水愛のおかげで、「ストパニ」「おね2」「DearS」「舞-HiME」といった数々の百合シチュが思い起こされる。ここにナバが加わることで当時のキングダムが完全に再現されている。その他、ミズハス、ミンゴス、柚姉ぇといった面々が顔を揃え、田口宏子の名前もすげぇ久しぶりに見た気がする。こういうキャスティングが見たかった! あ、ちなみに主人公役の山下誠一郎君という人は新人さんみたいですね。所属は大沢みたいですよ。これが記念すべき一歩目になるのかどうか。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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